【西卒研Cレポート】成長が実感できます! ~救急科・外科ローテを経て~

今回の研修医ブログ担当、1年目神戸勝世です。研修が始まってからもう4か月が過ぎようとしていますね...早いものです。さて、今回は私の研修生活の一部を紹介します。

今は救急ローテ2か月、外科ローテ1か月がちょうど終了したところです。救急ローテでは、救急科専門医をもつ先生がつきっきりでマンツーマン指導してくれました!ウォークインでの問診のコツや鑑別診断として見逃したら危険なもの、見逃しやすいピットフォールなど丁寧に教えてくれます。また救急車の初期対応も行い、迅速な対応かつ判断能力も磨かれました!2か月のローテではまだまだ知識も浅く、学び足りないことも多くありますが、今でも空いた時間を見つけて救急外来にいくと、親身に指導してくださりとても勉強になっています!!また救急外来では様々な患者様が来るので、胸腔穿刺やドレーン挿入、ルンバールなどの手技も経験することができました!

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外科ローテでも同じように積極性を出して、指導医のもと、虫垂炎などの手術を執刀させて頂きました。夜間にはS状結腸穿孔など日勤帯の時間に待機的に行うものとは違った、緊急手術に立ち会えるためオンコールで呼び出してもらいます。また、採血やルートキープの練習のために毎朝6時から病棟に通っていました...笑。

やる気さえあれば(もちろん、ある程度の予習は必須ですよ)多くの手技を経験させてもらえるので、自分でも驚くほど成長していることが実感できています!

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また、当院では月に1度、研修医勉強会があります。6月は気道緊急症例に対しての対応と論文の読み方、抄読会の発表の仕方についての講義がありました。

市中病院ではおろそかになりがちなアカデミックな面についてもこのように手厚く指導してくれます。論文発表も意思があればどんどん機会を与えてくださり、私もつい先日、院内で発表した外科症例を来年度には学会で発表したいと思っております!

この文章を読んでこんなデキレジになりたいと思ったあなた!この病院に向いているはずです!ぜひ僕を指名して病院見学に来てください!百聞は一見にしかずです!

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一宮西病院 1年次研修医リーダー 神戸 勝世(かんべ まさと)

接遇スキル向上のため、医療コンシェルジュによる接遇講座を開催しました

一宮西病院・健診センタースタッフを対象とした接遇講座が開かれました。

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一般診療とは異なり自費で受ける健康診断、健診センターの受診者は「患者さん」ではなく「お客さま」という位置づけになります。受診者はホテルのようなサービスを期待するかもしれませんし、スタッフもそれに応えていかなければいけません。サービス業としての接遇力を求められる健診センターは、病院内でも特に接遇を意識しなければいけないポジションの一つといえます。

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当院では医療コンシェルジュが講師となり、毎月1日、中途入職者を対象とした接遇講座を行っています。病院全体の接遇スキルの維持・向上のため、今後は新入職者への教育だけでなく、在籍職員に向けても部署単位で院内出張講座を展開していきます。

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一宮西病院の在宅療養支援へ向けた取り組みが「地域連携入退院と在宅支援2017/7・8月号」に特集されました

一宮西病院の在宅療養支援へ向けた取り組みが、医療系雑誌「地域連携入退院と在宅支援2017/7・8月号」に特集記事として紹介されました。

【特集記事見出し】

多職種の「専門力」を最大限に発揮できる退院調整会議の進め方
チームで取り組む顔が見える関係から地域医療を目指して
患者が安心・安全に在宅療養を継続するための退院前カンファレンスの実践

地域における医療の現状と当院の役割
尾張西部医療圏の現況と将来の見通し
在宅医療介護連携推進事業の現状
当院の退院支援体制
退院支援・調整の手順
患者が安心・安全に在宅療養を継続するための退院前カンファレンスの実際
法人内,法人外,他機関との連携・協働の実際
現状の課題と将来の展望

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一宮西病院では、患者さまが退院後も住み慣れた地域で安心・安全に生活できるよう、医療・介護・福祉の切れ目のない在宅療養支援を行うために、退院前カンファレンスを実施しています(2016年度実施件数は123件)。退院前カンファレンスには、患者さま・ご家族さま、病院からは医師・病棟看護師・リハビリスタッフ・医療ソーシャルワーカーが、そして在宅支援者からは、かかりつけ医・訪問看護師・ケアマネージャー・サービス提供事業者などが参加します。急性期医療の現場では、患者さまの生活に視点をあてた療養計画や看護計画が必要となってきます。また今後は、医療ソーシャルワーカーがほかの病院スタッフ、在宅支援者と「顔の見える連携」を図り、それぞれの立場や視点を学び、理解する機会となる「在宅支援者・病院スタッフとの他職種連携研修会」を計画する予定です。

連載企画 『足は第二の心臓です!?~循環器内科医が診る足病のはなし~』 第7回

f:id:kyouryoukai:20170506122146p:plain第7回 脊柱管狭窄症ってなんだ?の巻

皆さま「脊柱管狭窄症」という病気をご存知でしょうか?脊柱管というのは背骨の中にある管状の空間のことです。脊髄と呼ばれる太い神経がこの脊柱管の中を通って手足を動かす命令を伝えています。年を重ねると骨やじん帯の変形、また椎間板(背骨の間のクッション)が出っ張って脊柱管が狭くなります。狭くなった脊柱管の中で神経が圧迫されるのが「脊柱管狭窄症」という病気です。ここで「おや、動脈硬化の話から骨の話って?」と思われるかもしれませんが、実は関係があるのです。

足の動脈硬化と脊柱管狭窄症は自覚症状が非常に似ており、どちらも歩行時に「足がだるい・痺れる・痛い・つる」等の共通の症状が現れます。

実は先日も整形外科の先生からある患者さんのことで「MRIで軽い脊柱管狭窄ですが症状がひどいので、閉そく性動脈硬化症(足の動脈硬化)もあるのでは?」と相談がありました。するとどうでしょうか、ABIが0.55(0.9以下が血流低下のサイン)と低下しており、よく調べてみると腸骨動脈という足の動脈が一部閉塞(!)、早速外来での治療を開始させて頂きました。症状だけでは見分けがつきにくく、どちらもご高齢の方に多い病気です。ご心配な方、とても簡単ですので一度検査をお勧めいたします。

一宮西病院 循環器内科 医長 市橋 敬(いちはし けい)

【西卒研Cレポート】実践重視!研修医が学べる環境がここにはあります

今回は、症例検討を軸にした研修医勉強会や、日常的な学びの環境についてご紹介いたします。

当院では、1年目の研修医が4月から救急当直に出て、患者さんをファーストタッチから診ていきます。その場で2年目の研修医や上級医の先生がしっかりとフォローしてくれ、検査の漏れがないか、なぜその検査が必要だったのかなど、現場を通じて細かく指導してくれます。加えて月に1回の研修医勉強会があり、先日は、救急科や放射線科の先生方を交えて当直業務中に研修医が診察した症例の検討会を行いました。

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診察した患者さんは、他科に紹介した後もカルテや診察した上級医を通して経過を追っていますが、勉強会ではそれ以上に、実はこのような検査や処置をしたらよかったのではないか、また他の疾患が隠れていたなど自分の鑑別や診療がまだまだであることを教わる良い機会となっています。

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勉強会は夕方に開催されるので帰宅は普段より遅くなりますが、研修医はもちろん、皆出席しています。私自身は「明日使える知識」を教わることができるこの勉強会は、非常に有意義な時間だと感じています。日常的な学びについては、必要と感じたら皆自分で勉強することを心がけています。時間に余裕がある時には参考書籍を読むことはもちろん、医局には各先生方が垣根のない空間で一緒にいますので、分からないことはいつでも聞くことができて助かっています。

このように一宮西病院は「実践重視で各科の先生からしっかりと学びたい」と考える研修医にとって、本当に恵まれた環境です。おすすめポイントは「1年目から多くの手技を積極的に行うこと」ができ「志高い医師が全国から集まり、出身大学にとらわれないオープンな雰囲気であること」です。当直現場でも研修医がファーストタッチを担当し多彩な症例を診ることができます。この記事を見ている医学生の方、是非一度見学にいらしてください。待ってます!

第1回 杏嶺会看護研究・業務改善報告会を開催しました

去る7月15日(土)、杏嶺会看護部主催「第1回 杏嶺会看護研究・業務改善報告会」が、一宮西病院にて開催されました。これは、法人内の各施設間のさらなる相互理解と看護の質向上を目的としたものです。当日は各施設から134名の看護職員が参加しました。

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■発表演題一覧
①「一宮医療療育センターの現状報告」/一宮医療療育センターL2病棟 高須 智弘
②「立会い出産における夫の支援について考える」/一宮西病院F11病棟 濵本 寿美代
③「急性期脳内出血患者における早期離床の有用性と機能回復の関連性」/一宮西病院F6病棟 海江田 千尋
④「心不全患者における退院指導開始判断基準 ~退院指導導入要因・導入困難要因を分析して~」/一宮西病院ICU 佐野 友美
⑤「帰ってる!~残業を完封、超過勤務にサヨナラ~」/尾西記念病院 古田 匡史
⑥「不安の共感から緩和のアプローチ ~傾聴そして共に過ごすという行動を通して~」/いまいせ心療センター東2階病棟 加藤 万希子
⑦「長期隔離患者の開放を目指して ~慢性期の患者における統一的関わり~」/いまいせ心療センター東4階病棟 牛田 実聖
⑧「認知症の方を対象とした「仕事の場」の取り組みと今後の課題」/いまいせ心療センター社会復帰部門ワーキングデイスマイル 小倉 紫
⑨「行動・心理症状(BPSD)における看護・介護の実態~患者対応と負担度からみる看護者・ケアワーカーの考察~」/上林記念病院B4病棟 伊藤 史郎
⑩「誤薬のない内服自己管理を目指して ~自己管理アセスメントシートを作成、使用して~」/上林記念病院A2病棟 伊藤 幸美
⑪「定期薬作成においての時間短縮」/上林記念病院B4病棟 神田 将臣

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各施設から発表された11の演題を「看護研究部門」と「業務改善部門」に分けて審査、上位入賞者は上林理事長より表彰を受けました。後半は、理事長と各施設の看護部長によるシンポジウムも開催されました。「他施設の看護部長の話を聴く機会はあまりないのでとても勉強になった」との声も聞かれました。

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次回は11月開催を予定しております。この報告会を通して、杏嶺会看護部の強みである「顔の見える関係での連携」に、さらに磨きをかけていきたいと思います。

看護部長室 下方(しもかた)

一宮西病院・臨床検査科が「日本嫌気性菌感染症学会ジャーナル賞」を受賞しました

一宮西病院の臨床検査科が「日本嫌気性菌感染症学会ジャーナル賞」を受賞、多岐に渡る検査における臨床検査科の研究姿勢・取り組みが評価されました。

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「第47回日本嫌気性菌感染症学会ジャーナル賞」を一宮西病院臨床検査科細菌検査室川島技師など臨床検査科のメンバー(執筆者/共同執筆者:川島 千亜紀, 佐久間彩加, 山崎裕貴, 横山 明孝, 澤村治樹, 川上 徹)が受賞しました。日本嫌気性菌感染症学会ジャーナル賞は本学会50年の歩みのなかで、嫌気性菌の疫学、症例報告、化学療法、感染・治療動物モデル、病原因子、培地・培養法の検討、同定キット、遺伝子検査など実に多岐にわたり発表されてきました。その中でも非常に優秀と判断された論文に授与されるのがジャーナル賞です。この賞を授与された川島技師は、当院に細菌検査室を立ち上げ3年目にして受賞しましたが、この間、一般感染症のみならず嫌気性菌感染症についても熱心に勉強し、学会発表3回、論文投稿2回という実績がジャーナル賞受賞という結果に結び付きました。

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一宮西病院の臨床検査科は今後も、臨床と研究の両面で、更なる研鑽に励んで参ります。