2017年に活躍した部署・チームを表彰する「一宮西アワード2017」の授賞式が執り行われました

一宮西病院では、その年に特に活躍した部署・チームを「一宮西アワード」として表彰しています。2017年12月29日、一宮西アワード2017の授賞式が執り行われました。

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■1組目 病院機能評価チーム
病院機能評価の取得に向け、病院全体を巻き込んだプロジェクトの主管メンバーとして、院内各部署を縦横無尽に奔走、抜群のリーダーシップを発揮しました。

■2組目 ベッドコントロールチーム
日々変動する病床稼働率を適切に維持するため、1年を通じて患者さんの調整に奔走し、病院運営に大きく貢献しました。

■3組目 リハビリテーション
安全・確実な取り組みを、1年365日、1日も切れ目を作ることなく実施し、日常業務ではチームごとのカンファレンス・ミーティングを密に行い、科として高水準な機能を実現・維持しています。

■4組目 薬剤科
科として明確な目標をたて、その達成に向けた活動を活発に行っています。患者さんに必要不可欠な薬剤を徹底して管理し、高レベルな病院機能を実現しました。

■5組目 放射線診断科&放射線
医師とコメディカルの連携を密に図り、必要に応じたダブルチェックやコンサルテーションを通じて、その機能レベルを常に向上させました。

■6組目(個人) 放射線診断科医長 木口貴雄医師
国内は勿論、アジア・ヨーロッパの学会が主催する画像診断コンテストで優秀な成績をおさめ、北米学会のコンテストでは前人未到の4年連続チャンピオンとなりました。当院の画像診断が世界トップレベルであることを、国内外にアピールしました。

◎授賞式の様子はこちら

これからも一宮西病院は、「街と人が明るく健康でいられますように」という理念のもと、病院全体で地域医療の発展に貢献してまいります!

病院をより身近に感じてもらうため、ドクターが地域のマラソンへ参加!

尾張西部医療圏で救急・急性期医療を担う一宮西病院はここ数年、医療圏外からも患者数が増加しております。当院では地域の急性期病院として、これまで以上にその使命を果たしていきたいと考えています。そのような状況の下、周辺地域の皆さまに一宮西病院をもっと身近に感じてもらおうと、当院の職員が「一宮西病院」のロゴ入りユニホームを着て、市外各地域のマラソン大会に出場しています。

今回走ったのは、呼吸器内科の中島潔先生です。

2017年12月17日(日)開催「第5回 ファーストキフRUN2017(10キロ)」及び同月24日(日)開催「第6回 年忘れマラソン2017(ハーフ)」に参加され、見事完走しました。◎会場はいずれも名古屋市西区庄内緑地公園

f:id:kyouryoukai:20180104134102j:plainf:id:kyouryoukai:20180104134114j:plain第5回 ファーストキフRUN2017(10キロ)in 庄内緑地公園

f:id:kyouryoukai:20180104134346j:plainf:id:kyouryoukai:20180104134356j:plain第6回 年忘れマラソン2017(ハーフ)in 庄内緑地公園

本企画は、マラソン大会参加費用を病院が一部負担することで、職員がマラソン大会に参加しやすい環境とし、職員の健康増進サポートも兼ねています。「病気を治す病院の職員こそ、心とカラダが健康である必要がある!」という考えによるものです。各地域の皆様と触れ合いながら汗をかくことで、その地域の住民の皆様との距離も縮めていきたいと思います。

◎関連記事はこちら

連載企画 『これだけは知っておきたい!心臓の病気のお話』 第6回

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第6回 心筋梗塞の『5大リスク』とは

狭心症心筋梗塞は、心臓に栄養を送る冠動脈が動脈硬化で狭くなったり詰まってしまう病気で、特に心筋梗塞は命に関わる怖い病気です。心筋梗塞生活習慣病と密接に関係しており、心筋梗塞を起こさずに健康で長生きするためには予防が大切です。心筋梗塞の5大リスクは、

①糖尿病
②高血圧
高脂血症コレステロール中性脂肪が高い状態)
④タバコ
⑤肥満

と言われています。糖尿病の方は3~6倍、高血圧の方は2~3倍高脂血症の方は2~5倍、そうでない方に比べて心筋梗塞になりやすいと言われており注意が必要です。またタバコを吸う方は吸わない方に比べ2~3倍心筋梗塞を発症しやすいと言われています。自分自身がタバコを吸わなくても継続的に受動喫煙の環境にある方にも1.5倍のリスクがあるとされています。肥満も心筋梗塞のリスクになります。肥満度を表す体格指数であるBMIが25以上の方は2倍、29以上の方は3.6倍心筋梗塞にかかりやすいとされています。以前のコラムでもお話ししたように、心筋梗塞は何の前触れもなく突然発症して命に関わる病気であり、なかには自覚症状のない方もいらっしゃいます。今回お話したような生活習慣病・リスクをお持ちの方は、一度病院を受診して早めの検査をおすすめします。

一宮西病院 循環器内科 医長 寺村 真範(てらむら まさのり)

第6回 一宮西病院WEB公開講座 『心臓血管病から身を守るために』

第6回 一宮西病院WEB公開講座健康寿命をのばすために~
テーマ:心臓血管病から身を守るために
講 師:一宮西病院 循環器内科 部長 寺本 智彦 医師

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心臓に栄養を送る冠動脈 “詰まる病気”と“狭くなる病気”

皆さん、冠動脈ってご存知でしょうか。心臓の筋肉に栄養を送る血管のことで、1本の右冠動脈と2本の左冠動脈(前に走る左前下行枝、背中側に走る左回旋枝)からなっています。私たちの心臓は冠動脈から血液をもらいながら、1日約10万回動いています。3本の冠動脈のどこかが詰まり、その先へ血液が流れなくなって心臓の筋肉が壊死してしまう病気を「心筋梗塞」と言い、血液は流れているけれど血管に狭いところがある病気を「狭心症」と言います。狭心症は、その原因によって大きく2つに分けることができます。1つは動脈硬化性の狭心症。血管にプラークというコレステロールの塊のようなものが溜まることで起こる狭心症です。もう1つは、冠攣縮性狭心症という心臓の血管が痙攣する狭心症です。血管にプラークが溜まる動脈硬化が少しだけあり、そこが何かの拍子にピクピクと痙攣することで起こります。日本人に多く、早朝に起こるのが特徴です。体が動いているときだけでなく、安静時に起こる狭心症もあるということです。

無視できないめまいや肩こり 安静時の症状にも要注意

動脈硬化狭心症は、次のような典型的な症状があります。働き盛りの方が毎朝15分ほど駅まで歩いて通勤しています。駅に着いて階段を上がり、ホームまで行って電車に乗ると、胸が重苦しいような、締め付けられているような、上から何かを乗せられているような重い感じがします。休むと良くなりますが、再現性をもってそういった症状があります。ほかにも、毎朝10分ほど犬の散歩をしていると何となく胸が締め付けられる感じがするなど、体を動かすと症状があるのが動脈硬化狭心症の特徴です。心臓の筋肉にうまく血液が流れないため、胸の痛みや苦しさといった症状が出るのです。一方、冠攣縮性狭心症のほうは朝方に起きることが多く、寝ているときに胸がグーッと締め付けられるような感じがあり、歯茎がグーッと持ち上がるような痛みがあります。体が起きて動き出すときにいろいろなホルモンが出て、それに反応して血管が痙攣するのです。胸の症状のほかに、無視できない狭心症心筋梗塞の症状があります。1つはめまい。心筋梗塞を起こすと脈がゆっくりになり、めまいを起こしたり意識を失ったりします。もう1つは胃の症状。胃カメラの検査では問題がなかったのに、食べると胃もたれを感じるという方もいらっしゃいます。そして、肩こり。胸の症状は強くないが肩こりがひどいという方が、実は心筋梗塞狭心症の前触れだったということもあります。

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動脈硬化は心臓血管病のもと 10カ条とは逆の生活を

動脈硬化性の狭心症心筋梗塞の原因は動脈硬化です。次の状態に当てはまる方は、動脈硬化が進みやすいので注意が必要です。糖尿病がある、高血圧、コレステロール(LDLコレステロール)が高い、肥満、過去に脳血管の病気をしたことがある、タバコを吸う、動脈硬化の家族歴がある、などが該当します。では、どうすれば動脈硬化を予防できるのでしょうか。そのヒントとして「亭主を早死にさせる10カ条」というアメリカのブラックジョークがあるのでご紹介します。

これをすると心臓が危ない10カ条
①夫を太らせなさい(25㎏太らせると10年寿命が縮む)
②酒をうんと飲ませなさい
③いつも運動させないで座らせておきなさい
④脂、特に天然のバターを食べさせなさい
⑤塩分の多い食べ物に慣れさせなさい
⑥砂糖など甘いものをたくさん食べさせ、ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーをがぶがぶ飲ませなさい(ブラックであれば1日2杯まではOK)
⑦タバコを勧めなさい
⑧夜更かしをさせなさい(テレビの深夜放送を見て、パーティをときどきやる)
⑨休暇旅行には行かせない
⑩最後の仕上げは終始文句をいっていじめなさい(これにはお金と子どもの文句が一番良い)

こういう生活をすると動脈硬化になってしまうので、逆の生活を心がけましょうということです。

まずは簡便な検査から 早期発見・治療が肝心

もしこの10カ条を守れなかった場合、まずは2つの検査を受けることをおすすめします。1つは頸動脈エコー検査。頸動脈に動脈硬化があれば、心臓の血管にも動脈硬化がある可能性が考えられるので、それを調べます。もう1つはABI検査。足の血圧と腕の血圧を測って血管年齢を調べることで、動脈硬化の程度などがわかります。こうした簡便な検査は保険診療で受けることができます。また、より詳しく心臓の血管を調べるには、エコー・ABI・心臓CT・血液検査がセットになった心臓血管スクリーニング検査がおすすめです。先ほど挙げた動脈硬化の危険因子のある方は、一度こうした検査を受けられるといいと思います。私はよく外来の患者様に「80歳で心臓血管病が見つかっても悲観することはありません」とお話ししています。心臓血管病を早期発見し、しっかり治療していただけば、また通常どおりの元気な生活を送ることができるからです。最近はカテーテル治療が一般的になりつつあり、体への負担が少ない治療をすることができます。心臓血管病は早期発見、早期治療が何より肝心。胸の症状、めまいや胃のもたれ、肩こりなど気になる症状があれば、放っておかず早めに専門の医療機関を受診してください。

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連載企画 『これだけは知っておきたい!心臓の病気のお話』 第5回

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第5回 どのような人が狭心症心筋梗塞になりやすい?

前回、狭心症心筋梗塞といった冠動脈疾患(かんどうみゃくしっかん)についてお話しました。では、どのような人が冠動脈疾患になりやすいのでしょうか。

まず男性は女性の2~3倍、冠動脈疾患になりやすいと言われています。ただし70代以降の高齢者になってくると男女差はほとんどありません。次に加齢とともに冠動脈疾患のリスクは上がります。男性は45歳以上、女性は55歳以上になると冠動脈疾患のリスクが増え、70歳以降にピークを迎えます。逆に20代、30代の方が狭心症心筋梗塞を発症することは稀です。この男女差は女性ホルモン(エストロゲン)の影響が大きいと言われています。エストロゲンには動脈硬化を抑制する働きがあるため、閉経前の女性は冠動脈疾患にかかりにくいのです。また、これらの病気には家族歴も関係しています。両親や兄弟姉妹が狭心症心筋梗塞にかかったことがある方は、そうでない方に比べ2~3倍その方自身も狭心症心筋梗塞にかかりやすいと言われており、注意が必要です。このような、性別・年齢・家系などは防ぎようがありませんが予防できるリスクもあります。それは糖尿病・高血圧・高脂血症・タバコ・肥満です。

次回はこれらの5大リスクについて深く掘り下げてみたいと思います。

一宮西病院 循環器内科 医長 寺村 真範(てらむら まさのり)

放射線診断科・木口医師が、北米放射線学会主催の画像診断コンテストで表彰されました

放射線診断科・医長、木口貴雄医師が、RSNA(北米放射線学会)発行の医学誌“Radiology”に掲載される画像診断コンテスト「Diagnosis Please」において年間最多正解数を獲得、「Diagnosis Please Award」を受賞しました。RSNA2017の会場でもパネルで紹介されました。

今年の受賞で木口医師は前人未到の4年連続Winnerとなりました。これを成し得たのは、世界の放射線診断医の中でも木口医師ただひとりです。当院の放射線診断が世界トップレベルであることを示すものです。

【概要】
■受賞者 : 木口貴雄.
■授与機関 : RSNA2017 2017 Diagnosis Please Award. 
■年月 : 2017年11月.

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画像とITの医療情報ポータルサイト「innavi net(インナビネット)」でも紹介されています。関連記事はこちらです。

www.innervision.co.jp

中日新聞広告局制作『ドクターQ&A vol.2 脳卒中について』が掲載されました

中日新聞広告局制作の新企画『ドクターQ&A』、vol.2のテーマは“脳卒中について”。12月16日(土)付の中日新聞尾張版に掲載されました。

【タイトル】
ドクターQ&A企画 vol.2~脳卒中について~
寒くなるこれからの時期は要注意!!
専門医に聞きました 脳卒中ってどんな病気?

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