連載企画 『これだけは知っておきたい!心臓の病気のお話』 第10回

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第10回 心臓カテーテル治療について

狭心症心筋梗塞に対しては、心臓カテーテル治療を行います。これは前回お話したカテーテルという細い管を用いて、動脈硬化で狭くなったり詰まったりした冠動脈を広げる治療の事です。治療は以下のように行います。

まず治療用のカテーテルを手首や太ももの付け根の血管から(約9割の方は手首から)局所麻酔で心臓に通します。次にガイドワイヤーと呼ばれる0.3mm程度の細さの柔らかい針金を冠動脈の奥まで入れます。続いてガイドワイヤーに添わせる形で医療用の風船(バルーンと呼びます)を冠動脈内に持ち込み、動脈硬化で狭くなった所で内側から膨らませるのです。これで狭くなった血管を広げることができます。ただし風船だけではまた詰まってしまう場合がありますので、現在ほとんどの方にはステントと呼ばれる金属の網状チューブを留置して血管を広げます。ステントはステンレスやコバルトの合金でできていて、狭くなった血管を広げたまま保持する効果があり非常に有効です。

治療時間は1~2時間、メスを入れるわけではありませんので傷はほとんどありません。また多くの方は治療後すぐに歩くことができ、治療の翌々日には退院です。治療のことでちょっと聞きたいなという方は、外来で簡単にご相談いただけます。

一宮西病院 循環器内科 医長 寺村 真範(てらむら まさのり)

「いい病院2018」地方別ランキングに、一宮西病院が5つの項目でランクインしました

週刊朝日MOOK「手術数でわかるいい病院2018」の地方別ランキングに、一宮西病院が5つの項目でランクインしました。

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◆心臓病 心カテーテル治療 治療数◆f:id:kyouryoukai:20180302133009j:plain

◆脳の病気 脳動脈瘤治療 治療数◆f:id:kyouryoukai:20180302133020j:plain

◆骨・関節の病気 人工関節置換術 膝関節 手術数◆f:id:kyouryoukai:20180302133032j:plain

パーキンソン病 総患者数◆f:id:kyouryoukai:20180302133042j:plain

前立腺肥大症 手術数◆f:id:kyouryoukai:20180302133051j:plain

また「回復期リハビリのいい病院」ページには、杏嶺会グループの尾西記念病院と上林記念病院が掲載されました。

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◎「いい病院2018」のランキングは2016年の実績を元にしております。

いまいせ心療センター・水野副院長が『FMいちのみや』に出演します

いまいせ心療センター副院長 兼 認知症疾患医療センター長である水野裕医師が、「FMいちのみや」に出演します。認知症について水野医師が分かりやくご説明していきます。是非、お聞き逃しなく!

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【放送概要】
■放送局:FMいちのみや
■放送日:2018年3月の毎週木曜・土曜
■日 時:木曜/8:30~、土曜/12:30~
■番組名:いちのみや教えてドクター
■テーマ:認知症について

◎関連記事はこちら

◎いまいせ心療センター・認知症疾患医療センターの紹介ページはこちら

 

病院をより身近に感じてもらうため、ドクターが地域のマラソンへ参加!

尾張西部医療圏で救急・急性期医療を担う一宮西病院はここ数年、医療圏外からも患者数が増加しております。当院では地域の急性期病院として、これまで以上にその使命を果たしていきたいと考えています。そのような状況下、周辺地域の皆さまに一宮西病院をもっと身近に感じてもらおうと、当院の職員が「一宮西病院」のロゴ入りユニホームを着て、市外各地域のマラソン大会に出場しています。

今回走ったのは、脳神経外科部長の宮嵜先生です!2018年2月25日(日)開催「第40回読売犬山ハーフマラソン」に参加され、見事完走しました!

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本企画は、マラソン参加費用を病院が一部負担することで、職員がマラソン大会に参加しやすい環境とし、職員の健康増進のサポートも兼ねており、「病気を治す病院の職員こそ、心とカラダが健康である必要がある!」という考えによるものです。各地域の皆様と触れ合いながら汗をかくことで、その地域の住民の皆様との距離も縮めていきたいと思います。

◎関連記事はこちら

杏嶺会グループ・リハビリテーション科がお届けする「生き生きリハビリLIFEサポート」【第3回】膝痛予防篇

杏嶺会グループ・リハビリテーション科がお届けする「生き生きリハビリLIFEサポート」!第3回はリハビリスタッフがおススメする「膝痛予防運体操」をご紹介します。

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膝の痛みの原因の多くは「変形性膝関節症」だと言われています。比較的女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。主な症状は膝の痛みと水がたまることです。初期症状では“立ち上がり”や“歩き始め”など動作の開始時にのみ痛み、休めば痛みはとれます。中期になると、正座や階段の昇降が困難となります。末期症状としては、安静時の痛みや変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。今回は「変形性膝関節症」の予防が期待できる膝周囲の筋力訓練をご紹介します。

毎回さまざまな疾患に効果が期待できる体操や運動をご紹介していきますので、ご期待ください!


杏嶺会グループリハビリテーション科「生き生きリハビリLIFEサポート【第3回】膝痛予防篇」

愛知医科大学病院・宮地教授を招いて「脳卒中カンファレンス」を開催

一宮西病院では、脳卒中に携わる全職員を対象とした「脳卒中カンファレンス」を定期的に開催しています。今回は愛知医科大学病院・脳血管内治療センターの宮地茂教授を講師としてお招きし、「脳梗塞急性期治療の動向」と題して血管内治療の現状をお話いただきました。

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<開催概要>
■タイトル:第4回脳卒中カンファレンス~脳梗塞急性期治療について~
■開催日時:2018年2月19日(月) 19:00~
■テーマ:
(第一部) 「当院での脳卒中診療の取り組み」 講師 / 一宮西病院・脳神経外科医長 伊藤圭佑
(第二部) 「脳梗塞急性期治療の動向」 講師 / 愛知医科大学病院・脳神経外科教授 宮地茂 

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愛知医科大学病院・脳神経外科の宮地茂教授

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一宮西病院・血管内治療センターの根来眞医師

一宮西病院における脳血管内治療は、一昨年よりストロークチーム24時間365日体制を整備したり、アメリカではすでに標準治療とされている「血栓回収療法」をいち早く導入するなど、特に力を入れている治療の一つです。これからも脳卒中に関する知識・情報を精力的に吸収するとともに職員個々が研鑽に励み、地域の脳卒中治療へ貢献してまいります。

血栓回収療法の紹介ページはこちら

尾西記念病院・呼吸器内科、國枝医師の写真展を開催

尾西記念病院呼吸器内科・國枝医師の診察室には、ご自身で撮影した沢山の写真が飾られています。今までは呼吸器内科の患者さまにだけご覧頂いていたのですが、國枝医師の素敵な写真をもっと多くの方にも見ていただこうと、外来フロアに特設会場を設け、写真展を開催する事となりました。

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展示されている綺麗な写真の数々は、外来患者さまやリハビリをがんばっていらっしゃる患者さまとの話のきっかけにもなり、病院全体の素敵な雰囲気作りにも繋がっています。一緒に働いている病院職員にとっても、國枝医師の新たな一面を発見するきっかけとなりました。当院には國枝医師以外にも写真好きな医師が多くいますので、将来的には「医師写真展」を不定期で開催していきたいとも思っています!

もうすぐ寒い冬から春になります。桜並木がとても綺麗な尾西記念病院では、昨年に続き「桜写真コンクール」を予定しています。地域の皆さまと職員が一緒になり、カメラやスマートフォンで撮った写真が飾られます。

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今後も尾西記念病院では地域との交流を大切に、写真展をはじめいろいろな企画を開催していきます!