『病院最前線2019・スゴいドクター』にハートセンター長の菊地慶太医師が掲載されました

『病院最前線2019・スゴいドクター』(毎日ムック10月31日発売)に、一宮西病院 心臓血管外科統括部長兼ハートセンターセンター長の菊地慶太医師が、“情熱医療プロフェッショナルドクター”として掲載されました。

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【記事見出し】
・低侵襲心臓手術(MICS)のスペシャリストが主導し、早期の社会復帰が可能な質の高い医療を提供
・断らない医療を信条に質の高い心臓手術を展開
・胸骨を温存する低侵襲心臓手術で術後の負担を大幅に軽減
・ハートチームを発足させ多職種が密に情報を交換

【一宮西病院・心臓血管外科手術件数】
心臓大動脈手術数・・・142件
うちMICS・・・29件
ーMICS CABG・・・13件
ーMICS CABG+大動脈瘤切除・・・1件
ーMICS CABG+弁置換術・・・6件
ーMICS 弁形成術・・・1件
ーMICS 弁置換術・・・5件
ーMICS 弁置換術+大動脈瘤切除・・・2件
ーMICS ASD・・・1件
*菊地慶太医師赴任後(2018年2~9月)の心臓血管外科手術件数

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◎特設サイトはこちら
http://www.ika-ad.jp/professional_doctor/1810_09_ichinomiya/001.php

第22回全国病院広報研究大会にて『BHI2018企画賞』を受賞しました

社会医療法人杏嶺会 法人本部・広報課が「HISフォーラム2018 in KYOTO・第22回全国病院広報研究大会」にて『BHI2018企画賞』を受賞しました。

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本大会は、医療・福祉施設で行われた広報活動や情報公開に関わる事例を公募し、その社会貢献度や自院の専門性の公開を通じて、通常目に見えることのない企画意図を伝えることを目的としたものです。今年は『病院広報が育むヘルスリテラシーと健康社会』という大会総テーマのもと全国の病院が広報事例をエントリー、当院は1次選考を経て最終審査の10演題に選出され、更にその中で『BHI(ベストヘルスケアインフォメーション)2018企画賞』受賞の栄誉を賜りました。一昨年(第20回/愛媛開催)、昨年(第21回/大阪開催)に続き、3年連続の上位入賞となります。

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【概要】
■受賞者 : 社会医療法人杏嶺会 一宮西病院 法人本部・広報課
■研究会名 : HISフォーラム2018 in KYOTO・第22回全国病院広報研究大会
■授与機関 : NPO法人日本HIS研究センター
■日時/場所 : 2018年10月27日. / 聖護院御殿荘 光淳; 京都市左京区
■演題名 : 地域社会のヘルスIQ向上を目指して

CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について~」 第8回(平成30年10月25日放送内容)

 CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について~」第8回(平成30年10月25放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、宮嵜章宏医師(一宮西病院 ストロークチーム・脳神経外科部長) 

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(小高)毎週この時間は「健康のつボ」のコーナーです。日本人の死因の第4位となっている「脳卒中」について、専門家の先生に色々と教えていただいております。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いします。

(宮嵜)よろしくお願いいたします。

(小高)脳の病気の中にも色々あって、先週までは「くも膜下出血」を教えていただきました。

(宮嵜)今日は「脳出血」のお話をさせていただきたいと思います。

(小高)でも、くも膜下出血も“出血”ですよね?

(宮嵜)脳出血」はくも膜下出血とは違いまして、脳の中で起こる出血です。

(つボイ)くも膜下出血は、くも膜の下のところの、脳の表面で起こってくる出血でしたよね?

(宮嵜)そうですね。くも膜下出血の場合は脳の表面に出血を起こしましたけれど、脳出血に関しては脳の中で起こります。

(小高)いわゆる“脳みそ”の中で?

(宮嵜)そうですね。

(つボイ)先生に向かって“脳みそ”ってあんた・・・。内部に出血が起こった場合はどんな症状になるんでしょうか?

(宮嵜)やはり脳の中に出血が起こることによって、神経の障害が出ます。例えば手足の麻痺・言語障害意識障害などがあります。

(小高)くも膜下出血のときは激しい痛みがあると伺いました。

(つボイ)ハンマーで殴られような痛みがあるって言っていましたよね。

(小高)脳出血は痛みはないんですか?

(宮嵜)脳出血のときは、必ずしも頭痛があるわけではないんです。脳の中に出血を起こされますから、頭痛がある場合もあるんですが、神経症状がメインになって出てきます。

(つボイ)例えば言葉がちょっと出なくなったり手足が麻痺したりしたときは、自分で疑ったほうが良いんですね。

(宮嵜)もちろんそうですね。

(小高)逆に脳の病気だと気付けないとこもありますよね。

(宮嵜)そうですね。症状が軽い場合には、これが例えば「手足の調子が悪いのは全身の調子が悪いからたまたまそうなっているんだ」と思ってなかなか病院に来られない方もいらっしゃいます。ただ、やはり早めに治療することが非常に大事ですので、脳の病気を疑うような場合には医療機関を受診されるといいと思います。

(つボイ)先生、くも膜下出血のときは意識を失ってもあとで意識が戻るというのがありましたよね。この脳出血の場合も、手足の痺れが起こってもまたスッと治るということもあるんですか?

(宮嵜)脳出血の場合には可能性は少ないですね。

(つボイ)痺れた状態がずっと続くんですか。

(宮嵜)そうですね。

(小高)でもこれもなるべく早く病院に行かないと危険ですもんね。

(宮嵜)はい。最初に脳出血を起こしてから、だんだん出血が広がってくる場合があります。その場合にはやはり症状は進行していきますから、早めに病院に来ていただいたほうが良いと思います。

(小高)これは治療はどんな感じになるんですか?

(宮嵜)よっぽど出血が大きくて生命に関わる場合は緊急手術になりますが、だいたい8割くらいは点滴で様子を見て、早期からリハビリテーションを行って、後遺症の軽減に努めるのは基本になります。

(つボイ)はぁ~なるほど~。

(小高)後遺症というのは、要は治せないということになりますよね。

(宮嵜)脳出血脳梗塞に比べると、重篤な後遺症が残りやすい方が多いです。ですので、はやり早期からリハビリテーションを行います。ただ、リハビリテーションでかなり良くなる方もいらっしゃいますので、こちらとしては後遺症を軽減できるように、発症したときからリハビリを始めていきます。

(小高)これはもう・・・ならないようにするためには・・・。

(宮嵜)これはぜひ強調したいには、50年前には脳出血が日本人の死因第1位だったんです。ところがいまここまで減ってきているのは、はやり「高血圧の管理」ですね。これに尽きると思います。

(つボイ)ということは高血圧が大きな原因になる、と。

(宮嵜)それからもう1つは「飲酒」ですね。特に脳出血に関しては、飲酒によって肝臓の機能が悪い方は血が止まりにくいという傾向がありますので、お酒をたくさん飲まれる方ははやり要注意とだと思います。「血圧をとにかく下げる」、または「飲酒を少し控える」ということは予防で行っていただきたいです。

(小高)今日はお酒やめる!

(つボイ)1日やめてどうこうなるもんじゃないの!生活習慣病だから生活習慣を変えなきゃ!

(小高)皆さんも気をつけましょう!

(つボイ)あんた自分に言っているやろ・・・。

(小高)ありがとうございました。一宮西病院の宮嵜章宏先生に伺いました。

(宮嵜)ありがとうございました。

(小高)「健康のつボ~脳卒中について~」でした。

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一宮市高齢者の生きがいと健康づくり推進協議会の「教養講座」第7回が開催されました

10月25日(木)、大徳連区で開催されている一宮市高齢者の生きがいと健康づくり推進協議会の「教養講座」第7回目を尾西記念病院が担当させて頂き、70名の方が参加されました。

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冒頭、堤上事務次長より当院の紹介の後、理学療法士の北村正彦より転倒予防の講演をさせて頂きました。講演の中では健康寿命や、一宮市の連区別の高齢化率の事などもお話させて頂き、参加者は真剣に耳を傾けられておられました。

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今後もこのような活動を続け、一宮市健康寿命向上に貢献したいと考えます。

 

尾西記念病院 リハビリテーション科  北村正彦

 

平成30年度 第4回リハビリテーション科研修会が開催されました

毎年5~6回、外部から講師をお招きして、開催される杏嶺会リハビリテーション科研修会も今回で、今年度4回目となります。その第4回目の研修会が、10/19(金)に開催されました。

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今回は「コーチング」をテーマに、プロフェッショナルコーチとして活躍されている野田保先生をお招きして「コーチング・コミュニケーションに学ぶ」というタイトルで講演していただきました。

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講演ではコーチングの基本から実践を、実演を交えて分かりやすく説明して頂きました。セラピストの仕事は人と関わる事が多く、人間関係に悩む事が多いように思います。人間関係の悩みを考えていく上で非常に参考となる講演でした。

 

 

「転ばぬ先の体操教室」に参加しました

10/23(火)一宮市浅井町の晴林台集会所にて一宮市高年福祉課主催の「転ばぬ先の体操教室」に尾西記念病院の理学療法士、北村正彦が講師として参加させて頂きました。

教室では転倒予防を目的とした筋トレ・ストレッチ・バランス訓練を中心に、皆さんと一緒に楽しく汗を流すことができ、大変良い経験をさせて頂きました。終了後は参加者より質問を頂き、転倒予防に対する関心の高さが伺えました。

今後もこのような活動を続けて、地域の皆様の健康のお役に立てればと思います。

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尾西記念病院 リハビリテーション科  北村正彦

CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について~」 第7回(平成30年10月18日放送内容)

 CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について~」第7回(平成30年10月18放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、宮嵜章宏医師(一宮西病院 ストロークチーム・脳神経外科部長) 

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(小高)毎週この時間は「健康のつボ」です。日本人の死因の第4位となっている「脳卒中」について、専門家の先生に色々と教えていただいております。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いします。

(宮嵜)よろしくお願いします。

(小高)脳卒中の中にも色々なタイプの病気があって、先週からは「くも膜下出血」のお話を伺っています。今日は『くも膜下出血の治療法』について伺っていきます。まずは動脈瘤(どうみゃくりゅう)があるとくも膜下出血になりやすいので、動脈瘤脳ドックなどで見つけられたらくも膜下出血になる前に治療ができる、というお話が先週ありましたが、でもそこをやり過ごして出血してしまったときに、ものすごい痛みなんですよね?

(つボイ)ハンマーでガーンっと殴られようなショックがあると。

(宮嵜)はい。例えですけれど、その通りです。

(小高)これがくも膜下出血の症状であるということなんですが、あまり経験したくないですけれど、そうなってしまったときにはどうすればいいんですか?

(宮嵜)一度出血を起こされますと再出血を起こす可能性も高く、命に関わりますので一刻も早く必要な病院で検査を受けていただく必要があります。

(小高)救急車ですよね、そういうときは。

(宮嵜)そうですね。

(つボイ)でもガーンっと殴られような痛みで意識を失うこともあるんですよね?そしたら自分で病院に行くことができない場合もあるんじゃないですか?

(宮嵜)ところが、出血を起こしたときに意識を失ったとしても、意識が戻ってくる方が結構多いんですよ。つまり、出血を起こした瞬間に倒れて、その後症状が落ち着いて意識が回復してくるという方が多くいらっしゃいます。

(つボイ)そのときにどう行動するか、ということですね。どうしたらよろしいんですか?

(宮嵜)すぐ!一刻も早く!病院に来て欲しいです。

(小高)病院に行ったら先生方の出番になると思うのですが、どんな検査や治療をするんですか?

(宮嵜)まず診断をしなければなりませんから、頭のCTの写真を撮り、出血がないかどうかを検査します。CTでも出血がはっきりと分からない場合は、引き続きMRIの検査を行う場合もあります。非常に少量の出血であれば軽い頭痛で発症する場合もあるので、CTで捉えきれないものはMRIで検査します。

(つボイ)ガッガッガッガッガッガッガッ!ブ~~~~ン!

(小高)あ、すみません。これ、MRIのモノマネをしています・・・。

(宮嵜)あぁ~!

(つボイ)失礼いたしました。突然でございました。

(小高)でもこの場合は、本人はMRIの音や振動なんて気にしていないと思います、痛すぎて!

(つボイ)そっか~。

(小高)その後は手術ということになるんですか?

(宮嵜)まずCTやMRIで細かい出血が発見されたら、造影剤を使ってどの場所から出血が起こっているか血管の状態を検査して、動脈瘤の有無を調べる必要があります。そこで出血の原因となっている動脈瘤がある場合は緊急で手術を行います。いわゆる、再出血が起こらないように処置が必要となります。

(つボイ)具体的には、蓋したり・・・?

(小高)蓋ってなによ。

(宮嵜)治療法は2つあります。いずれも手術ですが、1つは「開頭クリッピング術」といって動脈の根元をクリップという金属で挟んで動脈瘤の血流を止めるというものです。

(小高)目玉クリップのようなもので?

(つボイ)目玉ではないやろ!

(小高)目玉はないか!ちゃんと医療用のクリップですよね!

(宮嵜)それから、もう1つはカテーテル治療といって、血管の中から動脈瘤の中にプラチナでできたコイルを詰めて、動脈瘤自体を詰めてしまう手術です。

(小高)これは、カテーテルだから脳とは別の場所から挿入するんですか?

(宮嵜)そうですね。足の付け根からマイクロカテーテルを入れて、脳の血管まで持っていって治療を行います。

(小高)血管が脳まで繋がっているって不思議ですけどね。

(つボイ)体はみんな繋がっていますよ!ポツンとあるなんてことはないですよ!

(小高)そうなんだけと~。

(つボイ)これはどのくらいの成功率なんですか?

(宮嵜)動脈瘤の場所がきちんと分かっている場合は、ほぼ全例で治療は可能です。

(小高)先週と今週のお話をまとめますと、まずは動脈瘤などのくも膜下出血の要素がないかを脳ドックなどを活用してしっかり自分でチェックする。

(つボイ)あと、日ごろの健康管理も大切ですよね。暴飲・暴食やら喫煙やら飲酒やら、小高さんのようにお酒をガブガブ飲むやら。

(小高)いらんこと言わないでください。そして、いざくも膜下出血なってしまったときは、とにかく早く病院に行くのが大事なんですね。

(宮嵜)はい、一刻も早くですね。

(小高)一宮西病院の宮嵜章宏先生に「くも膜下出血」についてお聞きしました。ありがとうございました。

(宮嵜)ありがとうございました。

(小高)「健康のつボ~脳卒中について~」でした。

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