CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について③~」 第1回(令和元年7月3日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について③~」第1回(令和元年7月3放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、伊藤圭佑医師(一宮西病院脳神経外科医長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ』。今日からは、日本人の死因第3位となっている『脳卒中』についてお送りします。ゲストは一宮西病院の脳神経外科・医長の伊藤圭佑(けいすけ)先生です。初めましてですね、よろしくお願いします。

(伊藤)よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いします。脳卒中のシリーズの3回目ということになりまして、メッセージも色々いただいております。ラジオネーム『風俗発電』さんと『哀愁の黒頭巾』さんからは、昨今ちょっと記憶に新しいところ、『吉本新喜劇木村進さんが亡くなられましたね』ということです。

(小高)あの方も脳の病気でしたよね。

(つボイ)それから、ラジオネーム『3千万円の人』さんからもお便りいただいております。『1972年に初舞台。その後、劇作家の北村想さんが率いた劇団で看板女優を務めるなど名古屋の演劇界で活躍された、火田詮子(ひだせんこ)さんが5月に「くも膜下出血」のため65歳で亡くなられました。』と。

(小高)火田詮子さんはくも膜下出血・・・・。

(つボイ)さらに、ラジオネーム『ちりとてちん♪』さんからは、『3月に脳出血で右半身不随になった旦那ですが、リハビリ病院でリハビリ中です。それはどうでもいいんですけど、入院中にどうやらラジオ聞いているようです。なので、しばらくはファーストラジオネームが使いにくいです』という。これやっぱり身近な話ですね、脳の病気は。

(小高)こういった脳の血管系の病気をまとめて『脳卒中』っていうんでしたよね?

(伊藤)そうですね。専門的には血管障害ともいいます。大きく分けると『脳梗塞』と『脳出血』と『くも膜下出血』というのが、“脳卒中の三大疾病”です。

(小高)簡単に言うと、それぞれの違いはどういうことになりますか?

(伊藤)脳梗塞』というのは、血管が詰まることで血液が流れなくなり、それで脳が壊死する病気です。『脳出血』は脳の中の細い血管が破れて、脳の中で出血する病気です。『くも膜下出血』というのは比較的大きい血管、脳の表面の血管が破れて、くも膜下に出血するという病気です。

(小高)死に直結する怖い病気ですよね。

(伊藤)そうですね。死に直結するのもそうですし、一命を取り留めたとしても寝たきりになっちゃったりとか、後遺症が残っちゃったりとかがある、そういう怖い病気です。

(小高)脳卒中の中でも血管が詰まったのか、破れたのか、それからこの患者さんは発症してからどのぐらい時間が経っているのかによって、病院に運び込まれてきた時の先生の対応って変わってくるんですか?

(伊藤)そうですね。脳卒中は、その患者さん見ただけではなかなか脳梗塞脳出血の見分けがつかないので、まず早く診断をつけます。診断をつけた上で、素早い治療につなげるっていうのが、脳卒中の緊急の治療の場合には大事になります。特に「脳梗塞」は1分遅れるとどんどんどんどん患者さんの予後が変わってくるので、“時間との戦い”になります。

(つボイ)患者さんを見て、この人はなんの病気であるかをパッと診断して、それに向かっての治療をサササッとしないといけないんですね。

(伊藤)そういうことですね。

(小高)病気の種類を検査して判断するのも、伊藤先生の役目ですか?

(伊藤)病院によって色々体制は変わると思うんですけど、当院は脳神経内科あるいは脳神経外科が合同で『ストロークチーム』を作って、24時間365日で脳卒中が疑われる患者さんを受け入れて専門的に診療しているという体制を整えています。

(小高)ストロークチームというのは、内科と外科のちょっと種類の違うお医者さんや関係者の方々が一緒になってやっているんですか?

(伊藤)そうですね。内科の先生と僕ら外科医で、それぞれ役割はありますが、常に一緒にチームを組んで、患者さんが脳梗塞なのか脳出血で対応も変わってきますので、診断ついた段階で外科が診るか内科が診るか判断していきます。

(つボイ)僕らからすると心強いですね。

(小高)頼もしいですね。

(つボイ)そういった、ストロークチームについても色々とお話を伺ってきたいと思います。

(小高)はい。先生には来週も来ていただいてお話を伺いますので、よろしくお願いいたします。

(伊藤)よろしくお願いします。

(小高)ありがとうございました。一宮西病院の伊藤圭佑先生でした。『健康のつボ~脳卒中について~』でした。

 

小児科部長・杉山医師が、CBCテレビ「ゴゴスマ」に電話生出演しました

7月8日(月)、CBCテレビ情報番組「ゴゴスマ」に、一宮西病院・小児科部長・杉山剛医師が電話生出演しました。

番組名:ゴゴスマ~GOGO!Smile!~
放送局:CBCテレビ中部日本放送
コーナータイトル:ゴゴスマ10分クリニック
テーマ:流行警報 大人も注意 手足口病 重症化の恐れも…

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東京や愛知で「手足口病警報」が発令されましたが、杉山医師は疾患の概要、症状、また7月以降に来る流行のピークに備えての予防・感染対策等について解説しました。

尾西記念病院で第8回One-APが開催されました!

令和元年7月5日(金)、尾西記念病院にて、第8回One-APを『装具連携』というテーマで開催しました。

冒頭、山村医師より、厚生労働省から長下肢装具の平均価格は148,289円であり、山本澄子先生の言葉を借りて、「装具とは障害を持った人に対して姿勢を制御する為の必要最小限の補助具であるとのことから、客観的に評価し適合した装具を作成しなければならない」という言葉から始まりました。

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症例報告では、一宮市民病院から尾西記念病院へ転院し、その後自宅退院された患者様の報告がありました。

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一宮市民病院ではPusher Syndromeに着目したリハビリテーションを実践され、Pusher症状は軽減していました。尾西記念病院転院後はゲイトジャッジを使用したブレースクリニックでの装具療法を行ったことについて、また、客観的評価の重要性を報告しました。最終的に患者様は自宅でT字杖歩行を獲得されていました。

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続いて、瀬上太輔理学療法士から「急性期と回復期の装具作成の動向」を報告しました。急性期と回復期での作成件数や備品の違い等が示されました。

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最後に、渡辺義肢製作所の米津進弘義肢装具士より特別講演を行いました。急性期では2005年以降の装具作成件数が減少した(回復期に任せるようになった)こと、しかし、その後は早期作成が謳われるようになってから徐々に件数が増加しているとのことでした。

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今回、『装具連携』というテーマで早期作成の重要性や作成時の客観的評価、そして装具ノートを使用した連携など、短時間で多くの情報があり、活発な質問も飛び交ったことで、参加者からは「勉強になった」「ゲイトジャッジについて勉強したい」などのご意見を頂きました。

今後も地域との連携を強化し、地域医療に貢献して参ります。

 

尾西記念病院 リハビリテーション

 

 

 

 

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」 第13回(令和元年6月26日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」第13回(令和元年6月26放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院循環器内科副部長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科副部長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。

(寺村)よろしくお願いします。

(小高)残念・・・。

(つボイ)なに?

(小高)今回の心臓病シリーズは今日が最終回ということになってしまって、これを最後にしばらく先生と会えなくなってしまいます。

(寺村)ハハハハハ!

(つボイ)・・・次の先生が来にくいよ~!あんたそんな事ばっかりずっと言っていると!

(小高)いやいやいや・・・。さぁ先生!今日が最終回ということですので、改めてハートセンターについて、意義などをいただけますか?

(寺村)はい。心臓病の患者さんって色々いらっしゃいますけど、治療方法はやっぱり色々ありますので、同じ病名であってもその患者さんごとで治療方針、何が適切かっていうのが変わってきますので、そういうのをチームとして診ていきます。僕ら循環器内科が主に治療するのはカテーテルの治療とか内科的なお薬の治療になりますけど、手術するのは心臓血管外科の先生ですし、そういった、『どの治療方法が一番ふさわしいか』を、それぞれの専門家といいますか、場合によっては薬剤師や看護師とか色んなスタッフが一丸となって、一人の患者さんの治療方針は何がいいかっていうのを皆で検討して、それぞれの役割分担で治療していくというのがハートセンターです。

(小高)例えば、かかりつけのお医者さんに「これはちょっと手術が必要だから紹介状を書いてあげるから行ってきなさい」なんて言われて先生のところに来られた患者さんでも、チームで調べてみると、「手術しなくてもこの方法で行けるかもしれないな」なんてこともあるんですか?

(寺村)そういうこともあります。最初の診断をしていく段階で、その後の治療や状況が変わってくることもあります。最初はカテーテル治療がふさわしいと思って検査をしてみたら、実は外科手術が良いという場合もありますし、外科手術が必要と言われた方でも色々検査してみるとカテーテルで十分治療できるという場合や、そもそもそういう手術もカテーテルも必要ないっていうケースも中にはあります。そういうのを皆で協力して調べて、患者さんに一番いい治療方針を提供するというのが、ハートチームの一番の目的です。

(つボイ)僕が昔聞いた話ではね、外科の先生はとにかく切りたがる、内科の先生は手術しなくてもこっちが治したる~という、自分のカテゴリーの治療に進むことが多いという。

(小高)外科と内科が対立するドラマをちょっと前に見た!

(寺村)ハートチームみたいなチームがないと、やっぱり自分らだけで判断して、それがいいと思って治療してしまう面がありますので、そういうのを解消するためにも、やっぱりハートチームっていうのを作ってみんなでやるほうがやっぱりいいですね。

(小高)チームというのは、大体何人ぐらいなんですか?

(寺村)うちの病院だと、循環器内科医が11人いて、心臓血管外科の先生が5人ぐらいいますので、基本的にはそのチームになります。

(つボイ)治療方針はどうやって決めるんですか?まさか多数決で手ぇ挙げてもらって・・・。

(小高)そういうじゃないって今聞いたばっかりでしょう!ディスカッションして、より良い方法を見つけ出していくって!

(寺村)そうですね。

(つボイ)ついつい・・・。学級会みたいに、手を挙げたら内科の先生のが多いんで、内科的治療に決まってしまう~とか。

(小高)そういうことではないです。

(つボイ)本当に、色んな立場から検討してもらえるのは、僕ら患者にとってはすごくありがたいですね。病状も年齢も考慮して、「本来はこの治療だけど、この年齢ならこっちの治療かな」 といったようなことも総合的にみるわけですよね。

(寺村)そうですね。年齢が上がれば上がるほど、外科手術は負担が増えてきますので、より僕らのやっているカテーテル治療っていうのにシフトしていく方がやっぱり多いです。

(小高)いろんな先生のお話をお聞きしていると、今までは外科手術でしかできなかったことが、けっこうカテーテルでも治せるようになってきているみたいですもんね。

(つボイ)本当色んなことを総合的にみて判断していただけている、ということなんですね。

(小高)そうですね。ということで、大変惜しいのではありますが、そろそろお時間となってしまいました。

(つボイ)やっぱり小高さんのノリが違うんですよね。

(小高)そんなことないですよ。次のコーナーになっても、私はすごく一生懸命やります!

(つボイ)次の先生のときが心配やわ~。

(小高)大丈夫!先生、ありがとうございました。一宮西病院の寺村真範先生でした。

(寺村)ありがとうございました。

(小高)来週からこのコーナーは「脳卒中」をテーマにお送りします。脳卒中や心臓病、それから健康に関する質問などありましたら皆さんも引き続きこのコーナーまでお便りを寄せください。専門家の先生にお答えいただきます。「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」 第12回(令和元年6月19日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」第11回(令和元年6月12放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院循環器内科副部長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺っていきます。ゲストは一宮西病院・循環器内科副部長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。

(寺村)よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いします。

(小高)寺村先生にも色々と心臓病について伺ってきているんですが、やっぱり一番聞きたいのは、『ならないためにはどうしたらいいか』ってことですよね。

(つボイ)なってからの治療とかは心強いお話を聞きました。だけど、ならないに越したことは無い。

(小高)どういう事に気をつければいいんでしょうか?

(寺村)わかりやすく言うと、『生活習慣』ということになると思います。特に心臓病でリスクになるのは「高血圧」「糖尿病」「コレステロール」、あと「タバコ」や「肥満」になりますので、そういうのにならないようにするっていうことが大事になりますね。

(つボイ)なるほど~。いま「タバコ」は出てきましたが「お酒」は出てきませんでしたが、先生、お酒はどうでしょう?小高さんの顔を見ていたら、ふっと酒が浮かんできたんですよ。

(寺村)お酒は色々言われているんですけれど、飲みすぎるともちろん良くはないですけど、特別心臓にも絶対悪いという風には言われてないので、お酒はほどほどだったらいいと思います。

(小高)先生はお酒は好きですか?

(寺村)僕は好きですけども、弱いんです。

(小高)一緒に飲み…

(つボイ)あんた誘ってどうするの!! そんな話は置いておきましょう。

(小高)分かりました…。よく「コレステロール値」を気にされる方も多いと思うんですが、このあたりもやっぱり心臓病と関係しているんですか?

(寺村)そうですね。やっぱりコレステロールが高いと、狭心症とか心筋梗塞になりやすいです。

(小高)そうすると、大事なのは「食生活」ですか?

(寺村)はい。油っこいものがいっぱいの料理はコレステロールをあげますので、お肉とか揚げ物とかは少ない食事をしたほうがいいと思います。

(小高)…きのう、焼き肉とビールだった。

(寺村)ははは!

(つボイ)…本当にもう、体に悪い物は美味しいね~。

(寺村)そうですね~。

(小高)だけれども、ということですよね。自分の健康の事を考えながら、しっかりと調節していくということですね。つボイさん、血圧は最近はどうなんですか?

(つボイ)最近は薬を飲みだしてからちょっと低くなりましたし、それから、運動する前と運動してからだと、した後って血圧は下がっているんですよ。

(寺村)そうですね。

(つボイ)あれはビックリしまして、運動っていいなと思いました。

(寺村)定期的に運動するというのはすごく大事です。

(小高)どのぐらい運動すればいいんですか?

(寺村)いわゆる有酸素運動といわれる、ウォーキングや軽いペースでジョギングする・軽く自転車こぐとかそういうのがいいと言われているんですけど、1日20~30分ぐらいを続けるのがいいと言われてますね。

(小高)やっぱり継続することが大事なんですね。つボイさんはさっき、「薬を飲んで…」って言っていましたけれど、薬飲んで血圧を下げるっていうのも、心臓にとっては良いことなんですか?

(寺村)良いです。

(小高)なんとなく、薬で無理に下げるっていうのはどうなんだろう…って思っちゃう方もいると思いますし。

(寺村)たしかにそういう方もいらっしゃいますが、ただやっぱり生活習慣だけでは限界がありますので、必要な方はお薬を飲んで血圧を下げるのも大事です。

(つボイ)先生、私の経験では、体重をちょっと落としたら血圧も下がりました。だから「肥満」というのも・・・

(寺村)良くないですね。

(つボイ)とにかく肥満を予防して、ちょっと身体を絞ると血圧は下がるんですね。

(寺村)必ず下がります。

(つボイ)ということはやっぱり、運動は大事!食事も大事!たばこは…どうしてもダメですか?

(寺村)どうしてもダメですね。

(つボイ)『お酒は百薬の長』とかいう言葉があるけど、タバコを救う言葉ってないですか?タバコのここが良いというのはないですか?

(寺村)いや、ないですね。『百害あって一理なし』です。

(小高)だそうです。ちょっと自分の生活習慣を振り返ってみましょう。本当に心臓病になっちゃったら非常に危険な、命に関わることにもなりかねないですからね。

(つボイ)ポンプですから!車で言ったら、エンジンが古いようなものですからね。

(小高)気をつけましょう!ということで、今日も一宮西病院の寺村真範先生にお話を伺いました。ありがとうございました。

(寺村)ありがとうございました。

(小高)リスナーの皆さんも、心臓病や脳卒中を中心に健康に関する質問などありましたらこのコーナーまでお寄せください。専門家の先生にお答えいただきます。「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」 第11回(令和元年6月12日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」第11回(令和元年6月12放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院循環器内科副部長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科副部長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。

(寺村)よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いします。先生あのね、このコーナーではお便りも色々いただいておるんですが、ラジオネーム『有野&渡!』さんからは、『つボイさん、今年の3月に68歳だった兄が心筋梗塞で亡くなりました。仕事の帰り道の車中でした。ハンドルにもたれかかり停止状態で通行人により発見されました。無念なことです…』ということです。ここからすると、心臓病はどこで起こるかわからないですね。

(寺村)そうですね。

(小高)つボイさんも私の心臓の疾患がありますし。リスナーさんにもやっぱりこういう方がたくさんいらっしゃって、心臓病の方って多いんですね。

(寺村)そうですね。日本人の死因の第2位が心臓病といわれるくらいですし、高齢社会で患者さんはやっぱり増えていますね。

(小高)つボイさんが心筋梗塞になったときは、病院に行かざるを得ない痛みだったから車で駆け込んだと言っていましたけれど。

(つボイ)後で色んな人の話を聞くと、そんなに苦痛じゃなかった人もいたりとか。心筋梗塞の初期症状はどんな風なんですか?

(寺村)一般的には、「胸の痛み」です。特に胸が締め付けられるとか、重苦しいとか、重いもの乗せられたような症状が多いです。つボイさんのように、ひどくて動けないぐらいや冷や汗が出るといった症状の方が典型的ですけど、ただ、中にはそこまでひどくなくて普通にけろっとして歩いて病院に来られるような方が、実は検査をしてみたら心筋梗塞だったっていう方もいらっしゃいますね。

(小高)検査というのは、どんな検査をするんでしょうか?

(寺村)代表的な検査は「心電図」になります。心筋梗塞の方は心電図を取ればだいたい変化が出ています。心電図ではちょっと分からない、微妙な結果の時もありますので、そういう時は「血液検査」や心臓の「超音波検査」を並行して行なって総合的に判断するという形になります。

(つボイ)さっきの先生のお話では、歩いて来られる方もいらっしゃるんですか!?

(寺村)はい、中にはいらっしゃいますね。

(つボイ)私はとても歩けなかったんですが、例えばこちらのリスナーの方、小牧市のラジオネーム『手芸命』さんは『主人は現在75歳。2000年に初めての心筋梗塞を患って以来、過去3度も心筋梗塞で倒れ、去年6月には脳梗塞で入院しました。他にも「大動脈瘤」や「不整脈」もあります。』色々と患っていらっしゃいますね。

(小高)基本的には心臓系・血管系の疾患ですね。

(つボイ)そのようですね。続きです。『先日は病院にタクシーで行って怒られました。救急車はいつどんな状態の時に呼んだらいいんでしょうか?』ということでした。

(小高)先生から『もっと早く来なさい!』という風に怒られたっていうことなんですかね?

(寺村)多分そういうことだと思いますけれど。この方は持病といいますか、過去の病歴がたくさんありますので、やはり3回繰り返されているってことは起こしやすいのでしょうし、症状があれば早急に病院に行ったほうが良いということになるんだと思います。

(つボイ)タクシーと救急車のメリット・デメリットはなんでしょう?

(寺村)まず救急車の方が早く到着しますし、タクシーの場合は着いてから救急外来で受付をしたり手続きがあります。一方、救急車の場合は運ばれたらそのまま検査に入りますから、スピードが全然違うと思います。

(小高)結局、必ず救急車の方が良いというわけではなくて、一番早く到着して処置に入れる手段がどれなのか、ってことですよね。

(寺村)ただタクシーのほうが到着が早かったとしても、救急車内には救急隊もいますし、病院側もいろんな準備が平行してできますので。

(つボイ)救急車は移動しながら治療ができますもんね。ただこの人の気持ちも分かりますよ。昨今よくニュースで聞きますやん、「こんなときに救急車呼ぶか!?」っていうのがね、ふっとよぎる時があるんです。

(寺村)それは難しいところですよね。

(つボイ)まぁこの人の場合は色んな心臓病・脳血管病を患っていらっしゃるなら、迷わず救急車を呼んで欲しいですね。

(小高)行った先で、「実は一時的なものでしたよ」っていうことがあっても別に怒られませんもんね。

(寺村)もちろんです。結果的に大丈夫だった、ということで全く問題ないと思います。

(小高)そういうときは先生が横で「良かったですね」って言ってくれるんだわ!

(つボイ)・・・。あんた、今までの先生と態度が違いますよ…。

(小高)先週もこんなこと言っていましたね。はい、すみません。ということで、今日も一宮西病院の寺村真範先生にお話を伺いました。ありがとうございました。

(寺村)ありがとうございました。

(小高)「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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上林記念病院・山田尚登院長が、朝日放送「名医とつながる!たけしの家庭の医学」に出演しました

上林記念病院の山田尚登院長が、6月11日(火)に放送された医療バラエティ番組「名医とつながる!たけしの家庭の医学」に、“睡眠の名医”として出演しました。

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<番組概要>
■番組名:名医とつながる!たけしの家庭の医学「3大不調徹底改善SP」
■放送局:朝日放送テレビ朝日系列全国24局ネット)
■放送日:令和元年6月11日(火)19時~

<放送内容>※番組テロップより一部抜粋
●なぜ年取ると【眠り】が浅くなる?名医のぐっすり眠れる睡眠法公開
●自律神経のメリハリUP ぐっすり眠れる【睡眠法】