若年性乳がん体験者のおしゃべり会で、乳腺外科の鈴木医師が講演を行いました

去る11月3日(日・祝)に沖縄県那覇で開催された「若年性乳がん体験者のおしゃべり会・全国キャラバン」におきまして、一宮西病院・乳腺外科の鈴木瞳医師が講演を行いました。

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当イベントは、若年性乳がん体験者が同世代の仲間と出会い、恋愛・結婚・妊娠・出産・子育て・就労など若年特有の悩みや不安を共有し合えるおしゃべり会として、認定NPO法人キャンサーネットジャパンが企画、若年性乳がん患者支援団体「Pink Ring」が運営しています。同団体が全国各地に赴き開催するキャラバンで、沖縄県での開催は今回が初となりました。同団体のメディカルアドバイザーである鈴木瞳医師は、同会の第一部のセミナー「専門医に聞く!若年性乳がん」と題し講演しました。

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イベントの様子は、地元沖縄県の媒体「沖縄タイムス」でも紹介されました。詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

www.okinawatimes.co.jp

一宮西病院はこれからも、乳がんの予防・治療・啓発活動はもちろん、関連イベント等へも積極的に協力し、患者さまの精神的フォローにも注力して参ります!

YouTube<一宮西病院>チャンネル【脳卒中のお話】第3回『脳梗塞の治療』

YouTube・一宮西病院チャンネルの<一宮西病院WEB医療講座>、【脳卒中のお話】第3回です。講師は一宮西病院・脳神経外科の伊藤圭佑医師です。

■一宮西病院WEB医療講座【脳卒中のお話】
■第3回「脳梗塞の治療
■講師 / 一宮西病院・脳神経外科 医長 伊藤圭佑医師


ユーチューブ医療講座「脳卒中のお話」~第3回脳梗塞の治療~

◎当コンテンツは毎週末にUPします。ご期待下さい。

尾西記念病院にて『健康ひろば』を開催

11/20(水)、本年度2回目となる『健康ひろば』を、当法人・尾西記念病院にて開催いたしました。今回は「飲み込みにくくなる前のサイン、オーラルフレイル」について、言語聴覚士の杉山、玉谷、水谷がお話しさせて頂きました。

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オーラルフレイルとはそのようなものなのか、またオーラルフレイルが日常生活に及ぼす影響について、説明させて頂きました。

当日は約30名の参加者の方と共にオーラルフレイルを予防・改善する体操を一緒に行い、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

今後もこのようなイベントを行う事で、地域との連携を強化し、地域医療に貢献してまいります。

 

                          尾西記念病院 リハ科

 

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~④」 第7回(令和元年11月13日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~④」 第7回(令和元年11月13日放送内容
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院循環器内科副部長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科副部長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いします。

(寺村)よろしくお願いします。

(小高)さぁ今日はですね。先週も少し話に出てきましたが、心臓病のひとつ『弁膜症』について詳しく教えていただきます。弁膜症とはどんな病気なのでしょうか?

(寺村)心臓には4つの部屋があることはご存知かと思います。体には動脈と静脈があって、動脈は心臓から出ていく血管で、血液を全身に配ります。静脈は全身に血液を配り終えて、心臓へ戻る血管です。静脈が最初に戻ってくる部屋が右心房というところです。右心房から右心室に行き、右心室から肺動脈というところへ行って、肺で新鮮な酸素を多く含んだ血液へとガス交換をします。その血液が肺から戻る場所が左心房というところです。左心房から左心室に行って、左心室から大動脈を通って動脈で全身に血液(酸素)を配るというのが心臓の4つの部屋の順番です。そこで、血液の流れが一方向へ流れるように部屋と部屋の間にあるしきりのようなものが、心臓の「弁」と言います。弁の開きが悪くなったり、締りが悪くて血液が逆流することを心臓の『弁膜症』といいます。

(つボイ)僕の実家がね、建付けが悪くて隙間風が入ってきちんと締まらないの。それは弁膜症的な建付けですね。

(寺村)ははは。まぁそうですね。心臓の中の弁の建付けが悪いとも言えます。

(小高)今のお話聞くと、心臓の弁は複数あるということになると思いますが、いくつあるのですか?

(寺村)4つあります。大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁という弁が主です。この中で特によく建付けが悪くなり、治療が必要になるのは大動脈弁と僧帽弁が多いですね。

(小高)「弁の締りが悪くなる不具合」は病気で言うと?

(寺村)『閉鎖不全症』ですね。しまりが悪くなって、血液が逆流してしまいます。逆に、弁が硬く、開きが悪くなって血液が次の部屋に進みにくくなる病気を『狭窄症』といいます。

(つボイ)の実家みたいに扉が開かない、と。

(小高)なるほどね~。「流れが悪くなり、逆流することがだめ」ということですけど、そうなるとどうなるのですか?

(寺村)例えば大動脈弁でいうと、全身に血液を配る出口のところにあたるので全身に血液を送れなくなります。流れが悪くなった狭い出口を超えて、心臓は血液をぎゅーっと押し出さないといけないので・・・。

(つボイ)じゃあ、いつも蓋がかけてる状態になるのか。

(寺村)そうです。

(つボイ)ぎゅーっと押し出さないといけないのね。

(小高)つボイさんの狭い口からう~っと押し出さないといけないと。

(つボイ)そういうことだね。

(寺村)毎回その狭い出口を越えてから血液を全身に配らないといけなくなり、それを何度も繰り返していくうちに、心臓はだんだんへばって動きが悪くなって『心不全』とよばれる状態になるのことが『弁膜症』ですね。

(つボイ)命に関わる?

(寺村)はい。

(つボイ)『閉鎖不全症』というのは?

(寺村)それも同じで、血液が逆流して起こります。心臓は「血液が戻ってくる部屋」でもあるので、一つの部屋から次の部屋に血液を全て送り出すはずが、そのうちの半分が逆流してしまうと、手前の部屋に血液がどんどんたまっていき、部屋の圧が上がってしまいます。そうすると心臓に血液が戻れなくなり、戻れなくなった血液が余分な水分として全身に溜まって、胸に水が溜まって苦しくなったりとか足がむくんできたりすることが『心不全』の症状の一つです。

(つボイ)うちも水が溜まってるわ。雨漏りして。

(小高)雨漏りですね。

(つボイ)それはまた別の話だわ。

(小高)やっぱり命に関わる大きな問題なのでなんとかしないといけないんですねぇ。

(つボイ)そうですねぇ。

(小高)では来週はですね、なんとかするにはどういった治療をするか、「弁膜症の治療法」についてお聞きしていきます。来週もよろしくお願いします。新生活フロッピー、『健康のつボ~心臓病について~』でした。

 

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CBCラジオ『健康のつボ!』放送内容【脳卒中について】一覧ページを更新しました

絶賛放送中のCBCラジオ『健康のつボ!』、本年度7~9月に放送した【脳卒中について】全13回の放送内容をまとめて閲覧できるよう、一覧ページにアップしました。
※文字起こしによる構成です。音声データではありません。

●番組名 / CBCラジオつボイノリオの聞けば聞くほど」
●コーナー名 / 新生活フロッピー・健康のつボ!~脳卒中について③~
●放送時間 / 毎週水曜日 午前10時30分ごろ
●MC / つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)
●出演 / 伊藤圭佑師(一宮西病院 脳神経外科医長)
●放送期間 / 2019年7月3日(水)~9月25日(水)◎全13回

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◎画像タップ(クリック)で、一宮西病院ホームページ内・該当ページへリンクします。

YouTube<一宮西病院>チャンネル【脳卒中のお話】第2回『脳梗塞とは』

YouTube・一宮西病院チャンネルの<一宮西病院WEB医療講座>、【脳卒中のお話】第2回です。講師は一宮西病院・脳神経外科の伊藤圭佑医師です。

■一宮西病院WEB医療講座【脳卒中のお話】
■第2回「脳梗塞とは
■講師 / 一宮西病院・脳神経外科 医長 伊藤圭佑医師


ユーチューブ医療講座「脳卒中のお話」~第2回脳梗塞とは~

◎当コンテンツは毎週末にUPします。ご期待下さい。

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~④」 第6回(令和元年11月6日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~④」 第6回(令和元年11月6日放送内容
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院循環器内科副部長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科副部長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。

(寺村)よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いします。

(小高)先週、先々週のことを覚えていますか?つボイさん。『狭心症』と『心筋梗塞』について伺ってきましたよぉ~!

(つボイ)はい。同じ「心臓を取り囲む血管がつまる」という病気であっても、より緊急性が高いのは『心筋梗塞』だぞ~っと。そういうことでした。

(小高)つボイさんの勝ち~!・・・勝ち負けではないか。

(つボイ)勝ち負けではないね。

(小高)最近は、“カテーテル”の進歩によってかなり素早く治療ができるようになってきたということでしたが、今日はカテーテル治療についてもっと詳しく教えていただきたいと思います。まずはカテーテル治療の「いいところ」を教えてください。

(寺村)カテーテル治療は体の負担が少ないということが一番大きなメリットですね。心臓の治療・手術というと、大きく「カテーテル治療」と「開胸手術」というのがありますけど、カテーテル治療は局所麻酔ができて治療時間も短く傷がほとんどありませんので、入院期間を短くすることができるところが開胸手術と比べてのメリットだと思います。

(つボイ)私は4日間入院してました。

(寺村)はい。大体それくらいですね。『狭心症』の人だったら、一泊二日で十分に治療できますし、『心筋梗塞』の場合はその重症度によって違いますが、重症でない方は一週間以内で退院できる方も多いですので、体の負担が少ない且つ治療時間・入院期間が短いところが一番のメリットだと思います。

(小高)いろんなものにカテーテル治療ができるようになってきたというお話でしたが、カテーテル治療の何がそれほど進歩したのですか?器械ですか?

(寺村)そうですね。器械や器具が進歩したというのが一番大きいとは思いますが、そもそもカテーテルはおよそ1970年代から海外で始まりました。最初におこなった先生は、まず自分の血管に入れたそうです・・・

(つボイ)はぁ~、そうなんですか。

(小高)先生はやったことはありますか?

(寺村)いや僕はさすがにないです。

(小高)よかった~。

(つボイ)先駆者にはそういう努力があるんですねぇ。

(寺村)最初は検査から始まり、治療が行われるようになったのは1980年代ぐらいからです。ただ当初は「風船治療」といって、狭くなっている血管を風船で広げる方法しかなかったのですが、風船だけだと一度広げてもまたすぐに狭くなってしまう方が多いので、1990年代半ばぐらいからステントと言われる金属の筒を入れて広げるようになり、さらにステントのどんどん性能のいいものが新しく出て、器械自体の大きさも小さくなってきたので、(手術後の)傷がどんどん小さくなってきているというところが進歩ししてます。

(小高)今だと、カテーテル治療で心臓病のどの病気まで対応できるんですか?

(寺村)主に『狭心症』や『心筋梗塞』は、多くの方はカテーテル治療で十分に治療が完結します。あと最近では、心臓の弁膜症もカテーテル治療で対応できるものもあります。

(つボイ)弁膜症というのは、いわゆる『狭心症』とか『心筋梗塞』のように(血管を)広げるとかではなくて、弁をなんとかしないといけないわけでしょ?

(小高)だめになった自分の弁を人工の弁に置き換えるということ?

(寺村)そうですね。

(つボイ)カテーテルでできるんですか?

(寺村)できるようになってきてます。

(小高)カテーテルでぴゅっとはめ込むわけ?

(寺村)そうですね。今、主に行われていて普及しているのは「大動脈弁狭窄症(だいどうみゃくべんきょうさくしょう)」という病気(大動脈弁という弁の開きが悪く固くなるもの)の治療として、悪くなった弁の内側に足の付け根から持ってきた生体弁を内側から新しく植えこむという治療方法です。

(小高)すごい、先生が器用じゃないと難しい気がする。

(つボイ)どれくらいでそういう技術というのは一人前になるものなんですか?

(寺村)そうですね。5年くらい経験をつめば、標準的な患者さんの治療はできるようになるのではないかなと思います。

(つボイ)は~、そうなんですかぁ。理論だけじゃなくて技術も伴わなければねぇ、いけませんよね。

(小高)先生、よろしくお願いします。

(つボイ)ほんとですね~。

(小高)ということで、今日はいろんな治療法について伺いました。ありがとうございました。一宮西病院の寺村真範先生でした。リスナーの皆さんも心臓病や脳卒中を中心に、健康に関する質問やメッセージをこのコーナーまでお寄せください。コーナーの中でご紹介していきます。新生活フロッピー、『健康のつボ~心臓病について~』でした。

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