CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~④」 第11回(令和元年12月11日放送内容
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院循環器内科副部長)
(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科副部長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。
(寺村)よろしくお願いします。
(つボイ)よろしくお願いいたします。
(小高)先週はですね、心臓病の初期症状についてお話していただきました。
(つボイ)先生、やはり寒くなると心臓病というのは多いのでしょうか?
(寺村)寒くなると血管が収縮して血圧が上がる方も多いですし、風邪をひきやすかったりもします。そういうので心臓病になる方は多いですね。
(つボイ)じゃあやっぱり皆さんも気をつけないといけないですねぇ。
(小高)つボイさんの場合は近くに大きな病院があったので、奥さんに車を運転してもらって病院へ駆け込んだとのことですが、一般的にやはり救急車を呼んだほうがいいのですか?
(寺村)そうですね。特に心筋梗塞は時間との戦いといいますか、血管が詰まっていますので早く流さないと症状もとれないですし、詰まったまま置いておくとどんどん心臓の筋肉は壊死してしまうので、やはりできるだけ早く治療する方がいいです。
(つボイ)どのくらいがリミットとされてますでしょうか?
(寺村)一般的に、病院に着いてからカテーテルの治療で詰まっている血管を流すまでの時間を90分以内にした方がいいといわれています。
(小高)それってなるべく早くということで病院に行くと思いますが、病院側にも受け入れ体制がないと厳しいですね。
(つボイ)私の場合は自家用車で行きましたけど、行く先の病院がどんな状態かということは素人さんには分からないですよね。でも救急車ならそこで対応してくれるから・・・
(寺村)そうですね。救急隊は「この病院にはこの科があって、この医者がいて、この治療ができる体制が整っていて・・・」と分かっていると思うので、患者さんの表情をみてふさわしい病院へ連れて行ってくれるかと思います。
(つボイ)その辺、僕は運がよかったですね。行った病院で処理してもらえたのでよかったです。何が何でも受け入れてもらえるかなんて、わかりませんもんね。
(寺村)そうですね。病院によっては専門の医者がいない場合もありますので、うちでは難しいからと移ってもらうなんていう可能性もあったでしょうし・・・。
(小高)受け入れ態勢が整った病院に連れてってもらったらまず検査して治療ということになると思います。先週は初期症状の時にはどんな検査するのかを伺いましたが、つボイさんのような緊急で運び込まれた人にはどんな検査があるのですか?
(寺村)それも前回お話しした事と同じで、とりあえずまずは救急外来で心電図、レントゲン、心臓の超音波の検査や血液検査などをします。ただ心筋梗塞の多くの場合は、心電図のみで診断がつくので血液検査の結果を待つ前に、すぐ治療ができます。
(小高)私は不整脈なので、心電図を3分間撮ってたのですが・・・。それぞれ違うわけですよね。
(寺村)心筋梗塞の場合は、もうその瞬間に心電図を撮ればすぐに診断がつきますね。
(つボイ)僕の心電図の波形はどんな感じだったのだろう。
(小高)やはりすごいのですか?
(寺村)ははは。すごいというか、ある部分から波形がでますので・・・すごくはねあがる部分で症状が出るのでそれでも多くは診断がつきます。
(小高)そう聞いてると、私たちはとにかく早めに気づいて早めに検査に行く事が大事で、何か起こった時には一秒でも早く病院にかけこむことですね。
(つボイ)行く先の病院も見定めないとね。
(小高)そうですね~。大事なことですね。
(寺村)ある程度それなりに大きな総合病院であれば普通は循環器内科の医者がいますし、カテーテルも行っている施設が多いと思うので、そういうところであれば今言ったような病気にも対処できるところが多いんじゃないかなと思います。
(つボイ)ハートセンターというところのように、先生たちがチームで治療を行っているようなところは心強いですよ。
(小高)はい。ということで早めに動きましょう。一宮西病院の寺村真範先生でした。新生活フロッピー、『健康のつボ~心臓病について~』でした。
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