CBCラジオ「健康のつボ~足は第二の心臓~」 第7回(令和2年2月19日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~足は第二の心臓~」 第7回(令和2年2月19日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、市橋敬医師(一宮西病院循環器内科医長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~足は第二の心臓~』。血管が専門の先生に血管の病気についてお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科医長の市橋敬(いちはしけい)先生です。よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いいたします。

(市橋)よろしくお願いします。

(小高)さて、今日はどんなお話でしょうか?

(市橋)脊柱管狭窄症という病気をご存知でしょうか?

(つボイ)脊柱というのは・・・

(小高)これは整形外科とかそっち系じゃないですか?

(市橋)整形外科の先生が主に見ておられるものですけども、非常に僕らが使ってる血管動脈硬化で歩きにくくなる「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」の症状が非常に似てますので、お話しさしてもらいたいなと思います。

(小高)じゃあまずこの「脊柱管狭窄症」とはどういったものなのですか?

(市橋)脊柱管(せきちゅうかん)というのは背骨の中の管で、そこの中に手足を動かす神経が入っております。この脊柱管が年を重ねると、ヘルニアであったりとか骨の変化だったりでどんどん狭くなり、神経を圧迫してしまう、そういった病気です。

(つボイ)大事な神経の束ですから、それがぎゅーっとなったら・・・

(市橋)当然痛みもでますし、歩きにくくなって症状が出るということになります。

(小高)歩きにくくなる・・・。私の周りでこれになりかけた人がいましたけど、なんか少し歩いたらもうあの痛くて歩けなくなって・・・5分ぐらい休んだらまた歩けるようになってを繰り返すみたいな・・・。

(市橋)そうですね。休憩を繰り返すという歩き方になりまして、これは動脈硬化で出る症状と全く一緒であります。いわゆるはこう症状。

(小高)ですよね、この前先生から聞いた話と一緒。

(つボイ)違いはどっかで見分けないといけないね。

(市橋)病院に行きますと、脊柱管狭窄の場合は MRI を撮って骨の歪みや狭さを見たりします。動脈硬化の場合は ABI という検査をして血管の詰まりがないかを調べるということがわかりますが、なかなかのご自身でどっちが原因かってのは分かりにくいですね。

(つボイ)やはり調べてもらわないといけないと。

(小高)歩いてておかしいなとなったら、行くのはどちらかというと整形外科に行く方が多いですよね。

(市橋)整形外科の先生から脊柱管狭窄で来られた患者さんですが、調べてみたら違ったので一回循環器内科で足の血管見てもらえませんかっていうご要望も多々あります。

(つボイ)そうか。でも病名が分からないとね。

(市橋)はい、全く違う治療になります。症状が似ているだけに。

(小高)例えばダブルでなってたりすると、整形外科ではじめに見てもらったときに脊柱管狭窄症ですよって先生から言われたらそこでストップしてしまって、動脈硬化が見つからないこともあるんですか?

(市橋)よくご存知の整形の先生はパッと気付いて、軽度のヘルニアはあるけどこれではちょっと症状は出ないかなということで紹介してくださることも多いです。

(小高)骨の状態からするとそこまででもないなぁ・・・という時に。

(市橋)そうですね、そういうところで足のABIを測っておいでと言われてこちらに来る人もいます。

(小高)やっぱり素人だと症状からはなかなか分かりにくそうですね。

(市橋)そうですね。分かりにくいので、一度病院でしっかり検査を受けていただくことが大事かなと思いますね。

(小高)やっぱりちょっとご高齢の方がなりやすい?

(市橋)そうですね。どちらも70歳を超えてからなりやすい、進行してくる病気という風に言われております。

(小高)気をつけていただきたいですね。心配な方はさっきも言いましたABIという検査を、とてもカンタンな検査ですので怖がらずに一度検査をしてください。

(つボイ)これは苦痛は伴いませんのでね。

(小高)逆にほったらかすと痛いことになってしまうよ、という話でした。はい、ということで今日も一宮西病院の市橋敬先生にお話を伺いました!来週も宜しくお願いします。新生活フロッピー『健康のつボ~足は第二の心臓~』でした。

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CBCラジオ「健康のつボ~足は第二の心臓~」 第6回(令和2年2月12日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~足は第二の心臓~」 第6回(令和2年2月12日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、市橋敬医師(一宮西病院循環器内科医長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~足は第二の心臓~』。血管が専門の先生に血管の病気についてお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科医長の市橋敬(いちはしけい)先生です。よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いいたします。

(市橋)よろしくお願いします。

(小高)先週は怖いお話でしたよ~。冬にはよくなってしまうアカギレ。そのアカギレがなかなか治らない症状というのは、もしかするとアカギレではなく、足の動脈が詰まってそうなっている場合もあるんだよと。なかなか素人では勝手に自分で判断しちゃいけないのかもしれないんですけれど「これはちょっと違うよ、アカギレじゃないよ」みたいな症状ってあるんですか?

(市橋)足の指の先など、心臓から遠いところの方が循環が弱くなった時に症状が出やすいです。指先から赤くなって痛くなったり。さらに言うと、歩いてると足がだるくなったりふくらはぎが重たくなったりして歩けなくなる。いわゆる跛行症状(はこうしょうじょう)と言うんですけれども、こういった跛行症状を患ってる方は重症化すると、足の指の壊疽(えそ)という症状を呈する方が5%~10%もおられます。

(小高)指先が赤くなる?

(市橋)そうですね。循環不全によって、いわゆるのプールに入った後の唇のような赤と青紫みたいな色になることがあります。

(小高)どれくらい歩いたら「これは跛行かな?」って思えばいいですか?

(市橋)人によって様々ですが、2km歩いてやっと出る方もいますし、ものの10m歩いてすぐ足がだるくて休まないといけなくなっちゃう人もいます。

(つボイ)はは。2kmって結構長い距離だなぁ。

(市橋)普段から登山で歩き慣れてる方は「2km歩くとなりやすくなります」とおっしゃっていました。

(つボイ)富士山を登れる人がある時、2kmでしんどくなったら気をつけないと。

(市橋)そうですね、普段から歩かれない方の場合は、そういった事前の症状に気づかないことが多いので、極端な話、寝たきりの患者さんなんかは急に足の指の色が悪くなって全くその前に気づかなかったよっていう方も多いですね。

(小高)なんか、最初はアカギレっぽくてうっかり見過ごしてしまいそうとか、跛行症状もあまり歩かないと気づかないかもしれないとか…。

(つボイ)指先覗いても、あれ?なんかペディキュア塗ってたのかな~私…ってね。

(小高)それは爪ね。

(つボイ)あ、爪ね。そういうことか…はいはい。

(小高)気づかないままひどくなっていって…これでもひどくなった時の症状が半端ないですもんね。

 (市橋)そうですね。歩いている時に出る症状があればあの病院に行った方がいいですし歩かない方でも心配であれば検査 ABI 検査を受ければすぐわかりますので、心配な方はお早めに病院に行って検査を受けた方がいいかなと思います。

(つボイ)前も聞きましたけれども、手と足の血圧を両方測ってみると。

(小高)つボイさん、よかったね。痛くないですよ。この検査は。

(つボイ)よかった。胃カメラ嫌いなんですよ。

(市橋)全く痛くないです。血圧計を巻いて、血圧を測るだけです。血圧計が痛いとおっしゃる方は痛いかもしれません。

(つボイ)それは根性が無い。

(小高)あはは。つボイさん結構根性なしの癖に偉そうに言いましたね。

(つボイ)ABI。大事なことですよね。

(小高)ね。あと先週、先生に教わりましたが、糖尿病の方は見つけにくい場合があるそうですね。

(市橋)糖尿病の方は長く糖尿を患っていると、末梢神経(手とか足)の神経障害が出てきますので、傷があっても本来だったら靴擦れを起こしたら痛いですけど、靴擦れを起こして皮膚が剥けても「全然痛くないですよ」という方がおられて、だから症状に気づきにくいわけですよね。

(小高)だから周りの人、ご家族とかにチェックしてもらって「足の指が…」なんてことがあったりすると病院に行ってABIの検査を受けるのが良さそうですね。

(市橋)周りの家族の方が見つけてあげるのが大事かなと。

(つボイ)知っとくこと、認識することが大事ですね。

(市橋)そうですね。

(小高)足の動脈硬化もとても怖いということがよく分かりました。また来週もお話を伺いますのでよろしくお願いいたします。一宮西病院の市橋敬先生でした新生活フロッピー『健康のつボ~足は第二の心臓~』でした。 

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YouTube<一宮西病院>チャンネル【こどもの咳のお話】第4回『アレルギー性鼻炎』

YouTube<一宮西病院>チャンネル【こどもの咳のお話】、第4回は「アレルギー性鼻炎」についてです。講師は一宮西病院・小児科部長の杉山剛医師です。

■一宮西病院WEB医療講座【こどもの咳のお話】
■第4回「アレルギー性鼻炎
■講師 / 一宮西病院・小児科 部長 杉山剛医師


ユーチューブ医療講座「子どもの咳」~第4回アレルギー性鼻炎~

CBCラジオ「健康のつボ~足は第二の心臓~」 第5回(令和2年2月5日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~足は第二の心臓~」 第5回(令和2年2月5日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、市橋敬医師(一宮西病院循環器内科医長)

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 (小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~足は第二の心臓~』。血管が専門の先生に血管の病気についてお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科医長の市橋敬(いちはしけい)先生です。よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いいたします。

(市橋)よろしくお願いします。

(つボイ)お便りを一宮のピンピンダラリンさんから頂いております。「心筋梗塞を起こして入院した一宮西病院でカテーテルステント手術をしてくれたのは市橋先生であり、今は主治医ですので、番組でのお話を一層注目しております。」

(市橋)ありがとうございます。

(小高)このコーナーは「~足は第二の心臓~」ということで足についてお話してますが、改めて先生の専門は何なのですか?

(市橋)元々心臓が専門でしたが、心臓の血管と全身の血管が見れたらいいなということで、今は足に重点を置いてますが、診療では心臓も診てます。

(小高)足の血管が悪いと全身の血管にも影響が出てくるというのは前からもずっと言っておりますもんね。

(市橋)全身病ですからね。

(小高)足の動脈硬化と聞くとどうしても足が悪くなるのかなと思いますけども、他に様々な病気が隠れて付随している場合があるよと。

(市橋)脳梗塞になる人もおられますし、ピンピンダラリンさんみたいに心筋梗塞になられる方もおられますので、足の病気で罹られた患者さんでもいろんな病気を持ってる方が多いです。

(小高)先生順応力高いですね、ペンネームでお呼びするとは。

(つボイ)ははは。先生が真面目に呼ぶと違和感があるのよ、なんか。私らが呼んでこそ違和感ないけど。

(小高)それは置いといて。病気としては心筋梗塞とか脳梗塞と繋がっているけども、足の動脈硬化に関しては割りと検査で発見しやすいと。

(市橋)そうですね。非常に簡単な検査で、5分程で手と足の血圧を一度に測れる「エービーアイ」という検査があります。おおよそ足の血管が詰まってるかどうかを見つけることができます。

(小高)検査で見つけることができるということですが、お家でチェックできることはありますか?

(市橋)この時期だとアカギレができるとか、ちょっとした傷が全く1ヶ月、2ヶ月経っても治らないっていう方は、もしかしたら足の血管が細く、あるいは詰まってる可能性も十分あります。

(小高)アカギレだと、ドキっとされる方多いですよね?

(市橋)特に冬ではなくて夏の暖かい時に傷ができてアカギレだと思ってたら、実際は血管が詰まっておりそこからどんどんばい菌が入って悪くなっているという患者さんも過去にはおられました。

(小高)アカギレが全部それに繋がっているというわけではないんですよね?

(市橋)ではないですね。

(小高)アカギレだと思っていたら実は違ったという…

(つボイ)血管がつまっているという信号になるというわけですね。

(市橋)そういうことですね。こういった状況の方は重症下肢虚血(じゅうしょうかしきょけつ)といい,足の血管病の一番重症な段階といえます。

(つボイ)重症…。放っておくとどうなるのでしょうか?

(市橋)放っておくと、指の先が黒くなって壊死を起こします。そうなると、やもえず切断することになる可能性も十分あります。

(小高)いやいや、でもそこに向かっていく段階だったら、ひどくなった時点で痛くて「これはいかん!」みたいなことならないのですか?

(市橋)特に糖尿病を患っている患者さんですと、痛みに対する感覚が鈍くなってますので、傷がひどくなってもご自身で気づかないということも往々にしててあります。

(つボイ)あ~。私の知り合いもおりましたよ。

(小高)そんなに気づかないものですか?

(市橋)画鋲を踏んでても全く気付かなかった患者さんも過去にはおられましたね。

(小高)おっ。それはすごいですね。

(つボイ)小高さんは人の足踏んで全く気づかないときある。

(小高)ははは。それはちょっとわざとの時がある。じゃあアカギレだと思わずに疑った方がいい時もあると。

(市橋)治りが遅い時は一度診てもらった方がいいかなと思います。

(つボイ)やはり知らないかんね、いろいろ。

(小高)今日も一つ勉強しました。一宮西病院の市橋敬先生でした。新生活フロッピー『健康のつボ~足は第二の心臓~』でした。

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YouTube<一宮西病院>チャンネル【こどもの咳のお話】第3回『副鼻腔炎(蓄膿症)』

YouTube<一宮西病院>チャンネル【こどもの咳のお話】、第3回は「副鼻腔炎」についてです。講師は一宮西病院・小児科部長の杉山剛医師です。

■一宮西病院WEB医療講座【こどもの咳のお話】
■第3回「副鼻腔炎蓄膿症)」
■講師 / 一宮西病院・小児科 部長 杉山剛医師


ユーチューブ医療講座「子どもの咳のお話」~第3回副鼻腔炎(蓄膿症)~

尾西記念病院にて災害発生時トリアージ訓練を実施しました

2020年1月28日(火)15:00より、尾西記念病院1Fフロアにて災害発生時トリアージ訓練を実施しました。昨年に続き2回目となるトリアージ訓練は【平日15時頃震度5弱地震が発生】と想定し、怪我をして来院された近隣住民に対し一次トリアージを行い、各治療ゾーン(赤・黄・緑)へ搬送し治療と二次トリアージを行う内容で訓練を実施しました。さらに今回の訓練では、災害時の初動確認の為 【院内放送を活用した招集】【災害対策本部・治療ゾーンの設営】を盛り込み、より実践的な訓練となりました。

訓練前の打合せ

「一次トリアージ担当の医師は一人30秒程度で傷病者をトリアージして下さい」「傷病者役の職員は演技をお願いします」など訓練ポイントの指示がありました。

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災害対策本部 メンバーの招集・設営

院内放送が入り院内各所にいる訓練参加者が1Fへ集合、トリアージスペースを1Fフロアに確保する指示が対策本部よりありました。役割を確認する為ビブスをつけトリアージスタートです!!救急外来・整形外来・内科外来もトリアージ訓練用に色わけされたプレートが表示され患者搬送先がわかりやすくなっていました。

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一次トリアージ開始

搬送されてきた患者様のお名前確認・受傷状況・症状などを行いホワイトボートに情報をまとめていきます。「トリアージは一人30秒目安に動いて下さい」「次の患者さんは?」「搬送係りお願いします」など訓練参加者から自発的に声があがりとても活気がある現場となりました。

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各治療ゾーンと本部とのやりとり・総評

予定していた一次トリアージが全て完了し、各治療ゾーンに運ばれた患者様の総数や状況の確認を行い、二次トリアージ中で人手がたりないところへ看護師の応援を行いました。一次トリアージから二次トリアージへと移行しタグの色が変わった患者もいた為情報収集が大切です。二次トリアージも完了し、訓練は無事終了。災害対策委員長からの総評や参加した医師からも様々な声があり訓練の重要性を再確認しました。

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訓練後のアンケートでは「訓練に参加できてよかった。」「事前に役割が明確だったのに焦ってしまった。繰り返し訓練する必要がある。」「他の職員も訓練に参加できると良い。」など参加者からは訓練の必要性や前向きな意見が多く寄せられました。ひとりでも多くの職員が参加できるよう、今後も訓練を継続していきたいと思います。

CBCラジオ「健康のつボ~足は第二の心臓~」 第4回(令和2年1月29日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~足は第二の心臓~」 第4回(令和2年1月29日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、市橋敬医師(一宮西病院循環器内科医長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~足は第二の心臓~』。血管が専門の先生に血管の病気についてお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科医長の市橋敬(いちはしけい)先生です。よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いいたします。

(市橋)よろしくお願いします。

(小高)先週、先生からは足の血管は体全体の血管と同じですよ。動脈硬化の心配がありますよということを伺いました。しかもこの動脈硬化も急激に詰まるとすごく痛いという症状もあるようですね?

(市橋)徐々に血管が詰まっていると、なかなか自分でも気づかないことが多いです。例えば普段よく歩いてる方がどうやって症状に気付くかと言うと「前より歩けなくなったです」とか「大体10分ぐらい歩いているとふくらはぎが痛くて歩けない」といった歩行に伴う症状を自覚される方がおられまして、これを我々専門医の中では「跛行(はこう)」といいます。

(小高)はこう…。履こう履こう鬼のパンツのはこう…。

(つボイ)違います。

(小高)すいません、言ってみたかっただけです。

(つボイ)今大事な話をしてたのに。跛行というのですか?

(市橋)歩いていて痛くなる太ももの症状を跛行症状と言います。もっとひどくなると、指の先が冷えて痛くなる、あるいは深爪をした傷が治らないですとか。そうなるとそこから感染したり、最悪のケースになると足を大きく切らなければいけないというケースが少なくありません。

(小高)怖いですね。でも普通の人は、足の冷えや傷が治らないとかを「血管の病気かな」とあまり思いませんよね。

(市橋)足の冷えがある方が全員が全員その病気を持っているとは限らないので、中には血流が悪くてそういった冷えに繋がる、色が悪い、傷が治らないという症状になる方もおられます。

(つボイ)うーん。なっちゃうと大変ですよね。

(小高)やっぱりちょっと「ん?」と思った方はそこで検査受けると。先週、その検査の方法としてCAVIという検査の話をしていただきました。ちらっと「エービーアイ」というのものも出ましたけど…。

(市橋)「エービーアイ」は手の血圧、足の血圧を一度に測るという検査方法になります。手の血圧に対して足の血圧がどれくらいの割合かを出します。大体、同じぐらいか足の方が血圧が少し高いのですが、それが極端に下がってしまって半分ぐらいか9割を切ってるような状態ですと、足の血管のどこかに詰まり、狭さがあって血圧が出ないということを反映しているのではないかといわれてます。

(つボイ)足の血圧が低いと足の方に血が行ってないということですね

(市橋)この原因として狭窄閉塞が疑われるよということになります。

(つボイ)ほう。これは心配な方は調べてもらった方がいいですよね。

(市橋)時間もかからず、非常に安くて、数百円でできる検査です。

(小高)え!数百円?

(つボイ)数百円だったら小高さんも俺に奢ってくれるよね。

(小高)ははは。なんでこんな検査を奢らないかんの。

(市橋)時間も5分で済み簡便で、しかも病気を拾う確率が高くていい検査です。

(小高)手からの血圧は、家にも血圧計があるのでよく計りますが、足は普通あまり測らないですもんね。手の血圧計使って今度足を測ろうかな?

(市橋)それでも出来ないことはないですけど、血圧は測るたびに変わってしまいますので、なるべく同時に測るのが良いかなと思います。

(つボイ)ってことはあなた。家で測りたかったら4つ血圧計を買わなきゃですよね。

(小高)4つ買うなら病院行って数百円でやればいいじゃないですか。

(つボイ)そりゃそうやわ。それが病院のいいところだ。

(小高)しかも正確。数種類、そういった安くて便利で痛くも無い、時間も短い検査もあるんだったらやっておくに越したことはないですよね。

(市橋)そうですね。万が一それで病気が見つかった場合は、第1回で第2回でもお話したとおり、全身の血管の病気が隠れているなんて事もありますので。そこから先CTや超音波などの詳しい検査に進むことで、隠れている病気を探すことができるんじゃないかなと思います。まさに足がかりということになると思います。

(小高)おお…先生だじゃれがお好きですね。

(つボイ)先生やるな。あしきを払ってちゃんと健康に生きていくと。

(市橋)あしたの健康のために。

(小高)ははは。だじゃれも決まったところで。今日も一宮西病院の市橋敬先生にお話を伺いました!来週も宜しくお願いします。ありがとうございました。新生活フロッピー『健康のつボ~足は第二の心臓~』でした。

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