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診療科部長対談 “既存の枠を飛び出し、実現できる「やりたい医療」”

笹本彰紀(消化器外科部長・腹腔鏡センター長) × 安田宗義(脳神経外科部長)

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「挑戦」しやすい環境がある

(笹本)安田先生は入職してから1年以内と日が浅いですが、一宮西病院には慣れましたか?

(安田)そうですね。おかげさまで、病院の雰囲気に慣れるのは早かったと思います。約半年前に入職したとき、スタッフの皆さんが温かく迎えてくださったのが今でも心に残っています。なにせ一宮西病院は、わたしが大学を退局して初めての民間病院。内心、不安もありましたから。だから、入職してまもなく、笹本先生に声をかけていただいたときも、心強かったです。

(笹本)そう言っていただけて良かったです。わたしは入職してようやく1年経ち、やっと新しい取り組みを始めるための院内手続きや勝手が分かってきて、改めて一宮西の良さを実感しています。

「一宮西病院の良さ」とは?

(笹本)われわれ医師が何かに挑戦することに対して、院長の理解があることですね。それから、スタッフ。手術周りで挑戦したいことがたくさんあるのですが、文句ひとつ言わずに協力してくれて感謝の気持ちしかありません。

(安田)たしかにスタッフが素晴らしい。その点については後ほど、じっくり話しましょう。笹本先生は長い間、大学やその関連病院にご勤務なさっていましたよね。一宮西に移ろうと決めた理由は?

(笹本)直接のきっかけになったのは、家庭の事情でした。ただ正直に言うと、転職の経緯は、それだけではありませんでしたね。

(安田)それまでにくすぶっていた思いがあったと?

(笹本)医師20年目くらいで、何とか一通りのことができるようになった当時、自分の力を活かそうとしても、さまざまな制約を感じるようになったんです。仕方のない面もありますが、病院の事情や診療科同士の兼ね合いもあって、新しいシステムや機材の導入にも時間がかかるのがフラストレーションにつながっていました。わたしの場合、消化器外科医としての診療の分野(手術室で)でもっと自分の力を試したいという思いが常々ありました。それが患者さんのためにもなる―。つまり、多くの治療選択肢を提示することにつながると確信もしていました。

(安田)特に大学医局は、長い歴史があって、組織も大きいですから何でもすぐに変えるわけにいきませんよね。そういう思いを持って入職されてみて、いかがですか?

(笹本)最初、腹腔鏡下手術のオペに立ち会った時、それまで導入したいと思っていた機材がほぼ揃っていて、驚きました。設備投資に理解のある院長だと感じます。

(安田)その辺りは、市中病院としての小回りの良さとも言えるのかもしれませんね。わたしも転職活動をしていた時は、「大組織ではできないことに挑戦したい」という気持ちが大きかったなと思います。大学で順調にキャリアを積んでいれば周囲からは一目置いてもらえますが、そこにあぐらをかいて漫然とキャリアを歩んでいる自分がいるんじゃないかと思い始めて―。一宮西の場合、自分がリーダーシップを取って物事を動かしていかなければならない分、「自分が何をしたいのか」「将来どうなりたいか」が常に問われる。シビアな面もありながら、そういう環境は魅力的だなと思います。大学での経験は貴重なものでしたが、一方で、当時の自分の中には明確なキャリアプランがなかったのだと気付きました。そうした反省もあって今、若手のキャリア形成を手助けすることにも力を入れています。

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「プロフェッショナル」が伝わる、スタッフの連携プレー

(笹本)先ほども話題に上りましたが一宮西の魅力として挙げたいのはやはりスタッフですね。

(安田)はい。患者さん本位で動いていると実感しています。脳神経外科で最近、脳卒中に24時間365日で対応するチームを立ち上げたのですが、実は当初「他部署の協力も必要だし、実現まで時間がかかるだろう」と思っていました。ところが、入職したばかりのわたしに対して院内各所が積極的に協力してくださったんです。特に、同じ神経系である神経内科とは合同チームを組めることになりました。その合同チームのメンバーが自発的にアイデアも出してくれて、スピーディーに実現できました。

(笹本)部署間の垣根が低いのは大きな特徴ですよね。

(安田)そう思います。部署をまたいだやりとりはどうしても齟齬が生じやすいですが、それを各スタッフがよく認識しています。院内のスタッフ一人ひとりからプロ意識を持って仕事していることがすごく伝わってくるから、「自分も一肌も二肌も脱がなきゃいけない」という気持ちにさせられます。

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現状から一歩踏み出す勇気を

(笹本)安田先生はどんな先生と一緒に働きたいですか。

(安田)チャレンジしたいことがある方ですね。自分のしたい医療や極めたい手術がある方にぜひ来ていただきたい。一宮西は、自分のやりたいことをするのに格好の場です。若さと活気があり、そして自主独立で医師を確保しているから、スタッフ全員が一宮西に帰属意識を持っていて一丸となっています。こうした病院は、全国でもそんなに多くないのではないでしょうか。今の職場で疑問を感じたり、不本意なことに耐えたりしている方には、一歩踏み出してほしい。悶々と考えて何もしないよりは、何か行動に移した方が気持ちの整理もできますし、きっと楽しい。かつての自分を振り返っても、そう思います。

(笹本)一歩踏み出すのもとどまるのも勇気が必要で、どちらを選ぶかは難しいところですね。ただ、飛び出してみないと、違う世界はみえてこないですね。

(安田)そう。そして当院は、やりたいことを抱いて飛び出してきた先生を、胸を張ってお迎えできます。そうやって来たわたしが言うのだから、間違いありません。

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