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連載企画 『足は第二の心臓です!?~循環器内科医が診る足病のはなし~』 第2回

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第2回 動脈は3層のバームクーヘン!?の巻

心臓から出てくる1本の太い上行大動脈も、枝分かれして細くなった2㎜たらずの橈骨動脈も、輪切りにすると全部3層構造になっていて、まるでバームクーヘンです。一番内側は内膜といってほんの薄皮です。そして真ん中(中膜)と一番外(外膜)は割としっかりとした造りになっています。動脈硬化はというと、この内側の薄皮にコレステロールが溜まって分厚くなったり、時にはカルシウムが沈着して貝殻のようにカチコチになったりする現象をいいます。分厚くなった分は内側にはみ出しますので、バームクーヘンの穴(動脈だと血液の通る内腔)は狭くなっていき、いずれ詰ってしまいます。穴が埋まったバームクーヘンはちょっとおトクな気がしますが、動脈だと大変なことです。頸動脈や脳動脈が詰ると脳梗塞、心臓の血管が詰れば心筋梗塞で命に関わります。足の血管が狭くなれば、足への血流が不十分で、少し歩くだけでたちまち足が痛くなってしまうのです。これらをまとめて「動脈硬化性疾患(どうみゃくこうかせいしっかん)」と呼んでおります。では次回はもう少し「動脈硬化性疾患」を掘り下げてみたいと思います。

一宮西病院 循環器内科 医長 市橋 敬(いちはし けい)