熱き働き人 一宮西病院F9病棟・主任 稲葉奈穂(いなばなほ)

プロフェッショナル論~働く上でのこだわり~

私の働く上でのこだわりは、患者様の思いに耳を傾けられる看護師であることです。これは、新人看護師の頃より私のモットーとしていることと言っても過言ではありません。病に苦しむ患者様は身体苦痛のみならず、慣れない病院環境での寂しさや、病に対する不安を抱いています。中には一番の信頼をおく家族へ心配をかけまいと一人悩む患者様もみえます。看護師はそんな患者様の訴えられる言葉や表情などを見逃さず、一番身近で安心感を与えられる存在でなければならないと考えています。『白衣の天使』昔から看護師はこのように称されていますが、実際の現場は綺麗な白衣のままではいられず、天使の顔が保てない状況も多々あります。そんな時に、元気に笑顔で退院される患者様やそのご家族と関わりを持たせていただくことで、やっと白衣の天使に戻れるのだと感じています。私は看護師という仕事にやりがいと誇りを持っており、大好きです。患者様の声に耳を傾けられる白衣の天使でありたいと思っています。

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明日への挑戦~自らに課している要求~

最新医療機器・新薬や治療技術の向上が増す近年、医療を安全で安心して提供できるよう、『知識と看護力を身に着けること』です。製薬会社さん主催の新薬勉強会や、医療者向けの外部勉強会でその内容の高度さに知識不足を痛感することがあります。どれだけ素晴らしい物が出来上がってもそれを使いこなせなければ意味がないのと同じように、自身の知識不足で、効果の高い治療を提供できないという悪循環を招かぬよう日々努力!これに限ります。また、自身のみならず新人看護師の育成は勿論のこと、看護師全員のスキルアップをはかることが必要であると考えています。看護師は一人でその役割を果たすことはできず、チームワークが大切です。新しいことに怖気づくのではなく、スタッフみんなで立ち向かえるよう前進していきたいと思います。目指せ、エキスパートナース!

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理想の病院~こういう病院にしたい~

地域包括システムが全国で推進され、病院の役割・病床の意味が変化し、ベッドは地域住民のものであり、必要なときにいつでも提供できる体制になければなりません。ベッドを用意できない状態では、患者様に安全で安心した入院環境を提供できません。そのため、治療に要する平均在院日数を短縮することを考えることが必要となります。看護師一人ひとりが退院へ向けた意識と知識をもち、早期より円滑な退院支援を行う必要があります。また、入院患者様は入院期間のみの関わりではないこと、入院が患者様の生活ではなく、入院期間はその患者様の中でひと時の間であることをふまえ、一人ひとりに見合った看護を提供することが大切です。その為に、私自身も自己研鑽に励み一人でも多くの患者様が、「一宮西病院に行けば安心して治療が受けられる」と感じていただけるような地域住民に欠かせない病院づくりをおこなっていきたいと思います。

一宮西病院F9病棟・主任 稲葉奈穂(いなばなほ)