熱き働き人 一宮西病院F11病棟・助産師 丸山英未(まるやまひでみ)

プロフェッショナル論~働く上でのこだわり~

私の働く上でのこだわりは、当たり前のことを当たり前にするということです。例えば「おはようございます」「お願いします」「ありがとうございます」といった挨拶や、「はい」「わかりました」という返事。患者さんに対してもスタッフに対しても、挨拶から始まり挨拶で終わるのは当たり前ですが、ずっと心がけていることです。また時間の許す限り、患者さんの話をしっかり聞きたいとも思っています。私の所属するF11病棟は産婦人科病棟であり、基本的にはADL(日常生活動作の自立した方ばかりですが、退院後の生活が心配と言われる方、自分が入院中家庭のことが心配、といった不安を訴えられる方も少なくありません。業務に追われる中ではありますが、時間を作って傍でお話を聞き、工夫できるところがあればお伝えし、心配を軽減して笑顔で自信を持って退院していただきたいと思っています。

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明日への挑戦~自らに課している要求~

初心忘れず、学び続ける姿勢を大事にしたいと思っています。日々医療は進歩しており、ガイドラインも改訂され続けています。また長年研究も重ねられているために、様々な報告もあります。古きよきものを学ぶのももちろんですが、エビデンスに基づいた最新のものを患者さんに安全にお伝えするためには、自分自身が内容を正確に理解していなければなりません。まだまだ経験が少ないからこそ自分で勉強はもちろんのこと、院外の研修・勉強会への参加や、先輩方からアドバイスをいただいて仕事に活かしています。また自分自身が妊娠・出産・育児等を経験していないため、患者さんであるお母さん方からの経験談を聞くことも大変勉強になります。ひとりひとり育児は違うとは言いますが、何人もの経産婦さんから上の子の時のお話を聞かせていただくことで自分自身の引き出しを増やし、他の患者さん方に活かしていきたいと思っています。

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理想の病院~こういう病院にしたい~

助産師として強く思うのは、西病院なら次も産みたい、と思っていただけるような病院であることです。全国的に少子化が進む中、ありがたいことに当院の分娩数は年々増加しています。中でもリピーターの方や友達の紹介を受けて当院で出産を決めた、という方が良くいらっしゃいますが、それは前回のお産や入院中の生活に満足していただけたからではないかと考えます。出産は人生の一大イベントとはよく言いますが、そんなありがたい場面に私たちは関わらせていただいています。と同時に育児の始まりでもあるため、入院中たった5日程度ですが、お母さん方が自信を持って退院できるよう、昼夜を問わず支援させていただいています。不安なことが1つ減ったとき、できることが1つ増えたときのお母さんの表情はとても嬉しそうです。地域の一病院として、安全で安心なお産ができるところ、産後も何でも相談できるところ、そう思っていただけるような病院であるために、日々努力し続けます。

一宮西病院F11病棟・助産師 丸山英未(まるやまひでみ)