CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第8回(令和2年10月21日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第8回(令和2年10月21日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺います。

巽先生にお話を伺っていますが、ひざ関節手術の前に取り組むべき『保存療法』について聞いています。いくつかあって、一つ目は「体重を減らしましょう」ということでした。そして二つ目は「正しい歩き方」ということでしたよね。そして今日は三つ目、「大腿四頭筋を鍛える!」と。

(つボイ)大腿四頭筋というのは聞いたことあると思いますけどね。太腿の前の方にある大腿直筋・外側広筋・中間広筋・内側広筋の4つの筋肉の総称で「大腿四頭筋」と、大体言うわけです。

(小高)大体そういう風にね…。要はこの筋肉を使わないと、現状維持ではなく、どんどん衰える一方になる、ということなんだそうですよ!

 

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(巽)おじいちゃん、おばあちゃんね、筋肉使っている人は無くならないですよ。畑仕事しているおじいちゃん、おばあちゃんはね、細くても力強いですよ!

(つボイ)ということはひざの痛みということですから、ひざに関しての筋肉をちゃんとやっていくということは、どこの筋肉を鍛えるのが宜しいのでしょうか?

(巽)太腿の前の筋肉です。これがしっかりしていると、ひざがぐらぐらしないんです。よく(ひざに)サポーター巻いてるおじいちゃん、おばあちゃんいますよね?あれ巻いているとぐらぐらしないんですけど、筋肉は衰えていくんです。だから太腿の前の筋肉を鍛えると、歩いている時にパン!と筋肉が入って、筋肉がサポーターの役割を果たすんです。

(つボイ)歩くだけでいいんですか?

(巽)鍛え方としては、座ってて足を真っ直ぐ上げてもうてね、足首を自分の方に返して、指だけ靴の裏つかむようなグーにする、というそういう格好をやるんですけど、やってみますか?そのときここ(太腿)触ってみてください。硬いでしょ?そして上げる高さが大事で、足首をね股関節よりもちょっと高いくらいに上げる。頑張る。

(つボイ)足首をこっちへやる。手前にやる。

(巽)巽そう!自分の方へやる。

(つボイ)そして指はギュッとする。

(巽)そして3秒から5秒数えてもらう。

(つボイ)結構きますね!

(巽)ききますでしょ!これを皆1日3回、メシ食う前にやってもらうんです。(左右)交代交代で20回くらい。大体5分くらいですわ。

(つボイ)それで膝痛からね、逃れられるんなら安いもんですね。

(巽)真面目なおばあちゃんはね、紙に「正」の字を書いてね、ずっとやってきはります。

 

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(小高)この大腿四頭筋を鍛える体操、もう1回復習しましょうか?

  1. まず椅子にしっかり腰掛けます。
  2. 一方の足を床と平行に伸ばす、ぐっと上げます。ちょっと上気味にやってくださいね。
  3. このとき息は止めずに、お腹はしっかりへこませたままにしてくださいね。
  4. それから、足を自分の方にちょっと返してください。空の方に指先を向ける、足首を直角に曲げる感じ、自分側に向けます。
  5. その状態で、足の指をじゃんけんのグーをするように、ギュッギュッと握るわけです。
  6. ひざ裏はしっかり伸ばしたままで、5秒静止!
  7. 1、2、3、4、5!で、足をゆっくり下ろします。
  8. これを左右交互に20回程度しましょうね!

(つボイ)これ、結構きますよ!太腿プルプルしましてね。この筋肉を鍛えることで、ひざにサポーターをしなくても、「自前のサポーター」、これをしているようなものになるんですね。

(小高)わかりましたか?ひざの痛い方はまず、①体重を減らす②正しい頭の位置で正しい歩き方をする。そして今日勉強した、③自前のサポーターである大腿四頭筋という筋肉を鍛える!心がけていきましょうよ!『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第7回(令和2年10月14日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第7回(令和2年10月14日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺います。

ずっと巽先生にお話を伺っていますが、ひざ関節手術の前に3ヶ月ぐらい「まずはこれをやりましょう」という『保存療法』。一つ目は「体重を減らす」ということでした。そして二つ目は「正しい歩き方」ということでしたよね。

(つボイ)日本人は頭が身体の中心よりも前に出てる人が多いということを聞きましたね。

(小高)ハトやニワトリの歩き方って先生は言っていましたね。それでは首への負担が重くてそれがだんだん膝の痛みに繋がっていくそうなんですね。

(つボイ)ずんだ餅さんからもメッセージを頂いております。巽先生のお話をしっかり聞いております。頭を前に出す「にわとり歩き」は、自分もそうかもと思ってドキッとしました。そこで小高さんが言っていた正しい立ち方、つま先立ちを実践しております。そして安城のまさくんからもメッセージをいただいております。身にしみたというお話です。ウォーキングの途中でウィンドウに映った姿、誰あれ?あ!私!ということでね。

(小高)気を抜いたときに見る自分の姿勢の悪さ、びっくりする時ありますよね。

(つボイ)肩が前に出てて腕を大きく振ると、交差してしまいます。前を見て、胸を張って歩くようにします!と、みなさん先生のご意見から自分自身を見つめています。

(小高)他人事のようにリスナーさんのお手紙を読んでいるつボイさんですが、そんなつボイさん、はたして歩き方はどうなんでしょうか?つボイさんの歩き方を巽先生にチェックしていただきました。

(つボイ)意識しすぎると普段どおりの歩き方がわからなくなってね。

(小高)ぎこちない歩き方になってしまいました。さ!先生の判定はどうだったでしょうか?

 

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(小高)今つボイさん立ち上がりましてね、先生の方に歩き出しました。ちょっと意識して歩いてます。

(巽)足もと見んと、先のほう見て歩いて下さい。頭の位置は良いですね。

(小高)いつもそんな風に歩いていないと思うけど(笑)

(巽)むちゃ良いカッコですね!ちょっと良いですか?お腹さわって。

(小高)出てるでしょ?それは良いのか。

(巽)やっぱりちょっと出てますね。これは皮下脂肪ですね!

 

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(つボイ)ひざのお話から、皮下脂肪のお話にいきましたね。

(小高)つボイさんのお腹が出てるのは、腹筋が弱いっていうことでもあるんですね。

(つボイ)なるほど、正しい姿勢を保つにはある程度の腹筋も必要だぞということなんですね。

(小高)さあ、つボイさんの歩く姿勢は合格だったんですが、どの点で合格だったんですかね?引き続き巽先生です!

 

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(巽)つボイさんの良い点はね、歩くときに左右に揺れないんですよ。サポーターがしっかりしてない人は、片足で立った時に左右にくらくらって動くんですね。それはもうO脚になる入り口ですね。つボイさんは片足で立った時に、しっかり入ってるんですね、四頭筋の収縮が。膝に負担をかけない歩き方っていうのはやっぱりそういうのがまず一つですね。その次が頭の位置ですね。一歩一歩って歩くときに、頭がちゃんと一緒に骨盤と動いている。頭が先に行かない。ニワトリみたいになってない。

 

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(小高)つボイさんはニワトリ歩きになってなかったですって褒めてもらいました。が!私は気付きましたよ!つボイさんのいつもの歩き方を見ていただくべきでした。先生に見てもらったときは荷物持ってなかったでしょ?いつもつボイさん両手に重い荷物を持って歩いてます。あれを持って歩いているつボイさんの歩き方を見てもらうべきだった。

(つボイ)でも小高さんも、お腹が出ているとも言われなかったけど、そもそも歩き方を見てもらわなかった。

(小高)私、お腹、出てませんもん?さあ来週は!ひざ関節痛を取り除く方法その③をお聞きしていきます!『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第6回(令和2年10月7日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第6回(令和2年10月7日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺います。
ひざの手術の前に3か月ほどはまず取り組んでみましょうという『保存療法』。ひざ関節痛を取り除くための3つの方法のその1は「体重をへらすこと」でした。

(つボイ)はい。ひざには体重の5倍の負荷がかかっているそうなんです。もし体重を5キロ落としたら、その5倍の25キロの負荷が減ると。子ども1人背負っているくらいの負荷が減るわけですから、大きいですよ。

(小高)はい。それがその1ということでした。今日はひざの痛みをとる方法その2です。その2というのは、「歩き方」!

 

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(巽)僕が発見したことは、頭の位置を前にして歩く人多いんですよ。僕の本では「ニワトリ歩き」と書いています。

(つボイ)ほう。

(巽)公園行って鳩ぽっぽがどうやって歩いているかを見たら、頭が先にでてますわ。コッコッコッコって。

(小高)コッコッコッコって聞くと、頭を前に出して歩くジェスチャーしますよね。

(つボイ)昔の丸瀬太郎さんとかね。よくやってましたよね。

(巽)頭って結構重たいんですけど、どれくらいあると思います?

(つボイ)どれくらいだろう…。

(小高)結構重いとは聞きますけどね。

(巽)体重にももちろんよるんですけど、7、8キロあるんです。

(小高)7、8キロも?!

(巽)そうなんです。体重が重い人は10キロくらいあります。水がたくさん入っていて、脳脊髄液というところに脳みそが浮いているので、水の入ったバケツだと思ったらいいです。頭が前にいくと、どこに負荷がかかると思います?

(小高)う~ん。

(巽)僧帽筋というところに負荷がかかります。そうすると肩こりになるんです。僕のおばあちゃんなんかよく痛がって「けんびきもんでくれ」って言ってました。

(小高)首の根本のとこね。

(巽)そうそう。そこをよくおばあちゃんに揉まされたんですけど、要するにこの筋肉は始終仕事しているんです。で、背骨に多裂筋という筋肉があるんですが、後ろから頭を綱で引っ張っている状態なんです。で、その筋肉もよく使っているので腰も痛くなるんです。

(小高)あっ。今の話って首とか腰の話だ…ひざは?

(巽)腰からが痛みが来るんですよ。腰が後ろへ丸くなっていくとそうすると股関節が後ろに倒れる。次に股関節が外側に曲がり、ひざの内側に体重がかかるようになる。

(つボイ)そこに首、腰からの影響が出るわけですね。

(小高)それはO脚になってしまうということですか?

(巽)そうそう。

(つボイ)先生、年を取ると頭を前にだして歩いてしまいがちということなんでしょうか?

(巽)これは…生活スタイルかもしれませんね。

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(小高)この頭が前に出てしまう姿勢というのは、口元に食べものを運んでいく西洋と違って、日本はお茶碗とお箸でごはんを食べるのでそういった日本人の習慣なんていうのも関係しているんじゃないかと先生はおっしゃってました。

(つボイ)それだけに意識して、正しい姿勢をとらなければならない、と。で、正しい歩き方をするためにはそもそも正しい立ち方をすることが大事なんですね。

(小高)正しく立つ方法はこうです。

<正しい立ち方>
1.平な場所で両足の内側を平行にしてまず立ちます。
2.その状態で3秒間つま先立ちをし、かかとをストンと落としましょう。
3. このときに、両足の指全体でぎゅ~っと地面をにぎるようにします。すると、頭が少し前に出るそうなんですけど、これが「骨盤の真上に頭がある」正しい立ち方です。

そこからさらに前に頭が出ると、体重はつま先に。逆に頭が後ろにいってしまうとかかとに体重がかかってしまうので、骨盤の真上に頭が来ると様にします。その姿勢から一歩ずつ歩くのが正しい歩き方です。このときも内ももの筋肉を意識して歩くということでした。
なんとなくぼ~っと立っていてはいけないということですね。

(つボイ)ね。正しい立ち方、正しい歩き方がひざへの負担を軽減するということですね。

(小高)常に正しい姿勢でいないとね。

(つボイ)日頃からちょっと僕は気をつけたいと思います。

(小高)って言ってますけども、つボイさんの歩き方は正しいと思いますか?ちょっとチェックしてみて!

(つボイ)あ~。一度鏡の前で歩いてみます。

(小高)ふふふ。来週は、そんなつボイさんの歩き方を巽先生にチェックしていただきますよ!

(つボイ)あら!

(小高)はい。新生活フロッピー『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第5回(令和2年9月30日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第5回(令和2年9月30日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺います。
先生のところに来る患者さんは「すぐにでも手術して治してください~!」ってみえるそうなんですけれども、先生は「まず3か月ぐらいは『保存療法』で頑張ってみないか」ということを患者さんにおっしゃるそうなんです。

(つボイ)手術せずに痛みがとれるならそれに越したことはないですけどね。その『保存療法』というのは一体どんなことをするのかな?ということですね。

(小高)痛みの原因を取り除くための方法、大きく3つあるそうなんですね。まず1番目は、つボイさん。「体重を減らすこと」です。

(つボイ)あらっ。

 

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(巽)皆さんびっくりされるんですけど、平地を歩いてる時、ひざには体重の5倍の力がかかるんです。今、体重何キロですか?

(つボイ)ええ!?

(小高)ん~っと…(笑)

(巽)僕は60キロなんですけど、5倍したら何キロになりますか?

(小高)300キロ!

(巽)はい、300キロのものなんて持てないですよね?でも一歩一歩、平地を歩くだけでひざには300キロもかかるんです。階段を降りる時は8倍も。

(つボイ)え、降りるときに?

(小高)そんな重みを支えてるんですか?

(巽)そうなんです。上がるときはそうでもないんですが…これはてこの原理です。100キロの石は重くて持てないんですが、棒と支点を置くと、10:1のところに支点を置くと1/10の力で石を持てる。100キロは無理でも10キロは持てるでしょ。

(小高)釘抜きみたいな。

(巽)そうです。皆さん歩くときは片足ずつで歩くでしょ?両足で歩くのはうさぎとかね。

(つボイ)キョンシーもね。そんなことは置いといて、と。

(巽)片足で歩くと、てこの力がひざにかかって股関節より痛みやすいと。

(小高)は~。なるほど。

(巽)なので、体重が急に増えると大体悪くなるんですよ。

(つボイ)僕、体重は本当に実感しています。以前、僕もひざが痛くなって「このままだともっと歩けなくなる…」というところまできたときに、屋久島の縄文杉を今のうちに見に行こうと思って屋久島まで行ったんです。で、帰ってきてしばらくしたら心筋梗塞で倒れてしまって、入院してる間に10キロくらい痩せたんです。そのあと、ひざが全然痛くなくなったんですよ!

(小高)ほう。10キロって身体にとっては結構変わるもんなんですか?

(巽)10キロはひざにとっては50キロ違うので、50キロは楽になってますね。

(小高)さっきのてこの原理につながるわけですね。

(つボイ)それは違うわけだわ。

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(小高)体重を10キロ減らしたら、ひざへの負担は50キロ分減る。だからひざは楽になると。

(つボイ)50キロといったら、ちょっとした大人1人分を背負っているようなものですから。ひざは大人を背負っていたわけやから、それが減ればひざへの負担は軽くなりますよね。

(小高)はい。保存療法のひざの手術の前にやることその1は、「体重を減らす」でした。来週は手術の前にやることその2です。新生活フロッピー『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第4回(令和2年9月23日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第4回(令和2年9月23日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺います。
先生のところに来る患者さんは「手術してください~!」っていらっしゃるそうなんですけど、先生は「手術の前にまず3ヶ月ほど、原因を取り除く『保存療法』をやって頑張ろう」という風に患者さんにおっしゃるそうなんです。

(つボイ)先生がそう考えるようになったきっかけの患者さんがいたということですね。

(小高)はい、これは鎌倉の病院に勤めていた頃のエピソードをなんだそうです。教科書に載ってない発見!出会いだったそうなんですよ。

 

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(巽)僕が手術をしなくても大丈夫じゃないかな?と思った最初の人が、 岐阜から鎌倉まで新幹線で来はったんですよね。なぜ鎌倉まで来たかと聞いたら「手術した後、退院するが早いから」って。

(小高)(つボイ)ほ~。

(巽)他所の病院だと大体3週間ぐらい、長いと 1ヶ月ぐらい入院しているんですけど、鎌倉では半置換手術だと1週間で退院。全置換手術だと2週間という風で、早いから鎌倉まで手術しにみえたんです。
そのじいさんは78歳。右膝は正常、左だけ膝がすごいO脚。よく調べてみたら、昔に太ももの骨折していたんです。20歳の時にバイクでひっくり返って大腿骨(太ももの骨)を折って、そこで角度が7度変わってしまって、ひざで13度ぐらい変わっていたので、20度近くのすごいO脚だったんです。

(つボイ)それ、骨折したときにいい加減に治した…とか?

(巽)太ももは身体の中で一番ごつい筋肉の大腿四頭筋がついているので、普通、骨折したらギブスで治さないんですよ。ギブス巻いたって中でずれてしまうからね。でもそのじいさんはギブスで治したんですって。

(つボイ)う~ん。

(巽)まあきちんとくっついてはいるので全然痛くないみたいなんですけど、それが原因で、角度が変わって膝が痛くなってしまってるんです。

(小高)積もり積もって何十年か後にひざに痛みがきちゃったと。

(巽)そうです。で、可愛いおばあちゃんと一緒に来ていてね、
「彼女を後ろに乗せてバイクで走ってたときに骨折した」って言うから、
「このおばあちゃん乗せてたの?」って聞いたら「ちゃうちゃう。」って。

(つボイ)ははは(笑)

(小高)先生、それいらん情報(笑)

(つボイ)蒸し返さんでいいね(笑)

(巽)ふふ。でね、この痛みは骨折が原因だから骨折を治させてっておじいちゃんに言ったんです。でもおじいちゃんは「こっちは痛くないからひざを手術してくれ」と。
それで、骨折を治したときにかかる時間や治療内容を伝えたんです。骨折した部分を一度折って、真っ直ぐにする。1日1ミリずつ角度を変えていこうって。

(小高)ほ~。

(巽)すぐには骨がつかないから、2週間待つんです。そうすると骨がひっついてくるので、その時に1日1ミリ内側を伸ばして7日で7ミリ内側が伸びます。そしたら大腿骨が骨折する前の形に戻るよと、そういう説明をして骨折を治すことを提案したんです。

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(小高)つまり先生曰く、ひざだけで治そうと思うとなかなか難しいので、原因の曲がっている大腿骨から治そうっていう提案だったんですが、でもこれは時間がかかる!

(つボイ)1週間で済むからとわざわざ岐阜から来たのに、何か月もかかる治療法を提案されちゃったと。どうやら、先生もお気に入りのかわいいおばあちゃんが説得して、おじいさんも治療を受け入れたようですよ。

(小高)そしたら、大腿骨を治していよいよひざの治療に取り掛かろうと思ったら、なんと!ひざが痛くなくなっていた!そこでしばらく様子を見ることになったそうですが・・・。

 

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(巽)そのじいさんは、とりあえず2か月で足が真っ直ぐになって骨もついたんです。「岐阜から来て長くかかってしまって悪いけど、ひざも治しましょうか」って言ったら、「ひざもう痛くない」って言うんですよ。

(つボイ)へえ~。

(巽)軟骨は内側も外側も全然ないんですけど、歩けているから「半年後に痛かったらひさの手術しましょう」ということで一旦岐阜に帰られたんです。
そしたら半年後にいらして「先生、杖なしで歩けるで」っておっしゃるんです。痛くない人を手術したくはないから、じゃあもう1年後にもう一回診ましょうって伝えました。その時は1年後にはひざが痛くなっているだろうと思ってました。

(つボイ)ふむ。

(巽)その人は山で木を切ったりしてるんですけど、1年半後におばあちゃんが「この人もう山走れますよ」って教えてくれました。
それから2年半後まで診ましたが、杖なしでたったと歩かれていた。軟骨なしなんですけどね。それで、人間の治る力っていうのはゴツイな~って思ったわけです。

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(小高)人間の回復力って凄いですよね。

(つボイ)「原因から治さなければならない」というまさに典型的なエピソードですよね。

(小高)はい、来週からはいよいよ手術の前にやるべき、具体的な保存療法についてお聞きしていきます。新生活フロッピー『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

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週刊文春『高難度心疾患に挑む医療機関』特集に掲載されました

9月17日(木)発売の週刊文春『高難度心疾患に挑む医療機関』特集に、一宮西病院の取材記事が掲載されました。当院心臓血管外科にはTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)の指導医が2名在籍、経験に裏打ちされた安全で確実な治療の提供を目指しています。

【記事見出し】
高度な技術・経験のもとハートチームでTAVIを提供
症例ごとに、より安全で確実な治療内容を追求
豊富な経験を共有し合併症の抑制・対策に努める

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また、TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)の特長、当院ならではのTAVIについても、4分程度の動画でまとめております。あわせてご覧下さいませ。

www.youtube.com



CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第3回(令和2年9月16日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第3回(令和2年9月16日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺います。
ひざ関節痛はいろいろな原因で起こるということで、その原因を取り除くための治療が必要なんですよって先生はおっしゃるんです。その原因取り除く治療が必要なのに、痛み止めだけ処方しても根本的な治療にはなり得ないというふうに考えていらっしゃるそうなんですね。

(つボイ)うん。

(小高)そうすると、ひざ関節痛を取り除くにはやっぱり手術で人工関節入れる以外に方法はないんでしょうかね?

(つボイ)う~ん。それで、患者さんは手術する覚悟で先生の元にやってくるようなんですけれども…?

 

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(巽)僕のところへ来る患者さんは、クリニックでレントゲンを撮って「全然軟骨がないね。これは手術しかないよ」と言われて来るんです。100人来たら100人が手術しかないと思って来るんですよ。

(小高)ほう。

(巽)だけど「あなたの原因はここだから、ちょっとこれを直して、これとこれでやってみ」って言って、必ず3ヶ月間ちょっと待ってもらう…というかいろいろやっていただくんです。筋肉がしっかりするのに、筋肉がない人はとりあえず3か月ぐらいかかります。その方が手術した後もよく歩けるんです。手術したからといって筋肉が硬くなるわけではないですから、やっぱりそれなりのことやってもらうんです。
そうすると、3ヶ月したらみんな「最初に先生に来たときより全然楽。これやったら歩けるかもしれへん。」ってびっくりするんですよ。

(つボイ)ふむ。

(巽)それで保存療法をやりだしたんです。

(小高)最初、患者さん手術をしてほしくて来て、手術をした後にちゃんと歩けるように事前にやっておくべき事ってことで筋肉をつけようって言って頑張るんだけど、やってるうちになんか手術をしなくてもいいんじゃないかと。

(つボイ)手術しなくてもいい…これ嬉しい~。私はね、自慢じゃないですけど手術がとても怖いんです。

(小高)ものすごい堂々と言ってますけど。(笑)

(つボイ)いやでも手術せんでもいいというのはね、嬉しいですよ。私としてはとても嬉しい気持ちが分かります。「え~!!」って感じですよ。

(小高)先生はわりと小さい頃から機械いじりが大好きで、そういうメカニズムやどういう風に直すんだろうと考えるのが大好きで…とおっしゃってたけど、このやり方だとどんどん手術できない方になっていってしまうのでは…

(巽)そんなことはないですよ。それでも手術してほしいという方はいらっしゃいますから。

(つボイ)あ~。そうですか。

(小高)手術で人工関節に変えなくてはいけない人はどんな方なんですか?

(巽)手術しかない人っていうのはいないんですよ。とことんやったら手術しなくても済む人ってたくさんいるんですよ。だけど、その人の社会的な要求ですよ。あと3ヶ月後に孫の結婚式があるから治したい。その場合は手術が一番早いですね。だから時間的な問題ですね。
僕の患者さんで、最高3ヶ月で15キロも痩せた人がいるんです。そういったことをコツコツ行うのが好きかどうか。これがやったら治るって聞いて「やろう!」という気になるかどうか。僕は患者さんに選んでもらうようにしているんですよ。

 

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(小高)患者さんにはそれぞれの事情があるし痛みの程度もやっぱり違いますもんね。だから保存療法を頑張れる人、それから「3ヶ月も続かないや」という患者さんも本当に色々な方がいらっしゃるもんね。

(つボイ)いろんな方といえば私なんかもね、手術を怖がる人ですから有難いです。

(小高)手術しないで済むならね。でも3か月でがっと痩せられる?

(つボイ)う~ん…。

(小高)いろんな人がいるんで、その人その人に合う治療というのでも変わってくるよ、と。

(つボイ)なるほど。

(小高)それぞれの患者さんに寄り添った治療をしていただける、そういうことなのかなと思います。来週は、実際に巽先生が保存療法を行うきっかけになった患者さんについてお話を聞いていきたいと思います!
新生活フロッピー『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

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