CBCラジオ「健康のつボ~胃腸の病気について~」 第12回(令和3年6月23日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~胃腸の病気について~」 第12回(令和3年6月23日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、東玲治医師(一宮西病院胃腸科部長・消化器内視鏡副センター長)

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(小高)毎週この時間は、「健康のつボ~胃腸の病気について~」食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院・胃腸科部長・消化器内視鏡副センター長の東玲治(ひがしれいじ)先生にお話を伺っていきます。

(小高)食道・胃・大腸、そして小腸と、消化器の病気とその治療法をうかがって来ました。

(つボイ)そのほとんどが内視鏡の検査で発見できることも教えていただきました。

(小高)今回の胃腸の病気シリーズも、残すところ今週と来週の2回になりましたので、まとめということで、今日は改めて、消化器の病気をおさらいします!まずは、「胃腸科」とは?東(ひがし)先生です。

 

~~~~~~~

 

(東)胃腸科とは、名前の通り「胃」や「腸」を中心に診る科です。上から食道・胃・十二指腸・小腸・大腸。そこにある病気を診ていきます。代表的なものですと、食道では「逆流性食道炎」や「食道がん」。胃では「胃潰瘍」に「胃がん」、「ヘリコバクターピロリ感染胃炎」、大腸では「大腸がん」や「大腸ポリープ」などが多いですね。

(小高)ピロリ菌は本当皆さん経験されているようでして・・・。

(つボイ)お便りを頂いております!R.Nテリヤキチキンたまごさんから。「数年前にバリウム検査をした際、再検査となり内科で診てもらったらピロリ菌の治療が必要ということで薬を飲んで治療しました。」ということですねぇ。え~~それから、R.N愛人69号さんからも頂いております。「私も8年位前に胃が痛くて仕方なかったので胃カメラ全身麻酔でやりました。」

(小高)つぼイさんの仲間ですね、この方。

(つボイ)んん~~そうです・・・。このお便りの続きでは「先生から、あんたピロリ菌いっぱいおるがね!これから1週間たくさん薬を飲みなさい~!!と言われ、その通りやったら見事綺麗に無くなりました。」と。他にも、R.N瀬戸の釣り堀さんからもR.N長良の人さんからもピロリ菌についてのお便りいただいております!

(小高)やはりピロリ菌がいる、という患者さんは多いんですね?

(東)日本ではおよそ3000万人いると言われています。近年衛生環境の改善で、若年層での感染数はかなり減ってきております。内視鏡では胃粘膜の炎症の状態を確認しまして、胃粘膜の一部を採取してピロリ菌の存在を調べたりします。

(つボイ)覗いてみたらわかるんですよね?

 (東)小腸ピロリ菌は直接見るのが難しいんですよね。

(小高)ピロリ菌が悪さをしてしまった状態を見ることができるので、これはピロリ菌がいるな、と判断がつけられるということですね?

(東)その通りです。

(小高)そしてピロリ菌がいるからと言ってすぐ「ガンだ!」「死んじゃうかも!」とまでは思わなくてもいい??のでしょうか??

 (東)ピロリ菌に感染してから慢性的な炎症が続くと、中にはがんができる場合もありますので、数十年というスパンになってくるかと思います。

(小高)今はいいお薬があるので、早く見つけて。

(つボイ)退治した方がいいですね!

(東)そうですね。

(小高)小腸や大腸ではどうでしょうか?

(東)小腸や十二指腸では「潰瘍」などできたりします。小腸もカプセル内視鏡でしっかり検査ができるようになりましたので、いろんな病気ができるようになったと思います。大腸は大腸内視鏡で検査を行いますので、それに伴って「感染性腸炎」「大腸癌」「虚血性腸炎」、最近では若い人で増えているのは「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」という炎症性腸疾患という病気が増加傾向で、そのようなものが分かります。

(小高)いろんな病気がありますけれども、ほとんどはその内視鏡で見つけることが可能になってきている、ということですよね?

 (東)ある程度はできると思います。

(つボイ)見つけやすいよね!臓器も管になってるからね!

(小高)特にがんは最初自覚時症状がない場合は多いと聞いてますので・・・。

 (東)そうですね、ですのでやはり何らかの検査をしないとなかなか早期に見つけるのは難しいと思います。

(小高)検査というのは、特に「この年齢はやったほうがいいよ」という年齢ですとかはありますでしょうか?

 (東)大腸がんの場合は検診がはじまるのが40歳をめどに。胃がんも40歳から50歳で始められたほうがよろしいかと思います。

(小高)一般的な健康診断の中にこれも含まれてますもんね。

 (東)含まれてますね。

(つボイ)自覚症状がなくても、「発見しやすい」というのは僕ら心頼みですね。

 (東)そうですね。

(小高)特に内視鏡は直接見るという利点が。

 (東)そうですね、直接見て発見できますのでかなり有用だと思います。

 

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(つボイ)はい!ということですね~~~。 やっぱりすごい力を発揮する感じしますね。

(小高)そうですね~。

(つボイ)はいやっぱり検診大事ですよ。

(小高)そうですね、早期発見して治療できれば5年後10年後の生存率が伸びるのもそうなんですけど、術後、日常生活を取り戻すのも簡単(楽)になるそうなので!その意味でも、定期的な検診が大切ですね。

(小高)『健康のつボ~胃腸の病気について~』でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~胃腸の病気について~」 第11回(令和3年6月16日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~胃腸の病気について~」 第11回(令和3年6月16日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、東玲治医師(一宮西病院胃腸科部長・消化器内視鏡副センター長)

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(小高)このコーナーは「健康のつボ~胃腸の病気について~」食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院・胃腸科部長・消化器内視鏡副センター長の東玲治(ひがしれいじ)先生にお話を伺っていきます。

(小高)胃腸の病気について教えていただいております。上から「胃」の病気、下から「大腸」の病気を詳しくうかがってきました。

(つボイ)という事は!胃と大腸の間には『小腸』いうものがありますね!『小腸』にも色々と病気があるんでしょうかね?

(小高)どうでしょうねぇ~今日はその『小腸の病気について』教えて頂きます。最初は小腸の機能説明からスタート!東(ひがし)先生です。

 

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(東)小腸は、胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、栄養素を吸収する場所です。からだの中で最も長い臓器でして、およそ6メートルほどあります。小腸の内側を広げると、テスコート1面の4分の1ほどの広さになると言われています。

(小高)なんか、人体図みたいなの見ると細いホースみたいなのがウジャウジャって詰まってるところ、あそこが小腸ですね?

(東)そうですそうです。

(小高)その『小腸の病気』って私達あんまり聞かない気がするんですけど・・・。

 (東)小腸は非常に病気になりにくい臓器でして、色々な腸内細菌が様々な物質を出していて、からだに必要な栄養分を吸収する臓器だけに、強い免疫機能で毒性の異物に対処しています。また食物が数時間で通過することもあって、粘膜の細胞が3日ほどで脱落するのも小腸が有害な異物を排除するための防御機能の1つと言われています。

(つボイ)3日ほどで・・・。

(東)そうです、新しくなっていきます。

(小高)以前、小腸はなかなか、その検査というか「内視鏡ではなかなか見られなかった」というお話ありましたけど、病気が少ない臓器でよかったですね!

(つボイ)何を言うてんの君は(笑)

(小高)いや、なりにくいんやったらよう見えんでもよかったなと思いまして(笑)

 (東)おそらく・・・病気が少ないので、注目されにくくて色々研究が進まなかった。というところもあると思うんですけど・・・。

(小高)でも最近は小腸も色々検査もできる様になってきた、ということですよね?

(東)そうですね、徐々に色んな手法が出来てきまして。口から覗き込んでも胃の先ですし、肛門からでも大腸の先ですし。最近では『カプセル内視鏡』というのが出来まして、3センチ程なんですけど『カプセル内視鏡』を飲み込んで頂いて、カプセルが自動的に写真撮っていきますので、それを電波で送って、後からその画像を解析するという流れですね。コマ送りになっていて、見た感じビデオ見てるような感じです。

(つボイ)へぇ~~~、そういう風なんですね。

(小高)安心な感じしますね!でも先生、『小腸がん』とかってあるんでしょうか?

(東)ありますね。稀ですけど、あります。

(つボイ)小腸もあるんですね!

(東)消化管腫瘍全体の5%以下と言われています。悪性の腫瘍で例を挙げますと、あんまり聞きなれないかもしれないですけど「神経内分泌腫瘍」と言ったり「小腸がん」、「悪性リンパ腫」、「肉腫」というのが代表的な小腸の腫瘍になります。「小腸がん」って非常に希少な病気ですので治療法については・・・一般的な癌の場合は臨床試験に裏付けされた十分な科学的根拠に基づいた標準的な治療が存在するんですけど、小腸がんの場合、数が少なすぎてそれが出来ないんです。なので確立されてない部分もあるんです。

(小高)えぇぇ・・・そうなんですね・・・病気になりにくいけれど、いざ病気になったらちょっと不安・・・。

(東)そうですね、検査しにくかったり、治療法が確立されていない部分もあったり。

(つボイ)あらまあ。

(小高)他にはどんな病気がありますか?

(東)一般的に多いのは『腸閉塞』ですね、お腹が痛くなって戻したりします。文字通り腸が詰まった状態でして、多いのが手術の後、癒着(腸の壁と壁が引っ付いてしまう)が起こって、腸閉塞は起こることが多いです。

(小高)「腸閉塞」ってよく聞きますけど、それは「小腸」であることが多い?

 (東)「小腸」である場合が多いです。

 

~~~~~~~

 

(小高)さてさて、小腸のお話聞いてきましたけど他にも『消化管出血』や『クローン病』、『ベーチェット病』など色々あるそうです。

(つボイ)そんな病気の発見につながるのが、『カプセル内視鏡』という事ですね!飲み込むだけで人体の中身をパシャパシャと・・・SFっぽい時代になってきましたねホントに。

(小高)はい、ホントに。来週も東先生にお話をお聞きしていきます!『健康のつボ~胃腸の病気について~』でした。

 

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中日新聞 6/26(土)付・朝刊 尾張版に、整形外科 梶田部長の記事が掲載されました

6月26日(土)中日新聞・朝刊 尾張版におきまして、一宮西病院整形外科部長・梶田幸宏医師の記事が掲載されました。

【記事見出し】肩の病気と進化する人工肩関節置換術

  • 凍結肩と腱板断裂
  • 肩の痛みを除く治療方法
  • 日本でも認可された新しい手術方法、リバース型人工肩関節置換術
  • 術後は積極的なリハビリを
  • 治療のタイミングを逃さないために

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◎梶田幸宏医師プロフィール(一宮西病院 整形外科 部長)

■主な資格/日本整形外科学会専門医、国際緊急援助隊医療チーム登録医師、日本体育協会認定スポーツドクター、医学博士など
■得意分野/肩・肘関節、スポーツ整形(上肢)、外傷など

◎一宮西病院整形外科ページはこちら(一宮西病院ホームページへリンクします)

中日新聞 6/26(土)付・朝刊 尾張版に、整形外科 梶田部長の記事が掲載されます(予定)

明後日の6月26日(土)、 中日新聞・朝刊 尾張版におきまして、一宮西病院整形外科部長・梶田幸宏医師の記事が掲載されます(予定)。※災害等が発生した場合は掲載日が変更になる可能性がございます。

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梶田医師が専門とする肩関節の痛みについて、その原因や治療法を語っています。掲載エリアにお住まいの方は、ぜひご覧ください。

◎梶田幸宏医師プロフィール(一宮西病院 整形外科 部長)

■主な資格/日本整形外科学会専門医、国際緊急援助隊医療チーム登録医師、日本体育協会認定スポーツドクター、医学博士など
■得意分野/肩・肘関節、スポーツ整形(上肢)、外傷など

◎一宮西病院整形外科ページはこちら(一宮西病院ホームページへリンクします)

CBCラジオ「健康のつボ~胃腸の病気について~」 第10回(令和3年6月9日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~胃腸の病気について~」 第10回(令和3年6月9日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、東玲治医師(一宮西病院胃腸科部長・消化器内視鏡副センター長)

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(小高)このコーナーは「健康のつボ~胃腸の病気について~」食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院・胃腸科部長・消化器内視鏡副センター長の東玲治(ひがしれいじ)先生にお話を伺っていきます。

(小高)先週は、大腸癌の「術後」のお話をうかがいました。

(つボイ)内視鏡の治療と手術するのでは、かなり術後の様子に違いがありましたね。

(小高)やはり早期発見が重要だとわかりましたね。さあ!そもそも、なぜ『大腸がんになる』のでしょうか?また、『予防のために心がけること』はあるのでしょうか?東(ひがし)先生です。

 

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(東)大腸がんは日本人に非常に多い病気で、かかられる方も増えている病気です。1年間16万人近くの人が診断されており、40代前半から増加し始めて高齢になるほど増えていきます。男性だと「胃がん」や「前立腺がん」に次いで3番目。女性でも「乳がん」に次いで2番目に多いがんです。

(小高)非常になりやすいがんなんですね。

(つボイ)そういうことやね。

(小高)ただこの『大腸がんになりやすい原因』って何かあるんでしょうか?

 (東)正確には分かっていないんですけれども、「生活習慣」と関りがあると言われていますね。

(つボイ)増えてきたという事は、やはり生活習慣がも変わってきたからでしょうかね。

 (東)欧米型の食生活が良くないんじゃないかとは言われています。特に食習慣では、「牛・豚・羊」などの「赤肉」や、「ベーコン・ハム・ソーセージ」などの「加工肉」の摂取、「喫煙」、「過度の飲酒」などがリスクを高めると言われています。

(つボイ)それ僕好きなもんばっかりや・・・。

(小高)(笑)でもソーセージなって腸詰めなのに(笑)なんにせよ胃腸に限らず色んなものに良くないってことなんでしょうね。やっぱり生活習慣病などでチェックされる項目なども大腸癌に影響ってあるんでしょうか?

(東)お腹特に肥満の方とか、体脂肪が多い方は発症リスクが高まると言われていますね。

(小高)遺伝」とかそういうものとかも関係あるんですか?

(東)あ、「遺伝」もですね、ご家族に罹患された方がいらっしゃる場合は、やはり発症の確率は高くなると言われています。

(小高)そうなんですね。じゃあ親戚筋にいるな、という方は気を付けていた方がいい、という事ですね。でも、じゃあ『大腸がんにならない為にできること、気を付けた方がいいこと』というのは・・・。

(東)なかなか難しいですね、まずは「禁煙」ですかね・・・大腸がんだけでなく、どのがんにも良くないと言われているので。あとはこれも難しいと思いますが「節度のある飲酒」(苦笑)加えてバランスの良い食事、適度な運動、適度な体形の維持などが効果的と言われています。特に適度な運動がかなり有効だと言われています。

(小高)なるほど!前回のお話では「大腸がんの手術後の食事は食物繊維など一定期間は極力控えるように」というお話もありましたが、普段はやはりよく「胃腸にいいよ!」と言われている食物繊維の多い野菜などもしっかり食べた方がいい、ということですか?

(東)はい、食物繊維を含む食品や果物の摂取が効果的であると言われています。食物繊維のものを控えるのも、術後1ヶ月くらいのことなので・・・その後は普段通りの食生活にして頂けたらと思います。

(小高)分かりました!あと、早く見つけるためには『検診』!

(東)そうですね。それが一番だと思います。

(小高)何歳くらいからしっかり検診やった方がいいですか?

(東)がんによって増えてくる年齢って大体違いがあるんですけど、大体40代くらいから増えてくることが多いような印象がありますので。国の政策でもおそらく40代から検診が始まってきますので。大体40くらいを目安にされたらよろしいかと思います。

(小高)分かりました。検査っていうのは・・・最初の検査ていわゆる「検便」とかでしょうか?

(東)大腸の場合は体への負担が少ないので、便をとって提出するだけなのでまずは検便からでよいかと思います。

(つボイ)ただね、あれがね、しかしね、結構ね、あの細いくだにね、便をついたやつをね、スッと入れるのね、あれ以外と負担です!

(東)(笑)

(つボイ)フチに付くやん!!ていう心の負担が。

(小高)丁寧にやってくださいよ!(笑)そこで何かしら見つかれば、何段階か別の検査を行うという流れですね。

(東)そうですね。通常は大腸カメラになります。あとはCTで大腸の中を見るような検査になりますので。積極的に受けていただけたらと思います。

 

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(つボイ)いや~子どもの頃から苦手でしたよ検便。

(小高)もお~いつもそんな話ばっかり!先生の前でまでせんでもええんです!(笑)

(つボイ)いやしかし、先生のお話聞いてますとね、どのがんでも一緒やと思うのは、「禁煙」とか、「節度ある飲酒」「バランスの良い食事」「適度な運動」もうこういうことに尽きるということかなと。

(小高)ね。そして「早期発見」どのがんにも共通してましたね。定期的な検査で早期発見に努めていきましょう!

(小高)『健康のつボ~胃腸の病気について~』でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~胃腸の病気について~」 第9回(令和3年6月2日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~胃腸の病気について~」 第9回(令和3年6月2日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、東玲治医師(一宮西病院胃腸科部長・消化器内視鏡副センター長)

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(小高)このコーナーは「健康のつボ~胃腸の病気について~」食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院・胃腸科部長・消化器内視鏡副センター長の東玲治(ひがしれいじ)先生にお話を伺っていきます。

(小高)ここのところ「大腸」の病気についてうかがっています。

(つボイ)先週は「大腸がん」でしたね、早期に発見できれば内視鏡での切除も可能であると。

(小高)最近は、日本で開発されたESDという術法が多いとか。病変が表面だけの初期の場合は、剥ぎ取るスタイルのこのやり方は、病変部を取り残すことが少なく、完治するとのことです。もちろん病変部が深く、内視鏡治療での切除が難しい場合は、外科的な手術になる訳ですが、今日は、そうした色々な治療法による「大腸がん」の『その後の経過』について教えていただきます。東(ひがし)先生です。

 

~~~~~~~

 

(東)まず、内視鏡による場合は患者さんの負担が本当に少ないので、一週間程

度で、治療前と同じような日常生活をおくることができるようになります。

(つボイ)一週間で!

 (東)一方、外科の手術の場合は、術後ウォーキングやストレッチなどの軽い運動から始めていただいて、1~2か月で術前の日常生活が送れるようになることが多いです。

(つボイ)大分ちがいますね。

(小高)1週間と1~2か月はね。

(東)お腹を切るとやはり傷が治りきるまでには時間がかかりますね。

(小高)なるほど。外科治療の場合は、やはりがんの程度や外科治療の方法等も色々あるんでしょうか?

(東)大腸の場合の一番の問題は、がんの「場所」ですね。がんを取り除いた後の吻合(ふんごう)の場所が非常に重要になってきます。お尻からすぐの場所を繋いだ場合には、肛門がすぐ近くですので、下痢便が出たりだとか、あるいは何度も便意を感じたりすることはあると思います。

(小高)ほうほう。

(東)逆に肛門から離れたところでつないだ場合は、ほとんど症状が出ない場合が多いですね。

(小高)場所によるんですね。

(東)はい。あと、人工肛門になられた方の場合は、人工肛門って取り外したりするので、外出の際に、多機能トイレの場所を確認しておくことをおすすめします。

(小高)なるほど・・・術後の生活環境も気にしなきゃいけない訳ですね。がんを切除した場所によっては。ちなみに、食事とかって術後変わったりするんでしょうか?

(東)基本的にはあまりないですね。

(つボイ)えっ何食べてもいいんですか。

(東)基本的には食事制限は無いんですが、とにかく『ゆっくり噛んで、食べ過ぎない』というのが、一般的ですけど大事なことですね。

(小高)ゆっくり噛んで。

(つボイ)食べ過ぎない。

(東)特に外科手術された場合は、術後1ヶ月ほどは腸の動きが悪いので、中には『腸閉塞』というのを起こす可能性もあるので。わかめ等の海藻類ですとか、食物繊維の多い食べものは控えて頂いた方が。

(小高)えっと、例えば何でしょう?ごぼうとか?

(東)ごぼうとか、タケノコとか。

(つボイ)逆なイメージですね!?お腹にいいって聞いてましたけど・・・術後は避けたほうがいいんですね。

(小高)え~~ん・・・筍ご飯食べたいぞ。

(東)(笑)

 (つボイ)そしたら君、秋にやったらええわ(笑)

(小高)まあ、その後退院ということになると思いますが、退院後は病院に通う必要はあるんでしょうか?

(東)そうですね、内視鏡の場合で『しっかりがんが取りきれた』という方は一年後に大腸カメラを受けていただいて。その後がんとかポリープとか無いようでしたら3年に1度くらいの間隔で大腸カメラを受けていただくのがよろしいかと思います。

(小高)3年に1度なら、ね?普通に私達もやりますし。

 (東)外科手術の場合はステージによって変わってくるところもあるんですけど、やはりがんが残ってることも・・・無いとは言えませんので。3ヵ月に一回、血液検査をしたいです。半年に一回CTで再発が無いか検査します。で、基本がんというのは5年間何事もなければ大丈夫、基本的には治りましたよという基準がありますので。5年を目安に、5年間再発が無ければ安心していただいて大丈夫かと。

(つボイ)5年ですね。目安として。

(小高)あっ!先生!大事な事を聞き忘れていました!『お酒』はどうなんでしょうか?

(東)なかなか難しい質問なんですけれども(笑)まずは術後1ヶ月は控えられた方がよろしいかと(笑)

(小高)わかりました!気を付けよう(笑)やはり今のお話を聞いても、術後のことに関して言っても、やはり内視鏡の方が本当に負担が軽いって分かりますね。

(つボイ)たしかにね~。

 

~~~~~~~

 

(つボイ)大腸がんも、多くの方が経験されているようですね。

(小高)お便り届いてますよ。

(つボイ)え~、RN.お殿様だっこさんから頂いております。「最近ようやく自分の状況を受け入れることができました・・・原発部のがんがある、下降結腸を切除しその時小腸に一部逡巡したために小腸も部分切除してつなぎ合わせました。現在、化学療法継続中です!大腸がんステージ4とか、人工肛門の特集があれば体験談をお話できますよ。」ということで・・・まさにこの方向き合っていらっしゃるということですね。冷静な話が聞けるようになった、ということですね?

(小高)ね。「体調があまりよくない」と、この方書かれてますけれど。「コロナ禍明けたらリスナー集会開催してください、つボイさんとお話したいです。」とも書かれています。

(つボイ)私もぜひお話したいです。

(小高)なんであれ、目標があるのはいいことですよね。大腸がんは、治療法、そしてがんの発生場所・ステージなどによって術後の過ごし方も変わって来るそうです。いま「健康だから」と思っている方も安心せず、一定の年齢になったらぜひ検査をして、早期発見に努めてください。来週も東先生お話聞いていきます。

(小高)『健康のつボ~胃腸の病気について~』でした。

 

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CBCラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」内・生中継レポドラ!で一宮西病院の『午後ドッグ』が紹介されました。

本日、CBCラジオの『つボイノリオの聞けば聞くほど』の生中継コーナー「エンタメライン with レポドラ!」で、一宮西病院の健診センターの『午後ドッグ』が紹介されました。

一宮西病院 健診センター・センター長の河合洋美(かわいひろみ)医師が、レポートドライバー山本衿奈(やまもとえりな)さんとの掛け合いで、通常午前に行う人間ドッグを午後に行うという『午後ドッグ』を紹介しました。

■出演:社会医療法人杏嶺会 一宮西病院 健診センター/センター長 河合洋美(かわいひろみ)医師
■聞き手:CBCラジオレポートドライバー 山本衿奈(やまもとえりな)さん

ラジオURL:https://radiko.jp/#!/ts/CBC/20210609090000

★6月9日(水)9:00-11:55内 11:21頃~3分程度(総放送時間 2:50:00の内2:21:27~2:25:13頃)聴取可能期限:2021年06月10日 14:30まで

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(山本)こんにちは~!本日は愛知県一宮市にあります一宮西病院にお邪魔しています。今日は健診センター長の河合先生にお話を伺います!よろしくお願いします。

(河合)よろしくお願いします。

(山本)では河合先生、一宮西病院の健診センターについて教えてください。

(河合)はい。当センターの特徴は3つあります。一つ目は婦人科検診についてです。当院はマンモグラフィ検査認定施設となっております。高画質のマンモグラフィは勿論、乳腺超音波検査も受信可能です。2つの検査を併用することで検診の精度がぐっと上がります。また子宮頸がん検診も行っておりますので同じ日の検査も可能となっております。二つ目は、万が一、健診結果が思わしくないときも、精密検査から治療、手術までトータルでサポートさせて頂きます。

(山本)やっぱりサポートも総合病院ならではの安心感がありますよね!

(河合)はい。最後に、健康診断の当日に保健指導が受けられるという点が特徴です。

(石坂)保健指導というのはどんな事をされるんですか?

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(河合)主に、受診者さまの健診結果の数値改善のお手伝いです。大切なのは生活習慣病脳梗塞などの病気の発症を予防することです。その為の生活習慣の見直しや体質改善をいかに取り組んでいくか?というアドバイスをさせていただいております。保健指導は受診者さまの自己負担なくできますので、対象の方にはぜひ受けて頂きたいです。

(山本)生活習慣改善の相談が無料なのは嬉しいです!そして先生、こちらでは通常午前中に行う人間ドッグを午後に行う、『午後ドッグ』を実施されているんですよね?

(河合)はい。当センターは今年度より午後ドッグを始めました。今までも簡素的な検査は可能でしたが今回新たに胃カメラバリウムといった胃の検査も実施可能になりました。

(山本)そうなんですね!でも午後からだと前日と、当日の朝に食事制限があって検査受けるときにはお腹が減って辛いと思うんですけど…。

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(河合)午後ドックの場合、前日から食事をしていけないといったような、食事制限はありません。

(山本)えっ、ないんですか?!

(河合)はい。当日の朝7時まで食パン1枚程度であれば食べて頂いても検査に影響はありません。

(山本)そうなんですか!午前中は仕事のサラリーマンや朝は家事や育児で忙しい主婦の方などには本当に便利ですよね。

(河合)そうですね。そういった方々が多く受診頂けると嬉しいですね。午後の方が待ち時間も比較的少ないのでメリットもあると思います。

(山本)では河合先生、お問い合わせ先を教えて下さい。

(河合)詳しくは一宮西病院のHPをご覧ください。お電話もしくはWEBからでのお問い合わせも可能です。

(山本)河合先生、本日はありがとうございました。

(河合)ありがとうございました。

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