CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第8回(令和3年11月24日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第8回(令和3年11月24日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)ここのところ、人工関節手術の話をうかがっています。人工関節の手術は2種類。関節すべてを置き換える「全置換術」と、軟骨のすり減った片側だけを置き換える「半置換術」があるということでした。

(つボイ)中でも半置換術は、切る部分も少なしいし、手術にかかる時間も短いので、患者さんの体への負担は少ない、というお話です。

(小高)今日はさらに!全置換術であれ半置換術であれ、より体に負担をかけないという「低侵襲手術」について伺います。巽先生です。

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(巽)MISっていうんですけど、「ミニマム」=最小の、「インベイジョン」=やっつける、「サージェリー」=手術…っていうんですけど、結局は余計なところを切らんっていうことなんです。

(つボイ)僕らみたいに手術が怖い人間にとっては、諸手を挙げてお願いしたいわ~って思いますけどね。
(巽)でも最初のうちはね、ちっちゃい傷でやってね、よく見えないからよけい時間がかかったりしている、最初の創始期はそうやったんです。特に膝は難しんで、ようけあけんとダメやっていう学会のね、お話もあります。
(つボイ)ようさん開けた方がやりやすいですもんね。
(小高)さっき言ってた人工関節の、悪いところだけ半分でっていうよりは、がばっと全部、はいガシーンの方が、手術的には間違いない。
(巽)そういう先生はいっぱいいます。
(小高)それと同じように低侵襲の手術も患者さんの負担は少なくなるけど、先生の負担は大きい。
(つボイ)だけどもやっぱりだんだん発達してきて、がばっとせんでもええようになってきたわけですよね?
(巽)そこにはね、コンピューターをつこうたりね、要するにまだ切ってない、見えへんところも見えるようにする技術とかね、それはコンピューターアシストっていうんですけどね、術前計画って言って、手術する前に「この後ろにはこれがあるはずや」って、全部僕ら一回、コンピューターの中で手術終わっちゃうんですよ。どの患者さんも。で、メス入れてから切る間は考え事しないで、「この患者さんはこことこことここがポイント」ってわかってやることで早くなって、筋肉を傷つけんと手術できるようになってきてるんです。
(つボイ)筋肉を切ると切らんとではだいぶ違うんですか?
(巽)そうなんですね、筋肉っていうよりも、”筋肉の膜”が大事なんです。「筋膜」ってね、透明な薄っぺらい膜なんですよ。でもそこに血管と神経がいっぱい入ってるんですよ。その筋膜を少し切っただけで、腫れが長いんです。筋膜を全く切らんでできたら、患者さん、術後の腫れがものすごく少ないんですよ。
(つボイ)そうするとやはり、回復も早いということですよね?
(巽)筋肉も力が入るから、早期の筋力が違うんですね。

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(小高)低侵襲手術によって、術後の治りが早い、というのは患者さんにとってありがたいことですね。

(つボイ)テレビでもよく取り上げられる、画期的で、すご技の手術だそうです。

(小高)「全置換術」に、靭帯を切らない「半置換術」、そして筋膜を切らない「低侵襲手術」・・・いろいろな選択肢があるのは、うれしいことです。来週も巽先生に、「ひざ関節痛」に関するお話をうかがいます。

(小高)今日も「健康のつボ」からプレゼントがありますよ。巽一郎先生の著書『100年足腰』を5名の方にプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識・考え方が詰まった一冊です。巽先生の著書をご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。今月分の締め切りは、11月30日・火曜日です。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第7回(令和3年11月17日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第7回(令和3年11月17日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)先週はいよいよ手術の話、「人工関節」の取り付けについて伺っておりました。

(つボイ)ひざには5つの靭帯があって、それを傷つけずに手術することができるという「半置換術」のほうが、患者さんにとっては術後自然な感覚が残りやすい、というお話でもありました。

(小高)で、どんな症状だったら、関節全てを置き換える「全置換術」ではなく、軟骨のすり減った方だけを置き換える「半置換術」が行えるんでしょうか?巽先生のおはなしです。

(つボイ)はい!

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(小高)これはもう、患者さんの症状とかどこが痛いとかどこが削れちゃってるかとか、そういうことによって全置換の人もいれば半置換でいけそうだなって人もいる?

(巽)そうですね、半置換の患者さんを見られてね、「先生!うちも半置換でやってください!」って遠くから来られて、で、診てみたら「あーあんたはよっと無理や」っていう場合もあるんですけど。だけどうちでは今、6割5分の方が半置換なんですよ。

(小高)これ全置換と半置換では、患者さんにとって痛みとか、手術そのものの負担というのは、あんまり変わらないものですか?

(巽)それは難しい質問でね。アメリカ人はこうや、日本人はこうや、っていう言い方みたいなもんで。アメリカ人でも日本人でもいろんな人いるでしょ?患者さんもいろいろいるんですよ。だから、個人の術前の痛みと術後の痛みがどれくらい変わるか、っていうことの方が大事。で、半置換のほうが全置換より良いとか悪いとか、そういう問題ではない。

(小高)っていうのはね、つボイさんも聞きたいって。手術は痛いか?しんどいか?って話なんですけど(笑)。そこは全置換・半置換で関係ないよってことですか?

(巽)そりゃ、触るところ少ない分、半置換はよっぽど全置換より痛みは少ないです。

(つボイ)手術にかかる時間も少ないですよね?

(巽)そうですね、手術が半置換で大体50分くらい。で、全置換やと90分くらいですね。

(つボイ)だいたい倍や。半分と全部やったら。

(小高)全体的に、どっちも短めだなって。思ったよりも。

(巽)ぼくら、こればっかりやってますからね。昔は腰も手術したり、骨折もいっぱいやってたけど。今は膝しかやってないから、だんだん早くなってきたんですわ。

 

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(小高)保存療法が可能な人、それから、手術しなければいけない人っていう話のときもそうだったんですが、全置換術と半置換術、どっちを選択するのかという問題も要は人それぞれ。症状にもよるし、患者さんの環境も違うし、希望も違うというお話でしたね。

(つボイ)ね。ただ半置換のほうが切る部分も少ないし、手術にかかる時間も全置換術の半分ぐらいでしたね。患者さんの体への負担は少ないということも事実のようでした。

(小高)来週はさらに体に負担のかからない『低侵襲手術』のお話を伺います。

(小高)今日も「健康のつボ」からプレゼントがありますよ。巽一郎先生の著書『100年足腰』を5名の方にプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識・考え方が詰まった一冊です。巽先生の著書をご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。今月分の締め切りは、11月30日・火曜日です。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

CBCラジオ「エンタメライン with レポドラ!」で、糖尿病内科と栄養科が開発した低糖質スイーツが紹介されました

11月10日(水)、CBCラジオの夕方ワイド番組『ドラ魂キング』内の生中継コーナー「エンタメライン with レポドラ!」で、糖尿病内科と栄養科が開発した低糖質スイーツが紹介されました。一宮西病院 栄養科科長であり管理栄養士の山田が、レポートドライバーの上田知宙さんとの掛け合いで、開発に至る経緯などを紹介しました。

■出演:一宮西病院 栄養科科長 / 管理栄養士 山田宗範
■聞き手:CBCラジオレポートドライバー 上田知宙(うえだちひろ)さん

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(上田)こんにちは!今日は一宮市の総合病院、一宮西病院に来ています!リスナーさんの中にも糖質が気になる方いらっしゃいませんか?なんとここ一宮西病院で、糖質を80%以上カットした「低糖質スイーツ」を開発されたそうなんです!早速、メニュー開発に携わった一宮西病院・管理栄養士の山田さんにお話を伺います!山田さん、よろしくお願いします!

(山田)よろしくお願いします!

(上田)さてこの低糖質スイーツ、内分泌内科と栄養科がコラボして作られたんですよね??

(山田)そうなんです。一宮西病院では糖尿病の治療にも積極的に取り組んでいますが、食事の制約が多い糖尿病患者さまから、「たまには甘いものを食べて、食事を楽しみたい!」というお声をいただいたことがきっかけで、低糖質スイーツを開発しました。

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(上田)糖質80%以上カットということですが、どんなスイーツなんでしょうか?

(山田)低糖質スイーツは、濃厚レアチーズ ふすまサブレ入り・たっぷり木の実のタルト・高野豆腐ロールティラミス仕立ての3種類です。毎月第1・第3金曜日に、当院5階にある健康レストラン「おれんじや」にて月替わりでご提供しています。今月19日に販売するスイーツは、「たっぷり木の実のタルト」です!

(上田)「たっぷり木の実のタルト」、今私の目の前にあるんですが、一般的なタルトと、見た目はそんなに変わらないですね…?

(山田)実はタルト生地に秘密があるんです!食物繊維を多く含む大豆粉や小麦ふすま粉などを使用しています!

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(上田)先ほど、こちらのタルトを一ついただいたんです!腹持ちもよく、それでいて糖質83%カットは嬉しいですね!

(山田)ありがとうございます!血糖値が上がりにくいデザートを提供することで、糖質制限しなくてはいけない方でも楽しく食事療法に取り組んでもらえれば、私たちもとてもうれしく思います。又、当院では研鑽を積んだ管理栄養士が、患者さまの体型や病状にあわせた個別の栄養カウンセリングを行っておりますので、お気軽にお声がけいただければと思います。

(上田)そして、一宮西病院では糖尿病治療にも力を入れているということですが、今、院内では糖尿病の啓発活動もされていると伺いました!

(山田)はい。11月14日は「世界糖尿病デー」です。当院でも11月22日まで「糖尿病週間」として、糖尿病についてより深く理解してもらえるようなパネル展示や動画配信、パンフレットの設置などを行っています。19日には、低糖質スイーツの「たっぷり木の実タルト」も、当院5階のレストランで販売します。

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(上田)糖尿病週間に関する専用ホームページもありますので、詳しくは一宮西病院のホームページをご覧ください。山田さん、今日はありがとうございました!

◎糖尿病週間専用ページはこちら

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第6回(令和3年11月10日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第6回(令和3年11月10日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)巽先生はひざ関節手術の前にまずは3ヶ月ほど、ひざ関節痛の原因を取り除くための『保存療法』を取り組んでみようよ、とおっしゃいましたね。

(つボイ)はい!

(小高)で、その『保存療法』というのは3つのポイントがありました。

(つボイ)その①が「体重を減らす」。その②は「正しい歩き方」。そしてその③は、先週やりましたね、「大腿四頭筋を鍛える」です。鍛え方も先週やりましたね。

(小高)太腿の筋肉でしたね。保存療法はそれによって手術を回避できるケースもあるんですが、手術をするにしても手術後の経過をよくするために、やっぱりこの保存療法というのが必要ということでした。

(つボイ)そしていよいよひざの手術ということになりますが!

(小高)ひざに人工関節を取り付ける、という手術ですが、それには関節すべてを置き換える『全置換術』というものと、軟骨のすり減った片方だけを置き換える『半置換術』というものがあるらしいですね。2つ教えていただきました。全置換術と半置換術、それぞれの手術は、どんな時に選ばれるんでしょうか?

 

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(巽)膝っていうのは、骨と骨が合わさっとるんですけどね、その間につないでいる靱帯というのがあるんですよ。5本あるんです。内側靱帯、外側靱帯、で真ん中に前十字靭帯、後十字靭帯というクロスした靱帯があって、で一番前に大腿四頭筋があって、お皿がついてて、膝蓋腱(しつがいけん)があって、これが一番でかいんですけど、この5本があるんです。これを切らんとやれる方法が、半置換というのがあるんです。

(小高)半分置き換えるという半置換。

(巽)そう、膝の半分だけを人工関節に置き換える。手術は難しいと言われるんだけども、これのほうが患者さんは術後、すごい自然な感じがする。特に真ん中にある前十字靭帯、後十字靭帯というのは、クロスしてるんですね。足ってグーって伸ばしたら、下腿(かたい)は外側へクルっと回るんです。15~30度くらい。で今度グーって曲げてきますでしょ、ほいだら下腿は、内旋(ないせん)っていって内側に30度くらい回るんですよ。

(小高)カタイ?。

(巽)下腿っていうのは、膝から下のこと。やわらかいちゃう、かたい(笑)。そういうのが、十字靱帯のねじれで起こるわけです。だからこれを残すことで自然な感じがする。で、全置換の多くは真ん中の靱帯切ってしもうてね、患者さんの感覚としては、蝶番(ちょうつがい)みたいな感覚やって言う人がおるわけです。その回旋が起こりにくいから。回旋を起こす筋肉はほかにもいろいろあるんですけど、自然に近い、内側の悪いとこだけを治してるから、神さんのつくった膝に近い状態が再現できる。それが半置換。半分だけ人工関節。

(つボイ)ということはまず、(症状が)軽い方の人はまず半置換で、やるっていうことですか?

(巽)って、学会では言われていたんですけど、(症状が)重い人でも、靱帯が残っていれば、僕は積極的に半置換をやっているんです。なかなかそういうやり方でやってる先生は少ないんですけど。

(つボイ)でもやっぱり負担は少ないので、半置換のほうが良い?

(巽)みんな失敗が怖い、全部取って全置換で機械に入れ替えた方が失敗は少ない。せやけど、患者さんの自然な感じはちょっと損なわれる…っていうところですね。

 

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(小高)ちょっと専門的な言葉も出てきましたけど。

(つボイ)要は可能な限り靱帯を傷つけずに手術することで、患者さんには術後、自然な動きが保たれるということなんですね。

(小高)巽先生は「なるべく患者さんの自然な感覚を損なわないようにしたい」ということで。先生にとっては負担なんですけど難しい手術にも挑戦している、ということでした。来週も引き続きこの全置換術と半置換術についてのお話です。

(小高)今月も「健康のつボ」からプレゼントがありますよ。巽一郎先生の著書『100年足腰』を5名の方にプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識、考え方が詰まった一冊です。巽先生の著書をご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。今月分の締め切りは、11月30日・火曜日です。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

中日新聞(本版)医療面『医人伝』に、放射線診断科 副部長の木口医師が登場しました

本日11月16日(火)付の中日新聞(本版/医療面)『医人伝』において、一宮西病院・放射線診断科 副部長の木口貴雄医師の取材記事が掲載されました。

【タイトル/見出し】
医人伝 / 深い読みで治療に貢献

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医師採用サイト内、木口医師の単独インタビューもあわせてご覧ください。ご覧詳しくはこちら 

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第5回(令和3年11月3日放送内容)

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CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第5回(令和3年11月3日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)巽先生はひざ関節手術の前にまず3ヶ月くらい、ひざ関節痛の原因を取り除くための『保存療法』をやって欲しいとおっしゃっております。

(つボイ)ひざ関節手術の前に取り組むべき『保存療法』には3のことがありまして、その①として「体重を減らす」ということでしたね。

(小高)そして、その②は「正しい歩き方」でした。今日はその保存療法の3番目です。その③は「大腿四頭筋を鍛える!」だそうです。

(つボイ)今日は介護学的な話がよく出てきますね。「大腿四頭筋」というのは太腿(ふともも)の筋肉のことで、太腿の前側にある大腿直筋、外側広筋・中間広筋・内側広筋という4つの筋肉で構成されているのが「大腿四頭筋」というわけです。これ試験にでました!

(小高)どこの!?

(つボイ)手術のときの介護学で。

(小高)この筋肉を使わないと、現状維持ではなくどんどん衰える一方になっちゃうということなんですよ!

 

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(巽)おじいちゃん、おばあちゃんでもね、筋肉使っている人は無くならないですよ。畑仕事しているおじいちゃん、おばあちゃんはね、細くても力強いですよ!

(つボイ)ということはひざの痛みということですから、ひざに関しての筋肉をちゃんとや使っていくということは、どこの筋肉を鍛えるのが宜しいのでしょうか?

(巽)太腿の前の筋肉です。これがしっかりしていると、ひざがグラグラしないんです。よく(ひざに)サポーター巻いてるおじいちゃん、おばあちゃんいますよね?あれ巻いているとグラグラしないんですけど、サポーターのおかげで筋肉は衰えていくんです。だから太腿の前の筋肉を鍛えると、歩いている時にパン!と筋肉が入って、筋肉がサポーターの役割を果たすんです。

(つボイ)歩くだけでいいんですか?

(巽)鍛え方としては、座ってて足を真っ直ぐ上げてもうてね、足首を自分の方に返して、指だけ靴の裏つかむようなグーにする、というそういう格好をやるんですけど、やってみますか?そのとき太腿を触ってみてください。硬いでしょ?そして上げる高さが大事で、足首を股関節よりもちょっと高いくらいに上げる。頑張る。

(つボイ)足首をこっちへやる。手前にやる。

(巽)そう!自分の方へやる。

(つボイ)そして指はギュッとする。

(巽)そして3秒から5秒数えてもらう。

(つボイ)結構きますね!

(巽)ききますでしょ!これを皆1日3回、メシ食う前にやってもらうんです。左右を交代交代で20回くらい。大体5分くらいですわ。

(つボイ)それでひざ痛からね、逃れられるんなら安いもんですね。

(巽)真面目なおばあちゃんはね、紙に「正」の字を書いてね、ずっとやってきはります。

 

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(小高)さぁ、わかりましたかね?この大腿四頭筋を鍛える足指体操、もう1回整理して説明しましょう。

(つボイ)まず椅子に座っていたら良いんだよね。

(小高)そうそう!

  1. 椅子に腰掛けます。
  2. 一方の足を床と平行に伸ばします。ちょっと上めにあげるのを意識してください。
  3. このとき息は止めずに、お腹はへこませたままです。
  4. 足首を直角に曲げ、足の指先を空の方を向けます。なおかつ足首を直角に曲げます。
  5. その状態で、足の指をじゃんけんのグーをするようにギュッーと握ります。
  6. ひざ裏はしっかり伸ばしたままで、そこで5秒静止します。
  7. 1、2、3、4、5!足をゆっくり下ろします。
  8. これを左右交互に20回程度やってください。

(つボイ)これ、言ってると簡単かなと思うけど、ちゃんと筋肉を鍛えてるなという感じがします。結構きますよ!

(小高)座りながらで道具もなんにもなくできるので、やろうと思ったときにどこでもできますね。

(つボイ)できるできる!太腿がプルプルしてきた…。でもこれをするとひざにサポーターをしなくても”自前のサポーター”をしているようなもんですからね。

(小高)これで筋肉を作ってくださいね、ということですね。これがひざを守る「大腿四頭筋」の鍛え方でした。

(小高)さぁ!『保存療法』のおさらいをしましょう!ひざの痛い方はまず、①体重を減らしましょう②正しい頭の位置で正しい歩き方をしましょう。そして、③自前のサポーターとなる大腿四頭筋という筋肉を鍛えましょう!この3つを心がけてください!

(小高)今月も「健康のつボ」からプレゼントがありますよ。巽一郎先生の著書『100年足腰』を5名の方にプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識、考え方が詰まった一冊です。プレゼントをご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。今月分の締め切りは、11月30日・火曜日です。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)・・・いまちょっと太腿がプルプルしています…。

(つボイ)私も…。効きそうな気がするよね。

(小高)しますね~。はい!『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第4回(令和3年10月27日放送内容)

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CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第4回(令和3年10月27日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)巽先生はひざ関節手術の前にまず3ヶ月くらい、ひざ関節痛の原因を取り除くための『保存療法』に取り組んで欲しいとおっしゃっております。

(つボイ)第一の目的は手術の効果を高めるためではあるんですけれど、もう一つ、保存療法に取り組んでいるうちにひざの痛みがなくなり手術の必要がなくなるケースも出てくるそうです。そりゃ手術しないに越したことはないですよね。

(小高)ね~。で、ひざ関節痛を取り除くために3つの方法があります、というお話がありました。その①が「体重を減らす」ということでしたね。

(つボイ)ひざには体重の5倍の負荷がかかっているそうですからね。もし体重を5kg落としましたたら、その5倍の25kgの負荷が減るということです。子ども一人背負っているぐらいの負荷がなくなるんですよ。これは大きいですよ!

(小高)それが、その①でした。今日はひざの痛みを取り除く方法その②です。その②とは…「歩き方」。「歩き方」が大切だそうです。

 

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(巽)僕が発見したことは、頭の位置を前にして歩く人多いんですよ。僕の本では「ニワトリ歩き」と書いていますけどね。

(つボイ)ほう。

(巽)公園行って鳩ぽっぽがどうやって歩いているかを見たら、頭が先にでてますわ。コッコッコッコって。

(小高)コッコッコッコって聞くと、頭を前に出して歩くジェスチャーしますよね。

(つボイ)昔の丸瀬太郎さんとかね。よくやってましたよね。

(巽)頭って結構重たいんですけど、どれくらいの重さがあると思います?

(つボイ)どれくらいだろう…。

(小高)結構重いとは聞きますけどね。

(巽)体重にももちろんよるんですけど、7~8キロあるんです。

(小高)7~8キロも?!

(巽)そうなんです。体重が重い人は10キロくらいあります。水がたくさん入っていて、脳脊髄液というところに脳みそが浮いているので、水の入ったバケツだと思ったらいいです。そんな頭が前にいくと、どこに負荷がかかると思います?

(小高)う~ん。

(巽)僧帽筋というところに負荷がかかります。そうすると肩こりになるんです。僕のおばあちゃんなんかよく痛がって「けんびきもんでくれ」って言ってました。

(小高)首の根本のとこね。

(巽)そうそう。そこをよくおばあちゃんに揉まされたんですけど、要するにこの筋肉は始終仕事しているんです。で、背骨に多裂筋という筋肉があるんですが、後ろから頭を綱で引っ張っている状態なんです。その筋肉もよく使っているので腰も痛くなるんです。

(小高)あっ。今の話って首とか肩まわり、腰の話だけれど…ひざは?

(巽)腰から痛みが来るんですよ。腰が後ろへ丸くなっていくと、そうすると股関節が後ろに倒れる。次に股関節が外側に曲がり、ひざの内側に体重がかかるようになる。

(つボイ)そこに首、腰からの影響が出るわけですね。

(小高)それはO脚になってしまうということですか?

(巽)そうそう。

(つボイ)先生、年を取ると頭を前にだして歩いてしまいがちということなんでしょうか?

(巽)これは…生活スタイルかもしれませんね。

 

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(小高)「正しく歩く」のが大事で、正しく歩くためにはまず「正しく立つ」とこが必要です。じゃあ正しく立つってどうするの?ってことですが、正しく立つ方法はこうです。今やれそうな人はやってみてくださいね。

<正しい立ち方>
1.平な場所で両足の内側を平行にこぶし1つ分離して立ちます。
2.その状態で3秒間つま先立ちをして、かかとをストンと落としましょう。
3.このときに、両足の指全体でぎゅ~っと地面をにぎるようにします。すると頭が少し前に出るそうなんですけど、これが「骨盤の真上に頭がきている状態」が正しい立ち方です。

そこからさらに前に頭が出ると体重はつま先にかかり、逆に頭が後ろにいってしまうとかかとに体重がかかってしまいます。歩くときは、この姿勢から一歩踏み出したときに内ももの筋肉を働かすイメージで歩きます

(小高)言葉で言うとちょっと難しいですけど、実際にやってみて習慣づけると出来るようになると思いますよ。

(つボイ)ね。正しい立ち方、正しい歩き方がひざへの負担を軽減するということですね。日頃から気を付けたいことですね。

(小高)さぁ来週は、ひざの痛みを取り除くための方法その③です。巽先生にお聞きします。また来週も聞いていただきたいのですが、「健康のつボ」からここでプレゼントのお知らせです。今月5名の方に、ひざ関節痛についてお話をうかがっている巽一郎先生の著書『100年足腰』をプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識、考え方が詰まった一冊です。プレゼントご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAXでご応募ください。締め切りは今週10月29日・金曜日となっております。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)新生活フロッピー『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

※10月のプレゼントの応募は締め切りました。11月分のご案内をお待ちください。