連載企画 『これだけは知っておきたい!心臓の病気のお話』 第12回

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第12回 健康寿命をのばしましょう!

みなさんは「健康寿命」という言葉をご存知でしょうか。

日本人の平均寿命は男性80.7歳、女性86.9歳で、日本は世界一の長寿国として知られています。しかし年を重ねると多くの方が何らかの病気になり、病院での継続的な治療や介護が必要になります。健康寿命とはそのような治療や介護を必要とせず、自立した健康な生活を送ることができる年齢のことです。

厚生労働省の統計によると、日本人の健康寿命は男性70.4歳、女性73.6歳と言われています。つまり人生のうち約10年くらいは“何らかの病気を抱えて生きる期間がある”ということです。そして心臓病も健康寿命を縮める大きな原因の一つとなり得ます。前回お話した「心臓にやさしい生活習慣」を心がけることで心臓病の予防につなげ、リスクや持病のある方は早めの受診で適切な診断・治療を受け、心臓病から身を守り、健康寿命を伸ばしましょう!

さて、私のコラムは今回が最終回となります。これまで心臓病について、特に動脈硬化が原因の狭心症心筋梗塞についてお話してきました。このコラムを通じて心臓病について少しでも皆様の知識が深まり、皆様の健康につながれば幸いです。ご清聴、どうもありがとうございました。

一宮西病院 循環器内科 医長 寺村 真範(てらむら まさのり)