CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について②~」 第2回(平成31年2月14日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について②~」第2回(平成31年2月14放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、宮嵜章宏医師(一宮西病院 ストロークチーム・脳神経外科部長) 

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(小高)先週からこの時間は、日本人の死因第3位となっている脳卒中について伺っています。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。こんにちは!

(宮嵜)よろしくお願いします。

(つボイ)脳卒中は恐ろしい病気で、先週は色々な要因を教えてもらいました。高血圧や喫煙とかがあると、脳卒中になりやすくなるらしい、ということでした。

(小高)そして脳卒中にも色々な種類があって、血管が詰まる『脳梗塞』、血管が破れる『脳出血』、また『くも膜下出血』といったものがあると教えていただきました。

(つボイ)それぞれどんな処置・治療が行われるんですか?

(宮嵜)そうですね。脳卒中の種類別で変わってきますが、血管が詰まる脳梗塞の場合は、血管を通すような点滴治療やカテーテルを通す方法があります。

(つボイ)私も心筋梗塞で血管が詰まったときには、カテーテル治療でした。

(宮嵜)そうですね。心筋梗塞脳梗塞も、いずれも血管が詰まる病気ですからね。それから、脳出血を起こした場合は出血を取り除くような外科的な手術が必要になる場合もあります。また、くも膜下出血はほとんどの場合の原因は動脈瘤というコブが破裂するものなので、カテーテルで血管の動脈のコブを詰めてしまう方法と、開頭手術という計画的な手術で根本的にクリップで止めてしまうという方法があります。

(小高)手術と、お薬と、カテーテルと、治療法は色々あるんですね。先生は脳神経外科の部長で、『ストロークチーム』でもいらっしゃいますよね。

(つボイ)これは前回に習いましたね。ストロークというのは、脳卒中のことでしたね。

(小高)要は”脳卒中のチーム”ということですが、どんな方たちがいらっしゃるんですか?

(宮嵜)はい。ストロークチームには、先ほど申し上げた外科的治療・内科的治療に関わる人がいます。まず、脳神経内科の先生と僕ら脳神経外科の先生、他にももちろん看護師さん、リハビリのスタッフ、薬剤師、栄養士、歯科衛生士、ソーシャルワーカーなどの方々がいらっしゃいます。

(つボイ)歯科衛生士もいるっていうのがビックリしました。

(小高)歯って関係あるんだ~。

(宮嵜)そうですね。脳卒中の治療では、もちろん脳卒中そのものの治療だけでなく、「合併症を起こさないようにする」「後遺症をなるべく少なくする」こともとても大切です。患者さんが自宅に復帰していただくためには、色んな職種の方々とチームで対応する必要があるんです。ストロークチームを組むとこによって皆の色んな力を合わせて、少しでも良くなっていただくというのが目的です。

(小高)私たちの『チームを組む』というイメージは、歌合戦とか運動会とかのイメージでしたけれど。

(つボイ)なんでよ!野球でもチームを組んで、ピッチャーがいて、ファーストやセカンドがいてね。

(宮嵜)それぞれの役割が大事ですよね。

(小高)チームで飲み会とかいったりするんですか?

(つボイ)なにを聞いてるの!

(小高)いや、気になっちゃって・・・。でも忙しいですもんね。

(宮嵜)やはりチームで話し合いの場はとても大事なので、コミュニケーションを非常に大事にしています。

(小高)じゃあ普段から色々コミュニケーションを密にとっているんですね。

(宮嵜)もちろん!個々の患者さんに応じて、チームでの話し合いは常に行われています。

(小高)昔はこういう『チームで行う』というのはあまり無かったんですか?

(宮嵜)そうですね。外科と内科が別々ということが多かったですが、今では本当にチームの力を実感しています。

(つボイ)そういう全部の力を合わせて、僕らの病気と向かいあっていただいているんですね。

(小高)総結集で治してくれる、ということですね。頼もしいですね!先生には来週も色々と伺っていきますので、よろしくお願いいたします。

(宮嵜)よろしくお願い致します。

(小高)一宮西病院の宮嵜章宏先生でした。「健康のつボ~脳卒中について~」でした。

 

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