CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第5回(令和3年11月3日放送内容)

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CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第5回(令和3年11月3日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)巽先生はひざ関節手術の前にまず3ヶ月くらい、ひざ関節痛の原因を取り除くための『保存療法』をやって欲しいとおっしゃっております。

(つボイ)ひざ関節手術の前に取り組むべき『保存療法』には3のことがありまして、その①として「体重を減らす」ということでしたね。

(小高)そして、その②は「正しい歩き方」でした。今日はその保存療法の3番目です。その③は「大腿四頭筋を鍛える!」だそうです。

(つボイ)今日は介護学的な話がよく出てきますね。「大腿四頭筋」というのは太腿(ふともも)の筋肉のことで、太腿の前側にある大腿直筋、外側広筋・中間広筋・内側広筋という4つの筋肉で構成されているのが「大腿四頭筋」というわけです。これ試験にでました!

(小高)どこの!?

(つボイ)手術のときの介護学で。

(小高)この筋肉を使わないと、現状維持ではなくどんどん衰える一方になっちゃうということなんですよ!

 

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(巽)おじいちゃん、おばあちゃんでもね、筋肉使っている人は無くならないですよ。畑仕事しているおじいちゃん、おばあちゃんはね、細くても力強いですよ!

(つボイ)ということはひざの痛みということですから、ひざに関しての筋肉をちゃんとや使っていくということは、どこの筋肉を鍛えるのが宜しいのでしょうか?

(巽)太腿の前の筋肉です。これがしっかりしていると、ひざがグラグラしないんです。よく(ひざに)サポーター巻いてるおじいちゃん、おばあちゃんいますよね?あれ巻いているとグラグラしないんですけど、サポーターのおかげで筋肉は衰えていくんです。だから太腿の前の筋肉を鍛えると、歩いている時にパン!と筋肉が入って、筋肉がサポーターの役割を果たすんです。

(つボイ)歩くだけでいいんですか?

(巽)鍛え方としては、座ってて足を真っ直ぐ上げてもうてね、足首を自分の方に返して、指だけ靴の裏つかむようなグーにする、というそういう格好をやるんですけど、やってみますか?そのとき太腿を触ってみてください。硬いでしょ?そして上げる高さが大事で、足首を股関節よりもちょっと高いくらいに上げる。頑張る。

(つボイ)足首をこっちへやる。手前にやる。

(巽)そう!自分の方へやる。

(つボイ)そして指はギュッとする。

(巽)そして3秒から5秒数えてもらう。

(つボイ)結構きますね!

(巽)ききますでしょ!これを皆1日3回、メシ食う前にやってもらうんです。左右を交代交代で20回くらい。大体5分くらいですわ。

(つボイ)それでひざ痛からね、逃れられるんなら安いもんですね。

(巽)真面目なおばあちゃんはね、紙に「正」の字を書いてね、ずっとやってきはります。

 

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(小高)さぁ、わかりましたかね?この大腿四頭筋を鍛える足指体操、もう1回整理して説明しましょう。

(つボイ)まず椅子に座っていたら良いんだよね。

(小高)そうそう!

  1. 椅子に腰掛けます。
  2. 一方の足を床と平行に伸ばします。ちょっと上めにあげるのを意識してください。
  3. このとき息は止めずに、お腹はへこませたままです。
  4. 足首を直角に曲げ、足の指先を空の方を向けます。なおかつ足首を直角に曲げます。
  5. その状態で、足の指をじゃんけんのグーをするようにギュッーと握ります。
  6. ひざ裏はしっかり伸ばしたままで、そこで5秒静止します。
  7. 1、2、3、4、5!足をゆっくり下ろします。
  8. これを左右交互に20回程度やってください。

(つボイ)これ、言ってると簡単かなと思うけど、ちゃんと筋肉を鍛えてるなという感じがします。結構きますよ!

(小高)座りながらで道具もなんにもなくできるので、やろうと思ったときにどこでもできますね。

(つボイ)できるできる!太腿がプルプルしてきた…。でもこれをするとひざにサポーターをしなくても”自前のサポーター”をしているようなもんですからね。

(小高)これで筋肉を作ってくださいね、ということですね。これがひざを守る「大腿四頭筋」の鍛え方でした。

(小高)さぁ!『保存療法』のおさらいをしましょう!ひざの痛い方はまず、①体重を減らしましょう②正しい頭の位置で正しい歩き方をしましょう。そして、③自前のサポーターとなる大腿四頭筋という筋肉を鍛えましょう!この3つを心がけてください!

(小高)今月も「健康のつボ」からプレゼントがありますよ。巽一郎先生の著書『100年足腰』を5名の方にプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識、考え方が詰まった一冊です。プレゼントをご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。今月分の締め切りは、11月30日・火曜日です。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)・・・いまちょっと太腿がプルプルしています…。

(つボイ)私も…。効きそうな気がするよね。

(小高)しますね~。はい!『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。