CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第10回(令和3年12月8日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第10回(令和3年12月8日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送したんですよ、この「ひざ関節痛について」は。その中からお送りしています。

(つボイ)人工関節の手術には全置換術とか半置換術があって、さらに患者さんに優しい、筋肉とか筋膜を傷つけないような低侵襲の手術というのもあるというお話をしましたね。

(小高)人そうですね。今日はその手術のあとです。リハビリの期間と退院後の検査について教えていただきます。

 

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(巽)ある程度、手術やるって決めたら辛いこともあるわけですよ、リハビリとかね。うちは2週間ぐらいで治って。大体、半置換は1週間から10日で帰れるんですね。全置換は2週間で帰ってはるんですけど、その間に徹底的にリハビリします。そういうのを乗り越えられるだけの楽しみ、「痛なくなったらこれやるんや!」とかね。どこどこの山登るとか、卓球をするとか、九州へ旅行行くとか、そういうのを持ってる人は強いです。

(つボイ)なるほど。その楽しみを持ってリハビリをして、それで総合的な観点から、チームでいろんな先生がいらっしゃって、内科の先生もいたり、いろんな先生が患者さんに対して様々な角度からアドバイスをなさるわけですよね?

(巽)そうでないと高齢者の人は完全に治せないですね。いろんな病気出てきますからね。

(小高)でも人工関節を入れた場合は、入れた人工関節が消耗してくる部分もあるので、定期的に健診というか診察を受けていかなくては?

(巽)うちは大体1年に1回来てもらいます。で、3年以上経ったら2年に1回来てもらうようにしています。

 

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(つボイ)まぁね、「痛くなくなったら病院にも行かへん!」という人も多そうですけど、退院してからもちゃんと定期的に通わなければいけない、ということですね。

(小高)やっぱり、痛みがなくなっていても、膝に入れた人工関節の状態は定期的にチェックしておくのが大切のようですね。特に膝の軟骨の役割をする医療用のポリエチレン、この状態はすごく重要なんだそうですよ。

 

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(巽)ポリエチレンが減っても痛くないんですけど、やっぱりどれくらい減ったかをある程度把握しとかんと、もう症状出てきたときには骨がとけてるわけですからね。

(つボイ)やっぱり定期検査というのは大切なことや。

(小高)しっかりほら、痛くなくても定期的に先生にこの日においで言われたら行かなあかんよと。

(つボイ)いうことですよね。手術の後もちゃんと総合的な健康もやっぱり気を付けながら。人工関節にしたからって体重どんどん増えたら、やっぱり負担は大きなりますもんね。

(巽)そうですね。

(小高)そっか、だから手術前の生活を何も考えずにしていると、結局その手術前の生活っていうのは、膝に負担をかける生活だったわけだから、自分ができる範囲でも、手術後は膝に負担をかけない生活ということも考えなくてはいけない。

(巽)保存療法で自分で治せた人は、ほんとに長生きするんですよ。健康でね。だって全身状態までよくなるから。

 

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(つボイ)まあ、手術後も長いお付き合い、ということでしょうね。

(小高)はい。さぁ!今日もこのコーナー、番組からのプレゼントがありますよ。巽一郎先生の著書『100年足腰』を5名の方にプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識・考え方が詰まった一冊です。巽先生の著書をご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。今月分の締め切りは、12月28日・火曜日です。当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

 

◎巽 一郎先生・監修! コラム「ひざの痛みについて」はこちら

www.anzu.or.jp