CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第11回(令和3年12月15日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第11回(令和3年12月15日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)今日は全置換術や半置換術で、金属性の人工関節を入れる手術をして、退院されたあとの診察について教えていただきます。

(つボイ)最初のうちは1年に1回、3年ぐらい経ったら2年に1回検査を受けるというようなお話でしたね。

(小高)そうですね。その検査は一体何のためにするんでしょうか?巽先生です!

 

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(巽)金属は大体300年ぐらいもつから、金属は大丈夫。

(つボイ)300年生きる人そういないもんね。

(巽)そういない。

(つボイ)いや誰もいない気もする。

(小高)

(巽)金属と金属の間の人工の軟骨、これが削れていくんですよ。

(つボイ)それはどれくらいもつんですか?

(巽)最近のは大分良くて、半置換で使用しているものはフィッティングがとても良いので、イギリスの記録では30年もっているものもあるんですけど、表面の加工が悪い全置換のやつは7、8年でポリエチレンのカスが出てくる。そのカスを白血球が食べて溶かそうとするんだけど、溶けない。代わりに金属と骨の間、その骨が溶けてしまうんです。

(小高)自分の骨ですか?

(巽)そうです。「オステオライシス」といいます。溶けてしまうとひざがガクガクしてきます。人工関節を入れて7年経ちますが、ひざがカコカコいいますという患者さんがいます。

(小高)そうか、骨が溶けると緩みが出てくるからカコカコいうんですね。

(巽)そうです。で、痛みが出てくる。そうなると再置換で入れ直ししないといけない。

(つボイ)その入れ直しの目安は、ポリエチレンが減ってく時が再手術のときと。

(巽)これは機種によって全然違う。どこの機械を使うか、あとは使い方ですね。体重が、入れたときは70キロだったけど、糖尿病で110キロになってきたとなると、ポリエチレンにもかなり負担がかかって早く減ってしまう。長く残そうとすると、いいものを入れるということと、あとは使い方です。大腿四頭筋、支えるための筋肉をしっかりさせとく。そのあたりが長持ちさせるために大事です。

(小高)人工関節と自分の骨の状態、それから軟骨にあたる部分のすり減り具合、あとは私たちの生活習慣のチェックというか定期健診でみていくことですね。

(巽)そうですね。それで年に1回は来てねとお伝えしています。患者さんにとったら「全然痛くないのになんで病院へ行かないといけないの?」と思うでしょうけど、そういうことなんです。

(つボイ)知識もそうだし、骨の減り具合とかもね。

(巽)そうです。

(小高)でもやっぱり、痛くないと来ないなんて患者さんも多いのではないですか?

(巽)僕は最初に「ポリエチレンが無くなる前に入れるのが簡単だから!」って患者さんにしょっちゅう言ってます。それで僕の患者さんはそれを覚えているので、1年に1回は先生の顔見に来るよって来てくれるんです。

(小高)で、定期健診でしっかりチェックすると、メンテナンスの手術も本当に軽く済むんですか?

(巽)そうなんです。クッションだけ入れ替えるんだったら、減る前に入れておけば、金属が緩んでいなかったらとても簡単なんです。

(小高)でも骨が溶けだして緩みだしたら、またガッツリ手術しないといけないと。

(巽)とんでもない手術になるんですよ。

 

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(つボイ)手術後、定期的に検査しなければいけない理由がよくわかりました。

(小高)人工のクッション、軟骨の代わりをしているポリエチレンの減り具合をチェックすることが重要なんですね。軟骨を入れるだけなら簡単なんだけど、骨が溶けて、人工関節全体を代えることになると大手術になっちゃうそうですよ。

(つボイ)人工関節といえども、体重を増やして負担をかけるのは禁物だし、人工関節に使われているポリエチレンのチェックも欠かさないことで、安心して日常生活が送れることになるんですね。

(小高)人工関節も自分の体の一部です。いたわってあげることが大切ですね。

(小高)さぁ!このコーナーから今月もプレゼントがありますよ。巽一郎先生の著書『100年足腰』を5名の方にプレゼントいたします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識・考え方が詰まった一冊です。巽先生の著書をご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。今月分の締め切りは、12月28日・火曜日です。当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。