CBCラジオ「健康のつボ~不整脈について~」 第4回(令和4年1月26日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~不整脈について~」 第4回(令和4年1月26日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、古川善郎医師(一宮西病院  不整脈センター センター長)

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(小高)水曜日のこの時間は『健康のつボ~不整脈について~』。一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎(ふるかわ よしお)先生にお話を伺っております!

(小高)古川先生によると、不整脈が疑われた時は、しっかり検査して診断を受けることが必要だとおっしゃっておられました

(つボイ)不整脈の検査・・・どんな検査なんでしょうね?

(小高)はい、というわけで今回は検査方法のお話です。古川先生です。

 

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(古川)不整脈の検出に一番大切なのは『心電図』をとることだと思っています。不整脈が起こっている時に心電図を取れば、ほぼほぼ診断はつくと思うんですが、不整脈が起こっていない時に心電図を取っても、不整脈かどうなのか、わからないことがほとんどなんです。なので僕達医者は、不整脈が起こってる時の心電図が見たいなと思います。

(つボイ)正常になってしまったタイミングでとってしまったら、もう分からないと。

(古川)そうなんです。

(小高)健康診断だと10秒くらいしか・・・。

(古川)そうですね、10秒くらいかな。

(小高)本当はもっと長く心電図取ってもらった方がいいですね?長くとるっていうのは、大体どのくらいとるものなんでしょうか・・・?

(古川)例えば、『ホルター心電図』っていう検査があるんですけど、お弁当箱みたいなのを首からぶら下げて、24時間心電図とる検査器具があるんですね。病院でつけてもらって、ご自宅戻っていただいて、日常生活してもらって、1日経った翌日に病院に返してもらう。24時間の心電図をとることで、検出能力が高くなります。ただやっぱり24時間分しか取れないので、ある日不整脈が起こっても次の日は起こらなかった、というようなことがあるとわからない場合もあります。

(小高)なるほど・・・まぁでも1日分はとりあえず見れるという。

(古川)10秒よりかは長くとれます。

つボイ)安心ですね。

(小高)私も前にね、それぶら下げて1日過ごしました。普通に過ごしてくださいって言われて。あれぶら下げてる時って、その日1日何したかを書くんですよね。トイレでいきんでた時とか(笑)

(古川)症状と不整脈の関係を僕らは見たいんですね。なので、患者さんが「動悸がよくある」と仰られてたとして、その動悸と不整脈が一致すれば、一発で診断つくわけなんです。

(小高)つボイ)はぁ~、なるほど。

(小高)あと、私あれもやりましたよ。階段の昇り降りの運動みたいな。それをやった後に計るという。

(古川)それは心臓に負担をかけるというものですね。不整脈が起こる原因の1つとして、『心臓の虚血』いわゆる心臓の血管が細くなっていたり、そういったことで起こったりもしますのでそういったことを検出できるように、運動することによって自律神経を高めることで出やすくさせる、っていう意味だと思います。

つボイ)私も運動負荷による心臓に負荷をかけるというのもやりましたね。

(小高)あと、不整脈って超音波(エコー)で計る方法もありますよね?

(古川)超音波はあくまで心臓の動きを見るものなんですよね。特に『心房細動』というのはすごく心不全にかかわってくるところなので。心房細動がある人は心不全になりやすいし、心不全の人は心房細動が起こりやすい。つまり、心臓に原因がある方もいますし、心房細動で心臓が悪くなられる方もおります。そういったものを見るためのチェックですね。あと心室性の不整脈でしたら『心筋梗塞』ですとか『心筋症』というような病気が隠れてる場合もありますのでそのチェックのための超音波(エコー)検査でもあります。不整脈の診断のためではなく、不随する基礎疾患の診断(特定)のためにやるものなんですよね。

つボイ)でもそういうのも見つけてもらいたいですね!

(小高)なんかすごく心臓が気持ち悪くて、様子がおかしくて先生のところへ行って、「先生!なんか鼓動がおかしいんですわ~!」って行っても、診てもらってる時はなんか平気になっちゃうんですよね~。あれ結構あるんですよね。なんなんでしょうね?(苦笑)なので診てもらうためには、おかしい時に診てもらわないといけない。そこが「いつ」なのかっていうのを見つけるというのがまず1つ目のポイントですね。

(古川)他にも最近、『携帯心電計』っていうのがあって常に携帯して自分の心電図常に撮り続けるものだったりとか、皮膚の下に埋め込むっていうものもあるんです。

(小高)へぇ~!埋め込む!

(古川)例えば最近ですと、スマートウォッチですね。アップルウォッチなんかですとか。

つボイ)私今持ってますよ!

(古川)日本だとまだ保険適用通ってないので、自費になってしまうんですけれど、海外ですともう使っていたりとかしていますね。

つボイ)保険~!そうか・・・まだやったか!

(小高)先生私が不整脈になった時から色々進化してますね!(笑)え~まずは色んなタイプの心電図で、どんな状態になっているのかということを、先生に診て知ってもらうってところからですね。そこが大事ですね。

 

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(小高)ね~!だから不整脈の難しいところって、”起こったとき”をまず捉えないといけないっていうのが1つあるんですね。心電図で計っていても、その時に不整脈が起こってないと診断ができないですもんね。

つボイ)まあスマートウォッチとかなら、どうせ毎日つけておりますからね。これから保険適用になるといいですね~。

(小高)はい。来週は不整脈の主な治療法についてお聞きします。『健康のつボ~不整脈について~』でした。 

 

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