CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」 第4回(平成30年12月27日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」第4回(平成30年12月27放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長 

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(小高)毎週この時間は日本人の死因の第2位となっている心臓病について専門家の先生に色々と教えていただいております。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)よろしくお願いします。

(小高)先生には心臓病についていろいろと伺っております。前に色んな心臓病それぞれに「あれ?」っと病気に気付けるような自覚症状があるよ、と教えていただいたんですが、「あれ?」と思ったときにはどうすれば良いですか?まずお医者さんに診てもらわないといけないと思うんですけど、それって私たちが風邪引いた時にかかるような内科の先生で良いんでしょうか?

(つボイ)あとは近所のかかりつけの先生とかね?

(菊地)そうですね。まずはかかりつけの先生に色々症状をお話ししてよく診てもらうことが一番だと思います。もし近所に循環器などの専門医がいればその先生でも良いです。一番大事なことは、まずクリニックでも病院でもどこでも足を運んで、いろいろ話を聞いてもらって、次の専門の病院に行く必要があるかどうかというのを診てもらうことなんです。

(つボイ)それが大きなハードルですよね。「怖いなー、怖いこと言われたらどうしよう、恐ろしいなー」というのがあるんで、もう「ちょっと治ったからまぁいっか・・・」という人も多いんじゃないんでしょうか。

(菊地)そうなんですよ。実際に怖いから病院に行かないっていう方が結構多いんです。でも実は“臭いものに蓋をしちゃう”のが一番怖いんですよ。本当はちゃんと病気を知って、ちゃんと診断をつけてもらって、そして治療を行うというのが早くちゃんと治る道なんですね。怖いからと言ってどこにも行かないと、そのまま何が起こるかも知らないで大変なことになりかねないですから。

(つボイ)そっちのほうが怖いですよね!

(菊地)まさにその通りですね。

(小高)つボイさん今はそんなこと言っていますけど、つボイさんが心筋梗塞で倒れて病院に運ばれたときは、その前に何か症状とかは出ていませんでした?

(つボイ)まずね、血圧がめっちゃ高かった!めっちゃ高かったんですよ!健康ランドとかに血圧計があって測っていましたら、上が180・下が116。

(小高)たっか!!?

(菊地)それは高いですね!?

(つボイ)それで、後ろを通った見知らぬおじさんが通り過ぎてからまた戻ってきました。「あんたこれはアカンよ!」って言われました。見知らぬ人が!「これはあんたアカンよ!医者行かなアカンよ!」って!その3日後ぐらいに発作が起きましたよ。

(菊地)東海地区は美味しい食べ物が多いんですけど、血圧が高い方が多いんですよ。血圧が高いというのは非常に動脈硬化を進めてしまいますし、狭心症心筋梗塞も起こしやすくなります。

(小高)つボイさんがそのとき病院に行かなかったのは、怖いからじゃなくって「まぁいっか・・・」みたいな感じでやり過ごしていたからですよね。

(つボイ)血圧が高いというのは痛くも痒くもなんともないんですよ。測ったら「高いな~」というだけの話ですからね。

(菊地)でもそこが一番怖いんですよね。信号でもそうですが、青からいきなり赤に変わったら大事故が起きますよね。黄色があるからいいんですよ。

(つボイ)ということは、血圧は黄色信号で、いつ赤になってもおかしくないということですね。

(菊地)そうですね。

(小高)緊急時の場合は、そんなこと言っていないで救急車を呼べば良いですよね。

(菊地)はい。緊急性がある場合は、判断は難しいんですが、耐えられない痛みなどのときは遠慮せずに救急車を呼んでください。そうすれば、救急車はしかるべき病院に運んでくれます。我々ハートセンターでは、そのような患者さんが24時間365日運ばれてくるんです。病院の体制が出来ていますので、そこできちんと速やかに検査をしていくわけです。検査によって診断がついて、緊急的に治療が速やかに行われる、というわけです。ただ、緊急でも我々は24時間365日必ず治療にあたりますけれども、緊急で来るというのは病状が悪いということなんですね。一番良いのは、そうなる前にきちんとクリニックや病院に行って、診断受けて、速やかに治療を受けていただく。この方がはるかに元気になる率が高いわけです。何もなく、滞りなく、検査・診断・治療ができるほうがいいわけです。

(つボイ)なるほど。

(小高)ということで、今日も菊地先生にお話伺いました。ありがとうございました。一宮西病院の菊地慶太先生でした。皆さんも心臓病や脳卒中に関して専門家の先生に教えて欲しいことがありましたら、このコーナーまでお寄せください。先生に答えていただきます。「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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リハビリテーション科スタッフが一宮市主催「あんしん介護予防事業等担当者会」に参加しました

昨年12月17日(月)、一宮市介護予防事業の一環である「あんしん介護予防事業」に、専門職アドバイザーという立場で、当法人リハビリテーション科の理学療法士、元井正樹が参加しました。
今回は、地域包括支援センター職員に向けたケアプラン作成に関する勉強会が開催され、事業対象者への1事例について、ケアプランをもとにグループワークを行いました。

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ケアプラン作成において、サービス中心のケアプランではなく、本人の意欲を引き出せ、楽しく継続できるようなケアプランを作成する為にはどうしたらよいのかを、様々な視点から意見交換し作り上げていきました。 

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本人の意欲を引き出すために、アセスメントからより具体的なその人らしい長期・短期目標を立て、本人の興味・関心のあること、生活状況など様々な情報をもとにケアプランを作成することができました。また、介護保険サービス以外の、地域サロンや貯筋体操など様々な地域資源の活用や周知も重要であることが再認識できました。さらに、サービスではない家族の協力が重要である事も再認識することが出来ました。

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アドバイザーとしての参加でしたが、本人の意欲を引き出し、楽しく継続できるケアプラン作成の難しさと、重要性を実感できる貴重な体験となりました。
今後も専門職として地域に貢献できるよう、このような機会があれば積極的に参加していきたいと思います。

 

尾西記念病院リハビリテーション科 理学療法士 元井正樹

 

 

クリスマスイベントの様子が各メディアで紹介されました

12月25日(火)に一宮西病院で開催されたクリスマスイベント&タレントによる小児病棟慰問(主催/一宮警察署交通課)の様子が、各メディアで紹介されました。

◎12月25日(火)放送 東海テレビ「ニュースOne」
ニュース見出し「ドナルドが子供たちにプレゼント/クリスマスに小児病棟へ/一宮西病院 愛知県・一宮市f:id:kyouryoukai:20181231115759p:plainf:id:kyouryoukai:20181231115817p:plain

◎12月27日(木)付 中部経済新聞尾張・知多・岐阜面)
記事見出し「クリスマス交通安全教室 園児と保護者100人が参加/一宮署と一宮西病院」f:id:kyouryoukai:20181231115829j:plain

◎12月28日(金)付 中日新聞尾張版)
記事見出し「ドナルドとボイメン 病院で交通安全教室/一宮署」f:id:kyouryoukai:20181231120222j:plain

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CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」 第3回(平成30年12月20日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」第3回(平成30年12月20放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長 

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(小高)毎週この時間は、日本人の死因の第2位となっている心臓病について専門家の先生に教えていただいております。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)よろしくお願いいたします。

(小高)このコーナーではリスナーの皆さんからの質問なども受け付けているんですが。

(つボイ)やっぱり皆さんも気になる方が多いみたいです。『雑木林のクマさん』というペンネームの名古屋市の方ですが、『最近知り合いがBNPが高いとかなんとかよく呟いておりますけれども、このBNPってなんですか?BNPが高いと良くないんでしょうか?』という質問です。

(小高)なんかAKB みたいですね。

(つボイ)そんなアイドルグループじゃないんだから。

(菊地)このBNPというのは、分かりやすくいうと、心不全のときに上昇するマーカーです。心不全とは、心筋梗塞や弁膜症が進行してしまって心臓がうまく機能しなくなったような状態をいいます。

(小高)マーカーということは血液検査ですか?

(菊地)そうですね。血液を採取して、このBNPの値が上昇していると「心不全じゃないか」と判断するわけですね。当然付随して心臓の超音波検査などで実際に心臓の動きがどうかというのを我々が検査しています。

(小高)心臓病にもいろんな病気があるというお話でしたけれども、やっぱりそれによって検査方法とか変わってくるんですか?

(菊地)そうですね。狭心症心筋梗塞、弁膜症については検査方法は色々変わってきます。まずは我々が最初に症状を診てから、例えば「動いて胸が締め付けられるように痛くなる」とか「階段を上って息切れがする」などによって狭心症や弁膜症などをまず見極めていきます。そのあと一般的には心電図検査を行います。心電図検査というのは、例えば小高さんのように不整脈や心房細動があったなんていう方の場合は、心電図検査で一目瞭然になるわけです。ただ狭心症などの患者さんは症状がない時は心電図ではわかりません。

(小高)さっきのリスナーさんは「血液検査でのBNP の値で心不全かも」というのお友達がいらっしゃったっていうことなんですが、他の心臓病でも血液検査で何か分かるんですか?

(菊地)実は血液検査で分かるものってそんなに多くないんですね。今お話があったBNP心不全かどうかというのは判断できると思います。ただ、例えば心筋梗塞になった場合は、トロポニンTや、CK クレアチニンキナーゼ(ckmb)というようなものの血液検査の値が上昇します。でも狭心症の場合はこういうものはあまり上昇しないんです。ですから血液検査を取って明確に分かるというものは意外と少ないんです。我々が一番重要視しているのは症状を聞いて心電図検査を行ったあと、心臓の超音波検査を行います。これによって、心臓の動きや、心臓の弁膜症の場合の弁の不具合がカラーでわかるんです。こうようなものをしっかり見て診断をつけていきます。

(つボイ)はぁ~。

(菊地)そして、狭心症心筋梗塞の方の場合は、基本的には症状や心電図検査でおおよそ見当がついてきますので、次は一般的には外来でできる造影剤を使ったCT検査を行います。さらに明確な診断をつけるために冠動脈造影検査をして、冠動脈の状態を調べるんです。これは今では橈骨動脈と言って親指の付け根ぐらいから非常に細い1~2ミリの管を入れていって、心臓の血管(冠動脈)に直接管を入れて、造影剤を使って冠動脈を綺麗に映し出します。これによって血管のどこがどのように狭くなっているか、また詰まっているかというのが分かるんです。同時にこれによってカテーテルによる治療も可能になります。

(小高)だから、やっぱり検査方法もいろいろあるので、患者としての私たちがやること・気をつけることっていうのは、『まず病院に行く』というのと、あと『自分の症状を的確に説明できる』ということですか?

(つボイ)先生に症状をお伝えするということですね。それができれば、症状に合った検査をしていただける、と。

(菊地)そうですね。我々は専門家ですからきちんと検査をやっていきます。ただ皆さんはやはり怖いんですよね、心臓病が。だから病院にまずは行っていただくのが非常に大切だと思います。

(つボイ)この垣根をぜひ皆さんも乗り越えていただきたいです。

(小高)はい、どうもありがとうございました。

(菊地)ありがとうございました。

(小高)一宮西病院の菊地慶太先生でした。皆さんも心臓病や、そして脳卒中に関しても専門家の先生に教えてほしいことがあったらこのコーナーまでお便りを寄せください。先生に答えていただきます。『健康のつボ~心臓病について~』でした。

 

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◎第2回の放送内容はこちら

一宮警察主催・クリスマス交通安全イベントが一宮西病院で開催されました

12月25日(火)、一宮西病院・大会議室を会場に一宮警察署交通課主催のクリスマスイベント(交通安全教室)が開催されました。会場にはふたば保育園(一宮市大和町)の園児及びその親御さん約100名を招待しました。

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イベント第一部では「BOYS AND MEN研究生」と警察の交通安全教育チーム「あゆむ」の掛け合いによる交通安全教室を実施しました。信号機の色の意味や走っている車が停まるまでに必要な距離など、園児参加型で楽しく学びました。テレビで話題の「ボイメン体操」も参加者全員で踊り、会場全体が1つになって最高潮の盛り上がりとなりました。第二部では、マクドナルドのキャラクター「ドナルド」が登場、ジャグリングを交えながら交通安全の講和を行い、園児の皆さんの笑いが絶えませんでした。

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その後「BOYS AND MEN 研究生」と「ドナルド」は、当院の小児病棟へ慰問に訪れました。クリスマスに自宅で過すことができない小児患者へ、サプライズでクリスマスプレゼントを贈りました。教室に参加した園児たち、小児病棟の子供たち、そして親御さんたちも大変喜んでくださいました。今後も一宮警察署とコラボレーションして、継続して近隣の子供向け・小児病棟向けイベントを展開して参りたいと思います。

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◎当イベントの様子は同日の東海テレビ「ニュースOne」でも紹介されました。

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」 第2回(平成30年12月13日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」第2回(平成30年12月13放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長 

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(小高)日本人の死因の第2位となっている心臓病について教えていただく、心臓病シリーズ第2弾です。ゲストは一宮西病院のハートセンターセンター長で心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)よろしくお願いします。

(小高)先週は心臓病と言っても色々あって、大きくは4つぐらいに分かれますよっていうようなお話を伺いました。

(つボイ)私の場合なんかは、その中の『心筋梗塞』と診断を受けたわけないですけども、急に胸が痛くなって、暑いような痛いような・・・そんな痛みが胸に走って、もう僕は病院に慌てて行ったんですけども。

(小高)やっぱり心筋梗塞の症状は、こういうのが典型的なんですか?

(菊地)そうですね。狭心症心筋梗塞は同じような病気として括られているんですけれど、狭心症は比較的軽いんですね。胸が苦しくなる、手のひらを大きく広げて胸の辺りを押さえるような苦しいさで、それがまた大体5分ぐらい休むと徐々に楽になるのが狭心症なんですが、つボイさんが経験された『急性心筋梗塞』というのは、脂汗が出てくるような強い痛みで、とても苦しくなります。

(つボイ)はい。どんどんどんどん右肩上がりで痛みが増してくるような経験でした。

(菊地)そうですね。治まらないですよね。どんどん苦しくなって脂汗が出てきて、このままでは病状が非常に進行してしまいますので、すぐに救急車を呼ばなきゃいけないような病状です。その他に、例えば階段を上って胸が同じように苦しくなるなど、心筋梗塞はやはり動いて症状が出るという場合が多いんですね。

(つボイ)先生、これについてお便りをいただいています。こちらは『どうしてドラえもんのび太を真人間に洗脳しないのだろう』というペンネームの方から。

(小高)ペンネームなので気にしないでください。

(つボイ)え~、『派遣バイトの打診で検品と言われたので了解したら実は荷運びの仕事で、1時間ほどで胸を押さえて倒れこみ、心臓が激しく脈打って、ハァハァゼィゼィしながら運ばれました』と。この人は運動ですよね、ひとつの。

(小高)荷物運びの仕事をしていたら。

(つボイ)心臓が脈打って、ハァハァゼィゼィとなってしまったと。

(菊地)そうですね。これを我々は労作(ろうさ)といいますが、何か作業をして心臓に負担がかかると心臓が早く動きますよね。そうすることによって、例えば狭心症などの場合は、心臓の酸欠状態になって、胸が締め付けられるような痛みが出てきたんですね。あとは、もしかしたらこの方は心臓の弁膜症かもしれないです。負担がかかることによって息苦しさがどんどんどんどん出てきてしまうんですね。心臓の弁膜症は“扉の不具合”ですから、うまくいかなくなると逆流が強くなったり、例えば心臓が一生懸命に血液を押し出そうとしても出口がうまく開かなくて苦しくなってしまう、このように階段を上ったり荷物を持ったりして動作が激しくなってくると息切れが強くなってしまうんですね。

(小高)今お聞きしていると、その息苦しいとか激しい痛みとかっていう、分かりやすい症状でしたけど、私の『不整脈』は何にも分からなくて、健康診断で心臓のチェックをした時に「おかしいですよ」って言われたんですが。

(つボイ)心電図で分かるのかな?

(菊地)そうですね。不整脈には症状が結構しっかり出る方と、ほとんど分からない方がいらっしゃるんです。不整脈の症状で意外と難しいのは、例えば興奮するとドキドキドキドキ早くなったり脈が強くなったりする。こういうのもが病的な場合もあれば、そうじゃない場合もあるんです。

(つボイ)普通の生活でもそういうことはあるわけですもんね。

(菊地)そうですね。あとは意外と知られていないのは、脈が途切れてしまう場合、脈がちゃんと打ってくれない場合もあります。ですから一概に不整脈と言ってもいろんな不整脈がありますから、結構怖いんですね。

(つボイ)どの病気もそうですけれど、心臓がドクドク強くなったり脈が途切れたりすると、心理的にすごく不安になりますね。

(菊地)そうですね。やはり不安だから本当は病院行かなきゃいけないんですけれど、病院でさらに怖いことを言われるから怖くなって行かない、なんてこともありますのでね。

(つボイ)それが一番いけないことですもんね。

(菊地)ぜひきちんと病院にかかっていただきたいと思います。

(小高)そして菊地先生には、それぞれの症状が出た時に、どういう風に病院に行って、検査してもらって、対処すればいいのかっていうこともまた今後聞いていきますので、よろしくお願いいたします。

(菊地)よろしくお願いいたします。

(小高)ありがとうございました。一宮西病院の菊地慶太先生でした。皆さんも『心臓病』や『脳卒中』に関して専門家の先生に教えてほしいことがあったら、このコーナーまでお寄せください。先生に教えていただきます。

(つボイ)質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~心臓病について~』でした。

 

◎第1回の放送内容はこちら

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」 第1回(平成30年12月6日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」第1回(平成30年12月6放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長 

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(小高)またまたこのテーマでやらせていただきますよ。

(つボイ)これは皆さん方より僕らの方が、本当にこのテーマはね、大きなテーマですよ。

(小高)私たちが聞きたいことがいっぱいなんで、もう私的にこのコーナーをやるんじゃないかっていうくらいなんですが。

(つボイ)でもね、ぜひ皆さんにも一緒に聞いていただきたいです。

(小高)はい。3ヶ月ぶりに、一宮西病院のハートセンターセンター長で心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生に来ていただきました。お久しぶりです!

(菊地)お久しぶりです。ご無沙汰しております。

(小高)今日からまた2ヶ月間にわたりまして、心臓病について菊地先生に教えていただきます。心臓病は日本人の死因第2位ということで、私たちだけじゃないんですよ。皆さんにも聞いていただきたい!

(つボイ)心臓の話は、小高さんも私もパーソナリティという立場を離れて、ただただ個人的に聞き入ってしまうという状態に陥りやすいんですけれど。

(小高)患った者同士ですからね。つボイさんは心筋梗塞、私は不整脈で、手術と入院を体験しているので、本当に「聞かなきゃ!」という思いです。

(菊地)身近な病気ですよね。

(つボイ)本当に他人事ではない病気『心臓病』ということで、先生、今回もよろしくお願い致します。

(菊地)よろしくお願いします。

(小高)今日は心臓病についてシーズン2の初回ですから、やっぱり心臓病の基本的なことからおさらいという意味もこめて、教えていただきたいと思います。まずは、一口に心臓病といっても、つボイさんは心筋梗塞、私は不整脈と色々あるんですが、心臓病にはどういった種類があるんでしょうか?

(菊地)はい。心臓病というのは、心臓や大血管の病気といった方が良いかもしれませんが、大きく4つぐらいに分かれます。まずはつボイさんが経験をされた『狭心症』や『心筋梗塞』。これは虚血性心疾患と我々は呼びますが、血液が心臓に足りなくなってしまう病気なんです。心臓は車でいうとエンジンみたいなものですが、ガソリンがたくさん必要になります。そのガソリンが足りなくなってしまって心臓がうまく動かないような病気、途中で酸欠状態になって心臓が苦しくなってしまうような病気が狭心症心筋梗塞といます。

(つボイ)はい!

(菊地)次に心臓の代表的な病気としては、心臓の『弁膜症』という病気があります。心臓というのはずっと収縮と拡張という単純な動きを繰り返すんですが、血液を全身に送るための臓器なんですね。この出口と入口には扉があります。これを心臓の弁、または弁膜と言います。このようなものが不具合を起こしてしまう病気が心臓の弁膜症といいます。そして次に大動脈の病気、これは『大動脈瘤』や『大動脈解離』という病気です。大動脈瘤動脈硬化によって起こるものなんですね。血管が膨れてきてしまって、やがて大きくなるとどこかでポンと破裂してしまいます。非常に怖い、命に関わる病気です。そして、もう一つは『不整脈』です。小高さんが経験された不整脈ですね。特に最近は『心房細動』という不整脈が注目されていて、これによって心臓の中に血の塊ができてしまうんです。そして、脳梗塞などのとても怖い病気を引き起こします。こうようなものが代表的なものになります。

(つボイ)どれも怖いですね。

(小高)そうですねー。一口に心臓病と言ってもこれだけの種類があって、最初の症状とか、なった時にどう行動したらいいかというのは、それぞれ若干違ってくるんですよね。

(菊地)そうなんですよ。実は、心臓の病気というのは先ほど話した二つの『狭心症』『心筋梗塞』と『弁膜症』ではやはり症状が違うんです。さらに『大動脈瘤』は実は症状がほとんどないんです。『不整脈』もドキドキしたり脈が飛んだりすることがありますけれども、そういうのを感じない方もいらっしゃいますので、非常に様々な病状、それと症状の出具合というのがあるんですね。

(つボイ)だから、やっぱりそういう知識が必要ですよね!自分の症状はどういう症状なのかと認識することと、「じゃあこれは!」という風に自分自身で知識の中でいっぺんちょっと辿ってみるといいですね。

(菊地)『病気を正しく知ること』というのがとても重要だと思います。

(小高)はい、そこで先生には12月と1月に心臓病についてもっと詳しく聞いていきますので、リスナーの皆さんも心臓病について菊地先生に聞いてみたいことがあったらこのコーナーまでお便りを寄せください。2月・3月は先月までお話を伺っていた宮嵜先生にご出演していただくことになってますので、そちらでは脳卒中のお話をしていきますから、脳卒中に関する質問も合わせて募集しております。ということで菊地先生、来週もよろしくお願いします。

(菊地)よろしくお願いします。

(小高)一宮西病院の菊地慶太先生でした。『健康のつボ~心臓病について~』でした。