Webメディア「日経xwoman(クロスウーマン)」に市橋医師監修記事が掲載されました。

「私が描く、選ぶ、動き出す」をキャッチフレーズに、働き方や生き方に関する情報発信を行うWebメディア「日経xwoman(クロスウーマン)」で、市橋佳世子医師の監修記事が掲載開始されました。

「日経xwoman(クロスウーマン)」https://woman.nikkei.com/

■タイトル「あっち行って」「嫌い」を連呼 幼児期の「試し行動」どう対応?

わざと大人を困らせようとする幼児期に見られる「試し行動」。親の我慢が限界に達する前に心がけたいとっさの対応と、子の挑発頻度を減らす工夫は

市橋佳世子(上林記念病院精神心療科医長)

■掲載開始日2025年3月3日~無期限)

サイト記事URLhttps://woman.nikkei.com/atcl/column/23/101900010/021400076/

 

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第13回(令和6年12月25日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第13(令和6年12月25日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、矢田雅佳医師(一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長)

(小高)水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生にうかがってきました。このシリーズは今日が最終回となります。

(つボイ)はい。いろんなお話を聞きましたが、肝臓、胆のう・胆管の胆道、そして膵臓。どの病気も初期症状がはっきりせず、早期発見が難しいということがお話を聞いてよくわかりました。

(小高)今日はその肝胆膵の病気の最終回ということで、改めて肝胆膵領域の病気についてまとめていただきます。矢田先生です。

  ~~~~~~~~

(矢田)肝胆膵は食べ物の通り道ではないですが、消化や吸収にかなり深くかかわっています。「肝臓」は特に消化ですね、胆汁を作って消化を助け、栄養素の貯蔵とか代謝に関与しています。胆のうと胆管を合わせた「胆道」は、胆汁を蓄える胆のうとそれを流す胆管に分けられます。これらが協調して胆汁の流れをコントロールし、脂肪の消化を助けています。

(小高)はい。

(矢田)膵臓」は消化酵素インスリンなどのホルモンを分泌する臓器です。消化にも必要であるし、食べた後もホルモンの調節によって体の中の糖の調整を行っています。それぞれ大事な臓器なので、いろいろな炎症を起こして硬くなっていくと、線維化やがん化するなど怖い病気が起きてきます。いずれもですね、なかなかこれといった特別な症状がありません。

(つボイ)それが厄介ですよね~。

(矢田)徐々に進行していくことが多いので、気づいた時には結構進行していることが多いですね。これらに障害が発生すると、栄養の吸収もうまくできなくなるし、広範囲に影響を及ぼして、本当にいろんな体の状況を悪化させていくことになります。

(小高)家族に膵臓、肝臓、胆道、そういったところの病気がある人っていうのは、ちょっと気をつけた方がいいですか?

(矢田)膵がんに関しては、結構家族歴があるとっていうのはあります。一般的な肝細胞がん、肝臓がんは、家族歴というよりはウイルスやアルコールだったり、慢性的な肝臓の病気があることの方が大事だと言われてますね。

(小高)後ろ側、背中側にある膵臓なんかは手術が本当に難しかったり、見えにくいんで病気を見逃しがちだっていうふうに言われますけど。

(矢田)そうなんです。膵臓に限らず、我々消化器内科と外科の先生たちが協力して治療をしていくんですけど、手術としては、やはりかなり体の深部にある臓器が多いので、手術自体も難しいことが多いし、患者さんへの負担も結構大きいですね。そのために手術がどうしてもできないことも多いので、その場合は抗がん剤とか放射線を利用したり、いろんなことを組み合わせて集学的に治療をやっていくことが大事になります。

(小高)ずっとお聞きしてると、やっぱりなかなか難しいという印象が深いんですけれども、医療の進歩とか発達とかって先生の肌感からするとどうなんですか?

(矢田)抗がん剤とかロボットを利用した手術とか、いろいろな技術は進んではきていると思います。しかし、特にすい臓がんなどは早期に発見できないと、なかなか完全に治すというのは難しいです。特殊な検査方法とかが出てくればまた変わってくるとは思うんですけど、なかなか難しい病気だと思います。

(つボイ)また初期の方が症状がわかりにくいっていう話をずっとこのシリーズうかがってますからね。先生、何か最後メッセージをお願いいたします。

(矢田)今回ずっと肝胆膵のお話をさせていただきましたが、非常に難しい病気ではあります。僕が肝臓専門でもあるからなんですが、ウイルス性肝炎に関しては非常にいいお薬が出ています。ですから、なるべく先に進まないように、肝炎と言われたことがある方はですね、ぜひ病院を受診されて、1度お話を聞いていただいたらいいと思います。

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(つボイ)はい。初期は症状がない、早期発見が難しいということですから、結局、食生活とか運動とか、日頃の生活習慣が大切ということになりますよね。

(小高)そして何か気になったら病院で専門の先生に相談をということですね

肝胆膵領域の病気について矢田先生にうかがってきました。先生、3ヶ月間ありがとうございました。新年は1月8日水曜日から新しいシリーズが始まります。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ!~肝胆膵の病気』でした。 

 

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第12回(令和6年12月18日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第12(令和6年12月18日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、矢田雅佳医師(一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長)、塩見啓一さん(アナウンサー)

(小高)水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただきます。

ここのところは、肝臓、胆道、膵臓の肝胆膵領域のうちの「膵臓」の病気についてうかがっています。

(塩見)どれも重要な臓器ですよね。

(小高)先週は膵炎について教えていただいたんですが、急性・慢性を問わず怖い病気でした。そして今日は膵炎同様、とても怖い「膵臓がん」について教えていただきます。つボイさんと私で聞いてます。矢田先生です。

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(矢田)膵臓がんは喫煙や肥満、糖尿病、慢性胃炎、あと遺伝ですね。家族の中に膵臓がんの方がおられるかどうか、そういうことが危険因子として言われています。ですが、直接これがあると膵臓がん危ないですよ!っていうのはなかなかないんですよね。症状も最初は本当に軽い腹痛だったり、不快感ぐらいで特別な症状があまりないので、早期発見が難しいです。

(小高)他の臓器のがんを検査する、例えば内視鏡だとかレントゲンだとか、そういったものではなかなか発見は難しいものなんでしょうか。

(矢田)もちろんCTとかエコーで見つかることも多いんですけど、肺がんは肺がん検診ってありますけど、膵臓がん検診ってあんまりないですよね。

(小高)はい。

(矢田)簡単に検査をして効率良く見つけることができないんです。例えば、たまたま肝臓の病気の検査の途中で見つかったとか、他の症状でCTを撮ったら写っていたとかで、早期に見つかることもあるんですけど、なかなか早期発見は難しいですね。

(小高)このコーナーでいろいろながんのことを先生にうかがってきたんですが、大抵やっぱり早期発見が一番なんだって話になるんですよね。でも、その早期発見が膵臓がんに関してはとても難しいとなると、死亡率とかも結構高いんですか?

(矢田)そうですね。おととしの2022年の調査によると、およそ4万人ぐらいの方が膵臓がんで亡くなられています。これは肺がん、大腸がん、胃がんに次いで、4番目ぐらいに多いです。

(つボイ)そんな多いんですか。

(矢田)1年間に膵臓がんにかかられる方は、大体10万人あたり30人程度です。年齢的には60歳を超えたぐらいから増えてくるので、高齢になるほど多いという印象です。

(小高)ほんとに何回も聞いてる気がするんですけど、何かこう、手がかりとかポイントはないですかね。

(矢田)特徴的な症状がないのでなかなか難しいんですけど、最初はお腹の違和感だったり、体重が減ることですね。これらも必ずしも早期とは限らないんですが、いろんな症状が起こります。あと、膵臓の中には以前お話しした胆管が通っていますので、その近辺にがんができると胆管が塞がれて黄疸が出ます。膵頭部がんといって、胆管近くのがんは黄疸で見つかることがあるので、他の場所に比べると比較的早く見つかる可能性がありますね。

(つボイ)はぁ~、そっか。

(矢田)膵臓がんの診断は、主に血液検査だったりCTやMRIの画像検査ですね。それと内視鏡を使った検査、これは造影検査だったり、超音波内視鏡といって、カメラにエコーが付いていて、お腹の中からエコーで診るという検査もあります。

(つボイ)ちょっと大がかりですよね。

(矢田)膵臓がんの場合はそういう検査をして、場所や進行度、CTや場合によってはPETも使って、全身の転移の有無などを調べていきます。

(小高)幸いにも早期発見できた場合、治療はそれでもやっぱり手術なんですか?

(矢田)消化器系のがんの最大の治療は、手術で悪いところを取り除くことになりますから、膵臓がんでも切除可能であれば手術が第1の選択になると思います。

(小高)結構小さめの臓器だって最初の方にうかがいましたけれども、部位によってそこだけを切り取るというのではなく全部取るんですか?

(矢田)全部取ってしまうと、重症の糖尿病とかになってしまうので、部位によって周りの十二指腸と一緒に切ったり、その反対側で膵尾部というんですけど、尾部とか体部のみを切除する方法でやっていきます。

(つボイ)一部を残して。

(矢田)残せるだけ残せる手術が望ましいですね。

 

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(塩見)はい。私の周りでも膵臓がんで亡くなった方がいらっしゃって、本当に見つかった時はあっという間だったので、なかなか有効な予防策がないということなんでね。辛いものがありますよね。

(小高)結局、対策は全般的に体にいいことと言われている運動や過度の飲酒を控えるということしかないようなんですね。

(塩見)運動もね。なかなか毎日するというのは難しいし、小高さんに過度の飲酒を避けると言われてもね。

(小高)ね~。先生は運動どのぐらいしてますか?って聞いたら、矢田先生はこの日の朝も10キロ走ってきたとおっしゃってました。

(塩見)10キロ!!300メートルでもちょっと無理かな(笑)

(小高)10キロは無理ですよね(笑)10キロ走れって言ってるわけじゃなくて、適度な運動です。どんな病気にとっても、膵臓がんにとっても、やれる対策としてはその辺りですかねということですよ。

(塩見)そこまで運動しなくても、とにかく適度な運動を毎日続けるって、そういうのが大事だということですよね。

(小高)はい。来週も矢田先生にうかがいます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(塩見)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ!~肝胆膵の病気』でした。 

 

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第11回(令和6年12月11日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第11(令和6年12月11日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、矢田雅佳医師(一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長)

(小高)水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただきます。

先週から「膵臓」のお話をうかがっています。

(つボイ)膵臓の病気も厄介そうですよね。

(小高)今日から具体的な膵臓の病気について教えていただきます。まず、よく聞きますよね。「膵炎」。膵臓の炎症ということなのでしょうが、どんな病気でどんなことになるんでしょうね。矢田先生です。

  ~~~~~~~~

(矢田)膵炎は、一言で言うと膵臓に炎症が起きている状態なんですが、急性膵炎と慢性膵炎というのがあります。これらは全然違う病気で、急性というのは本当に急激な炎症で、アルコールや胆石、高脂血症などの原因によって、膵臓の膵液の流れが悪くなることで起こります。

(小高)はい。

(矢田)膵液というのは消化液で、それ自体が膵臓そのものを分解してしまうんですね。要は自分の消化液で自分が溶けてしまう。そして、周囲にひどい炎症が起こることによって激しい痛みが出ます。場合によっては、炎症が全身に及んで腎臓や他の臓器がやられることで、最終的には多臓器不全になって命を落とすというケースもあります。非常に怖い病気ですね。

(小高)何かをやっちゃうと、そういうことが起こり得るってことですか?

(矢田)まず高脂血症があるとか、あとは胆石ですね。胆のうにある石が転がり出て、膵管の下に詰まることで起きることがあります。もちろん大量飲酒も一つの原因になります。脂肪分の多い食事というのも一つの原因なんですが、特に注意しないといけないのはアルコールの大量飲酒だと思います。

(つボイ)やっぱりお酒か~。

(小高)これは激しい痛みとおっしゃてましたが、お腹が痛いんですか?

(矢田)背中が痛かったり、お腹が痛かったりします。痛すぎてエビみたいに、前かがみになって痛みを表現する方が多いですね。救急車で運ばれる人も結構多いです。

(つボイ)僕らのイメージですと、急性と慢性とあって、急性の方は激しいけど割と早く治りますよと。慢性は治りにくいぞって思うのですが、これ聞いているとちょっと恐ろしいですね。

(矢田)軽い急性膵炎であれば、ちょっとご飯を止めて、安静にして点滴を受けることで治ります。ですが重症ですと、膵臓が広範囲に障害を受けてしまっていて、そこに例えば菌が入って感染を起こしてしまったりすると、全身の状態が悪くなって命を落としてしまうこともあります。本当に一回きりの病気がきっかけで命を落とすことがあります。

(小高)これはお腹が痛くて運び込まれると、病院では何をするんですか?

(矢田)病院では血液検査だったり、CTやエコーで膵臓の腫れを診ます。特にCTで詳しく見ることで、炎症が及んでいる範囲を診て重症度を判断します。

(小高)軽くてもやっぱり入院ですか?

(矢田)特に急性膵炎の時というのは、ご飯を食べることが一番良くないので、お腹を休めないといけないので、入院して点滴で治療をするというのが基本ですね。

(小高)一方、慢性膵炎はどうでしょう?

(矢田)多くの場合はアルコールが原因のことが多いんです。肝臓もそうでしたが、炎症が起きることでどんどん線維化して硬くなって、正常な細胞がどんどん減ってくるんですね。急性膵炎のように激しい痛みがあるわけではないんですが、何となく不快感があったり、背中の痛みがあったり、体重が減ってきたり、あと下痢が続くというのがあります。これは消化が不十分だから起きてくるんですね。そうやって徐々に進んでいくうちに、膵臓がホルモンを作れなくなってきて、インスリンが不足して糖尿病になったりします。その場合はインスリンが足りないので、注射で補充してあげなくてはいけなくなります。

(小高)アルコールによってって、最初先生がおっしゃいましたけど、結構自分はアルコール飲むんで・・・膵臓が線維化してきてるかどうか事前に調べるってことはできないんですか?

(矢田)エコーとかでも膵臓の状態を見ることはできるんですけど、なかなか奥にあって見えづらかったりもするので、症状があれば病院で診てもらうっていうことになると思いますね。

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(つボイ)はい。膵炎というのは急性も慢性も厄介だということですね

(小高)胆石は検診でもわかるでしょうから、経過観察をしっかり行っていくことと、あとは食生活、特に無茶な飲酒などをしないように心がけるというとこからでしょうかね。はい。ということで、来週は膵臓がんについて矢田先生に教えていただきます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ!~肝胆膵の病気』でした。 

 

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第10回(令和6年12月4日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第10(令和6年12月4日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、矢田雅佳医師(一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長)

(小高)水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただきます。

これまでは、「肝臓」、そして「胆のう、胆管」のお話をうかがってきました。

(つボイ)残るは「肝胆膵」のうちの「膵臓」ということになります。

(小高)膵臓といえば、名作「君の膵臓が食べたい」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。映画化もされた小説ありますよね。

(つボイ)食べたいということからすると、鶏とか豚とか牛のレバーは串で焼いて食べたりいろいろするんですが、膵臓というのは食べられるのかなぁ?

(小高)このタイトルを聞いたとき、みんなびっくりしたと思いますけれどもね。ホルモンの話じゃなくて、この「君の膵臓が食べたい」というタイトル、象徴的に使われていますけれども、膵臓の病気で余命幾ばくもない少女と、彼女の秘密を知ったクラスメイトの少年との交流を描いた青春小説です。生きることとは?っていうのを突き詰めた感動の小説。映画でね、涙した人も多かったと思います。このヒロインが命にかかわる膵臓の病気になっているという、そんな設定にもなっていましたね。さあ、その膵臓なんですが、いったいどんな働きで、どんな病気があるんでしょうか?矢田先生に教えていただきます。

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(矢田)膵臓は胃の裏側にあって、長さは約15㎝から20㎝ぐらいで幅が2、3㎝あります。小さくて細長い臓器で、拳銃のような形をしています。膵臓の中には膵管という管が通っていまして、それが膵臓全体から消化液を集めて流す役割を持ってます。

(小高)消化液を集めて流す役割。

(矢田)膵臓自体が膵液という消化液を作って、膵管を通って十二指腸に送り出す。これが外分泌機能という消化液を出す力ですね。

(つボイ)何を消化するんですか?

(矢田)たんぱく質や脂肪分を消化します。もう一つ膵臓には、ホルモンを作る役割があります。腸の動きを調節したり、インスリンやグルカゴンなど血糖調節をする作用を持ったホルモンを作り出します。これを内分泌機能といいます。

(つボイ)これ糖尿病とかで非常に問題になってくるわけですね。

(矢田)糖尿病の中にはですね、全く膵臓インスリンを出せなくなって、注射を打たないといけなくなった患者さんもおられます。インスリン不足になると、糖尿病になったり、消化液が不足して慢性的に下痢をしたりして、消化不良を起こすということが起きます。

(つボイ)なんか地味ですが、めちゃくちゃ重要ですよね。

(小高)そうですよね。食べ物が通る臓器ではないけれども、食べ物を消化するために必要なものを作ったり助けたりしているという臓器なんですね。そんな膵臓の病気といいますと、どんなものがあるんでしょうか?

(矢田)まず一つは、炎症としての膵炎ですね。急に激しいお腹の痛みを催す急性膵炎と、炎症が徐々に進みながら、膵臓が慢性的に炎症を起こす慢性膵炎があります。それとやはり、どこの臓器でも前回からもお話ししてますけど、膵臓には膵臓がんができます。これがなかなか発見が難しくて、手遅れになることが多いです。

(小高)なんか膵臓の病気ってなかなか見つからないし、発見された時にはもう結構大きなことになっちゃってて怖いってよく言われますけど、やっぱりそうなんですか。

(矢田)急性膵炎に関しては、最初に激しい痛みがあるので気づかないということはあまりないです。しかし慢性的に進んでいくと徐々に炎症が進んで、膵臓の機能がなくなって糖尿病を発症したりします。膵臓がんに関しては特別な症状がないんですね。あったとしても、なんとなくお腹が重たいとか、最近体重が減ってきたなとか、食欲がないとか、胸焼けするとか、膵臓特有の症状というのがなかなかないので、がんが見つかる時も進行した状態で手遅れになって見つかることがよくあります。

(小高)胃もたれとかちょっとした不快感っていうのは、日常的によくあるぐらいの急激なものではなくてですか?

(矢田)そういうことで始まることもあります。

(小高)そうするとやっぱり気づきにくいですよね。どうしたらいいんですか?

(矢田どういう方が病気になりやすいっていうのがなかなかないので、それを絞り込んで患者さんを探すというのが結構難しい病気なんですよね。

(つボイ)例えば、大酒飲みですと胃が荒れたりするとか、タバコを吸えば肺がんになるとかですか。

(矢田そういうのももちろん膵臓に悪いんですけど、ただそれは膵臓特有ではないからですね。

手術も結構難しいって聞いた気がしますが。高)(小

特に膵臓がんの手術となると、奥の方にある臓器なので結構大きな手術になります。周りの臓器との位置関係からしても、非常に大きくて難しい手術になることが多いです。(矢田

(小高)これをすれば病気にならない!みたいなのないですかね。

(矢田これがね、なかなかないんです。お酒を飲み過ぎないとか、あとタバコだったり、あと糖尿病を良くするとか、一般的に節制した生活を送るということぐらいしかないですね。

検査をまめにするっていうのはどうなんですか?(つボイ)

(矢田特に膵臓がんは進行も早いので、タイミングがうまく合えば見つかることもあります。ですが、なかなか定期的にいつやればいいというわけではないのが実際のところですね。

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(つボイ)はい。定期的に検査すると言っても、膵臓がんは進行が早いので、タイミングが良くないと初期で見つけることが難しいらしいと。

(小高)ほんとに厄介ですね。さあ、来週も膵臓の話を矢田先生にうかがいます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ!~肝胆膵の病気』でした。 

 

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第9回(令和6年11月27日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第9(令和6年11月27日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、矢田雅佳医師(一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長)

(小高)水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただきます。

「肝胆膵」の中の「胆道」、胆のうと胆管のお話をうかがっております。

(つボイ)胆石は多くは症状が出ないけれども、炎症を起こして胆のう炎になったり、それからまた胆管の中で炎症を起こすと危険という、そういうお話だったんですね。

(小高)そして今日なんですが、やっぱり皆さん気になってると思います。やっぱり怖いがんのお話です。矢田先生です。

  ~~~~~~~~

(矢田)大まかにまとめて言うと「胆道がん」と呼ばれるんですけど、これらによる死者は、2022年のデータで男性だと9800人、女性だと8500人程度亡くなられてます。それぞれの部位別では、男性では8位、女性では6位とそこそこ多い方のがんです。めちゃくちゃ多くはないんですけど、そこそこの数があって、僕の印象では最近は前に比べると増えてるような感じがします。あと、どうしても治りにくいがんの1つですね。

(小高)う~ん!そしてこのがんというのは、胆道もいろんな部位があって、そのあらゆるところに発生するって先生おっしゃってましたよね。

(矢田)どこにでもできるので、例えば肝臓の中の細い胆管からできる、いわゆる管内胆管がん。これは肝臓に元々できるがんとして肝細胞がんというのがあるので、それと区別するために胆管細胞がんと呼ばれることもあります。あとは途中の胆管にできる胆管がん。胆のうにできる胆のうがんというのがあります。

(つボイ)それぞれ症状は違うんですか?

(矢田)部位によっていろいろあるんですけど、特徴的な症状としては、やっぱり胆汁の流れ道なので、そこが塞がれることで出る黄疸は結構有名な症状ですね。

(つボイ)やっぱ黄疸か。

(矢田)痛みのない黄疸、熱のない黄疸。前に出た胆のう炎の時は、痛みとか熱が発生するんですけど、がんの場合はそういうのがなくて、黄疸だけが出るということがよくありますね。

(つボイ)顔色をよく見とかんといかんですね。

(矢田)あとおしっこの色が本当に濃い色になるんですね。黄疸が出てくると。

(つボイ)黄疸に気づいたところでもまだ大丈夫なんですか?それともだいぶ進んでいるんですか?

(矢田)できる場所によっても変わってきます。初期の段階で黄疸が出ることで、手術ができる状態で発見される場合もあります。

(小高)そうすると、そんなに症状はないけれども早めに発見してほしいとなると、これはもう健康診断ってことになるんですか?

(矢田)どういう患者さんにできやすいというのがわかっているがんではないので、なかなか難しいです。例えば健診のエコーとかでたまたま細くなった胆管が見つかったり、逆にせき止められて上部が太くなっていて発見されることもあります。

(小高)健康診断で発見されることは結構多いんですか?

(矢田)たまたま早期で見つかることもあるし、それまで無症状でも、もうすでに進んだ状態で発見される場合もあります。

(つボイ)もし発見されたら、その後はどういう治療になっていくんでしょうか。

(矢田)基本的に胆道がんの手術は、最も有効な方法としては手術で全部取り切るということになるので、場所に応じた手術があります。肝臓の中にあれば肝臓の切除ですね。あと、胆管と合わせて切る場合と、あと膵臓、十二指腸に近い場合では、十二指腸と膵臓の一部を一緒に切る大きな手術をやる場合もあります。

(つボイ)前に胆のう取っても大丈夫やいうのがありましたから、管のあたりならまだいいかもわかりませんが、肝臓を切るとなると結構体に負担がありそうですね。

そうですね。ただ、膵頭十二指腸切除といって、膵臓の辺りを取る手術がかなり大きな手術になってくるので、必ずしも肝臓の中の手術をするよりも楽ということはないです。(矢田)

高)(小抗がん剤とかそういうのは使わないんですか?

手術ができない場合は、いわゆる抗がん剤治療、化学療法が行われます。場合によっては放射線治療などが併用されることもあります。(矢田)

(つボイ)抗がん剤の発達具合とかはどうなんですか?

(矢田)近年は以前よりはちょっといい薬があります。免疫チェックポイント阻害剤という種類の、免疫療法のお薬が使われるようになってきたので、以前よりは有効性が上がってはいます。まだ手術に比べるとそこまでいい成績が出るわけではないですね。

~~~~~~~~

(つボイ)はい。痛みとか熱が出ない黄疸というのは胆道がんの恐れがあるぞと、こういうことですね。

(小高)はい。発見されたときはもう手遅れなんてことのないように注意したいんですが、やっぱりなかなか厄介な臓器なんですね。さあ、来週からは膵臓の病気について矢田先生にうかがいます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ!~肝胆膵の病気』でした。 

 

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第8回(令和6年11月20日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第8(令和6年11月20日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、矢田雅佳医師(一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長)、友廣南実さん(アナウンサー)

(友廣水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただいています。

肝胆膵って私初めて聞きました!聞き馴染みがないですね。肝臓、胆道、膵臓のことなんですね。

(つボイ)それを肝胆膵こう言うんですけれどもね、これ食べ物の通る道ではないんですけども、消化吸収にかかわるとても重要な臓器であります。

(友廣)今日はその中の胆道の2週目。

(つボイ)はい。肝臓で作られた胆汁を消化管に運ぶ通り道の胆管と、一時的にこれをためておく胆のうを合わせて胆道と、こういうことであります。

(友廣)その胆道の代表的な病気について、つボイさんと小高さんが矢田先生にお聞きしています。

  ~~~~~~~~

(矢田)まず最初に、胆のうや胆管にできる石、いわゆる結石についてお話ししたいと思います。胆石といわれると、基本的には胆のうにできる胆のう結石を指すことが多いんですけど、それ以外にも胆管にできる胆管結石というのがあります。

(つボイ)前回だと10人に一人ぐらいは石持ってますよということでしたね。

(小高)胆のうって袋みたいになってるって教えていただきましたけど、やっぱり石ってできやすかったりするんですか?

(矢田)胆のうで胆汁がたまってる間に流れが淀んでいたりすると、そこにコレステロールやカルシウムなどが集まって石になりますね。

(つボイ)石がね。これ防ぐ方法ってあるんですか?

(矢田)原因というのがまだ完全に解明されていないんですが、やっぱり脂肪分の取り過ぎとかが原因じゃないかとは言われてます。

(小高)これ大小様々なんですね。やっぱり胆道の道を塞いじゃうぐらい大きいのもあるんですか?

(矢田)特に胆のうは出口が小さな細い管になってるので、石が動いて出口に詰まって痛みが出ることがあります。また胆管は細い管なので、そこに胆のうから外にちょっと押し出された石がカポッっと詰まってしまうこともあります。細いところに詰まると激しい痛みが出ることが多いですね。

(つボイ)尿路結石とかはポロっと出るっていう話をよく聞くんですが、こいつは出ますか?

(矢田)場合によっては、十二指腸乳頭から自然に十二指腸の方に排出されることもあるんですが、多くの場合は筋肉の締まりがあるので、そこで詰まってすごい痛みになることが多いです。

(つボイ)ありゃま~。

(矢田)通常、石があるだけだったら痛みだけで済むこともあるんですけど、そこに細菌感染が起きると炎症を起こして胆のう炎とか胆管炎というのを起こします。

(小高)自然に出ないとなるとどうするんですか?

(矢田)部位によって、取る方法がいろいろあります。基本的に胆のうに関しては、お薬で溶かすということもあるんですけど、なかなか現実的には溶けないことが多いです。繰り返し痛みがでる方や菌が入って胆のう炎を起こした方には、基本的に胆のうごと取る手術をお勧めしています。

(小高)胆のうごと取っちゃいますってワードをよく聞く気がするんですが、取っちゃっても大丈夫なんですか?

(矢田)胆汁自体は胆管の中を流れているので、溜めるところがなくなるのですが、基本的には取っても大丈夫です。ちょっと脂ものが食べづらくなるとか言われることはありますね。

(小高)あんたの家には蔵が無いよって、あっちはいろんなものを置いておける蔵があるけど、あんたはもうないよって言われてるようなもんですかね。

(つボイ)そうかそうか、手術で取ったりもするわけか。これは開腹手術ですか?

(矢田)胆のうの摘出は、多くの場合は開腹ではなくて腹腔鏡で取ることが多いです。ただ炎症が強かったり、手術中のいろいろなトラブルとかで、どうしても開腹しないといけない場合もあります。

(つボイ)今、炎症が強いという話が出ましたが、やっぱりその辺に起こる胆のう炎なんかはまたこれも厄介なんですか?

(矢田)細菌感染が起きて強い炎症が起きた時は、通常抗生物質の治療とかで済ませることもあるんですけど、場合によっては緊急手術ですね。胆管の中にできた石による炎症の場合は、それを除去する必要があるので、内視鏡で十二指腸の出口側の乳頭からそこを切開して、中の石を引っ張り出すという治療があります。

(つボイ)ああそうか、喉から食道、胃、十二指腸、十二指腸乳頭と、そこからちょっと切って入れて、ぐっと引っ張り出すと!

(矢田)胆管炎の場合はですね、黄疸が出て全身に菌が回る敗血症という状態になってしまうので、激しい腹痛と黄疸、もちろん熱が出ます。そういう時は早めに病院に行っていただいて、治療を受けていただくことになると思います。

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(つボイ)はい。結構周りにね、「石があるんです」とか、「胆のう取っちゃった」という人が多いんですけども、石があるだけならば経過観察でいいんでしょうが、炎症が起きると大変なことになりますよね。

(友廣)はい。激しい腹痛、黄疸、発熱などがある場合は早めに病院へ行ってください。来週も矢田先生に胆のうの病気についてうかがいます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(友廣)『健康のつボ!~肝胆膵の病気』でした。