一宮西病院・人工関節センター長の巽一郎医師が、雑誌「安心」の連載企画『名療法発見!』第158回に登場しました。

雑誌「安心」(2022年8月号)において、一宮西病院・人工関節センター長の巽一郎医師が、連載企画『名療法発見!』に登場しました。

媒体名:安心(2022年8月号)
企画タイトル:名療法発見!
見出し:ひざの痛みに悩んでいる人に伝えたい【軟骨を再生する体操&手術の新常識】

巽医師の医療講演をおさめたYouTube動画も、あわせてご覧ください。

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第12回(令和4年6月22日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第12(令和4年6月22日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。

(小高)先週はスポーツと肩の痛みについて伺いましたが、スポーツでは脱臼も多いのではないでしょうか。

(つボイ)日常でも、事故やそれ以外でも起こり得るケガですよね。

(小高)今日は『脱臼』についてお聞きします。梶田先生です。

 

~~~~~~~~

 

(梶田)特にラグビーアメフトなどコンタクトするスポーツでは脱臼する方が多いですね。

(小高)医学的に言うと脱臼とはどのような状態なんでしょうか。

(梶田)肩関節脱臼というのは、肩というのは骨と骨の接触している面積が少ないんです。お皿の上にボールが乗っかっているような。よく例えられるのがゴルフボールがティーに乗っているような関節なんですけれども。骨の接触が少ないものですから、関節を支える周りの筋肉や靭帯が非常に重要になってきます。一度脱臼をすると、その骨を支えている靭帯が切れてしまいます。それがなかなか治りにくいので、若い人ほど一度脱臼すると脱臼癖がついてしまうんですね。

(つボイ)脱臼癖という言葉はよく聞きますよね。

(小高)脱臼しやすくなってしまうんですね。

(梶田)正式には反復性の肩関節脱臼という診断名になります。

(小高)脱臼と言う場合と亜脱臼と言う場合があると思うんですけど…これは関係性でいうとどういうものなんですか?

(梶田)脱臼は自分で戻そうとしても戻らない、例えば病院で戻してもらわないと治らないのが脱臼です。亜脱臼は自分で戻すことができるのが亜脱臼ですね。

(つボイ)ちょこっと外れかけみたいに思ってよろしいですか?

(梶田)そうですね。抜けかけたのか、完全に抜けちゃったかって感じですね。

(つボイ)やっぱり脱臼すると痛いんですか?亜脱臼も含めて…

(梶田)痛いですね。脱臼した時は本当に痛くて、場合によっては周りの神経や血管も傷つけるので、手が麻痺したりすることもあります。脱臼に関しては、若い人だと80パーセント以上の人が何度も何度も再発を繰り返すので、生活に支障が出てくれば手術の適用になってきます。

(つボイ)脱臼しないような形に持っていくわけですか。

(梶田)これも関節鏡を用いた治療になりますけども、破れた関節の袋、僕らは関節唇というんですが、これを縫い付けることで骨と骨の接触しているところを安定させます。

(小高)手術をすると、いわゆる脱臼癖というのがなくなるわけですか?

(梶田)はい。95パーセントがこの手術でよくなります。ただ、ラグビーやアメフトの様なすごく肩に負担がかかるスポーツの方もいますから、そういう方に関しては少し大きな手術をする場合があります。

(つボイ)常に大きな力がバーン!とかかってきますもんね、スポーツによっては。そうすると、大きな力がかかっても外れないような手術をするわけですか。

(梶田)そうですね。大きな力が加わっても外れないように、受け皿のほうを広げる手術なんですけれども、他の骨を移植することによって受け皿の面積を広げてあげるという手術があります。

(つボイ)結構大変な手術ですよね。

(梶田)そうですね。先程の手術に比べると、身体への侵襲が大きいのと、手術時間も少しかかりますね。

(つボイ)そういう場合はどこから骨をもってくるんですか?

(梶田)肩の中の烏口突起という比較的肩の中でも近いところにある骨なんですけれども、そこの骨をノミで切って移植していきます。

(つボイ)わ~~。

(小高)なんか脱臼っていうとね、よくドラマとかで見るような誰かにふんっ!て治してもらうイメージだったんですけど。そんなに大変なことにはならないと思ってましたけど、結構大変ですね。

(梶田)そうですね。一度脱臼してしまうと恐怖心が出ちゃうのと、ひどいときは寝てても外れちゃうとかそういう人もいらっしゃいますから。そういう人は手術したほうがいいと思います。

(つボイ)さっき小高さんが言ったような、ふんっ!てはめる人は余程の熟練がないと、違う!そこ違うわ!ってなりますもんね。(笑)

(梶田)そうですね。(笑)

(つボイ)やっぱりそういう場合は専門家のところへ行ってね、ふんっ!てするのはやめたほうがいいと思います。

(小高)ドラマの真似してもダメよってことね。

 

~~~~~~~~

 

(つボイ)ほんとにそうですよね。いったん外れると何回も外れるっていうのはね。

(小高)ね~、よく癖になるっていいますもんね。でもやっぱり、怪我したら専門の先生に診てもらってしっかり治してもらいましょう!ということでございました。

(小高)そしてこのコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい!質問をお待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第11回(令和4年6月15日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第11回(令和4年6月15日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。

(小高)これまで拘縮肩、いわゆる四十肩・五十肩の事ですね、この治療法。そして腱板断裂の治療法というのを伺ってきました。

(つボイ)梶田先生はスポーツドクターでもあるんですね。

(小高)そうですね。中日ドラゴンズの選手も診たことがあるんですよ。今日は『スポーツと肩の痛み』についてお聞きします。梶田先生です。

 

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(梶田)スポーツ選手で肩を痛める人はよくいるんですけど、やっぱり一番多いのは野球選手。他にはバレーボールだったりテニスだったり、そういう競技の人が多いですね。

(つボイ)特にピッチャーの人が肩を痛めて云々…というようなことを聞きますもんね。

(梶田)一番多いのはピッチャーで、その次はやっぱり捕手ですね。キャッチャーです。

(つボイ)キャッチャーか。毎回投げて返して投げて返してと肩を使ってますもんね。

(小高)主にどういう所が痛むことが多いんですかね?

(梶田)肩の痛みは年齢によって分かれてくるんですけども、小学生だと骨の方で損傷を起こします。ただ年齢を重ねてくると骨が丈夫になってきますから、その代わり中にある筋肉であったり、骨と骨を繋いでる靭帯の損傷などがメインになっていきます。

(つボイ)これは自分で分かるわけですよね。そういう人は投げる時の痛みが走ると。

(梶田)投げる時に痛みは出るんですけども、投げる時にどこで痛いのか、例えばボールを持った時に痛いのか、ボールを投げた後に痛いのか、そういうところもまた変わっていきます。

(小高)やっぱり治療法はまずリハビリみたいなところから入るんですかね?

(梶田)そうですね。スポーツ選手の肩の痛みは、コンディションが悪い人が非常に多いですね。例えば股関節が硬かったり、うまく下半身が使えてなかったりとかですね。

(小高)下!?下半身なんですか?

(梶田)そうですね。基本的には下半身がうまく使えてなくて…。

(つボイ)肩ばっかりでやろうとすると。全身でうまくやれればそんなに肩の負担はないけども。

(小高)あぁ~。

(梶田)いわゆる“手投げ”という状態になるんですけども、肩甲骨がうまく使えていなかったりとか、そういうところを戻すことによって肩への負担が減りますから、それで痛みは取れることが多いです。

(小高)そうすると、先生がそういったスポーツ選手の治療をするときは診るのは肩じゃなくって、股関節だったり下半身のいろんな筋肉とかを診たりすることもあるってことですか?

(梶田)そうですね。ほとんど下半身ばかり診ていますね。下半身だったり時々背骨の並びだったり。

(小高)時々、「あれ?自分なんの先生だったけ…?」って思ったりしません?(笑)

(つボイ)スポーツはやっぱり全身ですから!全身のバランス・全身が機能しないと、その機能しない分肩の方に負担が来てしまうんですよね。

(梶田)そうですね。よく扁平足を治すと肩の痛みが治ったりすることもあります。全身を良く診ないといけないのが肩の難しいところです。

(つボイ)野球のコーチみたいですね。「これはちょっと投げる時の足の使い方が悪いぞ」とか、そういう所でも診断が出来るかもわからんですね。

(梶田)そうですね。小学生とかだと投球フォームを確かに肩の痛みの原因になりますから、そういうところも指導することもあります。

(小高)そして手術なんてことにもなるんですよね?

(梶田)スポーツ選手で手術に至るケースはほとんどないですね。実際には、プロの選手であっても1%も多分ないと思います。ほとんどは先ほど言ったような体のバランスであったりを整えることによって痛みがない状態が作れますから、あまり手術することはないですね。

(小高)今お聞きしていると、そのスポーツ選手と聞くと私はどうしてもプロ野球選手とか、大きなすごい大会に出ているような選手っていうイメージだったんですが、高校生とか、お子さんの話も出てきましたよね。

(梶田)はい。外来ではほとんどは小学生・中学生・高校生が多いです。でも小学生は肩ではなく肘の障害が多いので、その辺の肘の障害も僕が診るようにしています。

(小高)そっか、部活でね。ただ若くて知識もないから、なんか『肩の痛みは冷やしときゃなんとかなる』みたいな風に思ってる子もいるかもしれないからね。

(つボイ)そういう子もいると同時に、指導する先生も、やっぱりお医者さんの立場から見たら「間違った指導もあるなぁ‥」と思われることもあるんですよね?

(梶田)そうですね。 今僕は小学生の野球チームの対象にメディカルチェックをしてるんですけども、その時はチームのお父さん・お母さんだったり、チームの監督・コーチも集めて指導するようにしています。

 

~~~~~~~~

 

(つボイ)はい。未来ある若者たちですから、知識のないまま症状が悪化するというのはぜひ避けたいですね。

(小高)スポーツ選手の肩の痛みは下半身を上手に使って身体のバランスを整えることによってずいぶん和らげることができるそうですね。そして来週は、スポーツの現場はもちろん、日常的にも経験することがある『肩の脱臼』について教えていただきます。

(小高)そしてこのコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい!質問をお待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第10回(令和4年6月8日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第10回(令和4年6月8日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。

(小高)肩の関節とつながっている腱板が断裂しちゃうという「腱板断裂」。まずは注射や薬、運動という保存療法が試みられます。

(つボイ)しかし断裂した部分というのは保存療法で元通りになるわけではないので、保存療法がうまくいかなかった場合は次のステップと、こういうことになるんですね。

(小高)はい。梶田先生です。

 

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(梶田)3ヶ月ぐらい経過を見させてもらって、なかなか保存療法で良くならないなって人に関しては手術を勧めています。手術に関しては、腱板を上腕骨に縫い付けるような手術になりますが、最近では関節鏡(かんせつきょう)を用いた、できるだけ低侵襲でやる関節鏡視下腱板修復術(かんせつきょうしかけんばんしゅうふくじゅつ)が多くなっています。ただし断裂の大きさや断裂の形によっては関節鏡では難しい場合がありますので、その場合は直視下(ちょくしか)といって、直接開けて縫い付けるというような方法もあります。

(小高)関節鏡視下?

(梶田)はい。肩の周りにちっちゃい5mmぐらいの穴を5か所から6か所ぐらい開けて、そこから関節鏡を入れて…。

(小高)関節鏡とはなんですか?鏡という字がついていますが…。

(梶田)カメラですね。内視鏡です。内視鏡を入れて、それで切れた筋肉をグッと引っ張ってきて上腕骨に縫い付ける手術になります。

(つボイ)これはアレでしょう、トレーニングがいる話ですよね。

(梶田)そうですね。比較的専門性の高い手術になりますね。手術の時間としては、断裂の大きさにも寄りますけども、だいたい1時間半から2時間ぐらいで終わるような手術です。

(小高)これ、直視下手術というのは“実際に視る”という字になっていますけど、実際に腱板が視えるようにパカっと開くってことですか?

(梶田)そうですね。肩を切り開くので関節鏡手術に比べると体への侵襲が大きくなるのと、肩に大きな傷ができますから、そこを気にされる方もいらっしゃいます。90%ぐらいは関節鏡で対応できるんですけども、やはり断裂の大きさであったり断裂が複雑な場合はどうしても直視下に縫うことがあります。

(小高)そして先生、手術の術後というのはどんな状態になっていくのでしょうか?

(梶田)手術のあとは肩を固定します。断裂が小さければ4週間ぐらいの固定になりますけども、断裂が大きい場合はま6週間~8週間の固定をしていきます。固定と言ってもあのギブスで固定するわけではなくて、取り外しができるような装具を用いますので、術後すぐにシャワーも浴びれたりとかしていきます。

(つボイ)そうなんですね!手術するとなかなかシャワーとかが浴びられないのでネックですね。

(小高)なんかガチっと固めたほうが早く繋がるような気がしますけど…。

(梶田)固定したことによって逆に関節が固まってしまうという弊害があるので、拘縮しない・固まらないように手術しても翌日からリハビリを開始してきます。

(つボイ)手術後も肩は動く状態なんですね。

(梶田)そうですね。自分では肩を動かすのはやめていただいてるんですけども、肩の縫った腱板に負担がかからないように、人の手を使ってリハビリをして行きます。

(小高)理学療法士さんと一緒に、手術したところは痛めないような肩の動かし方でリハビリをして行く。

(梶田)そうですね。

(つボイ)そのリハビリで肩を動かすのは、「いたたたたた!」となるのか、患者さんの痛みや苦痛はどうなんですか?

(梶田)肩の手術は術後けっこう痛みが強いんですね。なので最初は鎮痛剤を使いながらリハビリをしていきますが、筋肉の緊張を理学療法士をうまくとってくれれば、徐々に痛みが減っていきます。

(小高)そうすると普通の日常生活とか肩を使ったいろんな作業っていうのができるようになるにはどのぐらいかかるもんですかね?

(梶田)断裂の大きさに寄りますけど、基本的には3ヶ月で軽作業を許可しています。手術をして半年以内が再裁断が多いので、その間はかなり慎重に肩を使っていただいています。半年たって再裁断がなければ、そこでスポーツを行ったり重いものを持ったりというのを許可していくようにしています。

(つボイ)そのあたりのね~、きっとこのリハビリでまたスポーツをやれるようになるというのは嬉しいでしょうね。

 

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(つボイ)はい。手術になるとリハビリというのも時間がかかりますよね。

(小高)症状や年齢的な状況を加味して治療法を選択していくことになるようですね。さぁ、健康のつボではいろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい!質問をお待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第9回(令和4年6月1日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第9回(令和4年6月1日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)



(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。、一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。

(小高)先週は拘縮肩、いわゆる四十肩・五十肩と症状が似ているんですが実は全く原因が違うんだよという腱板断裂について伺いました。

(つボイ)原因が違っているので治療方法も(拘縮肩とは)異なってくるということですよね。

(小高)はい。今日は腱板断裂の治療法 第1回です。梶田先生です。

 

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(梶田)腱板というのは、肩の中の肩甲骨(けんこうこつ)から、上腕骨・腕に向かっていく筋肉の総称です。この筋肉には四つの筋肉があります。棘上筋(ちょくじょうきん)・棘下筋(ちょっかきん)・小円筋(しょうえんきん)・肩甲下筋(けんこうかきん)という4つの筋肉の総称で、腱板というような表現をします。

(つボイ)原因これが断裂するんですね。

(梶田)断裂と言っても筋肉の中央で切れるわけじゃなくて、実際には骨から剥がれるようなイメージなんですけども。

(つボイ)くっついているところが剝がれてしまう?

(梶田)そうですね。それを断裂といいます。

(小高)これを治療するということになるわけですけども、どんな治療をするんですか?

(梶田)治療に関して大きく分けると、「保存療法」「手術治療」の2つが挙げられます。手術治療はもちろん手術をして切れた腱板をつなげる手術。保存療法では手術以外の治療法で治すのが保存治療という形になります。

(小高)腱板断裂は一番最初に4つ筋肉があるって言いましたけれども、これの一部が断裂するとか、なんなら全部断裂しちゃったとか、そんなこともあるんですか?

(梶田)棘上筋という筋肉が断裂を起こすの一番頻度は多いです。90%以上はこの断裂なんですけど、場合によっては棘上筋とか他の筋肉とか、または4つの筋肉全部が切れることもごく稀にはあります。

(つボイ)稀にはあると…。稀ということはそんなに無いんですね。

(梶田)そうですね。4つ全部切れることはほとんどないですね。棘上筋という筋肉が主に切れるんですけども、残りの筋肉が残ってれば保存療法という形で機能の改善が得られることがありますから、残りの筋肉をリハビリで機能を戻して、棘上筋の筋肉の代償を行うというようなのが保存療法になります。

(つボイ)なんか他んとこだとギプスしたりとか色々やるんですが、肩の場合はなんかそんな固定とかするんですか?

(梶田)肩に関してはたとえ腱板が切れたとしても固定してしまうと、今度は拘縮といって関節が固まってしまうもんですから、基本的には固定はしません。

(小高)手術ということになると、どんな手術をするんですか?

梶田)手術に関しては適用が比較的厳しいんですけども、腱板断裂は断裂の仕方によって大きくふたつに分けられます。1つは「変性断裂」といって、年齢によって筋肉がすり減って徐々に切れていくようなパターンです。この断裂だと明らかな外傷がなくても徐々に切れていくので、いつの間にか断裂したっていうこともあります。

(つボイ)その過程は痛くないんですか?

(梶田)そうですね。肩に力が入りづらいとかの自覚症状はありますね。ちょっとしたきっかけ、例えば重い荷物を持ったとかを原因に断裂が大きくなって痛みが出たりということがあります。

(つボイ)ふむふむ。

(梶田)もう一つはの「外傷性断裂」というのがありまして、これは転倒であったり交通事故であったり、肩を大きくぶつけた時に切れるのが外傷性断裂になります。手術適応はこういった断裂のその原因から分かれていくんですけども、外傷性断裂の場合は若い人に多いので、一度の筋肉が断裂するとその腱板は治らないもんですから、若い人に関しては出来るだけ早めに手術を選択していきます。

小高)「これは手術にしましょう」という場合と、「ちょっと気長に保存療法にしましょう」と年齢で分ける場合もある?

(梶田)あります。ただ年齢といっても、70歳や80歳でまだ元気な、スポーツをやりたいなどの希望があれば手術になりますし、仕事上肩をたくさん使うような方は年齢が高齢であっても手術を選択することもあります。外来に来られたときに、まずはその人の生活環境・趣味・スポーツなどをまず確認してから治療方針を決めていく形になります。

(つボイ)そうやわ。バーンと相撲のツッパリなんかする人は…。

小高)相撲のツッパリが趣味の人はなかなかレアですけどね。

(つボイ)肩を使うとなると指相撲の人は違ってきますね、先生。

(梶田)そうですね(笑)

小高)先生、愛想で返事してくれてましたね。

 

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小高)そんなこと言ってるから先生も苦笑いというか、呆れていらっしゃいましたよ。

(つボイ)苦笑いをしながら、「今度学会で発表したろ」と思ったかもわかりません。

小高)思ってない!!(笑)

(つボイ)思ってないですか?失礼いたしました(笑)

小高)年齢やその人の生活環境で、保存療法か手術をするのかが変わってくということでしたね。さぁ、来週は手術治療の具体的な方法を教えていただきます。

(小高)さぁ、健康のつボではいろいろな病気について専門家の先生に解説していただいておりますが、みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気こんな症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい!質問をお待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第8回(令和4年5月25日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第8回(令和4年5月25日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。、一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。

(小高)先週までは拘縮肩、四十肩・五十肩の正式名称ね、拘縮肩の原因と症状、その治療法についてお聞きしてきました。

(つボイ)基本的に肩が上がらないとか、拘縮肩と症状が似ている肩の病気もありましたね。

(小高)はい。腱板断裂(けんばんだんれつ)のことですよね。今日はね、こっちです。腱板断裂について教えていただきます。梶田先生です。

 

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(梶田)肩の中にある筋肉が切れちゃうのが腱板断裂になります。

(小高)筋肉が切れちゃう…。

(梶田)そうですね。腱板というのは筋肉で、いわゆるインナーマッスルになります。勝手に切れちゃうこともありますけど、例えば転んで手をついたとかで腱板が切れちゃうのが腱板断裂になります。

(つボイ)五十肩よりも言葉が突き刺さりますね。

(小高)うん。でもどちらも肩が痛いとか、上がらないという症状になってくるんですか?

(梶田)そうですね。肩が痛い・肩が上がらないといった症状で来られる多いんですけども、大きな違いは、拘縮肩に関しては助けてもらっても肩が上がらないんですけども、腱板断裂は腱板が断裂していて肩が上がらないので硬さが基本的にないので、助けてあげれば肩が上がります。

(つボイ)なんか逆のように思えるけどね…。

(小高)ねぇ。さっきもどちらかというと「腱板断裂の方が怖いぞ」ということであれば、逆な気がしますけどね。バンザイできる方が万歳じゃないんだね。

(つボイ)ふふふふ…。

(梶田)そうですね(笑)

(小高)腱板というのはどういう筋肉なんですか?

(梶田)肩甲骨と上腕骨を繋ぐような筋肉なんですけども、肩甲骨に対して上腕骨をグッと引き付けるような、中心性を保つような筋肉になります。

(小高)断裂というと、パチンとゴムのように切れるんですか?

(梶田)本当にゴムみたいな切れ方をするんですけども、ほとんどの人は上腕骨の付着部で切れます。ゴムと同じく、年齢を重ねると筋肉も固くなってくるので、若い人だとなかなか切れないんですが、だんだん年取ってくるとゴムと一緒でちょっとしたことで切れてしまいます。

(小高)バチンッ!」となったり、ガクッと肩が落ちたりはするんですか?

(梶田)音が鳴ることはほとんどないんです。

(つボイ)「今切れたな」というのは分からない?

(梶田)外傷性に切れる人と、変性断裂といって年を取って徐々に徐々に切れる人と2つのパターンがあります。若い人・中高年の人に関していうと、手をついた・転んだなどで切れる外傷性断裂が多くて、だんだん年を取ってくると、ずっと使っててちょっとずつ摩耗していて切れるような変性断裂の方が多くなります。

(小高)そういった場合(変異性)は、よけいに四十肩とか五十肩と勘違いして「ちょっと肩が上がらないけどどうかしら」と思っている場合があるかもしれないですね。

(梶田)そうですね。

(つボイ)徐々に徐々にのときでも、痛みはあるものなんですか?

(梶田)痛みはあることとないことがあるんですけど、例えば趣味でバレーボールをやっていたりとか肩をよく使う人は痛みを伴うことが多いです。体温と肩の痛みに結構関係があるんですけど、寝ている間に肩だけ布団から出ちゃうとか、あと夏場にクーラーをよく使う人は肩の痛みもよく出ますね。

(小高)治療法もまた複雑だったりしてくるんですか?

(梶田)治療方法は、比較的若い人に関しては手術になることが多いです。腱板断裂が切れちゃうと基本時には筋肉ってくっつかないですから。

(つボイ)手術で繋げるわけですか。

(梶田)そうです。繋げていきます。

(小高)手術の確立が高くなるんですね。

(梶田)年齢にもよりますけどね。高齢な方だと、切れていても生活に困らないこともありますので、そう人は切れた腱板以外をうまく鍛えてあげることによって切れた腱板を代償することもできます。肩の腱板は4つありますので。それは保存療法といってリハビリをすることで支障のない程度の痛みにすることもできますので、手術をしないということもあります。

(つボイ)繋がなくてなくていいということですか

梶田)そうですね。繋がずに誤魔化すというか、他の筋肉でだましていく形になります。

 

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(つボイ)転んだり打撲したりすれば若い人でもなりますし、その場合は手術になることも多い。逆に年を取って外的要因がないのに断裂が起こった場合は、リハビリや保存療法をとられることが多いようですね。

(小高)患者さんの状況や年齢、肩をよく使うかなどによって、治療法も変わってくるみたいですね。来週は、腱板断裂の具体的な治療法を教えていただきます。

(小高)さぁ、健康のつボではいろいろな病気について、このように専門家の先生に解説していただいていますよね。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気こんな症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい!質問、お待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第7回(令和4年5月18日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第7回(令和4年5月18日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。、一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。

(小高)先週は四十肩・五十肩、正式な病名では『拘縮肩』の治療法をお聞きしましたよね。

(つボイ)基本的には保存的治療(保存療法)でリハビリとか内服薬、注射療法で改善を図るんでしたね。

(小高)まず痛みをなくして、そのあとリハビリで狭くなった関節包を元に戻す、ということでしたが、リハビリしてもその関節包の広がりが十分でない場合は、さらに積極的な治療をするそうなんです。今日はこの拘縮肩の治療の2回目、その積極的な治療法について教えていただきます。梶田先生です。

 

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(梶田)まず3ヶ月程度リハビリをやることによって、治りやすい人・治りにくい人というのがだいたい分かれてきます。治りやすい人が3ヶ月(リハビリを)やると、肩の可動域もだいぶ出てきますし痛みも引いてくるんですが、3ヶ月程度リハビリを行っても良くならないという人に関しては、積極的な治療法を進めていきます。

(小高)積極的な治療法…。

(梶田)2つ方法はあるんですけど、1つは非観血的授動術 (ひかんけつてきじゅどうじゅつ)といって、ブロック注射を用いた治療法になります。これも最近、ここ4~5年ですねよく行われるようになってきましたが、超音波を使って肩にいく神経を選択的にブロック注射をして行きます。

(つボイ)どのあたりに打つもんなんですか?

(梶田)首のところですね。首のところに肩にいく神経があるんですけど、そこを選択的に注射をしていきます。これは最近、超音波がすごく画像が綺麗になったもんですから可能になったんですけども、ブロック注射をすることによって肩を無痛状態、痛みのない状態をつくってあげます。その間にも強引に肩を「えいっ!」っと動かして、関節の袋を強制的に破いてしまうという治療です。

(小高)袋が固くなるのが四十肩・五十肩でしたもんね。それを破いちゃうんですか!?

(梶田)破いてしまいます。

(小高)袋破て広げる?あえて聞きますけど、これはブロック注射で無痛状態にしないと相当痛いんですか?

(梶田)相当痛いと思いますね。

(つボイ)先生、僕は心配性なんですが、その麻酔が切れた時には痛みというのは消えているんですが?

(梶田)麻酔がだいたい5~6時間効くんですけど、麻酔が切れてくるとちょっと痛みが出ます。ただし、今まであったような四十肩・五十肩の痛みと違って、関節の中が腫れるような痛み、打撲の跡のような痛みになります。その痛みに関していうと、先が見えるといいますか、一週間程度で引いてきますので、患者さんたちには「必ず良くなってきますので」とお話しています。

(小高)2つあるとおっしゃっていましたが、もう一つは?

(梶田)もう一つは手術ですね。全身麻酔をかけて、関節鏡(かんせつきょう)を使うんですけど、肩に5mmぐらいの傷を3~4か所開けさせてもらって、固くなった関節の袋をハサミで直接切ってしまいます。手術に関しては直接見て固くなったところをハサミで切ってしまう治療法です。

(つボイ)これはどのくらい時間かかるものなんですか?

(梶田)手術時間はだいたい30分程度で終わるような手術なんですけど、もちろん全身麻酔をかけなきゃいけないとか、入院しなきゃいけないとか、それぞれメリットデメリットがあります。

(つボイ)どのくらいの期間入院するんでしょう?

(梶田)入院期間に関していうと、1週間程度入院していただいていることもありますが、どうしでも仕事が忙しい世代の方が多いので、そうすると数日(3~4日)で退院していかれる方もいます。

(つボイ)細かいこと聞きますが、その手術の日の夜の寝方とか、寝がえりをうったりそんなことはできるんでしょうか?

(梶田)手術のときもブロック注射を併用しますので、当日は大丈夫ですよ。

(つボイ)そうですか、良かった…。

(小高)安心してください。

(つボイ)ありがとうございました。

(小高)つボイさんのような怖がりさんもいますので、そもそも拘縮肩にならないようにするには、気をつけたほうが良いことってあるんですか?

(梶田)基本的には生活習慣で肩を良く動かすような人はなりにくいんですよ。デスクワークの人だったり、女性だったりは四十肩・五十肩になりやすいので、普段から肩を動かすように気をつけてください。よく言っているのは、『テーブルを隅々まで良く拭く』とか。

(小高)テーブルを拭く動作が大事なんですね。

(梶田)肩をよく使う動きになので、『テーブルを隅々まで拭く』とか、『洗濯物を上のほうで干すようにする』とか、あと体を拭くのも大事で、『背中をよく拭く』とかの動きをよくやってください。

 

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(つボイ)ということですかね。テーブル、これも隅々まで拭くというのが肩の良い運動になる。

(小高)テーブルもきれいになって良いですね。体を移動させながらこまめに拭いていちゃダメで、同じ場所で肩だけ動かしてテーブル全体を拭くのが肩のためには運動になる、ということだそうです。

(つボイ)はい!

(小高)さぁ、このコーナーではいろいろな病気について専門家の先生に解説していただいていますよね。

(つボイ)心臓とか脳卒中前立腺がん、乳がん不整脈、膝の痛み、今回の肩の痛み。色々な病気のことを教えてもらっていますね。

(小高)色々聞いていて思いますが、ほとんどの病気が『正しく治療すれば、普段通りの生活が取り戻せます』ということでしたね。

(つボイ)肝心なのは、早期発見・早期治療!

(小高)そのためには病気に対する正しい知識が必要になってきます。ラジオをお聞きのみなさんで、知りたい・取り上げてほしい病気や、「こんな症状って…」と思うことがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして、教えていただきます。

(つボイ)質問、お待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

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