CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第11回(令和6年3月20日送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)
(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心としたカテーテル治療について教えていただいています。
心臓カテーテルによる治療を中心に、心臓病についてうかがってきた今シリーズも、あと2回になりました。今週と来週の2回は「心臓病についてのまとめ」をお送りします。
(つボイ)心臓の病気は、発症は突然でも日常の生活習慣から来る危険因子の積み重ねで起こる訳ですよね。
(小高)まとめ1回目の今日は、心臓病と生活習慣病の関係、それに伴うかかりつけ医を持つことの重要性などを教えていただきます。寺村先生です。
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(寺村)心臓の病気の種類によっては、生活習慣と全く関係なく起こる病気もありますが、狭心症や心筋梗塞は、ほとんどが動脈硬化が原因で起こります。不整脈や心臓の弁膜症に関しても、一部は動脈硬化が原因で起こります。 その動脈硬化の原因となるのは生活習慣、 高血圧や糖尿病、コレステロール、中性脂肪、たばこ、肥満ですね。このあたりがリスクになってくるので、それらを気を付けることが大切になってきます。
(つボイ)それは耳が痛い!
(小高)痛いね!しかもこの手のものは、ある日急に数値がぐっと悪くなって、「あなた危険ですよ!」って話ではなくて、生活の習慣と共に徐々に徐々に悪くなっていくものですよね。
(寺村)そうですね。生活習慣病のやっかいなところは、それだけではあまり症状が出ないので、油断して放っておく人が多いところです。血圧が高かったり、コレステロールが高くても症状が出ないので、放ったらかしにして、それが続いていくとやがてドカンと大きな病気くることになります。
(つボイ)症状が出ないっていうのは、血圧が高くてもどこか痛いとかないんですよね。肥満でもどこも痛くないし、だからいいかということの繰り返しが心臓病に向かっていくわけですね。
(寺村)そうですね。
(小高)そうすると、先生にこれまでお聞きしたような、心臓病の大きな治療に関しては、技術を持っている大きな病院でかかることが多いんでしょうけど、予防のためということでいくと、やっぱり健診で数値を把握するということと、そこで見つかったらしっかり治療するということが大事ですよね。それはかかりつけのお医者さんにかかったほうがいいですか?
(寺村)そうですね。我々のような総合病院でも、もちろん生活習慣病を診ていますが、地域のクリニックの先生というのは、生活習慣病を幅広く診られています。患者さんの生活背景や家庭環境なども含めて、全般的に幅広く診ていただけるので、家の近くでかかりつけ医を作ることは非常に大切だと思います。
(小高)そちらで長期的に、しっかりと一緒に管理してもらって、もし病気が起こってしまったら、大きな病院を紹介してもらうということになるんですね。
(寺村)健診で引っかかっても、体の調子がいいからと病院を受診されない方も結構いらっしゃいます。血圧やコレステロールが高くて、受診してくださいという判定が付いていても、病院を受診されない方もいらっしゃるので、定期的に健診を受けて、引っかかったら、しっかり受診してもらうことが大切です。
(つボイ)私なんかは人間ドックをやってて、その結果をかかりつけ医の先生にも診てもらうようにしてます。
(寺村)