CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第12回(令和6年3月27日送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)、塩見啓一さん(アナウンサー)
(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいて来ました。
今日が最終回です。塩見さんは心臓、大丈夫ですか?
(塩見)わりと大丈夫だと思うんですけど、心電図撮るときなんかドキドキしちゃいますよね。大丈夫かな?とか思っちゃいます、あれは。
(小高)心配ですよね。しかもね、つボイさんも私も、心臓疾患で心臓カテーテルの治療を受けたことがあるので、すごい前のめりでお話うかがってたんですけど(笑)
最終回の今日は、あらためて「心臓カテーテルによる治療のメリット」についてお話いただいております。寺村先生です。
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(寺村)心臓カテーテルの一番大きなメリットは、局所麻酔で小さな傷で治療できるということです。開胸手術に比べると、圧倒的に体の負担が少ないです。傷が小さいので入院期間もかなり短く、多くの方は2、3日で退院できます。全身麻酔に伴う麻酔薬の副作用も、大半は安全にできますが少しはありますので、そういったリスクもなくなります。
(小高)心臓の手術なのに、全身麻酔じゃないんだ!っていうのもちょっとびっくりですけどね。
(つボイ)会話しながらやりましたよ、私も。
(寺村)そうですよね。痛いのは最初に手首などに管を入れる時だけなので、血管の中や心臓の中を管が行ったり来たりしますが、そこは痛みを感じません。
(つボイ)感じなかった。心臓までカテーテルが到達してるのかな?ってくらいになんにんもわからなかった!
(寺村)わからないですよね。
(小高)そうそう。そのカテーテルを入れるところも手首とか足の付け根とか。
(つボイ)先生は先ほど手首とおっしゃいましたが、わたしは鼠径部から。
(寺村)そうですね。大体手首か肘か、足の付け根(鼠径部)から入れるんですが、それぞれメリット、デメリットがあります。昔は鼠径部からしか治療できなかったので、鼠径部から入れた場合、管を入れた所を治療後に6~8時間くらいは圧迫しなければならなかったり、すぐ歩くこともできないので、尿の管を入れなければならないなどのデメリットがあります。一方で手首から入れる場合は、治療後すぐに歩くことができますし、内出血も手首からのほうが少ないというメリットがあります。
(つボイ)手首からの場合は尿の管を入れなくていいんですか!あれ痛いんですよ結構。
(寺村)そちらの方が痛いって方が多いです。
(小高)わたしもカテーテル治療の時は鼠径部からで、局所麻酔で意識もずっとあって、ごはんも終わった後すぐ食べることもできたんですが、さっき先生がおっしゃった様に、動いちゃいけないから起きちゃダメって言われて、寝たまんまで爪楊枝で刺して食べられるウインナーとかたくあんとか食べてました(笑)
(寺村)しばらく安静にして寝てないといけないので、腰が痛くなったりとかします。
(つボイ)そうそう。あれが辛かった~!!