CBCラジオ「健康のつボ~頭痛について~」 第3回(令和6年7月17日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、山口啓二医師(一宮西病院 副院長 脳神経内科部長)
(小高)先週からこの時間は「健康のつボ~頭痛について」は、怖い頭痛の見分け方、つらい頭痛の治し方について、一宮西病院 副院長 脳神経内科部長の山口敬二先生に教えていただきます。
(小高)頭痛と言っても脳で痛みを感じるのではなく、頭の中の血管や脳を覆っている膜や、頭を覆っている皮膚や筋肉などが圧迫されたり、炎症を起こすと痛みを感じるセンサーが反応して脳に痛みの信号を送って、頭痛を感じるらしいです。
(つボイ)そして頭痛には「危険な頭痛」と「そうではない頭痛」があるということでしたね。
(小高)今日はとても怖い「危険な頭痛」について教えていただきます。山口先生です。
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(山口)厳密な定義というのはないですが、一般的に考えると、脳にダメージが与えられ、その結果、後遺症を残したり、命に関わるような可能性がある頭痛は危険だというふうに考えていいと思っています。大体このような頭痛は、検査で異常が捕まります。脳は1回ダメージを受けてしまうと修復が難しい組織なので、ダメージが広がる前に、できれば病気が出る前に手を打てるのが理想ですね。
(小高)分かればいいんですけどね!
(山口)そうなんです。まさにそこがポイントで、今回私がここに来たのはそのためです。どういう時に病院に行ったらいいか、山ほど頭痛はありますので、その中で病院に行くべき頭痛って何なのかというのが非常に重要になってきます。
(つボイ)(小高)はい!
(山口)よく言われているのが、突然すごい激しい頭痛がきた場合。初めて経験するような頭痛というのは一般的に危ないです。このような頭痛は、救急車で行きたくなるぐらい激しい頭痛になることが多いので、これは意外と問題ないんですけれども、トリッキーなのが、普段から頭痛がある場合です。
(つボイ)(小高)はい。
(山口)ちょっと頭痛がひどいぐらいではなかなか行こうという気になりませんよね。ですけど、次第にどんどん痛みが強くなっていったり、ちょっといつもの痛み方と違うなという場合には、やっぱり注意しなきゃいけないんですね。
(つボイ)ということは、症状を自分でよく認識しないといけない。
(山口)おっしゃる通りです。いつもと違うのは、注意しなければいけないことだし、やっぱり激しければ体が危ないと言ってるわけですから、危険なサインです。激しい頭痛というのも、突然来た場合は特に注意が必要になります。
(小高)はい。