CBCラジオ「健康のつボ~頭痛について~」 第8回(令和6年8月21日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~頭痛について~」 第8(令和6年8月21日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、山口啓二医師(一宮西病院 副院長 脳神経内科部長)、塩見啓一さん(アナウンサー)

(小高)先週からこの時間は「健康のつボ~頭痛について」は、怖い頭痛の見分け方、つらい頭痛の治し方について、一宮西病院 副院長 脳神経内科部長の山口敬二先生に教えていただきます。

ここのところ、慢性的な頭痛について教えていただいてます。

(塩見)私はあまりないんですけど、頭痛の方辛いでしょうね。お薬を飲んでも一時的に痛みを止めるだけなんでしょ?

(小高)その薬も飲みすぎるといろいろな影響があるようなんですね。じゃあ、上手な薬の使い方はあるんでしょうか?つボイさんと私で山口先生にお聞きしております。

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(山口)少量使う分にはいいんですが、結構頻繁に頭痛薬を飲んで、それが長期化しますと、実は頭痛薬のせいで頭痛がひどくなるという、薬物の使用過多による頭痛というのがあるので大変危険なんですね。

(つボイ)あら!

(小高)でも、頭痛がして頭痛薬を飲んだらしばらく治まるけど、だんだん効かなくなってきたりすると、普通の人は量を増やしたりとか、そういうことしちゃいますよね。

(山口)そうですね。

(小高)そうするとどんどん痛くなって、もっと増えるみたいなことになりますよね

(山口)その通りです。まさに泥沼化してしまうんですね。ミイラ取りがミイラになるって言うんですが、頭痛を取るための頭痛薬のせいで、頭痛がかえってひどくなってしまうという状況になるので、大変注意が必要ですね。

(つボイ)これも頭の痛い問題ですね。

(小高)(笑)どのくらいの期間とか頻度で使い続けてるとそういう症状が現れるとかってあるんですか?

(山口)ありますね。一般的に市販薬ですと、目安として月10日を超えて、3か月以上に渡って使い続けると、我々はMOHと呼んでおりますが、薬物の使用過多による頭痛になってしまう恐れがあると言われています。

(つボイ)今の数字、ちょっと覚えておいた方がいいですね。

(小高)でも先生、月に10日以上って、慢性的にずっと頭痛がある人は軽く越えちゃいそうな気がするんですけど。

(山口)そうなんです。だから、知らず知らずのうちに皆さんMOHになってるかもしれないんですね。

(小高)あら~!

(山口)ですから、それを知らずに使い続けて、自分で頭痛を酷くしている可能性もあるので、もう一度見直していただくといいかと思います。

(小高)はい。このMOH、なりやすい人何ていうのはあるんですか?

(山口)そうですね、やはり頭が痛くなると痛み止めを使うわけなので、慢性の頭痛の方が慢性的に頭痛薬を使うので、緊張型頭痛とか片頭痛の方がなりやすいです。特に片頭痛は頭痛がひどくなることが多いので、痛み止めをどうしても手放せないし、場合によっては痛み止めを1回飲んでも効かないので、何回も飲むだけじゃなくて予防的に飲んだり、今日は痛くなると困るからということで痛くない日も飲んだりして、結果的に使用頻度が増えることは起こりやすいですね。

(つボイ)普通の病気ですと、予防というのが大事ですよと言うんですが、予防的に頭痛薬を飲むというのは大変危険なことなんですね。

(山口)頭痛薬に関しては予防的な服用は控えた方がいいですね。

(小高)一時的に上手に使う分にはすごく効果的だけれども、あんまり長期間に渡って飲んでも治らないとか、かえってどんどん酷くなるっていう時には、それこそMOHの可能性もあるし、1度お医者さんに診てもらった方がいいということですか。

(山口)おっしゃる通りです。是非相談してみてください。

(つボイ)はい、これは大事なことですね。

(小高)うん。だってそういう人いっぱいいると思う。ちょっと自分がどのぐらい飲んでるかチェックした方がいいですね。

(つボイ)さっきの月10日以上で3ヶ月以上、こういうのは覚えておいた方がいいですよね。

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(塩見)いやいや、怖いですね薬の使い方。頭痛薬の飲み過ぎでまた頭痛を引き起こすとかね。これは注意が必要です。

(小高)はい。頭痛と薬の関係。来週も山口先生に教えていただきます。

(小高)さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(塩見)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~頭痛について』でした。 

 

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