CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第12回(令和6年12月18日放送内容)
CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第12回(令和6年12月18日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、矢田雅佳医師(一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長)、塩見啓一さん(アナウンサー)

(小高)水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただきます。
ここのところは、肝臓、胆道、膵臓の肝胆膵領域のうちの「膵臓」の病気についてうかがっています。
(塩見)どれも重要な臓器ですよね。
(小高)先週は膵炎について教えていただいたんですが、急性・慢性を問わず怖い病気でした。そして今日は膵炎同様、とても怖い「膵臓がん」について教えていただきます。つボイさんと私で聞いてます。矢田先生です。
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(矢田)膵臓がんは喫煙や肥満、糖尿病、慢性胃炎、あと遺伝ですね。家族の中に膵臓がんの方がおられるかどうか、そういうことが危険因子として言われています。ですが、直接これがあると膵臓がん危ないですよ!っていうのはなかなかないんですよね。症状も最初は本当に軽い腹痛だったり、不快感ぐらいで特別な症状があまりないので、早期発見が難しいです。
(小高)他の臓器のがんを検査する、例えば内視鏡だとかレントゲンだとか、そういったものではなかなか発見は難しいものなんでしょうか。
(矢田)もちろんCTとかエコーで見つかることも多いんですけど、肺がんは肺がん検診ってありますけど、膵臓がん検診ってあんまりないですよね。
(小高)はい。
(矢田)簡単に検査をして効率良く見つけることができないんです。例えば、たまたま肝臓の病気の検査の途中で見つかったとか、他の症状でCTを撮ったら写っていたとかで、早期に見つかることもあるんですけど、なかなか早期発見は難しいですね。
(小高)このコーナーでいろいろながんのことを先生にうかがってきたんですが、大抵やっぱり早期発見が一番なんだって話になるんですよね。でも、その早期発見が膵臓がんに関してはとても難しいとなると、死亡率とかも結構高いんですか?
(矢田)そうですね。おととしの2022年の調査によると、およそ4万人ぐらいの方が膵臓がんで亡くなられています。これは肺がん、大腸がん、胃がんに次いで、4番目ぐらいに多いです。
(つボイ)そんな多いんですか。
(矢田)1年間に膵臓がんにかかられる方は、大体10万人あたり30人程度です。年齢的には60歳を超えたぐらいから増えてくるので、高齢になるほど多いという印象です。
(小高)ほんとに何回も聞いてる気がするんですけど、何かこう、手がかりとかポイントはないですかね。
(矢田)特徴的な症状がないのでなかなか難しいんですけど、最初はお腹の違和感だったり、体重が減ることですね。これらも必ずしも早期とは限らないんですが、いろんな症状が起こります。あと、膵臓の中には以前お話しした胆管が通っていますので、その近辺にがんができると胆管が塞がれて黄疸が出ます。膵頭部がんといって、胆管近くのがんは黄疸で見つかることがあるので、他の場所に比べると比較的早く見つかる可能性がありますね。
(つボイ)はぁ~、そっか。
(矢田)膵臓がんの診断は、主に血液検査だったりCTやMRIの画像検査ですね。それと内視鏡を使った検査、これは造影検査だったり、超音波内視鏡といって、カメラにエコーが付いていて、お腹の中からエコーで診るという検査もあります。
(つボイ)ちょっと大がかりですよね。
(矢田)膵臓がんの場合はそういう検査をして、場所や進行度、CTや場合によってはPETも使って、全身の転移の有無などを調べていきます。
(小高)幸いにも早期発見できた場合、治療はそれでもやっぱり手術なんですか?
(矢田)消化器系のがんの最大の治療は、手術で悪いところを取り除くことになりますから、膵臓がんでも切除可能であれば手術が第1の選択になると思います。
(小高)結構小さめの臓器だって最初の方にうかがいましたけれども、部位によってそこだけを切り取るというのではなく全部取るんですか?
(矢田)全部取ってしまうと、重症の糖尿病とかになってしまうので、部位によって周りの十二指腸と一緒に切ったり、その反対側で膵尾部というんですけど、尾部とか体部のみを切除する方法でやっていきます。
(つボイ)一部を残して。
(矢田)残せるだけ残せる手術が望ましいですね。
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(塩見)はい。私の周りでも膵臓がんで亡くなった方がいらっしゃって、本当に見つかった時はあっという間だったので、なかなか有効な予防策がないということなんでね。辛いものがありますよね。