CBCラジオ「健康のつボ~頭痛について~」 第5回(令和6年7月31日放送内容)②

CBCラジオ「健康のつボ~頭痛について~」 第5(令和6年7月31日放送内容)②
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、山口啓二医師(一宮西病院 副院長 脳神経内科部長)

▶▶▶▶▶ 第5回①の続きから

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(小高)他に注意することはありますか?

(山口)そうですね、やはり検査がすごく重要です。特に危険な頭痛で後悔しないためには、検査を怠らないということが重要になります。例えば、危険な頭痛の代表でくも膜下出血がありますが、この病気の原因はほとんどが動脈瘤という血管にこぶみたいなものができて、破れやすくなっているところが大きくなって破裂して起きます。動脈瘤が大きくなっていったら症状が出るんじゃないかと思われるかもしれませんが、破れるまで症状が出ないものがほとんどなんです。つまり、発症した時にはもう手遅れということです。

(つボイ)うわ~!大変なこっちゃ!

(山口)どうやったら防げるかというと、事前に検査をして動脈瘤を見つけておかないといけないんですね。

(小高)動脈瘤はこぶだからMRIとかで診れるんですか?

(山口)MRIだと診れるんです。CTはよほど大きくないとやっぱり見抜けないことが多いので、MRIを撮っておくということが重要になりますね。

(つボイ)ここにこぶがありますから気を付けてくださいよということですね。

(山口)大きくなってきたら脳外科の先生が破れないような処置をしてくれますので、くも膜下出血になることを防ぐことができるんですね。

(つボイ)(小高)ほぉ~。

(山口)ですから、事前に見つけられるかが鍵なんですが、検査を受けなきゃいけないんです。

(小高)症状がないからなかなか難しいですよね。

(山口)症状がない方を病院では検査してくれませんので、こういう場合は脳ドックを活用して、時々大丈夫かどうか診てもらうといいです。

(つボイ)私も人間ドックの時にちょっと診てもらってます。

(山口)とてもいいことだと思います。ただですね、もし頭痛があるのであれば、我々としては検査をしてあげることができますので、MRIしませんか?ってよく勧めるんですよ。検査をしっかり受けておくことが将来後悔しないために非常に重要になりますので、断らずに受けてほしいと思います。我々は、これは多分安全だろうと思っても、外から絶対安全なんて保証できませんので、責任を持った診療するために検査を必ず勧めるようにしています。そういった機会を捉えて、1回受けておくと、脳ドックを受けなくても検査を受けられますからね。

(つボイ)そういうことですよね。

(小高)頭痛ごときではないんですね。

(山口)そうですね。頻繁にやるのはさすがにもったいないので時々で結構なんですが、特に1回も検査をしてないのであれば、1度受けておくと非常に安心が得られます。

(つボイ)こぶがあるかどうかいうのも診てもらうの大事ですよね。

(山口)めちゃくちゃ大事です。

(小高)検査、大事です!

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(つボイ)普段からかかりつけの先生に相談して、どんな病院がいいのか情報を得ておくというのは大切なことだと思います。

(小高)それでもいざという時はやっぱり救急車ですね。早いだけではなく、症状からどこの病院がふさわしいのかって判断もしてくれるそうです。

(つボイ)先生の言葉で選んで後悔するよりも、呼ばずに後悔することの方が多いという言葉はね。これは響きますですね。

(小高)はい。来週も山口先生に頭痛について教えていただきます。

(小高)さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~頭痛について』でした。 

 

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