CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について~」 第10回(平成30年11月8日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について~」第10回(平成30年11月8放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、宮嵜章宏医師(一宮西病院 ストロークチーム・脳神経外科部長) 

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(小高)毎週この時間は「健康のつボ」ですよ。日本人の死因の第4位となっている「脳卒中」について、専門家の先生に教えていただいております。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いします。

(宮嵜)よろしくお願いいたします。

(小高)脳卒中の中には、「脳梗塞」とか「くも膜下出血」とか「脳出血」とか色々あるんですが、それぞれについて具体的な話を今までは伺ってきました。

(つボイ)なんにしても「高血圧」が最大の危険因子だということや、そのほかにも喫煙や飲酒などの生活習慣を見直すことから予防は始まるというお話もありました。

(小高)私に向かって言っていますけれど、つボイさんもそうなんですが…。これから気をつけようと私たちも決意を新たにしたんですけれど、今までの分もだいぶ心配なんですが「もうすでに心配なんだけど」という人はどうすればいいですか?

(宮嵜)ぜひ脳ドックなどを活用して、現時点でのご自身の動脈硬化とか脳の状態とかを調べていただければ良いんじゃないかと思います。

(小高)ほうほう。脳ドックというのは何を調べるんですか?

(宮嵜)主には、脳の中を見るための頭部のMRI検査、脳の血管を見るための頭部のMRA検査、頚動脈の超音波検査などがあり、そういうもので脳の血管の状態や小さな脳梗塞などが起こっていないかを調べます。他にも、血液検査や心電図検査もあります。

(小高)MRIはつボイさんも、モノマネができるぐらいやったことがありますよね。

(つボイ)ガッガッガッガッガッガッ!ブ~~~~ン!ガッガッガッガッガッガッ!ブ~~~~ン!(MRIのモノマネ)

(宮嵜)MRIは音がちょっとうるさいですよね。

(小高)あれは20~30分くらい入っているやつですよね?

(宮嵜)機械の種類や検査の内容によってもちろん時間は変わりますが、だいたい20~30分ぐらいの検査になります。

(つボイ)私も以前にMRI検査を受けまして「色んな音がする・・・またネタになるな・・・」と思いながら受けましたけれども。

(小高)音はうるさいですけれど、痛みのある検査ではないですよね?

(宮嵜)そうですね。MRIは痛みはないので、脳ドックでは血液検査で注射を刺す以外は痛みのある検査はないです。

(つボイ)ただね、MRIは途中で「動いちゃいけませんよ」と言われますから、顔がかゆくなるときがあるんですよ。「掻いておけばよかった~」と思いながら我慢していました。

(小高)私はつボイさんのモノマネを思い出して笑いそうになったことがあります。

(宮嵜)そうなんですね。閉所恐怖症の方がたまにいらっしゃるのと、頭を動かすと画像がブレてしまいますのでそういうところの注意が必要になります。あと、体の中に金属があるか方は検査ができない場合もありますので、そういうものをチェックして検査を受けていただくことになります。

(小高)つボイさんや私たちのように心当たり“ありあり”の人は「受けようか!」という気になると思うんですが、あまり心当たりのない人でも、どんな症状があったら受けたほうが良いとかはありますか?

(宮嵜)例えばご家族の方に脳卒中の既往がある方がいて、自分も気になるという方が受けられることが多いです。確かに健康保険が利かないのでちょっとお高いですから「皆さん全員受けてください!」とは言わないですが、普通の人間ドックにオプションでつけて受けられる方が多いですね。

(つボイ)私もそれで受けました。

(小高)何年に1回ぐらい?

(宮嵜)毎年受ける必要は全くないです。きちんと検査を受けて異常がなければ、4~5年は受けなくてもいいと思います。まず一度検査を受けていただければそれで十分じゃないかと思います。

(小高)検査を受けて「大丈夫ですよ」って言われたら相当安心しますもんね。

(つボイ)そういうことが大事ですよね、不安を抱えて日常生活を送るよりも。

(小高)いろいろ気をつけながら、しっかり脳も見ていきましょう!今日も一宮西病院の宮嵜章宏先生にお話を伺いました。ありがとうございました。

(宮嵜)ありがとうございました。

(小高)「健康のつボ~脳卒中について~」でした。

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一宮西病院のドクターがメディカルランナーとして『いびがわマラソン』に挑戦!

いびがわマラソンでは、ランナーが安全かつ安心して走れるように、ランニングドクターが走りながら医療サポートを行っています。

今月11日(日)に開催された今年度の大会には、一宮医師会ランニングチームのメンバーと合わせて総勢約40名の「メディカルランナー」が参加しました。当院からも脳神経外科部長の宮嵜医師と病理診断科副部長の寺島医師、呼吸器内科の中島医師が参加し、医療サポートを行いながら、見事完走しました!!(宮嵜医師・寺島医師はフルマラソン、中島医師はハーフマラソンでの参加)

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「私達医師も事前に救命講習等に参加が必須で、本気のサポート体制を実感しました」と語る寺島医師。

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一宮西病院は、地域の皆さんが明るく健康でいられますように、スポーツの現場でも全力でサポートしていきます。

選ばれる施設を目指して~老健在宅部より~

在宅強化型施設への移行
平成30年度の介護保険改正に伴い、老人保健施設が日々取り組んでいる在宅復帰やベッド回転率など10項目の指標により、施設が評価されるようになりました。老人保健施設やすらぎは、平成30年9月より「在宅強化型」(5段階評価の上から2番目のカテゴリー)へ移行しました!今後ますますの施設機能を充実させ、更なる頂(いただき)を目指して参ります!f:id:kyouryoukai:20181112094816j:plain

転倒予防の講演開催~地域貢献活動~
地域に開かれた施設を目指して地域への貢献活動を実施しております。本年度は施設が所在している奥町連区の住民向けに転倒予防の講演を実施しました。参加者は約100名。入所者のみならず地域の方の介護予防にも貢献をしていきたいと考えております。f:id:kyouryoukai:20181112094934j:plain

排せつ支援加算瘡マネジメント加算 算定に向けて
各種委員会メンバーで意見を出し合い、改めて排泄介助や褥瘡予防について共通理解を深めていきました。普段から行っていることのシステム化を図ることで施設として一定の水準を確保し、より個別の支援に力を入れることができる結果となりました。f:id:kyouryoukai:20181112095005j:plain

「職員の質」の向上を目指して 職員研修“基礎研修・マナー講習”受講
職員の質向上を目指し、定期的に施設内研修を実施しております。職員ひとり一人が施設の現状を理解し日々の業務にあたることがこれからは求められていきます。8月は外部講師を招きマナー講習を受講しました。f:id:kyouryoukai:20181112095036j:plain

私たちはこれからも、利用者さま・地域の皆さまから選ばれる施設を目指して、皆さまの“アンサング・ヒーロー(縁の下の力持ち)”になるべく、邁進して参ります!

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『週刊医療界レポート・医療タイムス』におきまして、一宮西病院の広報戦略・広報事例が紹介されました

医療業界誌『週刊医療界レポート・医療タイムス』(医療タイムス社)11月5日発行号におきまして、一宮西病院の広報戦略・広報事例が紹介されました。

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【概要】
■媒体:週刊医療界レポート 医療タイムス
■発行:株式会社医療タイムス社
■号数:No.2374, 2018.11.5
■掲載面:真・病院広報のチカラ
■タイトル:一宮西病院の広報戦略/伝えるではなく、伝わることが真の広報/地域社会のヘルスIQ向上を目指して
■執筆:法人本部・広報課

◎掲載誌面はこちらf:id:kyouryoukai:20181109184855j:plainf:id:kyouryoukai:20181109185504j:plainf:id:kyouryoukai:20181109184903j:plain

CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について~」 第9回(平成30年11月1日放送内容)

 CBCラジオ「健康のつボ~脳卒中について~」第9回(平成30年11月1放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、宮嵜章宏医師(一宮西病院 ストロークチーム・脳神経外科部長) 

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(小高)毎週この時間は「健康のつボ」です。日本人の死因の第4位となっている「脳卒中」について、専門家の先生に教えていただいております。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いします。

(宮嵜)よろしくお願いします。

(小高)脳の病気にも色々あって、ちょっとずつ症状も治療法も違うということを伺ってきましたけれども、やっぱりどの脳の病気も「早く見つける」「早く治療する」というのが大事でしたよね。

(宮嵜)はい。これに関しては、どれだけ大事なことかということはぜひ皆さんに分かっていただきたいですね。

(小高)「早く見つける」ということに関しては、このコーナーの最初のころ(第4回)に「FAST」という合言葉を教えていただきました。復習でもう一度教えていただけますか?

(宮嵜)はい。「FAST」というのは「早く」という意味の英語です。「F」はFace、顔面の麻痺がないか。顔面の麻痺があると顔の片側が下がったり歪みがでたりします。「A」はArm。片方の腕に力が入らなくなったり、急に指が動かなくなったりしていないか。「S」はSpeech、言葉です。ろれつが回らなくなったり言葉が出なくなったりしていないか。最後は「T」のTime、それらの症状があるときは、一刻も早く救急車を呼んで病院に連絡してください。

(つボイ)今の症状の中で、顔の片側が下がったり歪んだりするのは自覚できるんですか?見ている人は「顔がおかしいよ」と気付けるんですが・・・。

(宮嵜)そうですね。例えばよだれが出てしまうとか、動きがちょっと悪いなという自覚症状はあることはあるんですが、どちらかといえば、周りの人が気付くことや、自分でもろれつが回りにくくて鏡を見てみたら顔が歪んでいたりして気付くことがあります。

(つボイ)他の症状は割りと自分でも気付けることですね。腕がおかしいとか。

(宮嵜)そうですね。

(小高)脳の病気は脳がガンガン痛くなるということも勿論あるんですが、顔とか腕とか言葉に症状が出て、必ずしも脳に直結しているような症状じゃなく感じるものもあるんですね。でも実は脳の病気で、すぐにでも病院に行かなければならない症状であるということを、この「FAST」という言葉で覚えておくと安心ですね。

(宮嵜)その通りです。今のような症状が脳の病気とすぐに結びつかない方も多いと思いますので、この標語をぜひ知っていただいて、この様な症状が出たら「これは救急疾患なんだ」「脳卒中の1つの証拠なんだ」ということを覚えてください。

(小高)確かに、ろれつが回らないくらいだったら病院にもゆっくり行ったり、救急車は呼ばなくてもいいかと思ったりしますよね。だけど、それは救急車を呼ぶべき症状なんですよね。

(宮嵜)そうなんです。実は脳というのは痛みを感じないので、くも膜下出血の場合は別ですが、なかなか切迫してすぐに病院に行こうとしない方が結構いらっしゃいます。私たちは「もう少し早く来ていただけていたら・・・」と思うような患者さまもたくさん診ているので、ぜひこの標語を覚えていただいて、このような兆候があるような場合は一刻も早く病院に来ていただきたいと思います。今はいい治療もたくさん出てきているので。

(つボイ)やっぱり小高さんももう一度聞いておかないかん!なんでこのような症状が起こってくるのか、いわゆる要因となっているものを、もういっぺん小高さんに教えてあげてください。

(宮嵜)これは皆さん共通ですけれど、やはり一番大きな要因は「高血圧」です。他には、糖尿病やコレステロール高脂血症、あと生活習慣として喫煙や飲酒が脳卒中には関係しています。

(つボイ)今、小高さんは指折り数えていましたが、3つ指を折りました。

(小高)つボイさんも折らな!私だけじゃないですよ!

(つボイ)小高さんにかこつけて私も今聞きましたけれど、これはラジオお聞きの皆さん全員にとっても大事だということですよね。

(宮嵜)もちろんです。

(小高)ちゃんと覚えておきましょう!先生、ありがとうございました。

(宮嵜)ありがとうございました。

(小高)一宮西病院の宮嵜章宏先生でした。「健康のつボ~脳卒中について~」でした。

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上林記念病院秋祭りを開催いたしました!

平成30年度 上林記念病院秋祭りが10月26日(金)に開催されました。
会場準備もばっちりです!

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いよいよ秋祭り始まります!司会の2人も楽しく盛り上げてくださっていますよ!

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テーマは「笑い」ということで患者さん方が楽しく笑って過ごせるような催し物をスタッフが準備してきました!

催し物①:~福笑い~
患者さんが目隠しをして某有名人の顔パネルにパーツを次々につけてもらいました。
最後にはご本人?が登場し、舞台を盛り上げていました。
みんな良い笑顔で振り付けを真似て、楽しんでいるようでした!!!

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催し物②:~演劇~
上林名物、釣りコントが今年度も登場しました!
写真はNGでしたが、濱〇さんのひょっこりはんも大変好評でした。
落語家の三遊亭好也さんも爆笑されていました(笑)

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催し物③:~箱の中なんだろう?~
箱の中当てゲームでは見ている側も当てられるかドキドキしながら見ていました!
チャレンジャーの中にはなんと上林記念病院の院長も登場です!

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答えは冷た~い冷凍みかん!見事に正解でした!

 

催し物④:~バルーンアートショー~
バルーンアートパフォーマーである、「Oさん」が迫力あるショーを披露してくださいました。
出来上がったバルーンは患者さんにプレゼントしてくれましたよ!
受け取った患者さんはとても嬉しそうでした!

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落語公演:【スペシャルゲスト三遊亭好也さん】
東京から落語家の三遊亭好也さんが来て下さいました!
センス溢れる落語に患者さん方素敵な笑顔を浮かべていましたよ!
スタッフも後方で拝見させてもらいましたが笑いが絶えませんでした!
あの有名な三遊亭好楽さんのお弟子さんのようです!

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落語を聴いているとその情景が思い浮かんできてとても引込まれました!
また聴いてみたいです!

平成30年度上林記念病院秋祭りはテーマの通り、会場全体が「笑い」に包まれたものになりました!
笑顔は人を幸せな気持ちにしてくれることを今回改めて知りました。
ここが病院であるからこそ、笑顔は必要だと思います。
スタッフも患者さんの笑顔を見ると元気になります。
明日も皆さんの笑顔に出会えますように。

 

自立支援センターほっぷ 藤井

 

 

尾張一宮駅前ビル「i-ビル」で計4回、市民公開講座を開催しました(10-11月)

一宮西病院は今年度、一宮市稲沢市津島市岐阜市の各会場で市民公開講座を企画・開催しています。そんな中、この10~11月は尾張一宮駅前ビル「i-ビル」で計4回の講座を開催、延べ聴講者数は800名を超えました。各回のテーマは「乳癌」「心臓血管病」「前立腺癌」「脳卒中」でした。

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◎10月10日(水)開催『乳がんの知りたいこと解説します!』
◎講師:一宮西病院・乳腺内分泌外科副部長 大久保雄一郎医師

f:id:kyouryoukai:20181105180137j:plain◎10月23日(火)開催『きちんと治そう!心臓や血管の病気』
◎講師:一宮西病院・心臓血管外科統括部長兼ハートセンターセンター長 菊地慶太医師

f:id:kyouryoukai:20181105180102j:plain◎11月1日(木)開催『前立腺がんのお話』
◎講師:一宮西病院・泌尿器科部長 永田大介医師

f:id:kyouryoukai:20181105180103j:plain◎11月2日(金)開催『脳卒中のお話~予防から治療まで~』
◎講師:一宮西病院・診療部長兼脳神経外科部長 宮嵜章宏医師

市民公開講座をきっかけに、地域の皆さんにまずは“ご自身の健康について関心を持っていただくこと”も、私たちの責務のひとつだと考えます。地域社会のヘルスIQ向上を目指し、今後も市民公開講座をはじめとした地域への啓発活動に注力して参ります。