一宮西病院の臨床検査技師が書籍「メディカルサイエンス微生物検査学」内「感染症の検体検査・皮膚感染症」を執筆しました

一宮西病院・臨床検査科の澤村治樹が、書籍「メディカルサイエンス微生物検査学〈第2版〉」内「Ⅳ感染症の検体検査・皮膚感染症」を執筆しました。

【概要】

■編集者/共同編集者 : 市来善郎, 北島康雄, 澤村治樹.
■書籍名 : メディカルサイエンス微生物検査学〈第2版〉(近代出版).
■掲載年/ページ : 2016, pp305-314. 
■タイトル : Ⅳ感染症の検体検査・皮膚感染症.

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若手エース対談 “何でもできるから、一宮西を全国区に押し上げる”

寺村真範(循環器内科医長) × 伊藤圭佑(脳神経外科医長)

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新たな刺激を求めて一宮西へ

(寺村)若くしていろいろな職務を任されている伊藤先生とは一度じっくりお話ししたかったので、対談の機会をいただけてうれしいです。先生がそもそも一宮西に入職した理由は何だったんですか?

(伊藤)ありがとうございます。半年前に入職を決めたのは、仲間と一緒に組織を大きくしていける一宮西の環境に魅力を感じたからです。わたしの場合、初期研修医のころから若手が活躍できる環境に惹かれていたので、元々一宮西のような刺激のある場が好きなのかもしれません。寺村先生はいかがですか?

(寺村)わたしも新しいことに挑戦しようと思って、2015年に一宮西の循環器内科が、24時間365日、心臓救急を受け入れる体制をつくるなど、新チームとしてバージョンアップしようというときに誘われたんです。伊藤先生と同様、当時のわたしは刺激を求めていましたね。一宮西に入職する前は、大学病院や関連病院に約9年間いて、業務に慣れ始めていたものの、マンネリを感じる場面もあったんです。新しいことに挑戦したいという思いは、日増しに高まっていました。

(伊藤)なるほど。その点、循環器内科の立ち上げは、地域の方々からの期待も大きいでしょうし、やりがいを感じられそうですよね。地域で受けられなかった医療を提供できるようになれば、患者さんたちも喜んでくれますし、普通の診療とは違った魅力があるのだろうなと、他科から見ていても思います。

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目標は、一宮西を全国的な病院に

(寺村)そう言ってもらえると励みになります。おっしゃる通り、この地域において循環器内科を求める声は強い。せっかく立ち上げたのだから、5年以内には、「一宮西の循環器」と言えば愛知県内の誰もが知っているほどに盛り上げたいと考えています。将来的には、全国的にも知られるようにしていきたい。

(伊藤)ビジョンが具体的ですね。そのための課題は何でしょうか。

(寺村)一宮西は新しい病院ですから、まずは実績を積み上げることが大切だと思います。地域からの信頼度を高めていって、愛知県内で一番多く症例が集まるようにしなければいけません。そのためには、救急患者は絶対に断らず、確実に治療して良くなって帰ってもらう。あとは、日々アップデートされる治療方法を取り入れながら、得られた知見を学会などで外部発信していくことを心がけています。地道ではありますが、着実な方法だと思います。

(伊藤)実はわたしの直近の目標も、脳神経外科の対応症例数を地域で1位にすることなんです。症例が集まれば、受け入れられる研修医数も増えるはず。優秀な医師を輩出し、若手が「一宮西で学びたい」と集まる施設にしたいと思っています。

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臨床の道に進むなら民間病院で

(寺村)伊藤先生の下には、後期研修医が一人いますよね。いかがですか?

(伊藤)白坂先生ですね。彼は、他の市中病院で初期研修を受けているのですが、後期研修で大学に戻るか否か悩んだ末に、ここでの研修を決意してくれたんですよ。だから彼の育成には、強い責任を感じています。少なくとも、数年後にはわたしと同じレベルになってもらえるようにしないと。

(寺村)彼は先生の7歳下ですよね。けっこうスパルタ教育なのでは?(笑)

(伊藤)……厳しくし過ぎているかもしれません(笑)真面目で教えがいもありますし、期待もしているので。フォローは周りの優しい先生方にお任せしています。

(寺村)お気持ちは分かります。わたしも循環器内科で後期研修中の篠田先生には、すべて教えるつもりで指導しています。いずれわたしと同じ道をたどってくれて、一緒に仕事ができたら嬉しいのですが……(笑)優秀に育った研修医の先生方を次の世代が見て、「自分も一宮西で学びたい」と来てくれるようにしたいですね。幸い、一宮西には民間病院の強みを活かせる研修環境が整っていますし。

(伊藤)同感です。実際のところ、臨床医として早く一人前になるなら、民間病院の方が経験を積めていいと思います。脳神経外科の話になりますが、特殊な疾患を除いて脳卒中などは大学よりも圧倒的に市中病院の方が経験は積めますし。あくまで大学の外から見た印象ですが……。大学医局に10年近くいた寺村先生から見て、いかがですか?

(寺村)循環器内科も、臨床を極めるのなら民間病院の方が症例も多く、有利だと思います。医師は、予断を許さない状況でも冷静にチーム・オペレーションをして、適切に治療することが大事ですし、そのためにはどうしても場数が必要になりますよね。もちろん大学医局でも、症例数の多い関連病院に行くという選択肢はありますが、それなら民間病院に勤務するのと、さほど変わらないように思います。

(伊藤)なるほど。あと個人的には、市中にいたほうが治療法の進化に追い付きやすいのかなとも思います。たとえば、脳神経外科の血管内治療だと5年10年で治療法が劇的に変わるので、常に現場で触れておかないとキャッチアップできなくなる。仮に、後期研修で触れた後に、研究などに移って、また現場に戻って血管内治療を学び直していたら、後輩に教えるまでに40代50代になってしまいますから。

やる気のある若手にオススメしたい

(寺村)最後に、どういう方に一宮西への入職をおすすめしたいですか?

(伊藤)一宮西は、出身大学もバラバラですので、タイプの違う先生方が集まっていると思います。そうした多様性を大切にしてチームワークができる方だといいですね。

(寺村)確かに、いろいろな人がいるのは面白いですね。わたしは、若手でやる気のある先生に積極的に来てほしいです。一宮西には今、スタッフが集まってきていて、症例数も伸びています。雰囲気もすごく良くて、勢いもある。だから、若い先生が経験できることも多いと思いますし、わたしも全力で指導をしますから。

(伊藤)ぜひ来ていただきたいですね。

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診療科部長対談 “既存の枠を飛び出し、実現できる「やりたい医療」”

笹本彰紀(消化器外科部長・腹腔鏡センター長) × 安田宗義(脳神経外科部長)

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「挑戦」しやすい環境がある

(笹本)安田先生は入職してから1年以内と日が浅いですが、一宮西病院には慣れましたか?

(安田)そうですね。おかげさまで、病院の雰囲気に慣れるのは早かったと思います。約半年前に入職したとき、スタッフの皆さんが温かく迎えてくださったのが今でも心に残っています。なにせ一宮西病院は、わたしが大学を退局して初めての民間病院。内心、不安もありましたから。だから、入職してまもなく、笹本先生に声をかけていただいたときも、心強かったです。

(笹本)そう言っていただけて良かったです。わたしは入職してようやく1年経ち、やっと新しい取り組みを始めるための院内手続きや勝手が分かってきて、改めて一宮西の良さを実感しています。

「一宮西病院の良さ」とは?

(笹本)われわれ医師が何かに挑戦することに対して、院長の理解があることですね。それから、スタッフ。手術周りで挑戦したいことがたくさんあるのですが、文句ひとつ言わずに協力してくれて感謝の気持ちしかありません。

(安田)たしかにスタッフが素晴らしい。その点については後ほど、じっくり話しましょう。笹本先生は長い間、大学やその関連病院にご勤務なさっていましたよね。一宮西に移ろうと決めた理由は?

(笹本)直接のきっかけになったのは、家庭の事情でした。ただ正直に言うと、転職の経緯は、それだけではありませんでしたね。

(安田)それまでにくすぶっていた思いがあったと?

(笹本)医師20年目くらいで、何とか一通りのことができるようになった当時、自分の力を活かそうとしても、さまざまな制約を感じるようになったんです。仕方のない面もありますが、病院の事情や診療科同士の兼ね合いもあって、新しいシステムや機材の導入にも時間がかかるのがフラストレーションにつながっていました。わたしの場合、消化器外科医としての診療の分野(手術室で)でもっと自分の力を試したいという思いが常々ありました。それが患者さんのためにもなる―。つまり、多くの治療選択肢を提示することにつながると確信もしていました。

(安田)特に大学医局は、長い歴史があって、組織も大きいですから何でもすぐに変えるわけにいきませんよね。そういう思いを持って入職されてみて、いかがですか?

(笹本)最初、腹腔鏡下手術のオペに立ち会った時、それまで導入したいと思っていた機材がほぼ揃っていて、驚きました。設備投資に理解のある院長だと感じます。

(安田)その辺りは、市中病院としての小回りの良さとも言えるのかもしれませんね。わたしも転職活動をしていた時は、「大組織ではできないことに挑戦したい」という気持ちが大きかったなと思います。大学で順調にキャリアを積んでいれば周囲からは一目置いてもらえますが、そこにあぐらをかいて漫然とキャリアを歩んでいる自分がいるんじゃないかと思い始めて―。一宮西の場合、自分がリーダーシップを取って物事を動かしていかなければならない分、「自分が何をしたいのか」「将来どうなりたいか」が常に問われる。シビアな面もありながら、そういう環境は魅力的だなと思います。大学での経験は貴重なものでしたが、一方で、当時の自分の中には明確なキャリアプランがなかったのだと気付きました。そうした反省もあって今、若手のキャリア形成を手助けすることにも力を入れています。

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「プロフェッショナル」が伝わる、スタッフの連携プレー

(笹本)先ほども話題に上りましたが一宮西の魅力として挙げたいのはやはりスタッフですね。

(安田)はい。患者さん本位で動いていると実感しています。脳神経外科で最近、脳卒中に24時間365日で対応するチームを立ち上げたのですが、実は当初「他部署の協力も必要だし、実現まで時間がかかるだろう」と思っていました。ところが、入職したばかりのわたしに対して院内各所が積極的に協力してくださったんです。特に、同じ神経系である神経内科とは合同チームを組めることになりました。その合同チームのメンバーが自発的にアイデアも出してくれて、スピーディーに実現できました。

(笹本)部署間の垣根が低いのは大きな特徴ですよね。

(安田)そう思います。部署をまたいだやりとりはどうしても齟齬が生じやすいですが、それを各スタッフがよく認識しています。院内のスタッフ一人ひとりからプロ意識を持って仕事していることがすごく伝わってくるから、「自分も一肌も二肌も脱がなきゃいけない」という気持ちにさせられます。

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現状から一歩踏み出す勇気を

(笹本)安田先生はどんな先生と一緒に働きたいですか。

(安田)チャレンジしたいことがある方ですね。自分のしたい医療や極めたい手術がある方にぜひ来ていただきたい。一宮西は、自分のやりたいことをするのに格好の場です。若さと活気があり、そして自主独立で医師を確保しているから、スタッフ全員が一宮西に帰属意識を持っていて一丸となっています。こうした病院は、全国でもそんなに多くないのではないでしょうか。今の職場で疑問を感じたり、不本意なことに耐えたりしている方には、一歩踏み出してほしい。悶々と考えて何もしないよりは、何か行動に移した方が気持ちの整理もできますし、きっと楽しい。かつての自分を振り返っても、そう思います。

(笹本)一歩踏み出すのもとどまるのも勇気が必要で、どちらを選ぶかは難しいところですね。ただ、飛び出してみないと、違う世界はみえてこないですね。

(安田)そう。そして当院は、やりたいことを抱いて飛び出してきた先生を、胸を張ってお迎えできます。そうやって来たわたしが言うのだから、間違いありません。

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一宮西病院の看護師が看護専門情報誌「エキスパートナース」の特集記事を編集しました

一宮西病院・看護部/ICU看護師の天野裕香が、書籍「エキスパートナース」内「特集・意外に多い!要注意”淡づまり急変”を防ぐ!」を編集しました。

【概要】
■編集/共同編集者 : 天野裕香, 野手英明.
■書籍名 : エキスパートナース(照林社).
■掲載年/号数/ページ : 2016 vol32 No12 10月号, pp86-113.
■タイトル : 特集・意外に多い!要注意”淡づまり急変”を防ぐ!.

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熱き働き人 法人本部人事部課長 前田昌亮(まえだまさあき)

プロフェッショナル論~働く上でのこだわり~

私の所属は人事部になります。医師・看護師採用を中心に業務をしています。病院の行く末に多大な影響を与えていると常に感じています。過去の採用において、組織がプラスに転化したことも、逆に残念ながら混乱したこともあるのではと思います。所属長である今、私の働く上でのこだわりは期待されていることへ絶対的な責任を持つということです。どれだけ失敗を重ね、批判を受けようとも、自分に求められていることを理解し、最後には成果を出す。これこそが責任を果たすことだと思っています。過去をしっかり見つめ、これからの未来は期待されている以上のことをチーム全体で成し遂げるつもりです。人事部も私も必ずやり抜きます。

明日への挑戦~自らに課している要求~

セクショナリズムをぶっ壊したい!自分たちの持ち場しか、やりたくない。そんな風土を少しずつ変えたいです。この企画『熱き働き人』には、あらゆる年代・あらゆる職種の人に参画して欲しいと願っています。この企画こそが旧体制を取り壊すスタートになると信じています。過去に似たような経験をしています。私は人材紹介サービスをしているインテリジェンスという会社の出身で、在籍時に学生援護会という会社の買収が決まりました。当時、両社とも1,500名ほどの会社同士がひとつになり、協力的な風土が醸成されず、組織は大混乱をきたしました。この問題を打破するために、ブランド向上委員会なるものを立ち上げました。ここでのブランドという言葉の意味は中の社員からのブランド、すなわち自分の会社に誇りを持てるかどうかということです。当時の活動内容はこれから『熱き働き人』でやりたいことと同じです。自分が働いている場所を自分自身が誇りに思うため、まずは発信したい人が立ち上がりました。誰かに与えられることを期待しているのではなく、他でもない己自身が動けば変革は起きると実感した次第です。今の私たちはどうでしょうか?杏嶺会に誇りを持てていますか?この企画が継続した暁には答えが出るはずです。

理想の病院~こういう病院にしたい~

二つの理想を追い求めたいと思っています。私たちのお客様は患者様です。ひとりでも多くの地域患者様を元気にしたい。顧客満足度を追求できる病院でありたいと思います。それと同時に職員も元気でありたい。自分の家族に杏嶺会で働くことを誇りに思うと言いたい。従業員満足度を追求できる病院でもありたいと思います。好き勝手にここまで述べてきましたが、時代が変化する限り、組織も変化すべきだと私は考えています。その変化の渦の中心に自分は常にいたいですし、職員の皆様の心を青臭い理想で染めていきたいと思っています。これからもこの『熱き働き人』が発行されていくのを是非楽しみにお待ちください。

法人本部 人事部 課長 前田 昌亮 (まえだ まさあき)

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中日新聞(尾張版)にロボットスーツ「医療用HAL」の取材記事が掲載されました

中日新聞尾張版)10月7日(金)付・朝刊に、10月より導入した治療ロボット「医療用HAL」の取材記事が掲載されました。

【記事見出し】

歩行用ロボスーツ導入 一宮西病院 難病患者 訓練に活用 40代男性「体が軽く」

http://www.anzu.or.jp/lsc/lsc-upfile/news-in/03/71/371_1_file.JPG

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