整形外科部長・梶田医師が、CBCテレビ「ゴゴスマ」の取材を受けました

今月5日、当院の整形外科部長・梶田幸宏医師が、「腰痛」についてCBCテレビの取材を受けました。

レポーターとして来院してくださったのは、なんとジャニーズグループ『ふぉ~ゆ~』として活躍中の辰巳雄大(たつみゆうだい)さん。多くの高齢者の悩みであり、自らも”腰痛持ち”だという辰巳さんは、腰痛の素朴な疑問を梶田医師にぶつけました。梶田医師は、腰痛の原因や予防のための体操などを、わかりやすく解説しました。

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撮影中の梶田医師は、大きなカメラを前にしてもあまり緊張していない様子。落ち着いた物腰と冷静沈着な口調からか、辰巳さんから「俳優さんと話しているみたい!」とのコメントも出るほどでした。

この取材の様子は、2/12(火)放送のCBCテレビゴゴスマ」(13:55~)内で放送される予定です。ぜひご覧ください。

一宮西病院の看護師が市内の中学生に向けて「職業」についての講義をしました

当院の現場の看護師が一宮市内の三つの中学校を訪問し、1年生を対象に「職業」に関する講義を行いました。

これは市内の各中学校が、キャリア教育の一環として実施している学習活動です。生徒たちが実際に働く人たちとのふれあいを通じて、働くことへの興味や関心を高め、望ましい「職業観」「勤労観」を身につけてもらう事を目的としています。
未来を担う子供たちに、職業の選択肢として「医療」への興味を持ってもらうため、当院としても毎年この活動に協力させていただいております。

概要① 一宮市立浅井中学校【職業人と語る会】

講師:浅野 優治(一宮西病院・看護部・手術看護認定看護師)
日時:平成31年1月24日(木)

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概要② 一宮市立奥中学校【職業人から学ぶ会】

講師:野村笑子(一宮西病院・看護部・F8病棟副師長)
テーマ:看護師の仕事と進路について
日時:平成31年1月29日(火)

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概要③ 一宮市立西成中学校【地域の方から学ぶ会】

講師:田村梨圭(一宮西病院・看護部・集中治療室)
テーマ:看護師ってどんな仕事?
日時:平成31年2月4日(月)

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当院はこれからも様々な形で、地域との密接な連携を大切にしてまいります。

 

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」 第7回(平成31年1月24日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」第7回(平成31年1月24放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長

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(小高)日本人の死因の第2位となっている心臓病について教えていただく心臓病シリーズ第2弾です。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。こんにちは。

(菊地)こんにちは。よろしくお願いします。

(つボイ)前回も良いお話を伺いましたね。

(小高)そうですよ。手術もどんどん進歩していて、今では内科的なもの外科的なものいろんな治療法もありますし、特に菊地先生がお得意とされる“患者さんの体の負担がとても少ない”という『低侵襲心臓手術』もあるということですので。本当にいざという時は心強いですよね。

(つボイ)本当でございます。しかし今は、予防することが大事だっていわれておりますので。

(小高)ならないのが一番ですからね。

(つボイ)心臓に関しては、どのように気をつけたらよろしいんでしょうか?

(菊地)そうですね。やはり今つボイさんがお話しされた通り『ならないのが一番』です。こういうものは生活習慣病が原因だと言われています。生活習慣から病気をいろいろつくってしまって、さらに命に関わるような重大な病気になるわけです。その原因となる生活習慣とは何かっていうとですね。

(つボイ)ここからは小高さんはよく聞いていてください。

(小高)いやいや、つボイさんもよく聞いていてくださいよ。

(菊地)まず生活習慣でいうと、一番大きなものは『食事』になります。『食事』と『運動』、あとは『タバコ』が大きな三本柱になるんです。病気の面から言うと、『血圧』、『血糖値』、高脂血症などの『コレステロール』、そしてここにも出てきますが『タバコ』です。これら大きな4つと、『肥満』や『ストレス』というものが、心臓病の大きな原因になると言われています。生活習慣と病気、2つの側面から考えていく必要があるんですね。

(つボイ)なるほど~。

(菊地)でも一番はやはり『食事』ですね。これは僕もなかなか難しいなと思うんですが・・・。

(つボイ)先生もそう思うんですか。

(小高)どういう食事が理想なんですか?

(菊地)はい。理想の食事は、減塩で、糖質をきちんとコントロールすること、脂質もきちんとコントロールをすることです。それで適度な運動する。言うのは簡単ですが、意外と難しいんですね。我々が病院で心臓の治療を受ける患者さまにどうようなお食事を提供しているかというと、塩分が1日6gの“心臓食”をお出ししているんです。

(小高)1日!?1食じゃなくて?

(菊地)1食じゃないんですね。例えば、お漬物が小皿に乗って出てくると、これだけで塩分は2~3gなんです。

(小高)もう半分じゃないですか・・・。

(つボイ)食べに行ったときに漬物を残す人がいると、僕は貰っていることがあります。これはアカンことなんですね。

(菊地)特にこちらの東海地方は美味しいものがたくさんありますが・・・。

(つボイ)(小高)味が濃い!

(菊地)そうなんです。ですから塩分は何にどのくらい入ってるかというのをよく知ることがとても重要なんです。知らないと管理が出来ないです。塩分が多いと血圧が上がってきてしまいますし、血圧が上がると脳の病気や大動脈瘤、心臓の病気もなりやすくなります。次に大切なのは『血糖』ですね。

(つボイ)これまた甘い物が好きな人はアカンわけだ。

(菊地)最近とくに言われているのが『糖質コントロール』です。若い世代の方々もそうですが、”糖質というのはしっかり管理しなきゃいけないものだ”と認識されています。基本的には、炭水化物の多いものは少し控えたり、甘いもの・糖分の多いものは控えたりするのが一番ですね。

(小高)あと先生、運動についてなんですけど・・・。私、運動が大っ嫌いだけど健康のためにはしなきゃいけないなと思うと、どのぐらいすれば良いんですか?

(菊地)歩くというのが一番だと思います。毎日30分ぐらいを、小分けにしても結構ですので、まずは体を動かす・歩くのが一番重要です。ただ『運動』において一番大切なことは何かわかりますか?

(小高)何?一番大切なこと?

(菊地)『続けること』です。

(小高)あぁーそうか!

(菊地)目標を高く置かずに、毎日できることを少しずつやるのが一番重要です。

(つボイ)(小高)はい!

(つボイ)ということで、心臓病や脳卒中など血管にまつわる病気には共通したものもありましたね。こういったことは大事だなと思います!

(小高)お話を伺いました、一宮西病院の菊地慶太先生でした。ありがとうございました。

(菊地)ありがとうございました。

(小高)皆さんも心臓病や脳卒中に関して専門家の先生に教えてほしいことがあったら、このコーナーまで質問をお寄せください。

(つボイ)待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~心臓病について~』でした。

 

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中日新聞(本版)にて上林記念病院の「ストレスチェック」の取り組みが紹介されました

上林記念病院が実施しております「ストレスチェック」の取り組みが、1月15(火)付の中日新聞・朝刊(本版)に掲載されました。

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上林記念病院は2017年から、企業などを対象にしたストレスチェックサービスを提供しております。テストの結果、高ストレスと判定された人には臨床心理士精神保健福祉士による補足面談を行い、本当に高ストレスかどうかを見極めるのが最大の特徴です。ストレスの原因を探って医師の面接が必要なケースかをスクリーニングしていきます。誰が受けたか分からないように補足面談を行うため、医師の面談よりもハードルが下がり、従業員にとっては利用しやすいものとなっています。

◎上林記念病院・メンタルヘルス事業部の紹介ページはこちら。
https://www.anzu.or.jp/kamibayashikinen/mental-health/

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」 第6回(平成31年1月17日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」第6回(平成31年1月17放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長

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(小高)日本人の死因の第2位となっている心臓病について教えていただく心臓病シリーズ第2弾です。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。こんにちは。

(菊地)こんにちは。よろしくお願いします。

(小高)これまで色々と先生に教えていただいて、先週は心臓病の治療法には内科的なものや外科的なものと色々あるんだよ、というお話を伺いました。

(つボイ)菊地先生は心臓血管外科でありますから、先生のなさるものは手術ということですね。

(小高)その中でも菊地先生は・・・何でしたっけ、なんかの地方名みたいな名前。

(つボイ)なに?地方名?

(小高)信州地方みたいな・・・。先生の得意な・・・。

(菊地)『低侵襲心臓手術』です。英語ではMICS(ミックス)といいます。

(小高)あ、そのほうが簡単で良い!『低侵襲心臓手術』ですね。復習で、これはどんな手術なのか教えてください。

(菊地)はい。一般的に心臓の手術というと非常に”体への負担が大きいもの”と考えられやすいんですけれど、この低侵襲心臓手術は“皆さんの不安を吹き飛ばすように”“身体への負担が少しでも少なくなりますように”と考えられた手術です。具体的に何が違うかといいますと、まず切る場所が違うんです。例えば、我々が行う通常の冠動脈バイパス手術や弁膜症の手術というのは、のどの下の辺り、胸の真ん中にある胸骨という20cmから25cmある骨を、縦にまっすぐ切ります。『胸骨正中切開』といますが、この方法で心臓にアプローチをしていくというのが通常の心臓の手術です。一方、低侵襲手術はこの胸骨を全部切らない方法なんです。例えば心臓の弁膜症の手術では、右のおっぱいの下のあたりを6cmから8cmぐらい切ります。冠動脈バイパス手術では、左側の同じような場所をだいたい8cmぐらい切開して、通常の心臓の手術と同じ手術を行うわけです。

(つボイ)骨を切ってないですよね?

(菊地)そうですね。基本的には胸骨を切らないか、もしくは本当に部分的に一部だけ切って行う治療が低侵襲心臓手術、いわゆるMICS(ミックス)といいます。

(小高)骨を『大きく切る』のと『そこまで切らない』という違いだけで、私たち素人にもどっちが楽かはすぐわかりますね。

(つボイ)楽もそうだし、なんか手術を受ける側の安心感や恐怖感がだいぶ違いますね。

(菊地)その通りです。

(小高)ただ先生は、ガッと開けたら全部見えてそこでやる手術に比べると、そんなちょっとの穴だけではあんまり見えないですよね?

(菊地)そうですね。ただ僕も30年近く心臓の医者をやってますので、それなりの経験が積まれてきています。それに昔、ブラックジャックでは「傷跡が残らない」なんていうことがありましたよね。やはりそこが一番なんだと思います。

(つボイ)先生も読んでおられたんですか!?

(菊地)大好きなんです!本当に、そこが我々外科医の目標とするところで、切った傷が分からなくなるくらいとても小さい傷で同じような治療ができる。なおかつ皆さんの不安や痛みがなくなるような治療というのが、私は一番大事だと思っています。そうしないと、皆さん怖くて病院に行かないじゃないですか。

(小高)そうなんですよね・・。

(菊地)この低侵襲心臓手術の一番のメリットというのは、先ほどお話しした胸骨を切らないということなんですが、それによって日常の活動も非常に楽になります。例えば、手術のあと起き上がるときなどに両手を使いますが、胸の骨が切れていると、ワイヤーで止めていたにしてもやはり痛みがあるんです。そういうものが低侵襲心臓手術だと抑えられます。あとは、小さい傷によって手術の傷の感染症や縫合不全なども最小限・最低限に予防できるわけですね。他にも、輸血をする量が少なくなったり、退院までの期間が短くなったり、手術のあと車を運転できる時間がとても早くなったりします。やはり大きなメリットがある治療法ではないかと考えています。

(小高)どんどん進化していますね。

(つボイ)ということでありました。今日もまた色々教えていただきました。

(小高)ありがとうございました!一宮西病院の菊地慶太先生でした。皆さんも心臓病、そして脳卒中についても知りたいことがあったら、専門家の先生に伺いますので、このコーナーまでぜひ質問をお寄せください。

(つボイ)お待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~心臓病について~』でした。

 

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上林弘和院長が、医療と患者さんをつなぐWEBサイト「メディカルノート」の取材を受けました

上林弘和院長が、“医師・病院と患者をつなぐ医療検索サイト”「メディカルノート」の取材を受けました。今回の取材では、一宮西病院の開設から現在に至るまでの地域における役割、一宮西病院が今後特に注力する診療や治療、スタッフ採用におけるストロングポイント、一宮西病院が目指す理想の病院の在り方…などを熱く語りました。

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取材の最後には、若手医師へのメッセージ、地域の皆さんへのメッセージも語りました。「メディカルノート」での掲載は3月上旬を予定しております。詳しい内容は公式フェイスブック・公式ブログでも紹介します。ご期待ください。

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●メディカルノートとは ※メディカルノートWEBサイトより引用
メディカルノートは、現役の医師が運営する医療 Web メディアです。臨床の第一線で活躍する各科の専門家の監修・執筆やインタビューを通じて、病気や医療に関する“信頼できる情報”をやさしくお伝えしていきます。「エビデンス」と「専門家の臨床におけるエクスペリエンス」に基づいた医療情報が得られる世界を、医療従事者の方のお力をお借りして実現していきたいと思っております。

メディカルノートWEBサイトはこちら https://medicalnote.jp/

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」 第5回(平成31年1月10日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について②~」第5回(平成31年1月10放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長 

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(小高)日本人の死因の第2位となっている心臓病について教えていただく、心臓病シリーズ第2弾です。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)こんにちは、よろしくお願いします。

(つボイ)お願いします。お便りも色々来ておりますよ。ペンネーム『マラソンマン』さんからいただいております。『5年ほど前に大動脈逆流症と診断され、人工弁(機械弁)をつける手術を受けました。手術前までマラソンをしていたので、手術後はもう走れないかと諦めておりましたが、術後2年ほどしてスロージョギングができるようになり、練習を重ねて、10 km レース、ハーフマラソン、フルマラソンも完走できるようなりました。もちろん手術前のタイムには程遠いタイムなんですが』とのことです。

(菊地)それでもフルマラソンは凄いですね。

(つボイ)ギリシャの時代では死んでしまったんですから、フルマラソンを走った兵士が!

(小高)大動脈逆流症で人工弁をつける手術は、けっこうな手術ですよね?

(菊地)そうですね。「大動脈弁閉鎖不全症」といいますが、大きな手術です。これは外科医からしたら非常に嬉しいお便りですね。心臓の弁膜症というのは、今お話があった大動脈弁のほかにも僧帽弁というものがあって、これら2つに多く起きます。治療法としては最近では色々あるんです。例えば外科的な治療としては、大動脈弁の場合は人工弁に取り替える治療や、僧帽弁の場合ではご自身の逆流を起こしている弁を修復してもう一度使うような形成手術というのも行います。でも、みなさんいきなり手術というわけではなくて、最初に内科の先生がきちんと診断・治療をしていくわけです。内科の治療というのはお薬を使ったものや、最近ではカテーテルを使った治療などもあります。

(小高)私が不整脈カテーテルを受けましたけど、カテーテルは“手術”だと思ったら手術じゃなく“治療”なんですね。

(菊地)最近は「カテーテル手術」なんていう紹介もありますが、みなさん“手術”というとビックリしてしまいますよね。我々は手術ではなくて「カテーテル治療」と呼んでいます。小高さんがお話をされたカテーテルによる不整脈の治療は、「カテーテルアブレーション」と言います。電気の通り道をカテーテルによって焼き切ってしまって不整脈を治す治療なんですが、とても効果的です。

(小高)それについてお便りも来ているんですよね。

(つボイ)はい、ペンネーム『ダレダ』さんという名古屋市在住の67歳の男性ですけども、『去年の6月に不整脈カテーテルアブレーション手術を行い、6ヶ月経ちました。一昨年の9月に症状が出て、去年1月に受診し、検査の結果、手術をした方が良いとのことでしたが、手術が嫌で最初は断りました。しかし、他の先生からも手術しないと「脳梗塞になる危険がある」と聞き、手術に踏み切りました。』ということですが。

(小高)この方も「手術」って言われていたから・・・。

(菊地)びっくりしちゃいますよね。

(小高)これが手術じゃなくて「治療ですよ」って言われていたら、本当はもっと早くに気軽に受けていたかもしれないですね。

(菊地)そうなんですよ。手術というと重大な治療法に聞こえてしまいますが、カテーテルは局所麻酔で血管に管を入れて治す治療なので、みなさんの身体への負担がとても少なく良い治療なんですね。

(小高)私も全身麻酔じゃなかった。部分麻酔だから、先生と会話しながら治療を受けていました。

(つボイ)この方もそれで、『手術前は毎日、不整脈のせいで脈が飛んだり早くなったりするのがはっきり自覚でき、嫌な感じが続いておりました。今はそれもなくすっきりした日々を送っております。』とのことです。やっぱり治療効果が出ていますよね。

(菊地)抜群にありますね。とても良い治療法だと思います。実はカテーテルによる弁膜症の治療というのは、不整脈の治療だけではなくて、最近ではTAVI(タビ)というカテーテルによる大動脈弁の置換術ができるようになりました。ちょっと太めのカテーテルを足から入れていって、大動脈弁を人工弁に取り替えてしまうような治療法も確立されてきました。

(つボイ)カテーテルで弁を取り替えてしまうわけですね?

(菊地)そうです。身体への負担も非常に少ないです。

(つボイ)あら~!

(菊地)ただ、この治療法はまだ少し合併症なども起こるといわれておりますので、全身の状態がすごく悪い方やものすごく高齢の方には良い適応なんですが、お若い方や全身の状態が良い方は手術による大動脈弁置換術のほうがまだ成績は良いんです。逆に言うと、色んな治療法がどんどん新しくなっています。我々の分野でいうと、心臓の「冠動脈バイパス術」というものも行っています。これは、血液がよく流れる道を新しく作るような治療法になります。どちらも割りと身体への負担が少なくできるようになってきているんです。

(つボイ)なるほどね~。心強いお話が聞けましたね。

(小高)いろんな治療法があるということで、そのあたりもまだまだ先生には今後も伺っていきます。ありがとうございました。

(菊地)ありがとうございました。

(小高)一宮西病院の菊地慶太先生でした。皆さんも心臓病や脳卒中に関して専門家の先生に教えて欲しいことがあったら、このコーナーまでお寄せください。

(つボイ)質問お待ちいたしております。

(小高)「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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