CBCラジオ「健康のつボ~乳がんについて~」 第13回(令和3年9月29日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~乳がんについて~」 第13回(令和3年9月29日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)小高直子さん(アナウンサー)、鈴木瞳医師(一宮西病院 乳腺・内分泌外科 医長)

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(小高)今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺・内分泌外科 医長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。

(小高)今回の「健康のつボ~乳がんについて~」は今週が最終回です!

(つボイ)いろいろ学ばせていただきました。乳がんは、”体の表面にできるがん”だけに、自分で発見がしやすいがんだということも。

(小高)そして、自分で早く発見できれば生存率も確実にぐぐぐっと上がる癌です!最終回の今日は、検診やセルフチェックを中心におさらいをしていただきます、鈴木先生です。

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(鈴木)乳がんの患者さんが増えてくる40歳以上の女性に対して、自治体が行っているのがマンモグラフィーによる住民健診です。この検診の結果、「日本人の乳がんによる死亡率が下がった」という明確なデータがあり、マンモグラフィー検診の有用性は非常に高いと言えます。ただ、40歳未満の若い女性の場合は、マンモグラフィーによるがんの発見が非常に難しく、被爆の影響もあるのでおすすめできません。

(つボイ)前にもお聞きしましたね。

(小高)つボイさんはこれにとてもビックリしてましたね。

(つボイ)ビックリした!マンモやっとけば大丈夫って思ってたんですけれども・・・先生、以前に”雪の中でウサギを探す”という表現されてましたよね?

(鈴木)そうですね。全体的に白っぽく写ってしまって、ガンも白く写ってしまうので、非常に見分けづらいという。

(小高)では、マンモグラフィーはなかなかおすすめできない若い女性(私のような人。笑)の場合はどうしたらいいんでしょうか?

(つボイ)アンタいらんこと言わんでええねん。

(小高)スミマセン(笑)

(鈴木)はい、若い人に限らず重要なのは「セルフチェック」です(笑)

(小高)先生、逃げた(笑)全員に重要なのが「セルフチェック」ということですね?!

(鈴木)そうです!(笑)乳がんは、ほとんどの場合痛みがないので、逆に言えば、痛いだけならそんなに心配はありません。気を付けるべきは「痛みのないしこり」です。そこで重要なのが「習慣的なセルフチェック」となります。毎月1回、入浴時などに両方の胸を触ってしこりがないか確認してください。セルフチェックをすることで、乳がんの発見率は60%に上ります。

(小高)はい。①月に1度くらいでいいよ~という事と②お風呂の中で鏡を見ながら立った状態で目で見て確認することと③寝る前に横たわった状態でも確認してみましょう、とい事でしたよね?

(鈴木)はい!

(小高)はい。さあ、そしてつボイさん、来月は”ピンクリボン🎀月間”なんですよ!

(つボイ)おぉ、そうですか~。僕持ってますよ!ピンクリボンのバッジ!ピンクのキュッと丸まった可愛いやつ。あの月間なんですね!

(鈴木)ふふふ(笑)そうなんです~。

(小高)先生、なんで”ピンクリボン”なんですかね?

(鈴木)そうですね、10月が「ピンクリボン月間」ということなんですけれども、こちらさまざまな説があるんですが、元々ピンクリボン運動というのは、まだ乳がんについて広く知られていなかった頃、アメリカの小さな町で乳がんで亡くなった女性の母親が、亡くなった女性の娘=ご自身のお孫さんですね。同じ悲しみを繰り返さないように・・・と願いを込めて手渡したものがピンク色のリボンであった事から始まった運動と言われています。

(小高)この期間中はどういう事をするんでしょうか?

(鈴木)はい、この期間は、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを訴える啓蒙活動が各地で行われる期間です。日本では10月1日になると、東京タワーやレインボーブリッジ、オアシス21などがピンク色にライトアップされて、検診受診率を上げるためのシンボルとなっています。最近では新型コロナウイルス感染症による検診の受診日会も増えてはいますが、早期発見すれば90%以上が治ると言われる乳がんですので、自分の年代にあった習慣を身に着け、ブレストアウェアネスの大切さを知って、「セルフチェックの習慣化」、そして40歳を過ぎたら「定期的な検診」を心がけてください。少しでも気になること、また直接医師に聞いてみたいことがあれば、一人で悩まずに、医療機関で相談してくださいね。

(つボイ)これはずっと聞いてらした方は勉強になりましたねぇ~!

(小高)はい。先生は病院内だけでなくって、色んな患者さんの予後のサポートコミュニティにも参加されているという事ですから。

(つボイ)特にね、色んな病気になると気が弱くなりますけれども、この”乳がん”ってデリケートだと思いますから、心のケアって必要だと思いますね。

(鈴木)はい、とても必要だと思います。

(小高)ピンクリボンの期間中は先生お忙しいんじゃないですか?

(鈴木)はい、啓蒙活動ができればいいかなと思っております・・・!(笑)

(つボイ)はい、僕達はこの期間ずっと勉強させていただいて、本当にありがとうございました。

(小高)ありがとうございました!

(鈴木)ありがとうございました。

 

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(つボイ)ピンクリボン月間。今まで関心のなかった方も、ひとつのきっかけになればいいですね。

(小高)そうですね~!そして今回のシリーズで鈴木先生に教えていただいたことを、

皆さんは頭の中にしっかり入れて、毎月1回のセルフチェックを習慣化していきましょう!

(小高)康のつボ~乳がんについて~』でした。

 

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明日10/5(火)放送!『ZIP-FM PINK RIBBON DAY supported by 一宮西病院』

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明日10/5(火)、FMラジオ局「ZIP-FM」にて、『ZIP-FM PINK RIBBON DAY supported by 一宮西病院』が放送されます。この日のZIP-FMは、1日を通して【乳がん乳がん検診】に関するトピックスを紹介するプログラムになっており、下記ワイド番組では当院乳腺外科・鈴木瞳副部長が出演、乳がんに関するリスナーから質問に答えます!

出演①「BRUNCH STYLE(ナビゲーター/永田レイナ)」(11:00ごろ)f:id:kyouryoukai:20211004185100j:plain

出演②「SWEET VOX(ナビゲーター/高木マーガレット)」(16:00ごろ)f:id:kyouryoukai:20211004185215j:plain

またこちらの番組では、ナビゲーターによる当院訪問の様子が紹介されます!

出演③「GENZ(ナビゲーター/中川大輔、野田つばさ)」(23:25ごろ)f:id:kyouryoukai:20211004185324j:plain

※10/5(火)は、病院名入りのジングル、関連CMも複数回放送されます。

お仕事の都合等で聞けない方は、オンエア後1週間以内ならradiko「タイムフリー」でお聞きいただけます。

10月はピンクリボン月間です。ご自身の体について見つめなおすきっかけとなればうれしいです!ぜひお聞き逃しなく!

CBCラジオ「健康のつボ~乳がんについて~」 第12回(令和3年9月22日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~乳がんについて~」 第12回(令和3年9月22日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)小高直子さん(アナウンサー)、鈴木瞳医師(一宮西病院 乳腺・内分泌外科 医長)

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(小高)今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺・内分泌外科 医長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。

(小高)今回の「健康のつボ」は乳がんについていろいろ学んできました。

(つボイ)女性は40代から増え始め、50代でピークやと。でも数は少なくても、若い女性も発症することはある、ということですね。

(小高)そうなんです。そして先週は男性でも乳がんになるというお話も聞きましたね!さて、今週と来週で乳がんについてのおさらいをしていきましょう~~。鈴木先生です!

 

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(鈴木)乳がんは母乳を作る乳腺の組織にできるがんです。女性のがんの中で最も罹患数の多いがで、がん全体のおよそ2割を占めています。日本人女性の9人に一人が罹患すると言われています。また、遺伝的素因があって乳癌になっている人は、乳がん全体の5%程度で、頻度は低いですが、「遺伝性乳癌卵巣癌症候群」と言って、BRCA1(ビーアールシ―エーワン)・BRCA2(ビーアールシ―エーツー)という遺伝子の変異が特定されています。昨年2020年の4月に、乳がんと卵巣癌の既往がある人は、ご自分に遺伝子変異があるかどうかの血液検査が保険適用となりましたので、気になる方は治療中・経過観察中の医療機関で相談してみても良いと思います。遺伝性の癌疾患については研究もどんどん進歩してきていて、これまで解明されなかったことがどんどん明らかになってきています。「遺伝性乳癌卵巣癌症候群」については、私も作成に携わった診療ガイドラインが今年の7月に出たばかりですが、今後社会的に広く認識されていってくれるとよいなと考えています。

(小高)色々な方面で進歩してるんですね!

(つボイ)血液検査でも色々分かることが増えたと!

(小高)はい。年齢的にはどうでしょうか?

(鈴木)はい、一般的ながんが60代以降で増えていくのに比べて、40代から急激に増えているという特徴が乳がんにはあります。ただ罹患者数が多い一方で、死亡率は他のがんに比べて少なくなっています。 ステージ0やステージ1で発見された場合、10年生存率は90%以上です。死亡者数が少ないのは、この初期で発見される方が多い事と、他のがんに比べて予後が良いことなどが理由として挙げられます。

(小高)治療法も色々確立されてきてるということですもんね。

(鈴木)はい。乳がんの治療は、手術や薬、放射線などを組み合わせて行います。手術の基本は「悪いところを取る」ということなんですが、手術には2種類の方法があり、一つは、悪くないところは残す「乳房温存手術」です。癌のある部分だけをくり抜き、その周りの乳腺を寄せて乳房の形を形成します。 温存療法は1990年代から始まって、現在は手術のおよそ6割が温存手術となっています。もう一つは、乳房をすべて取る「乳房全切除術」です。二つの術式によって、術後の生存率に違いが出る訳ではありませんし、手術時間や体への負担もさほど変わりません。

(つボイ)血液これも相談しながら、ですよね?先生。

(鈴木)はい、そうなります。乳房全切除術の場合は、「乳房再建」という方法があります。自分のおなかや背中の肉で再建する「自家組織再建」と、シリコン製のインプラントを使う「人工物再建」があります。どちらも手術による見た目は、以前より格段にきれいになっていて、手術を受けた患者さんの満足度は非常に高くなっています。

(小高)はい。

(つボイ)これはね、小高さんはね、材料に事欠きませんからね。

(鈴木)(笑)

(小高)ふむむ・・・いらないところの肉を全部もってきて全部胸にもってきたい・・・。

(つボイ)あかんあかん、全部もってきたらあかん。ちょこっとでええねん。

(小高)あはは!(笑)はい~、ということで!乳がんというのは、女性の中でも多い癌。「え~~~~っ!ビックリ!かかっちゃった!」というタイプのレアな癌ではなくなってきていると。

(鈴木)そうですね、非常に身近な存在になっていますね。

(小高)そして、遺伝的要素も低いけれどもあるので、ご家族・ご親族に乳がんが追い方は気を付けた方がいいよ、ということと。年齢的には40代位から急激に増えてくると。で、治療法は最近とても確立されてきていて、乳房再建など色んな方法があります。ということでしたね。

(つボイ)ねぇ、10年生存率が90%以上ですって、先生さっき仰ってましたけど、もうね!早く見つけましょうということですね。

(鈴木)はい、そうです。

(つボイ)はい。ねぇ、早期発見、重要なことですよ。

(小高)はい!今日はおさらい前半という事で先生にお聞きしてきました!

 

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(つボイ)乳がんは治療法も確立されているので、早期発見すれば、怖いがんではない、ということを学びましたね!

(小高)はい。来週が「乳がんシリーズ」の最終回になります。来週は、早期発見のためのセルフチェックなどをおさらいします!

(小高)康のつボ~乳がんについて~』でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~乳がんについて~」 第11回(令和3年9月15日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~乳がんについて~」 第11回(令和3年9月15日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)小高直子さん(アナウンサー)、鈴木瞳医師(一宮西病院 乳腺・内分泌外科 医長)

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(小高)今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺・内分泌外科 医長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。

(小高)乳がんは、日本人の女性のがん患者の中で一番多いがんです・・・とずっと言い続けて来ましたが!そのこと自体は事実なんですが、男性がまるっきり関係ないという訳ではありません!

(つボイ)この番組でも、時々、おたよりもいただきますよね。男性の乳がん

(小高)そうなんです。今日は、男性の乳がんについて。鈴木先生にうかがいます!

 

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(鈴木)男性でも乳がんに罹患される方はいらっしゃいます。何故かと言うと、乳がんは”乳腺にできるがん”で、乳腺は男性にもあります。したがって、男性でも乳がんになり得るということです。ただ男性が乳がんになる割合は少なく、女性の患者100人~150人に対して、男性患者は1人程度の割合です。加えて、女性に比べて発症する年齢が5~10歳ぐらい高いということ。男性の場合、65歳以降に発症する方がおよそ7割といわれています。

(つボイ)ええ~~~~っ!そうなんですね。

(鈴木)男性の場合は、乳腺が乳頭乳輪のすぐ下にしか広がっていないことがほとんどなので、乳頭乳輪付近が好発部位になります。

(つボイ)わ~~覚えとこ!

(小高)男性が乳がんになる理由って、何かあるんでしょうか?

(鈴木)男性乳癌の場合は、15~20%に”乳癌の家族歴”があります。また乳がんだけでなく、卵巣がん前立腺がんの家族歴があるような患者さんもいらっしゃいまして遺伝にかかわる乳癌の確率が高い、ということが知られています。このような遺伝的な素因の他、胸部や乳房への”放射線治療歴がある場合”や、何らかの理由で”女性ホルモンの分泌量が多い場合”も男性乳癌のリスクがあります。

(つボイ)今までめちゃくちゃ他人事だと思ってた・・・。

(小高)以前お便りも来てたんですけれども、男性の場合「あれっ?」と思った時に受診するのは「乳腺科(乳腺外科)」でいいんでしょうか?

(鈴木)男性の乳がんも検査や治療法が女性と変わる訳ではありません。予後的にも女性の乳がんと大きな差はありませんので、乳がんの専門機関で適切に診断して治療を受けることが非常に大切です。ただ、男性乳癌の患者さんは、多くの場合まさか自分が乳がんだと思わずに、胸のしこりが気になって、”外科”や”皮膚科”をまず受診されるケースが多くみられます。そこで乳がんが疑われて乳腺外科を紹介されて来院されることが多いです。最初に乳腺科を受診することにためらいがあれば、まずはかかりつけの先生に相談してみるのも良いかと思います。

(つボイ)はい。でもそりゃ・・・ねぇ!まず、待合室だけでも・・・ためらいが。

(鈴木)そうですよね・・・。

(小高)でも、男性が乳がんを見つける方法として・・・男性の定期検診で乳がんって入ってないですよね?

(鈴木)はい。男性の定期検診に乳がんの検査は入っていませんから、その分普段から意識していないと発見が遅れがちです。

(小高)男性こそセルフチェックが必要なのでは・・・?

(つボイ)以前お聞きしたあの方法で?

(鈴木)そうですね!特に男性の場合は、乳頭乳輪付近の乳腺が集まってる部分にしこりがないかどうか、ぜひこの機会にチェックしてみて下さい。

(つボイ)で、そこでまさか、しこりを発見した場合はどうしたらいいんでしょうか?

(鈴木)男性の場合もセルフチェックはとても大切です。ただセルフチェックでしこりがあったからと言って、すべてが乳がんという訳ではないんです。実際、乳腺科を受診した男性の9割以上は乳がんではなく、「女性化乳房症」と診断されています。

(つボイ)えっ?今、なんですって???

(鈴木)はい。「女性化乳房症」とは、男性の乳腺が発達して、女性の様に乳房が膨らんでくる症状のことで、良性の疾患です。特に悪性化することはありません。ホルモンバランスが変動する”思春期”や”更年期”に発症しやすいと言われています。前立腺肥大症の薬など、”ホルモンに影響する薬”が原因となることもあります。その他には、内分泌疾患ですとか、肝臓の疾患が原因になること、特定の高血圧の薬や抗生剤などが原因となることもありますが、特に原因もなく、生理的な乳腺の肥大で発症する、ということも多いです。

(小高)女性化乳房症」って、治療した方がいいんでしょうか?

(鈴木)ほとんどの場合は、経過観察のみで自然に軽快することも多いので治療は不要です。ただ、原因となる薬が特定された際には、リスクとベネフィットを検討した上で薬の中止や変更をすることがあります。また「女性化乳房症」の方の中には、膨れている部分の痛みが非常に強い方もいらっしゃって、薬物治療や、ごくまれに手術を行うということもあります。いずれにしても、気になったら医療機関で診断を受けていただきたいと思います。

(小高)え~~っと・・・男性もおっぱいの病気になる!ということですね。

(鈴木)そういうことになります(笑)

(つボイ)はい・・・気を付けたいと思います!

 

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(つボイ)いや~~乳房のしこりは”乳がん”だけでなく、「女性化乳房症」というのもあるんですね。

(小高)そうですね。しこり=乳がん!って訳でもないようですが、いずれにしても、男性だからといって受診が遅れると、がんだった場合に進行しているケースがありますから、恥ずかしがらずにちゃんと受診していただきたいですね。どうしても恥ずかしい!という方は、パートナーがいらっしゃる場合は、いっしょに行ってもらうと、乳腺科もちょっとは行きやすくなるかもしれないですね。待合室がね、なかなか恥ずかしいとは思いますけれど、奥さんについてきてもらうとか(笑)

(つボイ)奥さんのつきそいのフリして本当は自分!って感じですかね(笑)いやしかし命には代えられません。堂々と行きましょう!

(小高)康のつボ~乳がんについて~』でした。

 

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一宮西コビッドセンターが、中京テレビ放送の報道番組「キャッチ!」の取材を受けました

中京テレビ放送の夕方の報道番組「キャッチ!」に、一宮西コビッドセンターが取材を受けました。

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番組名:キャッチ!
放送日:令和3年9月10日(金)15:48~
放送局:中京テレビ放送
タイトル:潜入 自宅療養⇒“急きょ”入院へ

◎このニュース映像は、下記ニュースサイトでも視聴いただけます。

●中京テレビホームページ

●Yahoo!ニュース

●Locipo
 

CBCラジオ「健康のつボ~乳がんについて~」 第10回(令和3年9月8日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~乳がんについて~」 第10回(令和3年9月8日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、山内彩加さん(アナウンサー)、小高直子さん(アナウンサー)、鈴木瞳医師(一宮西病院 乳腺・内分泌外科 医長)

f:id:kyouryoukai:20210915091944j:plain(山内)今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺・内分泌外科 医長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。

(つボイ)もうこのところずっと、乳がんのいろいろなことを教えていただいています。早期発見すれば怖いがんではない!というお話ですね。

(山内)私の周りにも乳がんの人がいて、気になってはいるんです。詳しく聞きたいんですけど、今は手術も技術が進んで、温存術や再建術など、選択肢が広がっているんですよね?

(つボイ)そうなんですね!完治後の生活も、最近は大きく変わって来ていると思いますけどね。

(山内)今回はサバイバーシップについてうかがいます。お話をうかがっている鈴木先生は、直接的な治療はもちろんですが、手術後のがん患者さんのサポートも積極的に行われているそうです!(※このコーナーはつボイさんと小高さんがインタビューしています。)

 

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(鈴木)乳がんは、手術の術式や薬物治療など、どんどん進歩して選択肢も増えているので、患者さんと医師とできちんと相談して決めていかなくてはならない治療方針がたくさんあります。また”罹患する人が多いがん”ではありますが、”完治する人も多いがん”なので、治療後の定期健診も大切で、患者さんとの付き合いが非常に長くなります。そんな患者さんの「病気」を治すだけでなく、「人」としてまるごとケアして患者さんに伴走することをモットーに診療にあたっています。

(小高)一緒に走ってくぞー!って感じですね。

(つボイ)ふむふむ。

(鈴木)乳がん患者さん同士が悩みを話し合ったり、情報交換したりする場も大切で、患者さん同士のピアサポーポートコミュニティを支える活動にも力を入れています。

(つボイ)何ですか?この『ピアサポーポートコミュニティ』というのは?

(鈴木)はい、ピアサポートコミュニティとは、同じ病気の患者さんがお互いにサポートしあうものでして、こういう活動のひとつが乳癌や卵巣癌、子宮頸がんなど、あらゆる癌に罹患した「女性」のためのSNS型サポートコミュニティの「Peer Ring(ピアリング)」というものです。

(小高)ピアリング?

(鈴木)はい、「Peer Ring(ピアリング) https://peer-ring.com/  」です。この「Peer Ring(ピアリング)」というものは、従来の患者会と異なって、時間や距離の制約なくスマホアプリやPCで使えるコミュニティ型のSNSを、患者さん向けに運営しています。登録した会員さんが治療に向き合う日々の日記を投稿して互いに励ましあったり、治療と仕事や、暮らしの両立についてアドバイスしあったり・・・といった、患者さん同士のコミュニケーションを取れるツールになっています。副作用があって外に出られない時や、海外在住の患者さん、あるいは地方在住者で近くに患者会が無いような患者さんでも、気軽に同じがん患者さんと悩みを共有出来て、顔が見えなくても、お互いにつながることができます。今はコロナ禍ですので、丁度時代にマッチしたツールになっていて、現在、1万人以上の患者さんがいらっしゃいます。私は医療顧問として、診察室では聞けない悩みを取り上げてコラムを書いたり、医療情報の正確性について確認したりしています。これから治療を始める方も、すでに乳がんを経験をした方でも、サイトにアクセスして頂ければ、患者さん同士のあたたかいコミュニティの場というのを実感して頂けると思います。

(小高)これ私、がんじゃなかったんですけど、10年位前に別の病気で手術した時に、私と同じ病気の方が書いたブログとか、ホームページとか、物凄い探しました!

(鈴木)そうすよね・・・。

(つボイ)いやいや~「同病相憐れむ」って言葉もある通り、同じ病気にかかった人は気持ち分かり合えますよねぇ。

(鈴木)そう思います。

(小高)そこにお医者さんが参加して下さってると、さらに頼もしいツールになりますね!

(鈴木)あともう一つ、「ピンクリング https://www.pinkring.info/ 」という団体のメディカルアドバイザーも兼任しています。こちらは、20代30代の若年性乳癌の患者さんのためのサポートコミュニティでして、この世代は、結婚・妊娠・出産などへの悩みがあるにも関わらず、周りに同世代の患者さんがそういないので、相談できる環境がなかなかありません。そういった女性の大きな不安を取り除くために、悩みを共有しサポートし合うことを目指して活動しています。

(小高)どちらも情報交換が大事だよ、というか。

(つボイ)インターネットってこういう使い方あるんですよね。

(小高)こういった活動をされて、感じられたことなどありますか?

(鈴木)はい。こういった活動へを通して、診察室の外の患者さんの生活や、診察室では聞けないような”患者さんの本当の気持ち”について、知る機会をいただいている事に私自身とても感謝しています。乳がんの適切な診断と治療は勿論ですが、必要な方に必要な情報が届いて、乳がんになっても安心して暮らせる社会を目指してサポートを継続していきたいなと思っています。「腫物に触るように接して欲しくない・・・だから乳がんのことは他人に絶対言いたくない・・・」という患者さんは、実際とても多いんですけれど、乳がんに限らず、病気になった時の不安な気持ちは一人では抱えるものではないと思いますので、受けられる周りのサポートというのは絶対受けたほうがいいと考えています。正しい知識や情報が広がって、周りの人が「そんなに心配しなくても普段通りに接すればいいんだ」「こういうサポートがあれば助けられるかな?」と、積極的に思えるような社会になれば、患者さんを支えることにつながると思いますので、そういう意味でも、患者さん、・・・女性だけでなく、ぜひ男性や地域社会の人にも、乳がんの正しい知識を持ってもらいたいなと思います。

 

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(つボイ)はい、ということですが・・・病気に対する不安な気持ち、一人だったら支えきれないけど、グループでお互い話し合うことができたら、ずいぶん気持ちも楽になるでしょうね。

(山内)やっぱり、女性の悩み、患者さんの悩みに寄り添ってもらえるのはありがたいですね。来週も鈴木先生乳がんについてお話をお聞きしていきます。

(山内)『健康のつボ~乳がんについて~』でした。

 

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中日新聞(本版)生活面『子育て』紙面に、脊椎・側彎センター長の川上紀明医師が登場しました

本日9月10日(金)付の中日新聞(本版・生活面/子育て紙面)に、一宮西病院 脊椎・側彎センター長、川上紀明医師への取材記事が掲載されました。

【記事見出し】
背骨の定期チェック 大切
脊柱側彎症 成長期の発症多く
前屈テストなど「家庭でも実施を」

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