CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第6回(令和4年5月11日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第6回(令和4年5月11日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。

(小高)先週はいわゆる四十肩・五十肩、正式な病名では『拘縮肩』とはどういったものなのか教えていただきました。

(つボイ)肩が痛くて上がらないだけでは、別の病気の場合もあるということでしたね。

(小高)腱板断裂というね。他人に手伝ってもらっても肩が上がらない場合は拘縮肩(四十肩・五十肩)だそうなんですが、今日はそんな拘縮肩についてお聞きします。梶田先生です。

 

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(梶田)四十肩・五十肩は基本的には皆さん『保存療法』といって、手術じゃない方法で治ります。9割以上の方は手術必要ない病気になりますので、病院に来られた場合はリハビリを進めていきます。

(小高)リハビリ!?どんなリハビリをするんですか?

(梶田)リハビリは理学療法士の人にお願いするのですが、自分ではなかなか動きを出すのは難しいので、リハビリの先生達が肩を動かす、他動的に動かすというのが主体になってきます。

(つボイ)それは痛いんですか?

(梶田)最初は痛いので、最初のうちは肩ではなくって例えば肩甲骨だったり背骨の方を動かしたり、違う関節をちょっとずつ動かしていって、肩にどんどん近づいていくようなリハビリをしていきます。

(小高)回りから動かしていくわけですね~。

(梶田)そうです。

(つボイ)これってどのくらいかかるんですか?人によるでしょうけど。

(梶田)基本的には3ヶ月を目安に考えています。3ヶ月やって、動きがある程度出る人・出ない人って分かれてきますから、まずは3ヶ月のリハビリを目標にしています。

(小高)なんかこうお薬とかお注射とか、そういうのは無いんですか?

(梶田)注射自体は肩の関節の中で炎症を起こしているので、僕の場合だとステロイド注射を何回か注射をして行きます。ただし、たくさん打つと逆に副作用も出ますので、だいたい3回から5回ぐらいを目安に肩の中にステロイド注射をして、炎症を抑えてあげる。また飲み薬ももちろん出していくんですけども、炎症を抑えるような飲み薬であったり、あと最近だと夜間の痛みが強い人に関しては、夜間痛によく効く薬もありますから、患者さんの痛みが出る時間ですね、どういう時に痛いのかというのを確認しながらお薬を選択してきます。

(つボイ)ほぉ~。

(小高)やっぱり痛いときは我慢せずに、そういった消炎剤とかで一時的でも和らげたほうが良いんですか?

(梶田)関節の可動域が狭くなってしまっているので、できるだけ痛みを抑え込んで、痛みがない状態でできるだけリハビリをするのが良いと思います。

(つボイ)なるほど。そういう薬とリハビリは併用してやっていく、と。

(梶田)そうですね。

(小高)特に痛みの強い人っていうのは、そこからさらに治療が進むってこともあるんですか?

(梶田)そうですね。まずは3ヶ月間は今言ったような注射療法、リハビリ、あとは飲み薬で経過をみたりするんですけど、3ヶ月くらい診させてもらうと治りのいい人・悪い人というのがだいたい分かれてきます。特に夜間の痛みが強い人は、寝れないことすごく精神的にも身構えていますので、そうした場合にはちょっと踏み込んだ治療というのに変わっていきます。

(小高)でも段階を経て一番合った治療法をやっていくっていうことなので、何回も言うことになりますが、痛いの我慢してたら治るっていうわけでもないし、痛いのを我慢しながら自分流で動かしていたらそれが良いってわけでもないんですね。

(梶田)やっぱり自分でやるのが限界があるのでね。もちろん自分でも動かしてもらうんですけど、まずはリハビリに通ってもらって、誰か人の手を使いながら動かしてもらうのが治るポイントだと思います。

(小高)なんか、『バキッ』『ボキッ』みたいな感じじゃないんですね。

(梶田)そうですね(笑)。リハビリではなかなかそこまではやれないです。

(つボイ)痛いじゃんそんなん。ビックリしたわ。

(小高)なんかこう固まっているんだったら『ガッ!ガッ!』ってやれば良いのかなって思ったけど、そんな風にはしないから安心してください。

(つボイ)なんなの。

(小高)そこ聞いておかないと。ビックリすると困るから。やっぱりこうやってお聞きしていると、四十肩・五十肩も「病気だなぁ」「ちゃんとした治療ってあるんだなぁ」というこがわかりますね。

(梶田)関節の袋(関節包)は必ず元に戻りますので、リハビリが上手な先生がいると戻りも早いですし、逆になかなかリハビリの進みが悪い人っていうのは、関節包が固まったままになっているので、そこに関しては上手なリハビリと、注射だったりでできるだけ痛みがない状態を作るのが大事だと思います。

(つボイ)今の言葉でなんかね、頑張れそうな気がしますよね。病気によっては本当に治らないものもあるんですが、これをやればちゃんと治ってきますよ、というのはちょっと嬉しいですね。

(小高)心強いです。

 

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(つボイ)まずはリハビリの先生の手を借りて、肩をよく動かすことから治療がはじまる、というわけですね。

(小高)はい。来週はこの拘縮肩の『積極的な治療法』について教えていただきます。『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第5回(令和4年5月4日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第5回(令和4年5月4日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っていきます。

(小高)肩の痛みの原因やどんな状態だったら病院へ行った方がいいのかなど、肩の痛みについて色々と伺ってきました。今週からは個別的な肩の痛みとその治療法についてお聞きしてきますよ。

(つボイ)まぁなんと言いましても一定の年齢になりますと、気になる『四十肩』『五十肩』と、そう言われる肩の痛み。こちらの方からちょっと教えていただきましょう。

(小高)梶田先生です!

 

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(梶田)四十肩・五十肩というのは正式な名称じゃなく、俗称なんですけども。

(つボイ)どう見てもそんな感じですね。

(小高)正式な名前はあるんですか?

(梶田)一昔前までは「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」という言い方をしてたんですけども、ここ数年で病名をしっかりしましょうという風に学会の方で話がありまして、今は『凍結肩(とうけつがた)』もしくは『拘縮肩(こうしゅくがた)』というような病名になります。拘縮肩の方が正式な病名になると思います。

(小高)『拘縮』はちょっと難しい字ですね。

(梶田)肩が固まる拘縮ですね。肩が拘縮してしまう(固まってしまう)というのが正式な病名になります。

(小高)固まるわけですか?

(梶田)そうですね。固まるんですが、骨が固まるってわけじゃなくて、関節を包んでいる袋、間接包(かんせつほう)という袋が固まるのが病態になります。

(小高)筋肉が固まるんじゃないんですね!?

(梶田)筋肉ではなく、関節を包んでいる関節包が固まります。

(つボイ)そこが固まると動くときに痛みが出てくるんですか?

(梶田)関節が固まっちゃってるのでそれを無理して動かそうとすると痛みが出て、余計動かさなくなって…というような悪循環になってしまいます。

(小高)(関節包は)クッションのような役割を本来はするんですか?

(梶田)関節を包んでいて、関節が脱臼しないようになど、本来は守るような袋になります。

(つボイ)ふんふんふん。年を取ってくると必ず起こってくる、と。

(梶田)四十肩・五十肩と呼びますけど、一番多いのは60代ですね。年をとってくると多くなってくるような病気です。

(小高)四十肩・五十肩というような俗称だと、一定の年齢ぐらいになってくると誰もが通る道で、ちょっと我慢して期間を過ぎると良くなるよ、みたいに思ってる人もいると思うんですけど。

(梶田)そうですね。一番多いのは自分で様子を見て、だんだん良くなって行くパターンが一番多いと思います。ただすごく個人差があるので、痛みがすごく強い人から、痛みが軽度で終わるパターンと、いろんなパターンがあります。

(つボイ)そしたら、こういうことになったらどうしたらよろしいんでしょうか?

(梶田)まずは診断をしっかりつけたほうが良いと思いますね。拘縮肩だと思っていても違う病気だったりする可能性がありますから。まずは病院に受診して頂いて、本当に拘縮肩かどうか調べるのは一つポイントかなと思います。

(小高)そうじゃない病気というのは、例えばどんなものがあるんですか?

(梶田)1つ一番怖いのは『腱板断裂』といって筋肉が切れてしまって肩があがらないというのは1つ心配なところです。

(小高)私いま言い訳のつもりで、「四十肩違うわ!腱板断裂だわ!」って言おうと思ったら、そっち(腱板断裂)の方が怖いんですね。

(つボイ)腱板断裂…。これこそ放っておいたらあかんやつですよ。

(梶田)そうですね。腱板断裂は筋肉がきれちゃう怪我なんですけど、ちょうど二つともレントゲンでは正常に写ってしまうんですが、腱板断裂の方は手術になってしまう可能性があるような、そういう怪我になります。

(小高)やっぱり症状が似ていて間違われることがあるということですか?最初の症状は「肩があがらない」?

(梶田)そうですね。肩が痛くて上がらないというのが2つとも共通した症状になります。保存療法といって、最初は注射とかで経過をみるんですけど、痛みが長引いて手術になることが多いです。

(小高)どうしてもさっき言ったように「四十肩かな?五十肩かな?最近肩が上がらないな…」と思うと、なんとなく、先生もおっしゃっていましたけど、しばらく様子をみて…って思っちゃうんですけど、これは正しいんですか?

(梶田)肩の痛みに関して言うと、出来るだけ動かしたほうがいいのは間違いないんですけども、たとえそれが腱板が切れていたとしてもを動かしたほうがいいと思います。

(小高)肩が痛いのもちょっと侮ってては、結構重い病気だったらそのままほっといても治らない場合だってあるんだよ、ということなんですね。

(つボイ)なんにしてもちょっと診てもらうということが大事なことですよね。

(梶田)そうですね。まずは本当に四十肩・五十肩かというのは一つポイントだと思いますので、診断をしっかりした方が良いと思います。

(小高)先生は診断名をいうときは正式名で伝えているんですか?

(梶田)そうですね。患者さんには「肩関節の拘縮肩」と僕は伝えていますけれど、やっぱりそれだと分かりにくいので、年配の人には「四十肩・五十肩ですよ」といいます。

(小高)四十肩・五十肩を分けていうときはあるんですか?

(梶田)えっと…50代の人には四十肩っていいます。

(小高)あはははは!!

 

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(つボイ)やっぱそういう配慮がね!いりますよね!

(小高)でもよく似た病気もあるからやっぱりちゃんと診てもらった方がいいですね。

(つボイ)そういう分ける必要があるよ、ということですよね。

(小高)そして来週はこの拘縮肩、いわゆる四十肩・五十肩の治療法をお聞きして行きます。『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第4回(令和4年4月27日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第4回(令和4年4月27日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っていきます。

(小高)先週は「こんな症状があったら病院で受診しよう」という判断をするためのセルフチェックの方法を教えていただきました。

(つボイ)受診はあれでしょうか、整形外科でしょうか?

(小高)今日は肩が痛い時に受診する際の「病院の選び方」を教えていただきます。梶田先生です。

 

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(梶田)実際には(総合)病院に直接来ることは少ないと思うんですよね。家の近くにある、開業している整形外科のクリニックであったりとか、接骨院に行く方もいらっしゃるとんですけども、一番大事なのはまだ大きな骨折がないかどうかを確認してもらった方がいいと思います。転んだりして肩が痛い時に一番疑わないといけないのは骨折ですので、骨折してる場合は、安静にしていただいて骨がくっつくのを待ったほうがいいと思います。

(つボイ)まず一番の確かめないといけないことですよね。

(小高)やっぱり関節が…ってことになったら専門の先生に見ていただきたいなっていうのが人情だと思うんですけれども、「家の近所の整形外科の先生は肩じゃないんだ」みたいな時はどうすればいいですか?

(梶田)一般的な開業している整形外科の先生のところで骨折がないか確認していただいて、もし骨折がなければ、まずはできるだけ動かすようにしてください。肩関節は骨折がなければ動かすのは治療の最優先ですので、それでもやっぱり痛みが出るような場合であったり、夜寝れないぐらいの痛みが出てくると、もっと違うような病気を疑うような段階にありますから、その時には大きな病院に受診をしたほうがいいと思います。

(つボイ)まず先生、動かすといいましたが、どういう動きをすればいいんですか?これまた症状にもよるんですかね?

(梶田)症状によりますけども、できるだけ片方の腕は使えますので、そっちの手を使いながら腕を挙げるような練習をしてもらって…。

(つボイ)もし上がらないなら、どこまで上がるかとかを…。

(梶田)そうですね。確かめながらやっていただいて、病院に来る際には、肩関節を専門にしているように病院を選んでもらってもいいかなとは思います。

(小高)肩関節を専門にしている病院というには、探せばすぐに見つかるんですか?

(梶田)最近はもうインターネットで病院を検索すると手術件数であったり、各医者の専門分野も載ってますから、それを見ていただいて、肩関節を得意としている先生を探していただけると良いと思います。

(つボイ)今はそういう時代だね。ネットでね。

(小高)肩関節の特化した先生ていうのは、お医者さん(整形外科医)の中では割と多い方なのか少ない方なのか?

(梶田)実は少ないです。整形外科の中でも肩関節を専門としている人は少なくてですね、本当に紹介してもらうのであれば、ちゃんと調べて行かないとたどり着くことはなかなか難しいと思います。

(小高)近所の整形外科に行って、骨折でもないし、これはどうも肩関節かなっていう時に、必ずしも整形外科の先生が優秀な肩関節の先生を知っていて紹介してくれるって訳でもないってことですか?

(梶田)そうだと思います。実際には通院しやすいような、クリニックさんの近くの病院に紹介になることは多いと思いますけども、そこでもやはり専門性が分かれてますので、(紹介先の病院が)専門でなければ、ちょっと違う病院に紹介していただいた方がいいと思います。

(つボイ)ちょっと話が逸れるかもわかりませんが、そういう肩関節の専門の先生が少ないということですが、先生はどうしてそれを選んで、この道に進まれたんですか?

(梶田)僕自身はスポーツをずっとやっていて、学生時代に大学時代までバレーボールやってて肩を痛めた経験があるので、それで肩に興味を持ちました。あとは、実際に整形外科医になってから、肩の悪い人をよく見る機会があって、そこで肩を勉強しようというふうに考えました。

(つボイ)これはね、吉田兼好さんが言うね、”いい先生の典型”です。『病気がちの医者ほどいい』と彼は言っていますから。病人の苦しさ、肩を患っている方の苦しみを知っていらっしゃる先生です。

(小高)そうですね。それで肩関節専門の先生が割と少ないというと、やっぱりいい先生に診てもらいと思うと、ものすごい遠くから来ないといけないということになりますかね。

(梶田)利便性が一番だとは思いますけど、いざ治療になったときはリハビリが重要になってきますから、リハビリで通院しやすい病院を選ぶ必要があると思います。

(小高)そうか。いい先生を求めすぎてものすごい遠いところから通っても、肩の症状によっては『そこまで遠くから来なくてもいいよ』という場合も…。

(梶田)そうですね。その場合は家の近くの所を僕らが紹介することもあります。

(小高)リハビリもやっぱりありますもんね。

(梶田)肩関節の治療はリハビリがメインになりますので、そちらの方が重要だと思います。

 

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(つボイ)聞いておりますと、肩関節の専門家というのは少なくて、遠くの名医を選ぶと今度はリハビリで通院するときに不便があると。利率背反の厳しい選択を迫られそうですね。

(小高)そうですね。専門の先生に診断していただいた後は、リハビリがしっかりできる近所の病院や施設を紹介してもらえることも多いそうですから、まずはやっぱりしっかり診断して貰う事が肝心ですよね。

(小高)さぁ、来週からは具体的な肩の疾患と治療法を教えていただきます。『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

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中日新聞(本版)健康面『紙上診察室』に、人工関節センター巽医師が登場しました

4月26日(火)付の中日新聞(本版)健康面『紙上診察室』において、一宮西病院・整形外科部長兼人工関節センター長の巽一郎医師監修による、ひざの痛みに関する記事が掲載されました。

【記事見出し】
紙上診察室
ベーカー嚢腫の水抜き 長く続く?
関節液たまる原因探って



ICCチャンネルにて 一宮西病院の料理番組がスタートします!

当院の栄養科全面協力のもと、一宮西病院の料理番組がスタートすることになりました!!

実際に当院で活躍する管理栄養士が出演し、栄養満点カンタン旬のうまみたっぷりのレシピを紹介してくれる番組です!ぜひ家庭の料理でも取り入れてほしい栄養ポイントもたくさん紹介していますよ。

 

番組概要

■タイトル   管理栄養士にきいてみた お手軽健康レシピ (by一宮西病院)

■放送日    5月1日(日)から

■放送時間   毎日 15:45~/20:45~

■番組ホームページ

https://www.icc-media.co.jp/icc/lineup/recipe/index.html

 

5月のレシピはこちら!

【鱈と豆腐のふわふわバーグ】【旬のアスパラ 生ハム巻き】

 

出演している管理栄養士の渡邊さん(写真右)

レシピも渡邊さんが試作を重ね考案したものです。

 

6月の放送ではまた新しいレシピを紹介します。お楽しみに♪♪

ケーブルテレビICCをご契約の方はぜひご覧ください!

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第3回(令和4年4月20日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第3回(令和4年4月20日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っていきます。

(つボイ)はい。まぁ少しあれですよね、聞いていますと肩の痛みもいろんな原因があるということを教えていただいておりました。

(小高)はい。肩の痛みがどれくらいのものなのか、肩をぐるぐる回してればそのうち調子が良くなっていくのか、あるいは病院に行った方がいいのか。そんな肩の痛みでセルフチェックができるんでしょうか?梶田先生です

 

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(梶田)一番大きなポイントは『夜間の痛み』です。寝ていても痛みが出る、安静時に何もしなくても痛いような場合は、ちょっと要注意な状態だと思います。

(つボイ)ほぉ~。覚えとかないかん。

(小高)あとなにかセルフチェックの方法はありますか?

(梶田)はい。実はセルフチェックはありまして、自分がまず四十肩・五十肩という自覚があるような方っていうのはやはり可動域が悪いので、そういう方は要注意だと思います。

(小高)昔よりも腕が上がらなくなったとか?

(梶田)そうですね。自分で様子をみているケースもありますけど、それは長く続くのはよくないと思います。

(つボイ)(小高)はい!

(梶田)次に、洗髪や整髪、あと服を着るような時に肩が思うように動かないという場合も、肩については良くない状態だと思います。

(つボイ)それは稼働域が制限されてるということでしょうね。

(梶田)そうですね。頭の上の方の動作ができないというのは、日常生活にも困りますからそういうのは良くないと思いますね。あと、腕を上げた時にゴリゴリ音が鳴るような方というのも、骨同士がぶつかっているような状態です。通常は肩は筋肉がうまく働いて骨同士がぶつからないはずなんだけども、それでゴリゴリ鳴るというのは筋肉の損傷が疑わしいと思います。

(小高)あと動かし方によってガクン・カクンってなるようなこともありますよね。

(梶田)そうですね。引っかかるようなこともありますし、それは上手く筋肉が作用してない証拠だと思います 。

(つボイ)今先生の話を聞きながら、私も肩を動かしてますけど、きっとラジオの前のリスナーもやっていらっしゃると思いますよ。

(小高)あと上に腕が上がらないというのはよく言いますけど、体の柔らかさとも関係はしてくると思うんですよ。

(梶田)そうですね。

(小高)どういう上がらなさっていうのが、肩関節に良くないですか?

(梶田)自分の目線よりも手のひらが上まで上がらない場合は、やっぱり正常じゃないと思います。

(小高)手のひらというと、前に手を伸ばしてあげていって…。

(梶田)はい。そのまま上にあげてもらって、自分の目線より上がらないと良くない状態です。

(小高)みんな今上げてますね。

(つボイ)上げてまーす!

(小高)バンザーイまでいければ大丈夫ですか?

(梶田)高齢者になってくると背骨が曲がってきて猫背になってくるものですから、そうすると手は上がらなくなってくるものですけれど、それでもやはり目線より上には上がりますので、目線より上がらないというのは異常な状態だと思います。

(小高)上に上がりはするけどちょっと痛みが走る場合はどうですか?

(梶田)手は上がるけども音がしたりとか痛みが出るって言うのは、それは肩の腱板(けんばん)といって、肩を上げる時に使う筋肉の損傷を疑うような兆候だと思います。

(つボイ)音と痛みはちょっと覚えとかないかんね。

(小高)今までこの講座でいろんな部位の先生にお話を伺った中でちょっと気にかかってるのは、そこの、今回は肩ですけど、そこの疾患なんだけど痛みとか違和感が別のところに出るというのは今まで何回も聞いたことがあるんですが、肩の場合もそういうことはありますか?

(梶田)肩関節の痛みは、基本的には肘まででることが言われています。というのは、肩の中には上腕二頭筋という力こぶの筋肉も入っていくので、その力こぶの筋肉は肘のところまでありますから。

(つボイ)だから先生最初のころに『肩と肘』を得意とするとおっしゃっていたのは、そういうことなんですね。

(梶田)そうですね。繋がっていることが多いので、肘のあたり、人によっては背中の方にも痛みがでたりというのはよく言われています。

(小高)夜間に痛みが…とおっしゃっておりましたが、夜に肩が痛むというのは、寝ていても痛むということですか?

(梶田)そうですね。寝ていても肩の痛みで起きてしまったりとか、朝起きた時に肩が痛くて上げれないとかはよくあります。

(つボイ)はぁ~。

(小高)私、最近寝ながらスマホを横向きで読んで、肩がめちゃくちゃ痛くなることがありますけど、あれ良くないですか?

(梶田)そうですね。よくありますけどね。あと冷えると肩が痛くなりますから、寝ている間に肩が布団から出ないようにしてもらうと良いと思います。

(小高)そこはもう肩関節の先生とは関係なくアドバイスをいただきましたね(笑)

(つボイ)布団をちゃんとかぶって、正しい姿勢で寝てください、いうことや!

(小高)もうお父さんお母さんに言われたみたいな感じです。「怒られた~」みたいな感じです。気をつけないと。

(つボイ)もぉ~(呆)

(小高)でも夜間にそんなに眠れないくらいに肩関節の痛みがでちゃうこともあるんですね。

(つボイ)ちょっと我慢していたら、次の日の夜には「全然痛くない」ということもあるんですか?

(梶田)実際に肩の中に何か障害があって寝れない人というのは、なかなか治らないです。

(つボイ)そうか~。ならやっぱり最初に痛かったら病院にで診てもらった方がいいってことでしょうね。

 

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(つボイ)ね~。お聞きになっていかがでございましょうか?皆さんも「私とおんなじや」と当てはまる人もいるんじゃないでしょうか?

(小高)来週はそんな症状があったときに、受診する病院の選び方について教えていただきます。『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第2回(令和4年4月13日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~肩の痛みについて~」 第2回(令和4年4月13日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、梶田幸宏医師(一宮西病院  整形外科部長 兼 肩関節センター長)

(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っていきます。

(つボイ)はい、というわけでね。意外なことに肩の構造はとても複雑だそうですね。複雑なだけにいろんな原因で肩の痛みとか不具合が出てくるということらしいですね。

(小高)今日はそんな肩の痛みを引き起こす疾患にはどんなものがあるのかというのを教えていただきますが、まずは皆さん、『肩の痛み』とか『肩の不具合』って言うとパッと思い浮かぶもの、ありませんかねぇ?気になってるんじゃないでしょうか。四十肩・五十肩と言われるものは一体何なのか。梶田先生です。

 

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(梶田)正式には拘縮肩(こうしゅくがた)って言います。関節が固まる拘縮ですね。拘縮肩というのが正式な病名です。

(つボイ)その方があんたよろしいんじゃないの?「四十肩なんですど…」って言ったって五十肩や。

(小高)(笑)でも四十肩・五十肩っていいますけど、20代とか30代とかでもなったりするんですか?

 

(梶田)頻度的には少ないですけど、ありますね。実は60代が一番多いので、本当は『六十肩』かもしれない。

(つボイ)上には上がおった。

(小高)これって原因とか、こういうことをしてるとなっちゃうよ、とかありますか?

(梶田)原因はまだ分からないことが多いんですけど、よくあるのは、なにか小さい外傷、例えば重いものを持ったとか少し肩をぶつけたとかその程度の外傷が肩に加わって、肩が反応して炎症を起こして関節を固めてしまうというのはよく言われています

(小高)女性がなっているイメージあるんですけど、男女差ってそんなにはないですか?

(梶田)いや、女性が少し多いですね。生活習慣上、肩を使わない人、運動習慣がない人であったりデスクワークするような人に非常に多いです。

(小高)そのほかで肩の疾患というとどんなものがあるんですか?

(梶田)病院に来られる中で一番多いのは、腱板断裂(けんばんだんれつ)といって、肩の中にある筋肉に損傷があると肩の痛みの原因になりますので、そういった方は非常に多いです。

(つボイ)これはどうなると、そんなことになるんですか?

(梶田)腱板断裂で一番多いのは外傷ですね。「転んだ」「肩をぶつけた」が多いですが、厄介なのは外傷がなくても腱板が切れてしまうことがあります。年齢的な変化であったり、もともとの肩を構成している骨の形であったりとかで切れやすい人はなかにはいらっしゃいます。あとは石灰性腱板炎(せっかいせいけんばんえん)といって、突然石灰が肩の中に起きてしまうんですけど、これは非常に激痛で、救急外来に来られる方も中にはいます。これも本当に原因は分かっていないんですけども、ただしこの疾患は注射とかが非常に良く効くものですから、外来に来られると注射ですぐ治すことができます。

(つボイ)ほ~!

(小高)突然痛むんですか?

梶田)はい、本当に突然です。一晩で痛みがでます。

(小高)あと、肩関節症とか?変形性…?

梶田)あ、変形性肩関節症ですね。いわゆる骨と骨の隙間が狭くなることを変形背の肩関節症といいますけど、軟骨がすり減った状態です。膝が悪い方も中にはいらっしゃると思いますけど、それと同じように肩も軟骨がありますので、それがすり減ると変形性の肩関節症といいます。

(つボイ)これはまたなんでなるんでしょうか?

梶田)これも肩の使い方ですね。肩に負担がかかるような使い方をすると軟骨がすり減ってしまいます。

(小高)あと私すっごい気になっているのが1個あるんですけど、肩こりは肩関節に関わる疾患なんでしょうか?

梶田)肩こりは実際には頸椎(けいつい)、首が原因であったりとか、そこの頸部の周りの筋肉が由来の痛みが多いですが、肩関節から来る肩こりというのも中にはもちろんありますので、肩こりについては肩であったり首であったり、いろんな原因が考えられます。

(小高)ちょっとあとで診てもらおうかしら…。

(つボイ)(笑)保険証持ってるの?あんた自費になるよ、保険証ないと。

(小高)あれ~…はい。あとはなんか肩が抜ける、実際に関節が抜けてるですか?

梶田)はい、肩の脱臼ですね。若い人に多いんですけど、10代で肩が1回脱臼すると、80%の人は肩の脱臼癖がついてしまいます。なので10代の方で1回抜けた人は、何度も何度も脱臼を繰り返して外来に来られることがあります。

(小高)やっぱり先回伺った、複雑な動きをするのが肩関節ですから、いろんな疾患があり、悪いところも人様々たくさんあるんですね。

梶田)そうですね。人それぞれありますが、他の膝とか股関節と大きく違うのは、骨の障害っていうのは少なくて、周りにある筋肉であったり腱であったり、そっちのほうの障害が多いのが肩の特徴だと思います。レントゲンで診断がつかないことが多くて、MRI検査であったり、超音波を使った検査じゃないと診断がつかないことが多いです。

 

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(つボイ)はい。色々ありますよね、肩の痛み。リスナーの皆さんもですね、ラジオネーム『自分の皮をかぶった狼さん』は肩の腱板断裂ですとか、『お風呂上りの夜空に』さんは五十肩の…あ、四十肩の経験を…。

(小高)そこ大事ですからね。

(つボイ)おんなじことなんですよ。かかった年代のことを言っている話で。

(小高)そうそうそう。でもそこは大事なんです!

(つボイ)というような、リスナーさんの中にも経験者も多いなぁという感じですね。

(小高)多いですよね~。さぁ、そんな肩ですけど、来週はどんなときに病院に行ったらいいのか、セルフチェックの方法は?なんてことを教えていただきますよ。『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。 

 

 

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