CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」 第11回(令和元年6月12日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」第11回(令和元年6月12放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院循環器内科副部長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科副部長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。

(寺村)よろしくお願いします。

(つボイ)よろしくお願いします。先生あのね、このコーナーではお便りも色々いただいておるんですが、ラジオネーム『有野&渡!』さんからは、『つボイさん、今年の3月に68歳だった兄が心筋梗塞で亡くなりました。仕事の帰り道の車中でした。ハンドルにもたれかかり停止状態で通行人により発見されました。無念なことです…』ということです。ここからすると、心臓病はどこで起こるかわからないですね。

(寺村)そうですね。

(小高)つボイさんも私の心臓の疾患がありますし。リスナーさんにもやっぱりこういう方がたくさんいらっしゃって、心臓病の方って多いんですね。

(寺村)そうですね。日本人の死因の第2位が心臓病といわれるくらいですし、高齢社会で患者さんはやっぱり増えていますね。

(小高)つボイさんが心筋梗塞になったときは、病院に行かざるを得ない痛みだったから車で駆け込んだと言っていましたけれど。

(つボイ)後で色んな人の話を聞くと、そんなに苦痛じゃなかった人もいたりとか。心筋梗塞の初期症状はどんな風なんですか?

(寺村)一般的には、「胸の痛み」です。特に胸が締め付けられるとか、重苦しいとか、重いもの乗せられたような症状が多いです。つボイさんのように、ひどくて動けないぐらいや冷や汗が出るといった症状の方が典型的ですけど、ただ、中にはそこまでひどくなくて普通にけろっとして歩いて病院に来られるような方が、実は検査をしてみたら心筋梗塞だったっていう方もいらっしゃいますね。

(小高)検査というのは、どんな検査をするんでしょうか?

(寺村)代表的な検査は「心電図」になります。心筋梗塞の方は心電図を取ればだいたい変化が出ています。心電図ではちょっと分からない、微妙な結果の時もありますので、そういう時は「血液検査」や心臓の「超音波検査」を並行して行なって総合的に判断するという形になります。

(つボイ)さっきの先生のお話では、歩いて来られる方もいらっしゃるんですか!?

(寺村)はい、中にはいらっしゃいますね。

(つボイ)私はとても歩けなかったんですが、例えばこちらのリスナーの方、小牧市のラジオネーム『手芸命』さんは『主人は現在75歳。2000年に初めての心筋梗塞を患って以来、過去3度も心筋梗塞で倒れ、去年6月には脳梗塞で入院しました。他にも「大動脈瘤」や「不整脈」もあります。』色々と患っていらっしゃいますね。

(小高)基本的には心臓系・血管系の疾患ですね。

(つボイ)そのようですね。続きです。『先日は病院にタクシーで行って怒られました。救急車はいつどんな状態の時に呼んだらいいんでしょうか?』ということでした。

(小高)先生から『もっと早く来なさい!』という風に怒られたっていうことなんですかね?

(寺村)多分そういうことだと思いますけれど。この方は持病といいますか、過去の病歴がたくさんありますので、やはり3回繰り返されているってことは起こしやすいのでしょうし、症状があれば早急に病院に行ったほうが良いということになるんだと思います。

(つボイ)タクシーと救急車のメリット・デメリットはなんでしょう?

(寺村)まず救急車の方が早く到着しますし、タクシーの場合は着いてから救急外来で受付をしたり手続きがあります。一方、救急車の場合は運ばれたらそのまま検査に入りますから、スピードが全然違うと思います。

(小高)結局、必ず救急車の方が良いというわけではなくて、一番早く到着して処置に入れる手段がどれなのか、ってことですよね。

(寺村)ただタクシーのほうが到着が早かったとしても、救急車内には救急隊もいますし、病院側もいろんな準備が平行してできますので。

(つボイ)救急車は移動しながら治療ができますもんね。ただこの人の気持ちも分かりますよ。昨今よくニュースで聞きますやん、「こんなときに救急車呼ぶか!?」っていうのがね、ふっとよぎる時があるんです。

(寺村)それは難しいところですよね。

(つボイ)まぁこの人の場合は色んな心臓病・脳血管病を患っていらっしゃるなら、迷わず救急車を呼んで欲しいですね。

(小高)行った先で、「実は一時的なものでしたよ」っていうことがあっても別に怒られませんもんね。

(寺村)もちろんです。結果的に大丈夫だった、ということで全く問題ないと思います。

(小高)そういうときは先生が横で「良かったですね」って言ってくれるんだわ!

(つボイ)・・・。あんた、今までの先生と態度が違いますよ…。

(小高)先週もこんなこと言っていましたね。はい、すみません。ということで、今日も一宮西病院の寺村真範先生にお話を伺いました。ありがとうございました。

(寺村)ありがとうございました。

(小高)「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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