第11回 心臓にやさしい生活習慣をこころがけましょう!
このコラムではこれまで、心臓病、特に動脈硬化が原因で起こる狭心症や心筋梗塞ついてお話してきました。これらの病気にかかった場合、適切に診断を受け早期に治療することは非常に大切です。しかし、そもそも病気にかからないということが最も理想的ではないでしょうか。
心臓病の予防には「心臓にやさしい生活習慣」を心がけることが大切です。まずはバランスの良い食生活を心がけることです。つまりカロリー・塩分・脂肪分・糖分の少ない食事を規則正しく摂ることです。塩分にさえ気を付ければ魚や野菜を中心とした和食が理想的でしょう。間食はカロリー超過になりますので控えましょう。次に、適度な運動も大切です。1回30分程度の散歩やジョギングなど有酸素運動を週に2~3回は行うようにしましょう。ただし暑い時期には水分補給をしっかり行い脱水に気を付けましょう。タバコを吸う方は禁煙することが必須です。ニコチンパッチやニコチンガム、禁煙外来を利用するのもよいでしょう。お酒はほどほどにしましょう。1日にビールなら1缶まで、日本酒なら1合までにしましょう。最後にリラックスした生活を心がけストレスを減らしましょう。
このような「心臓にやさしい生活習慣」を心がけることが、心臓病の予防につながるのです。
一宮西病院 循環器内科 医長 寺村 真範(てらむら まさのり)