CBCラジオ「健康のつボ~肝胆膵の病気~」 第7回(令和6年11月13日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、矢田雅佳医師(一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長)
(小高)水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただいています。
先週までは、この肝胆膵の中の肝臓のお話をうかがってきました。
(つボイ)直接食べたものが通るわけではないんですけれども、これとても重要な臓器であるということはよくわかりました。
(小高)はい。今日からは、この肝胆膵の「胆」ですね、胆道についてです。矢田先生です。
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(矢田)胆道というのは、肝臓から十二指腸までの間をつながっている、肝臓で作られた胆汁が通る通り道の総称を言います。胆汁が肝臓で作られ、十二指腸に運ばれて、食べ物の中の主に脂肪成分の消化と吸収に重要な役割を果たしています。
(小高)なるほど。その消化と吸収に重要な役割を果たす胆汁が通る道。
(矢田)その全体ですね。
(小高)それが胆道ということなんですね。
(矢田)肝臓の中には、隅々まで管内胆管と言って細い胆管があって、それそれがだんだん合流してきて、肝臓の外でまず2本になり、それがまた1本になって十二指腸までつながっています。最終的には、膵臓の中を突き抜けて十二指腸に出るので、その部分が十二指腸乳頭と言われます。その途中に胆のうという袋がついていて、そこに胆汁が一時的に溜められて、一部濃縮されて食事のタイミングに合わせて、それをぎゅっと押し出すことで消化と吸収を助けています。
(つボイ)いざという時の貯蓄庫みたいなね。
(矢田)そうですね。
(小高)この胆道なんですが、胆道の病気といえばどんなものがあるんでしょうか?
(矢田)皆さんによく馴染みがあるのは、まず胆石。石は胆のうの中にもできますし、胆管、肝臓の中の胆管にもできます。