CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~」 第5回(平成30年7月5日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~」第5回(平成30年7月5日放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長)

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(小高)この時間は、日本人の死因の第2位となっている「心臓の病気」を中心に、健康と最新医療について専門の先生の教えていただいているというコーナーです。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で、心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)よろしくお願いします。

(小高)今日は、心臓病でもいろいろありますよというお話をこの間から伺っていますが、その心臓病のなかでも急に起こって下手すると死んじゃうよ・・・というイメージのある「狭心症」と、つボイさんがかかった「心筋梗塞」についてお聞きしていきます。

(つボイ)なかなかこの2つって素人の方、一般の人って分かりにくいと思う。

(小高)まず私が言ったイメージというのは正しいでしょうか?

(菊地)ええ、やっぱり「心筋梗塞」というのはかなり命にかかわりますので怖い病気です。そもそも心筋梗塞狭心症というのはどういう病気かといいますと、心臓は車のエンジンのようなもので、これが動くことによって全身に血液が流れるわけです。当然、ガソリンである血液が必要です。ですから、心臓にはガソリンを供給するパイプ、血液を供給するパイプが流れている。これは心臓の周囲の血管は冠を被ったような形をしているので「冠状動脈」といいます。これがエンジンにガソリンを送っているわけです。この大切なパイプ、「冠動脈」が動脈硬化などによって、動脈硬化というのは血管の中にコレステロール、油がくっついたり血の塊がくっついたりしてだんだん内腔を狭くしてしまうようなものなんですが、こういうものが起きてできるのが「狭心症」や「心筋梗塞」です。

(つボイ)ほぉ~。

(菊地)では「狭心症」と「心筋梗塞」で何が違うのかというと、「狭心症」というのは完全に血管が詰まってしまっているわけではないんですね。だんだん狭くなってきていて、血液の流れが悪いけれどなんとか流れている状況です。ただし、例えば階段を上ったり坂道を歩いたりすると心臓に負担がかかります。それによって血液の量が少なくなってしまう。「心臓は頑張るんだけどそれに血液の量が足りない」というのが狭心症です。そうすると胸が重苦しくなったり息苦しくなったり、場合によっては胃のあたりが痛くなったり左の肩や歯が痛いというような症状が出てきます。

(つボイ)歯のほうまで痛くなるんですか!?

(菊地)そうなんです。症状としては5分も経たずに、少し安静にすると穏やかに治っていきます。かたや「心筋梗塞」は冠動脈が完全に詰まってしまって起こる病気なんですね。完全に詰まると、当然ガソリンが心臓にいかなくなりますので、その部分の心臓の筋肉がダメになって壊死をしてしまうわけです。症状としては5分以上、かなり長く続いてしまって、痛くて痛くて脂汗が出るような状況になります。これが「急性心筋梗塞」です。こうなってしまうと心臓が止まってしまうという最悪の場合もありますのでとても怖い病気なんですね。これら狭心症心筋梗塞をまとめて「虚血性心疾患」と我々は呼んでいます。

(小高)血管の詰まり方とか詰まり具合が違っているということですよね?

(菊地)そうですね。実際は「急性心筋梗塞」になる患者さんは徐々に心臓の血管が狭くなってだんだん詰まる・・・というよりは、ある程度細くなった段階で中に溜まった油・コレステロールなどがポンと弾けてしまって血管を詰めてしまうとも言われています。ですから症状がある場合は要注意になります。

(小高)うちの台所の下水のところがゴボゴボいって水が溢れてきそうなんですけど、“狭心症状態”ということですか?

(菊地)そうですね。早めに検査・治療が必要ですね。

(小高)溢れ出しちゃったら大変ですもんね。

(つボイ)完全に詰まるとそのシンクは使えなくなるということですかね。

(小高)そういうことになるわけですね。というと、「狭心症」と「心筋梗塞」というのは“仲間の病気”ということになるんですね。

(菊地)そうですね。しかし「狭心症」というのは意外と症状が軽いものですから、「怖いからな・・・」「何かあったら嫌だな・・・」と検査もなにもしない方が結構いらっしゃるんですね。でもそれがある日突然ポンッと進行してしまって「心筋梗塞」になると、心臓が止まってしまう可能性もありますのでとても怖い病状になります。

(小高)という意味ではどちらもとても恐ろしい病気ですから、「ちょっと胸がきゅっとなるんだけど」という方は急いで病院で見てもらったほうがいいですね。

(菊地)きちんと専門の先生に検査をしてもらったほうがいいと思います。

(つボイ)なるほど~!!

(小高)とても怖い「狭心症」と「心筋梗塞」についてお聞きしました。来週もこの病気について引き続き伺っていきます。一宮西病院の菊地慶太先生でした。ありがとうございました。

(菊地)ありがとうございました。

(小高)「健康のつボ~心臓病について~」でした。

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乳がん患者のためのおしゃべり会「Anzu Ring」を開催しました

昨日一宮西病院にて、乳がん患者のためのおしゃべり会「AnzuRing(あんずリング)」が開催されました。年齢や治療時期を問わず、乳がんを経験された7名の方が参加されました。

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「同じ病気を経験された方同士が不安や悩みを共有する場を創りたい」・・・そういう思いでこのおしゃべり会は誕生しました。ファシリテーターとして乳腺・内分泌外科の鈴木医師、大久保医師らもテーブルを囲み、最初はファシリテーターに促されてお話が展開される形でしたが、会が進むにつれ参加者同士の情報交換も積極的に行われていきました。

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1時間半という短い時間ではありましたが、参加された方にとって有意義な時間となったのであれば幸いです。次回「AnzuRing」は9月ごろの開催を予定しています。今後も一宮西病院は、適切ながん治療の提供をめざすことは勿論として、それ以外の形でもがん患者さんのサポート、フォローに注力して参ります。

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CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~」 第4回(平成30年6月28日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~」第4回(平成30年6月28日放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、菊地慶太医師(一宮西病院・ハートセンターセンター長)

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(小高)日本人の死因の第2位となっている「心臓の病気」を中心に、健康と最新医療について専門の先生に伺っております。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で、心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)よろしくお願いします。

(小高)先生のご専門は外科的なほうですよね。そして「低侵襲手術」という最新の手術なんてものがありますよと前回お聞きしております。この「低侵襲手術」というのは、傷口も小さくて患者さんの負担も軽い。特に女性なんかは、いざというときでも安心して手術が受けられる。

(つボイ)女性の方はやっぱり体に傷がついたりするのはデリケートな問題ですもんね。

(菊地)女性の場合は実はおっぱいの下のラインにメスを入れるんですね。そうすると前から見ると全然傷が分からないんですよ。そうすると、温泉なんか行っても心臓の手術をしたと全然分からないんですね。

(小高)そんなメリットもあるんですね。

(つボイ)大事なことですよね!

(菊地)皆さんやっぱり、中がキチンと治るのであれば傷は無いほうがいい、小さいほうが良いと思いますからね。

(小高)心臓の病気というのは、分かりやすく心臓がキューっと痛くなって倒れて「先生!救急車で運んでください!」みたいだったら分かるんですけど、それだけが心臓病じゃないですものね。

(菊地)意外と気が付かないような症状もあるんですね。

(つボイ)小高さんは気が付かなかったんでしょ?

(小高)私は不整脈だったんですけれど、全く気が付かなかったです。あんまり無いですね症状。感じる人もいるらしいんですけど。

(つボイ)それは不整脈ですから、おかしな心臓の打ち方をするんと違うの?

(小高)でも普段からずっと脈を自分で測っているわけじゃないじゃないですか。だから症状がないとなかなか気づかなくて、私は健康診断で心臓の脈を心電図で測って。

(菊地)本当に症状が無かったんですね。

(小高)そう。それで、だんだんだんだん回数が増えてくるようになっちゃって、最終的に心房細動になったので、そのときにはさすがに。心臓が変に脈を打つって本当に、その場で死ぬんじゃないかって思うぐらい。

(つボイ)不安がものすごいですよね。

(菊地)気持ち悪いですよね。

(小高)気持ち悪いんですよ!不整脈もそこまで心配しなくていいよというものから、今すぐ手術したほうがいいですよというものまで様々なので。どういう症状が出たら注意しましょうってなりますか。

(菊地)一般的には「胸が痛い」。

(つボイ)これは私の場合ですね。

(菊地)そうですね、胸がグーッと締め付けられるようになる。特に心臓病の場合は指先で「ここが痛い」と指し示すことができないんです。実は心臓病の方の場合は、手のひらを広げて胸を覆うように「この辺が痛い」とい方がほとんどなんですね。あとは胸だけではなくて、顎が痛くなったり、左肩が痛くなったり、胃の辺りが痛くなったり。「なんか胃が痛いなぁ」というような症状も出てくることがあるんですね。

(つボイ)顎が痛いなら、ちょっと放っておいて一晩寝て明日ゆっくり病院でも行こうか・・・って気持ちになっちゃいますよね。

(菊地)そうですね。肩が痛いというと整形外科に行かれたりもしますよね。

(つボイ)ただ僕ら、先生にも他の先生にも聞きましたけれど、心筋梗塞なんかは一刻を争いますので、放っておいて「肩は明日の夕方ぐらいでも病院に行ってこよう」と思っても、たいがいは夜中とか明け方に症状が起こるもんですから。「明日の夕方行こうか」ではだいぶ手遅れになりますよね。

(菊地)詳しいですね。さすがですね。やはり症状があったとき病院に行くというのがとても重要ですよね。あとは例えば「息切れ」なども心臓の弁膜症の症状だったりするんですよね。少し歩いてどうも息が苦しいとか、ゼェゼェ言っちゃうとか、ずっと歩いていたのになかなか歩行の距離が伸びないとか、最近階段を上らなくなったりエレベーターを使う回数が増えちゃったりとか、そういうようなことも意外と隠れて、症状がないように見えるんですけれど、実は苦しいからやらなくなっているという方もいらっしゃるんです。

(つボイ)自然にそういうことになっているんですよね。心臓に負担を掛けることをやめよう、みたいな。

(菊地)その通りですね。人間は非常に良く「防御反応」というものが出来ているので、「なるべくしんどいことはやらないようにしよう」といって坂道を登らないなんて方もいらっしゃいますね。

(小高)実は私の母も心臓の病気だったんですけれど、確かに、長い距離が歩けなかったです。途中で止まっちゃう。だから最初私たちは、「年なので足が悪くなったんだ」と思っていたんですけど、病院で違う病気で診察を受けているうちに「心臓の病気がありますよ」ということが分かりました。

(つボイ)なんか弁が悪かった?

(小高)そうそうそう、大動脈弁狭窄症。

(菊地)非常に多い病気ですね。最近日本人の、特に女性の方には非常に多いです。症状が出にくかったり分かりにくかったりするんです。それと日本人は非常に我慢強いんですよ。ですから胸が苦しいとか痛いとか言うことが「恥ずかしい」と思っている方もいらっしゃると思うんですね。でも重大な病気が隠れていますので、そういうことは恥ずかしがらず、少しでも苦しくなったり異変があれば病院にかかるのがいいと思います。聴診器をあてれば心臓の弁膜症はすぐに分かりますし。

(小高)私たちが自分で「あれっ?」と思うのが一番大事なんですね。

(つボイ)大事!!

(小高)ということで今日もお話を伺いました、一宮西病院の菊地慶太先生でした。ありがとうございました。

(菊地)ありがとうございました。

(小高)「健康のつボ~心臓病について~」でした。

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中日新聞(本版/社会面および岐阜県版)に、一宮西病院・臨床研修医への取材記事が掲載されました

中日新聞(本版/社会面)6月30日(土)付、および中日新聞岐阜県版)7月2日(月)付朝刊に、一宮西病院・臨床研修医の山内博貴医師、心臓血管外科の前田正信医師への取材記事が掲載されました。

【記事見出し】
命の恩人の下 医師目指す 一宮・心臓病克服した男性 研修 手術医と同じ病院
中日新聞・本版/社会面・6月30日(土)付・朝刊)

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【記事見出し】
学校検診の大切さ訴え 岐阜 心臓病克服の研修医
中日新聞岐阜県版・7月2日(月)付・朝刊)

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東海テレビ「ニュースOne」で、法人直営“あんず農園”で栽培されている低カリウムレタスが紹介されました

6月29日(金)に放送された東海テレビ「ニュースOne」内の特集、「“カリウム減”で患者の希望に 人工透析患者のための“スーパーレタス”」におきまして、当法人直営農園「あんず農園」で栽培されている低カリウムレタスが紹介されました。

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【特集内テロップ】※一部抜粋
・愛知の病院で“低カリウムレタス”栽培 より多くの患者へ・・・ 社会医療法人の植物工場
・“スーパーレタス”愛知の病院でも より多くの患者へ 病院が“野菜栽培”

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HAL医療用下肢タイプの運用指導者養成研修を開催しました

HAL医療用下肢タイプ運用指導者養成研修を、6月19日から6月21日の3日間に渡り実施しました。

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当院はHAL教育施設として、平成30年4月にCYBERDYNE社と研修業務委託を締結しました。HAL教育施設は平成30年4月現在で5施設あり、東海地区では初となります。今回、新規HAL導入施設の名古屋市立東部医療センターの2名が当院へ研修に来られました。研修内容目的は、HAL医療用下肢タイプの新規導入施設に対し、運用実務者の知識及び技術の向上と平準化を図るための研修としています(CYBERDYNE社の必須研修)。

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内容は、神経内科の水井医師より「神経筋疾患のHAL治療の活用」、リハビリテーショ

ン科の牧本副科長より「HAL導入から現在まで」、同・後藤チーフより「HAL治療のポイント」、HALアシスタントの安田より「HALの本体管理」などの座学を行いました。またHAL治療の見学やHALの装着から歩行訓練までの実技も経験してもらいました。研修後にはHAL治療の全体的なイメージや、歩行訓練を行う際に必要な物品や環境、また他職種の関わり方などを感じてもらいました。

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研修についての課題も抽出できました。今後はそれらをひとつずつクリアし、より質の高い研修にしていきたいと思います。

リハビリテーション科スタッフが一宮市主催「あんしん介護予防事業定例会」に参加しました

今月18日(月)、一宮市介護予防事業の一環である「あんしん介護予防事業」に、専門職アドバイザーという立場で、当法人リハビリテーション科の理学療法士言語聴覚士の2名が参加しました。

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在宅目線でリハビリを行ってきた私たちの知識と経験を、地域を支える地域包括センター職員の方々と共有し、介護予防ケアプランを作成するワークを行いました。
グループディスカッション形式で要支援の方に作られたケアプランについて、「その人らしさ」、「介護保険のみに頼らない」という視点で、自由に意見交換し合いながらプランを作り上げていきました。
ただ自宅での自立生活にとどまらず、「近くてもいいから、旅行に行こう!」や「野球を観戦しに行こう!」などその人らしさ、趣味趣向に寄り添ったプランが提示され、より広さと深さのあるプランが出来上がる事を感じられ、アドバイザーとして参加した私たちも多くの「気づき」を得ることが出来る貴重な時間でした。

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このような機会があれば、是非またどんどん参加していきたいと思います。

訪問看護ステーションやすらぎ 理学療法士 伊藤 秀樹(いとう ひでき)