CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第10回(令和6年3月13日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第10(令和6年3月13日送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)

(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

今シリーズを通して、血管が詰まる狭心症心筋梗塞、心臓の弁に異常がある弁膜症など主な心臓病について教えていただいて来ました。

(つボイ)私の場合は心筋梗塞という病気。いきなり症状が出まして、苦しいことこの上ない、すごい胸の痛みに襲われました・・・

(小高)つボイさんのように「突然発症したらどうすればいいのか?」やっぱりすぐに救急車を呼べばいいのでしょうか?寺村先生です。

 

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(寺村)胸が痛くなる病気はいろいろあるので一概には言えないんですが、胸が痛くなる病気で命に関わると言えば『心筋梗塞』があります。心筋梗塞のことを考えると、時間との闘いになりますので、一刻も早く病院に来て頂いて、早急にカテーテル治療をする必要があります。すぐに救急車を呼んで頂くのがいいと思います。

(小高)時間的な切羽詰まり具合っていうのは、具体的にどんな感じなんでしょうか?

(寺村)早ければ早いほどいいというのが原則です。

(つボイ)心筋梗塞だと、どんだけ放っといたらあかん!という時間はあるんですか?

(寺村)何時間という決まりはないんですが、いろんなデータがあって、『ドア・トゥ・バルーン・タイム』と僕たちは言うんですが、病院に到着してからバルーンで詰まっているところを広げるまでの時間という意味で、これが90分以内がいいとされています。となると、できるだけ早く救急車で来て頂きたいですね。

(つボイ)1時半ですね!それを超えるとダメ・・・?

(寺村)越えると絶対ダメということではないんですけど、90分以内に治療できた人たちと90分を超えてしまった人たちを比べてみると、90分以内に治療できた人たちの方が、合併症が少なかったり、順調に改善できる可能性が高くなります。

(小高)90分以内だからいいんだじゃなくて、できるだけ早いほうがいいですよね。(寺村)早ければ早いほどいいですね。もちろん90分を過ぎても、3時間よりは2時間のほうがいいですし。

(小高)はい。やっぱり救急車を呼ぼうという決断に至るのは、普通に痛さで迷ったりはあまりしないということですかね?

(つボイ)私の場合は、近くに大きな病院がありましたから、自分で行こうと思いましたけれども、近い遠いは別として、自分で行くのがいいのか救急車で行くのがいいのか。

(寺村)救急車がいいと思いますね。自分で歩いて行ったりすると、心筋梗塞の場合、血圧が変動したり、突然不整脈が起こったりすることもあるので。ふらついて倒れたりということもありますし。救急車は病院の入り口も違うので、早急に対応してもらえます。

(つボイ)入り口が違うのはようわかりました。夜間の緊急の人たちも結構待ってました。

(寺村)そうですよね、もしかしたら自分で来た場合には、列の後ろに並ばないといけない可能性もあるので。

(小高)気づいてもらえたら、飛び越して運び込んでもらえるかもしれないけど。

(つボイ)一応気づいてもらえて、飛び越してもらいましたけど、あの時まだ40人くらいいましたよ。

(小高)救急車で運ばれるっていうのは、ほんとに救急の人しかいないっていうことですもんね。

(寺村)優先的に治療ができるので、救急車を呼んで頂くのがいいと思います。

(つボイ)病院の選び方も、素人が飛び込むよりも救急隊員の方に、この症状だったらこの病院という判断をしてもらえますよね。

(寺村)はい。

(小高)突然自分の家族が、胸が苦しいって言って、これはもう救急車呼ばなきゃってなった時に、電話で症状的にはどういうことを伝えればいいんですかね?

(寺村)胸をすごく痛がってるとか、苦しそうにしてるとか、それだけを伝えればいいと思います。あとは向こうが他に症状がないかとか、いつから症状があるか、意識があるかとか聞いてくれると思うので、あまり難しく考えずに症状を伝えて頂ければと思います。

(小高)それに悩んでいるよりも、早くということですもんね。

(つボイ)家族とか周りの人ができることはあるんですか?

(寺村)そんなにできることはないので、できるだけ横になって安静にしていてもらう。心筋梗塞の場合は、突然心停止することもあるので、もし意識がなくなったら、心臓マッサージをできるようにしておいたら、周りの人はいいかもしれないですね。

 

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(つボイ)病院に到着してからカテーテル治療で詰まったところを広げるまでの時間、ドア・トゥ・バルーン・タイムは90分以内が良いというデータがあるそうです。私は運よく90分以内やったということですね。

(小高)そういうことですね。ということは、当然ながら病院へ行くまでの時間も短ければ短いほど良い、ということになりますよね。

来週も寺村先生に、心臓のカテーテル治療についてうかがいます。

(小高)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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3/17(日)にしおわり医療的ケア児支援センターにて、第3回シンポジウム「医療的ケア児者が安心して暮らす地域づくりを考える ~医療から福祉へのバトン~」を開催いたします

第3回 シンポジウム「医療的ケア児者が安心して暮らす地域づくりを考える」~医療から福祉へのバトン~

今回でシンポジウムは第3回目を迎えました。

地域で暮らす医療的ケア児者が健やかに安心して暮らすことのできる地域づくりを、医療的ケア児者とその家族 、医療・保健・保育・教育・福祉分野の関係者、一般の方を含め一緒に考え連携を深めていきたいと思います。※参加無料、定員200名

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■日時:2024年3月17日(日)13:00~16:00(※受付12:30~)

■会場:尾西生涯学習センター 6階 大ホール

    〒494 0008 一宮市東五城字備前12 (一宮市役所尾西庁舎内)

■対象者:医療的ケア児者とその家族、 医療、保健、保育、教育福祉分野の関係者、 一般の方

■その他: 筆記用具等は各自でご準備をお願いします。

■申込:QR コード 、 URLからお申し込みください。
              URL https://forms.gle/unU8GLTucX8nUJw29

           

QR コード、 URL からのお申し込み が難しい方はFAX、またはお電話でお申し込みください。

【シンポジウムについてのお問合せ】
にしおわり医療的ケア児支援センター(一宮医療療育センター内)担当:加藤
TEL 0586-62-0002/FAX :0586-62-2277(平日:9時~17時)

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■第1部 13:00~14:15
 講演/「 医療的ケア児を取り巻く課題と解決策の取り組み 」
 講師/埼玉医科大学総合医療センター 名誉教授 田村 正徳 氏

■第2部 14:30~16:00
シンポジウム「 医療的ケア児等コーディネーターからみる地域づくり 」

登壇者:①医療的ケア児等コーディネーター(一宮市NPO法人さぼてんの花 代表理事 山中康代 氏②医療的ケア児等コーディネーター(稲沢市障がい者基幹相談支援センター 田中恵美 氏

主催:にしおわり医療的ケア児支援センター
共催:愛知県尾張西部圏域アドバイザー事業
協力:一宮市障害者自立支援協議会医療的ケアネットワーク 会議 、 稲沢市地域自立支援協議会こども部会

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※当日の医療的ケア等で スペース等の 相談 が必要な方は 、事前に ご連絡くだ さい。

 

世界緑内障週間 ライトアップinグリーン運動 2024参加中です

世界緑内障週間は2008年から世界一斉に行われている緑内障啓発のための国際的イベントです。

毎年3月上旬の1週間を世界緑内障週間(World Glaucoma Week)と定め、種々の啓発活動やロビー活動を各国・各地域の実情に合わせて行っています。無料眼科検診、講演会、マスコミを通じての啓発、行進、記念切手の発行、行政府への陳情など、いくつものアイデアが考えられ実行されています。実行組織は世界緑内障連盟(World Glaucoma Association)と緑内障に関する患者団体の世界緑内障患者連盟(World Glaucoma Patients Association)です。日本からは学会としての日本緑内障学会と患者団体としての緑内障フレンドネットワークが組織に加わっています。(日本緑内障学会HPより一部抜粋)

 

■期間:2024/3/10-16

世界緑内障週間|ライトアップinグリーン運動

当院も参加しております。

 

 

 

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第9回(令和6年3月6日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第9(令和6年3月6日送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)

(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

(つボイ)心臓病を予防するためには、生活習慣病に注意することを教えていただきました。

(小高)生活習慣病から起こる病気には、心臓とは遠いところで起こっていても、思いがけず心臓病との合併症を起こしているケースがあるということなんですね。今日はそんな怖いお話です。寺村先生です。

 

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(寺村)今日はですね、心臓とは関係ないように思えるんですけど、かなり深く関係している病気のお話です。「閉塞性動脈硬化もしくは「末梢動脈疾患」と呼ばれる病気があるんですが、ご存じでしょうか?

(小高)ど、どんな??

(つボイ)全然わからない。『心臓』という言葉が出てきませんからね。

(寺村)そうですよね。それぞれ足の血管の病気なんです。

(小高)足ですか!

(寺村)足なので、心臓とは一見関係ないように思いますよね。

(つボイ)離れてるし!

(寺村)離れていますし、症状も足が痛くなったりだるくなったりするということなので、心臓とは関係ないように思われるんです。しかしこれは、足の血管が狭くなったり詰まったりして、このような症状が出ているんです。この原因は生活習慣と密接に関わっています。

(小高)そうか、随分遠くだから関係ないと思いがちですけど、結局血管が固くなって血の巡りが悪くなって、みたいな話だから。心臓に帰ってきちゃいますもんね。

(寺村)そうですね。足の血管に動脈硬化がある方は、4割~5割くらいの方が心臓の血管も狭くなったり、詰まったりしていると言われています。

足に動脈硬化があるということは、イコール全身に動脈硬化が進んでいる方が多いので、足の症状だからといって全く心臓が関係ないということはなくて、すごく深く関わっているということです。

(小高)う~ん。ただ、歩きにくくなるとかだるくなるとか、高齢になってくると起こるんで。

(寺村)そうですよね。病気とは全く思っていらっしゃらない方も多いです。自分はただ歳を取ったから長く歩けなくなったんだとか、足が痛くなるので、骨や筋肉が悪いと思って整形外科にかかられて見つかる方もいらっしゃいます。

(小高)血管系の病気だと思わなくて、困ってる方は結構いらっしゃるかも。でもそれを放置してると心臓病と密接に関係してくるってことですよね?

(寺村)そうですね。足の血管の動脈硬化が進むと、最初は歩くとだるくなったり痛くなったりという症状で、それだけで済んでいればそこまで命に関わるということはないです。しかし、進行してくると、足の先端の色が悪くなったり、歩かなくても常に痛かったり、足先がすごく冷たくなったりします。さらにひどくなると「重症下肢虚血」といって、足の血管が詰まって先端が壊死して、切断が必要になるケースもあります。

(小高)それって何科に行けばいいんですか?

(寺村)足の動脈硬化の病気は、私たち循環器内科で診させてもらうことが多いです。ですが、最初は整形外科に行かれて、血管の病気とは分からずにそのまま進行して、気づいた時には足が壊死してしまったというケースもあります。

(つボイ)そこまで気づいてもらえない場合もあるんですか!

(寺村)壊死までいくと多くは気づかれるんですけど、手前のちょっと歩くとだるいとか痛いという症状だと、気づかれないケースも多いですね。

(小高)言われてみれば、足にも血は循環してるから循環器内科なんでしょうけど、私たちはなんとなく胴体の範囲だけってイメージしちゃう。

(寺村)そうですよね。離れていても心臓と結びついているので、すごく重症化するケースもあるし、その中には心臓の病気が隠れている方もいます。

(小高)ちなみになんですけど先生、腕とか手はどうなんですか?

(寺村)腕はたまにはいらっしゃいますけど、足ほど動脈硬化は起こらないですね。やっぱり足の血管は、心臓から離れていて血流が届きにくいので、動脈硬化が進行しやすいです。

(小高)循環器内科は胴体だけじゃないぞって、今日勉強しました。

(つボイ)そういうことですね、はい。

 

 

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(つボイ)足が痛い、だるい、疲れやすいのは単純に足が悪いと放っておいてはいけないですね。

(小高)原因が足の血管の動脈硬化であれば、心臓の病気も潜んでいる可能性があるんですね。

(つボイ)しっかり『循環器内科』で受診する必要があります!

(小高)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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3月8日(金)付の中日新聞に入退院支援センターが取り上げられました!

3月8日(金)中日新聞朝刊に、先日OPENした入退院支援センターの記事が掲載されました。

掲載誌とプレスリリース(メディアに提出した資料)を添付しますので、

入退院支援センター開設の目的を理解するためにも、是非ともご覧ください。

 

<掲載新聞>

中日新聞】3月8日(金)朝刊

【記事見出し】
入退院スムーズに 一宮西病院「支援センター」を新設 相談など1か所で解決

▼内容

一宮西病院は6日、入院前の検査やソーシャルワーカーとの相談などが1か所で完結する「入退院支援センター」を新設した。入院前から退院後の生活について話し合うことができるようになり、退院後の不安を解消し、手続きをスムーズに進めるねらいだ。

昨年7月に新館B棟が完成し、配置換えで空いたA棟2階にセンターを設置した。ソーシャルワーカーとの話し合いは従来、退院のめどがたってから行っていたが、入院前に実施する。事前に患者の情報を収集することで、退院後にどんなケアが必要かを前もって検討できるようになる。

センター内では、入院前の採血やエックス線検査、看護師の問診、入院生活についての説明も受けられる。(記事一部抜粋)

 

 

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第8回(令和6年2月28日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第8(令和6年2月28日送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)

(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

(小高)主な心臓病、血管が詰まる狭心症心筋梗塞、心臓の弁に異常がある弁膜症などについて教えていただいてきました。

(つボイ)私のような突然の心筋梗塞などはともかくとして、あ、これは一度検査してもらった方がいいかな?と気づく信号はあるんでしょうか?

(小高)信号気になりますよね!寺村先生です。

 

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(寺村)心臓病の種類にもよるんですが、例えば心臓弁膜症であったり、 弁膜症から来る心不全であれば、息切れ、息苦しさ、呼吸困難などの症状が出ますし、狭心症心筋梗塞などの冠動脈の病気であれば、胸の痛みや締め付け感といった症状が出ます。あとは不整脈であれば動悸ですね、ドキドキするとかそういう症状でわかる方もいらっしゃいます。

(小高)なんとなく胸のあたりだと、心臓かなって素人でも思ったりするんですけど、胸とかそういうところじゃないところに出る症状ってあるんですか?

(寺村)そうですね。全員がそうじゃないですけど、狭心症心筋梗塞の場合は、さっき言ったように典型的な方は、胸が痛くなったり苦しくなるんですが、それが胸というより少し上で、顎や歯、腕のほうが締め付けられるとか痛くなるという方も中にはいらっしゃいます。

(小高)歯医者とか行っちゃいますよね。

(寺村)そういう方もいらっしゃいます。

(つボイ)歯医者行ったら歯医者さんが診断つけてくれるだろうけど。ほっとくこともありそうですよね。

(寺村)そうですね。心臓だとは全然思っていなくて、別の科にかかられたりとか、腕が痛いから湿布を貼って様子を見てたとか。そういう方は発見が遅れますね。

(つボイ)手遅れになることもある?

(寺村)そういうケースもありますね。

(小高)あれっ?ちょっとこれは…と思う症状があったら病院に行くと思うんですが、どんな検査をするんでしょうか?

(寺村)まず代表的な検査としては、心電図、レントゲン、心臓エコー、CTなどを最初来られた方には検査をして、ある程度診断を付けていきます。そこで異常があったり、さらに詳しく調べる必要があれば、カテーテル検査や追加の検査をしていくことになります。

(小高)そこはもうね、とりあえず私たちは病院に行って、検査してもらうところまで行けば、あとはどの検査をするのかは先生にお任せできますもんね。

(つボイ)そうそう、私の場合はカテーテルだったんですよ。

(小高)今までのは症状があった時にどうすればいいかってことでしたけど、そもそも心臓病になりたくない!ならないために注意することってありますか?

(寺村)そうですね。これも心臓病の種類にもよるんですが、日頃から気を付けられることで心臓の病気と関わってるのは、狭心症とか心筋梗塞とか、あとは高血圧が原因で心不全になる方もいらっしゃいますし、その辺りは全部動脈硬化ですね。

動脈硬化の原因には生活習慣病が関わってくるので、具体的には、高血圧、高脂血症コレステロール中性脂肪)、血糖値(糖尿病)などに気を付ける。

つまり食事が影響していることが多いので、塩分、脂肪分、糖分などを控える食事。

(つボイ)好きなもんばっか(笑)

その辺りをちょっと控えめにしていただくことは大事だと思います。(寺村)

やっぱり生活習慣病で気を付けることと一緒ですかね。(小高)

(寺村)そうですね。塩分と脂肪分と糖分。あとはタバコを吸ってる方は絶対禁煙しないとダメです。

(つボイ)先生、お酒はいかがでございましょう?

(寺村)お酒はタバコほど悪くはないんですが、やはり飲み過ぎると心臓にはよくないです。不整脈も出やすくなりますし、血圧も変動しやすかったりするので。

(つボイ)この頃いろんな医学の話聞くと、『酒は百薬の長』というのを信じてはいけませんという先生が多いので(笑)これに頼ってませんか?僕ら(笑)

(小高)飲みすぎはね、何事にもよくない。

(寺村)正直飲まないのに越したことはないです。

(小高)ものすごく怒るとかイライラしないとかは?

(寺村)それも大事です。精神的なストレスも心臓病に悪いと言われていますので、日頃のストレスを下げるのも大事ですね。

(つボイ)あとは運動とか?

(寺村)そうですね。運動も大事ですね。特に有酸素運動。ウォーキングとかジョギングしたりだとか、自転車を漕ぐとかそういう運動。理想的には毎日30分散歩しましょうと普段言ってますけど、それくらいの時間有酸素運動を継続することが心臓にいいと言われていますね。

 

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(つボイ)やっぱりどんな病気も規則正しいとか、食べ物を暴飲暴食しないとか、酒を飲み過ぎない、タバコ吸わないとかそういうのが大事だということですね。     

(小高)ね、毎日の生活習慣ということなんでね。改めて復習しときますけど、今週、「ニュースなつボ」で、病気にならないための飲酒ガイドラインを取り上げましたが、男性では一日の摂取量が40gまで。500mlの缶ビールでは2本に相当してましたね。

(つボイ)飲み過ぎはいけませんですよ!はい!

(小高)来週も寺村先生にお聞きします。

(小高)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第7回(令和6年2月21日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第7(令和6年2月21日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)

(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

(小高)先週は心臓弁膜症にもいろいろあるというお話をお聞きしました。

(つボイ)心臓には4つ弁があって、要するにそれぞれの弁が狭くなって血液の流れが悪くなったり、開閉がうまくいかなくなったりと、建付けが悪くなったということですよね。そして血液が逆流したりということでした。

(小高)今日はその「弁膜症の治療法」を教えていただきます。寺村先生です。

 

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(寺村)「大動脈弁」や「僧帽弁」に関しては自然治癒というのはあまりないので、年齢とともに良くて現状維持、少しずつ進行して行く方が多いです。

(つボイ)そっか~。

(寺村)ある程度以上になってくると、やっぱり何らかの手術が必要になるケースが多いです。それまでの軽い程度であればお薬、主に利尿剤を飲んでいただいて、心臓の中の圧力を下げて心臓の負担を取るという治療で診れるケースもありますが、ある程度進行してくると手術が必要になってくる方が多いです。

(小高)直接その弁の部分を手術によってなんとかする。

(寺村)そうですね。手術に関しては、基本的に今は2つ方法があります。

ひとつは「開胸手術(外科手術)」で、全身麻酔で胸を開いて、固くなったり閉まりが悪くなった弁を新しい弁に取り換える『弁置換術』と言われる手術。

これに対して最近は、「大動脈弁狭窄症」に対する体の負担が少ないカテーテルによる治療が行われていて、英語の略語で『TAVI』(タビ)と私たちは呼んでいます。

多くは足の付け根からカテーテルを入れて、固くなった弁の内側に新しい弁を取り付けます。

(つボイ)カテーテルでそういうこともできるわけですね。

(寺村)そうですね。以前は開胸手術しか方法がなかったので、ある程度以上弁膜症が進行した方は開胸手術をしていました。本当は開胸手術をしなければならない症状でも、ご高齢であったり体力がなくて手術が出来ないときは、様子を見ざるを得ない方もいました。

(小高)はい。

(寺村)そういう方になんとか治療できないかということで、医療が進歩してカテーテル手術ができるようになったということですね。

(つボイ)こんな細い血管の中を運んでいくわけですか!

(寺村)そうですね。足の付け根から。

(つボイ)付け根からずーっと!

(小高)やっぱりカテーテルでやるということですから、随分患者さんの負担は軽いですよね。

(寺村)そうですね。外科手術の多くは胸の前を大きく切るのが標準的な治療なんですけど、今は外科手術も進歩して、弁の種類によってはもう少し小さい傷でできるようになってきています。それでも全身麻酔ですし、傷もそれなりに大きいので。

(つボイ)肋骨がありますよね。

(寺村)肋骨は切って、前を開ける場合は胸骨という胸の前の骨を切って開くんですけど、その場合は患者さんの負担は大きいです。傷も大きいですし、その分やっぱり入院期間も長くなるので。

(小高)そりゃそうですよね。

(寺村)それに対して、カテーテルの場合は足の付け根から、数ミリの小さい傷で管を持ち込んでできるので、体の負担は圧倒的に少ないです。短ければ数日で退院できますし、だいぶメリットはありますね。

(小高)どちらを選ぶかというのは、その症状とか進行具合とかってことですか?

(寺村)そうですね。年齢とか患者さんの体力によっても変わってきます。やっぱり外科手術の方が歴史は長いので、治療法としては確立しています。一方で、大動脈弁のカテーテルによる治療の場合は、日本では歴史はまだ10年くらいしかないので、それ以上先のことはまだわからない部分があります。まだまだ若い、例えば50代から70代前半までくらいであれば、平均寿命を考えるとまだ先があるので、体力があれば、確実に長期的なことが保証されている開胸手術をしましょうとなります。

(小高)確実な。

(寺村)ただ、ある程度年齢がご高齢になってくると、体の負担が大きい開胸手術よりは、負担の少ないカテーテル手術をしましょうとなる場合が多いですね。

(小高)総合的な判断の中でどっちがいいかとか、どのようにしたらいいかというのが決められていくわけですね。

(寺村)そうです。

(小高)すごい進歩ですね。

(つボイ)ステントまではちゃんと理解できるんですが、弁までずーっと心臓まで届けていくのはすごいことやなぁと!

(小高)途中の血管にどっか引っかかって変なとこに弁付くとかそういうのはないですか(笑)

(寺村)(笑)それは足の血管から心臓に到達するまでの血管が曲がりくねっていないかどうかとか、できるかどうかしっかり検査してやるようになってます。

(つボイ)そんな心配せんでええの!(笑)

(小高)あらそう?ごめんなさい(笑)

 

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(つボイ)大動脈弁狭窄症の場合は、カテーテルで弁の治療ができるんですね。      

(小高)弁をひょひょひょいっとね!

(つボイ)ひょひょひょいっ!だから体力のない高齢者でも大動脈弁の治療ができるようになったと。いい時代です!

(小高)医学は進歩していますね。T・A・V・I、「TAVI(タビ)」と呼ぶそうですよ。 来週も寺村先生にお聞きします。

(小高)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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