一宮西病院 医療機器管理室・武藤崇史が、愛知県臨床工学技士会 第15回学術大会の大会長を務めました

令和元年6月2日、JPタワー名古屋ホール&カンファレンスにて、一般社団法人 愛知県臨床工学技士会 第15回学術大会が開催されました。一宮西病院 医療機器管理室の臨床工学技士、武藤崇史が本大会の大会長を務めました。

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最近では、臨床工学技士による診療補助行為の見直しについて、よく議論されるようになりました。そんな今であるからこそ、臨床工学技士がリーダーシップを発揮し、医療を支えていく必要があると考え、今回の学術大会のテーマを「臨床工学技士におけるリーダーシップ力」としました。

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共催セミナー「下肢末梢動脈疾患における血管内治療の最前線」では、当院の循環器内科医長である市橋敬医師による、下肢末梢動脈疾患の予防・治療についての講演が行われました。近年、下肢末梢動脈疾患の予防および治療は、国を挙げて進められております。市橋医師は、この下肢末梢動脈疾患の血管内カテーテル治療について、非常に尽力している医師です。

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今回は下肢創傷の特徴や病態、血管内カテーテル治療の実際、早期治療の重要性についての講演となりました。講演を聴講した臨床工学技士からは、“とても分かりやすく教科書に載っていない治療の実際について知ることができた”という、多数のご意見を頂きました。

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一宮西病院では地域医療へ貢献するため、院外での活動においても、医師や各職種が連携を取りながら自己研鑽に励んでおります。

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」 第10回(令和元年6月5日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」第10回(令和元年6月5放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院循環器内科副部長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。今月のゲストは、一宮西病院・循環器内科副部長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。初めましてですね、よろしくお願いいたします。

(つボイ)よろしくお願いします。

(寺村)初めまして。よろしくお願いします。

(小高)(拍手)

(つボイ)なに?どうしたん?

(小高)イケメン!!格好良い!!

(寺村)いやいや、そんなことないです。

(小高)よく医者ドラマに出てくる、患者さんにめちゃモテのお医者さんみたいな感じです!

(つボイ)で、ワーワー言っている頭の悪い看護師さんがあんたの役やな。

(小高)ワーワー言っている役…。さて、寺村先生は循環器内科の先生いらっしゃいますので、先週までご出演の寺本先生に引き続いて、心臓病の内科的なアプローチの視点でお話を伺っていきます。

(つボイ)寺村先生は内科ですから、カテーテルを専門にやられるわけですよね。

(寺村)はい、そうです。

(小高)医者になってからどういう過程を経て、カテーテル治療を行う医者になっていくわけですか?

(つボイ)『過程を経てカテーテル』と、いま韻を踏んでいましたね。

(小高)自分では気づいていなかったですけど。

(寺村)今の医者の制度でいうと、大学を卒業して国家試験に受かった後、2年間は初期研修といって色んな診療科をまわって各科の勉強・研修をします。それが終わって3年目からは専門の科、僕であれば循環器内科で仕事を始めるんですけど、基本的には最初はカテーテルでの“検査”をして、ある程度経験を積んで、カテーテルの“治療”をするようになるっていう流れが多いです。

(つボイ)検査というのは、見るだけですか?

(寺村)そうですね。管を入れて心臓の血管を見て診断をするのが“検査”のカテーテルです。

(つボイ)なるほど。治療というのは、そこにステントを入れたり?

(寺村)はい。ステントを入れたりとか、風船で血管を広げたりとかです。

(つボイ)そういう2段階でいくわけですか。

(小高)先生は副部長でいらっしゃいますから、もう教える立場なんですか?

(寺村)そうですね。後輩の指導もしています。

(つボイ)カテーテル治療は、どのくらいやれば『一人前』とかあるんですか?

(寺村)具体的なものはないですが、一般的には、例えばカテーテル治療の数で言うと100例から200例ぐらいで、年数で言うと4~5年ぐらい経てば、ある程度一人前というか、基本的なことはだいたい出来るようになると思います。

(小高)試験とかがあるわけではなくて、経験の積み重ねなんですね。

(つボイ)先輩の指導を受けながらずっとやっていくんだろうね。

(寺村)そうですね。指導されながら自分でやって学習していくという感じですね。

(小高)なんかちょっと、やっぱり先生の下についてやりたいね。

(つボイ)はははは!資格あらへんやん!

(小高)どうせだったらイケメンの下でやりたいなって。

(つボイ)あんたは関係あらへん!まぁね、繊細な話ですもんね、カテーテルって。

(寺村)そうですね。わりと細かい技術や作業ですね。

(つボイ)僕も、あなた(小高さん)もやったんでしょ、カテーテル治療。

(小高)私は不整脈カテーテル治療をやりました。

(つボイ)私はステントを入れてもらいました。

(小高)同じカテーテルでも病状が違うと治療法も違うわけですが、技術的に難しい・簡単とかはあるんですか?

(寺村)病気によってや、病気の中でも血管が細くなっている場所や血管の形とかによって治療の難易度はだいぶ変わってきます。

(小高)カテーテルで治療できる範囲もどんどん広がっているみたいですもんね。

(寺村)そうですね。

(小高)そんな寺村先生に来週からはまた心臓のあれこれをお聞きしますので、先生、来週も来てくださいね♪

(寺村)よろしくお願いします。

(つボイ)あなた、今までの先生と態度違いすぎない?

(小高)そんなことないです!!

(つボイ)ちょっと失礼やないの、今までの先生に~。

(小高)そんなことない!全然そんなことない!

(つボイ)そうですか、ならよろしいですけど…。

(小高)はい!ありがとうございました。一宮西病院の寺村真範先生でした。リスナーの皆さんも、心臓病や、そして脳卒中を中心に健康に関する質問などありましたらこのコーナーまでお寄せください。専門家の先生にお答えいただきます。「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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オリジナルムービー「世界水準の治療・血栓回収療法~脳卒中の危機を脱したその先へ~」公開

一宮西病院で実際に行われた、脳梗塞に対する「血栓回収療法」を、3分ほどのムービーに編集しました。脳梗塞治療は時間との勝負、救急隊到着から血栓除去まで刻一刻と変わる状況を、臨場感溢れる映像で紹介しています。

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当院では、脳梗塞が疑われる救急搬送には、脳神経内科脳神経外科から構成されるストロークチーム、コメディカルスタッフが常時スタンバイしており、スムーズな治療開始を実現します。

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救急隊到着から約40分で、患者さんは血管内治療を行う血管撮影室へ入室。血栓溶解薬t-PA投与、造影剤注入、デバイス選定等を経て、血栓回収スタート。慎重且つスピーディーにカテーテルを挿入、透視画像で病変を確認しつついよいよステント展開、そして…救急隊到着から約80分で、無事血栓は除去されました。


世界水準の治療「血栓回収療法」~脳卒中の危機を脱したその先へ~

一宮西病院には、24時間365日、脳梗塞に対する血栓回収療法を実施できる環境が整っています。

一宮西病院ハートセンター/菊地センター長の、海外・国内の活動を紹介します

一宮西病院・ハートセンターセンター長兼心臓血管外科統括部長の菊地慶太医師が、先月フィリピン・マニラで行われた「Asian Pacific Society of Cardiology (APSC) Congress in 2019 and Scientific Meeting of the Philippine Heart Association (PHA) May 22 to 26, 2019.」に招待され、低侵襲冠動脈バイパス術(MICS CABG)の講演を2回にわたり行いました。講演後菊地医師は多くの質問を受け、学会でのMICSへの関心の高さが伺えました。またその前日には、フィリピンハートセンターにてオフポンプ冠動脈バイパス術(OPCAB)の手術指導も行いました。
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また先日、当院で行ったMICS CABGの見学に、札幌医科大学・心臓血管外科の奈良岡秀一先生と、北播磨総合医療センター・心臓血管外科の山田章貴先生が来院されました。両側内胸動脈と右胃大網動脈を用いた低侵襲冠動脈バイパス術(off pump MICS CABG)を見学され、様々なご意見・ご質問をいただきました。
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CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」 第9回(令和元年5月29日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」第9回(令和元年5月29放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺本智彦医師(一宮西病院循環器内科部長・ハートセンター副センター長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科部長でハートセンター副センター長の寺本智彦先生です。よろしくお願いします。

(寺本)よろしくお願いします。

(小高)色々な心臓病について先生に伺っておりますが、今日は「心筋梗塞」ですよ!

(つボイ)はい、私は経験者でございますから!

(小高)そんな偉そうに言わんでもねぇ…。

(つボイ)不摂生をしたからこうなるんだから、偉そうにせんでええんですが。先生から、心筋梗塞とはどういう病気なのか説明をお願いします。

(寺本)狭心症」の場合は心臓に栄養を送る冠動脈が狭い状態なんですが、「心筋梗塞」は、例えば顔におできができていじっているとブチュッと潰れて中が飛び出してくることがあると思うんですが、それが血管の中で起きているような状態です。プラークという動脈硬化の塊みたいなものが破裂しちゃって、出てきたものが血液の流れを妨げてしまって、血栓と呼ばれる血の塊が出来てしまいます。

(つボイ)血管が詰まっちゃうということですか?

(寺本)その通りです。

(小高)詰まっちゃうとその先に血液がいきませんよね。

(寺本)はい。いかなくなっちゃうので、血液が流れなくなった部分の心臓の筋肉が壊死してしまう。なので血流が再開しても戻らないということになっちゃうんです。

(つボイ)ということは、早く詰まりを取らないといかんってことですか?

(寺本)おっしゃる通りです。詰まっていた時間が短ければ短いほど良いといわれております。

(小高)そういう意味では“緊急度が違う”と言うか、なんでもいいからとにかく急いで病院に行かなきゃいけないですね。

(寺本)そうですね。

(つボイ)そんな気持ちになるから大丈夫です!「あ~…詰まったな~…」ということじゃないです、絶対に!「とにかく病院に行こう!」という気持ちで、私の場合は病院に駆け込みました。

(小高)でも、病院に駆け込まなきゃいけないほどじゃない痛みの心筋梗塞というのもあるって聞きましたけど…。

(寺本)おっしゃる通りです。代表的なのはやっぱり糖尿病です。糖尿病は痛みの感覚・痛覚をちょっと麻痺させてしまうので、糖尿病のある方が心筋梗塞になったときは意外にひどい状況になっていても痛み、体のそのアラーム機構が働かなくなった方もいらっしゃいます。糖尿病のある方は自覚症状だけに頼るというのはちょっと危険なときがあります。

(小高)ただ、つボイさんのようにすごい痛みがあって病院に駆け込んでも、その時点ではもう壊死は始まっているってことですか?

(寺本)そうですね。つボイさんの心臓も血流が無かった時間はもちろんゼロではなかったと思います。

(つボイ)ちょこっとは壊死してるってことですね。

(寺本)少しだと思いますね。心電図を拝見させていただきましたけど、ほとんど心臓の筋肉は生きていると思います。

(小高)さっき隅っこのほうで何か見せてコソコソ喋っていたのはそれですか?

(つボイ)そういうことです。見てもらいましたわ。

(寺本)心筋梗塞を起こされたと分からないような心電図でした。

(つボイ)これも早めに病院に行ったのが良かったんでしょうね。私はカテーテルで治りましたけど、カテーテルはすごいですね。

(寺本)やっぱり先ほどから「時間が勝負」とお話させていただいているので、カテーテルの大きなメリットの一つは、時間が非常に早いという点が挙げられると思うんですね。一般的に、心筋梗塞の方が受けられるのに一番いい治療は、カテーテル治療だと思います。

(つボイ)私の場合はステントを入れたんですが、おそらく詰まった所を取って狭くなっていた血管をググッと広げて、血液が流れるようにしたんですよね。

(小高)ステントは、血管を広げるもののこと?

(寺本)そうです。僕が医者になったばかりの頃は、まだステントはそんなにいっぱい入れられていなくて、その頃は「血栓溶解療法」といって、カテーテルを入れて血栓を溶かすお薬を地道に30分ぐらいかけて注射していたんです。ただ血栓が溶けるときもあれば溶けずにそのまま詰まったまま終わることもあったんです。

(つボイ)溶けないときもある!?

(寺本)はい、そういう治療をずっとやっていたんですが、ある時期からガイドワイヤーという細い針金を通して風船で詰まっているところを広げる、風船療法で血流を再開させるという治療が始まりました。これが非常に良い治療なんですけれど、人間の生体の反応で、一回詰まっていた場所を広げても元に戻る作用が強いんです。修復機能が強いもので、また詰まっちゃうことが多かったんです。そこに出てきたのが、ステントです。これをやることで、「再狭窄」や「再閉塞」がすごく減ったんです。心筋梗塞の型の予後が劇的に改善しました。

(小高)いいねぇステント。

(つボイ)へ~。色んな治療がある中で、私は今ステントに生かされているということですね。

(小高)心筋梗塞は怖い病気なんですが、しっかり知識を持っていて症状や予防法も分かっていれば、ならずにも済むし治療もスムーズになるということですね。今日もお話を伺いました、一宮西病院の寺本智彦先生でした。ありがとうございました。

(寺本)ありがとうございました。

(小高)「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」 第8回(令和元年5月22日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について③~」第8回(令和元年5月22放送内容) 
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺本智彦医師(一宮西病院循環器内科部長・ハートセンター副センター長)

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(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科部長でハートセンター副センター長の寺本智彦先生です。よろしくお願いします。

(寺本)よろしくお願いします。

(小高)このコーナーでは代表的な心臓病について色々伺ってきました。つボイさんはこの前の弁膜症のお話を一生懸命聞いておりましたね。

(つボイ)はい!一生懸命聞きましたよ~。

(小高)先生あのね、私はこの間、狭心症の検査をしたんですよ。お医者さんに「心臓がクーっとなるんですけど」って聞いたら、「狭心症の検査をしましょうか」って言われて検査したんです。まぁ大丈夫だったんですけど、そもそも「狭心症」というのはどういう病気なんでしょうか?

(寺本)狭心症は、狭い心って書くけれど別のケチな人のことではなくてですね。

(小高)今グサッときた!違う違う・・・。

(寺本)心臓に栄養を送っている冠動脈という血管があるんですが、この冠動脈が動脈硬化などで狭くなって、そのために体を動かしたり運動したりとかして血圧が上がる・脈が上がる・心臓がもっと仕事しなきゃいけなくなった時に、狭くなった所から先に十分な血液が送れなくなって胸が苦しくなることがあります。これが一般的な「狭心症」です。教科書的に言うと、放散痛(ほうさんつう)と言って、痛みは胸の一箇所だけではなくて、胸からずーっと下あごのほうにきて歯茎がグッと持ち上がるな感じがするとか、左肩から左腕がだるくなったりする症状もあります。ピンポイントにここだけ痛いというよりは、放散痛で痛みが色んなところに移動していく場合が多いです。

(小高)じゃあ歯が痛いってときにも、心臓が原因だったりすることも?

(寺本)そうですね。胸が痛みの始まりなことが多いので歯だけが痛いという場合はあまりないんですが、患者さんが「胸が苦しくなって歯茎が持ち上がるような感じがする」と訴えられると、狭心症の可能性が高いと思います。

(つボイ)狭心症の原因は何なんですか?

(寺本)やっぱり一番は「動脈硬化」です。

(つボイ)いわゆる、冠動脈が硬くなる?

(寺本)そうですね。血管の中にコレステロールなどのゴミみたいなものが溜まってきて血管が硬くなってしまうのが狭心症の原因です。その「冠動脈硬化症」の危険因子ということになると、コレステロール・糖尿病・血圧・タバコ・遺伝の5つはとても大きな危険因子といわれています。

(小高)放っておくとどういうことになるんですか?

(つボイ)苦しいのは、放っておくと治るんですか?

(寺本)難しいところなんですが、一般的に言うと運動していたときなどに苦しくなるので、休むと良くなることが多いです。ただ、また同じように動くと苦しくなるなど、再現性があるのが特徴です。

(小高)でもしばらくして治っちゃったら、「なんでもなかったな…」と思って病院に行かない危険性もでてきますよね。

(寺本)そうなんです。例えば、毎日通勤で駅まで10分歩いたときに、週3回ぐらい同じような症状がでると大体の方は心配になって来院されるんですよ。ただ、これが人間の身体ってうまくできていて、その苦しいのにだんだん慣れていくことあるんですね。身体が調節しちゃうんです。このように調節がついてしまうと、さらに1段階危険な状態にならないと病気が見つからないことになりますので…。

(小高)さっき先生が、動かないと症状が出てこないっておっしゃっていて、私も検査の時にベルトコンベアの上を一生懸命歩いてから心電図を測りました。やっぱりそういう状態にして心電図を測らないと、よくある健康診断とかでは病気が分かりにくいんですか?

(寺本)おっしゃるとおりです。狭心症は、一般的な心電図だけでは診断がなかなかつかない。体が動いて血圧が高くなって脈拍が上がって、心臓の仕事量が増える状況で初めて発作が出るというのが狭心症なので、安静時の心電図だけでは診断はなかなかつかないんです。さっき小高さんがおっしゃったように、運動してから心電図をとって変化が出ていると、狭心症の可能性があるという診断になっていきます。

(つボイ)小高さんは検査で四股を踏んだり、いろいろやったわけですね。

(小高)やってないですよ!なんで四股を踏むの!走っただけです!先生、狭心症の治療法は?

(寺本)治療法は3つあって、お薬(薬物療法)、僕が専門としているカテーテル治療、そして外科の先生がやられるバイパス手術。この3つが大きな治療の三本柱になります。

(つボイ)この治療も早め早めにするのがいいんでしょうね。

(寺本)そうですね。

(つボイ)分かりました!

(小高)今日もお話を伺いました、一宮西病院の寺本智彦先生でした。ありがとうございました。

(寺本)ありがとうございました。

(小高)皆さんも、心臓病や脳卒中に関して専門家の先生に教えて欲しいことがありましたら、このコーナーまでお寄せください。「健康のつボ~心臓病について~」でした。

 

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上林記念病院・山田尚登院長が、朝日放送「名医とつながる!たけしの家庭の医学」に出演します

上林記念病院の山田尚登院長が、朝日放送テレビ朝日系列)の医療バラエティ番組「名医とつながる!たけしの家庭の医学」に出演します。「不眠の解消」をテーマにVTR出演、スタジオ出演を予定しています。ぜひご覧ください。

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<放送概要>
■番組名:名医とつながる!たけしの家庭の医学
■放送局:朝日放送テレビ朝日系列全国24局ネット)
      ※東海エリアでは名古屋テレビ放送(メ~テレ)での放送です
■放送日:令和元年6月11日(火)19時~