CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第14回(令和2年12月2日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)
(小高)水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺っています。人工関節の手術、2種類ありますよということでした。全置換術と半置換術、そして患者さんに優しい筋膜を傷つけない低侵襲手術。膝の手術にも色々あることを教えていただきました。
(つボイ)どんな種類の手術をするにしても、手術前の患者さんの体調、健康が大切だというのが、今日伺うお話でございます。
(小高)特にね、内科的な病気を持っていると、手術にも影響してくるっていうことですよ?
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(小高)高齢の方が多いじゃないですか?膝の患者さんだと。そうするとほかの色々な他の病気を抱えていらっしゃる方も多いと思うんですが?
(巽)大体ね、合併一番多いのが糖尿病。糖尿病は食べ過ぎでなるんですけど、で体重で…っていう人が多いですね。あとやっぱり高血圧。でも血圧って、高い方がええんですよ、ほんとは。歳とったらね、頭に血が行くにはある程度血圧が上がらんといかんですね。
(つボイ)よかった!(笑)
(巽)いやいや、限度はあるけどね(笑)
(つボイ)そらいかんわ(笑)。でも膝のテーマでずっとお話を聞いてますけど、総合的な話ですよね?血圧をちゃんとしましょう、体重をちゃんとしましょう、糖尿病もきちんとしときましょう、ということにはなってきますよね。
(巽)僕ら膝ばっかりやってますけど、チームワークがすごく大事で、今回この(2020年の)5月から一宮西病院に来たんですけど、むちゃくちゃ良いチームなんです!僕とよく絡むのは、循環器といって心臓の血管を診る先生、それから皮膚を診る先生、形成外科とかね。そういうのが皆で寄ってたかって、ひとりのおばあさん、おじいさんを完璧に治す。そういうチームワークは必須ですね!
(小高)そうすると全体的な、内科的な治療とか診療なんてのも大きく関与してくる。
(巽)ほかの病気があったらまず、そっちをちゃんと治して。膝は痛いだけです。死にません。
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(小高)糖尿病は食べ過ぎ、結果太りすぎ、ってことですよね。まずそこを治して手術できる身体にすることが大切らしいですよ。
(つボイ)以前ね、先生に教えていただきましたけれども、体重を落とせば膝への負担が軽くなり、膝の痛みが和らぐという、そんなお話も伺いましたよね。でね、またこんなメッセージもいただいています。ラジオネーム「ナースのなす」さんからいただいています。「出産のたびに10キロずつ増えた私の体重。仕事に復帰したときに階段がのぼれない。膝も痛い。旦那にうるさく言われて、カロリー制限の食事療法。仕事先では毎日1万歩以上歩いて、減量に成功しました!」ということでした。もう一人ね、服部さんという方からも「歩くことの大切さ」を書いたお葉書もいただいております。
(小高)体重を落とすということも大事ですし、あと正しい歩き方、なんていうのもね、先生に教えてもらいました。こういうことを組み合わせると、手術が必要だ!手術してくれ!痛い!って病院に来た人も、手術しなくても良い!なんてケースすら出てくるってお話でしたよね。
(つボイ)まさに総合的、俯瞰的に自分の身体を見ていくこと、これは何につけても言えることでしょうかね。
(小高)さあ来週は、手術をした後のリハビリについて伺います。『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。
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