CBCラジオ「健康のつボ~心臓病について~」 第13回(令和4年9月28日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、澤﨑優医師(一宮西病院 ハートセンターセンター長 心臓血管外科部長 弁膜症センター長)
(小高)水曜日のこの時間は『健康のつボ~心臓病について~』。適切な治療を行わなければ死にも直結する心臓病について、専門の先生にお話をうかがっています。一宮西病院 ハートセンターセンター長 心臓血管外科部長 弁膜症センター長の澤﨑優(さわざき まさる)先生です。
(小高)このシリーズ今日が最終回ということなんですね。
(つボイ)心臓病いろいろ教えて頂いて、いろんな病気がありますが、特に心臓弁膜症は年齢とともに症状が現れるということで、超高齢社会である現在は患者数も増えてきており、私も該当者ということでございます。
(小高)最終回の今日は、「不整脈」、「心房細動と弁膜症の関係」についてうかがっていきます。澤﨑先生です。
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(澤﨑)「心房細動」には心房細動単独で起こるものと、主に「僧房弁膜症に合併して起こるもの」があります。心房細動で一番困るのは、左心房の中の左心耳(さしんじ)という部屋があるんですが、耳のようにへこんでいるためそこに血栓が溜まりやすいんです。
(つボイ)ほぉ~。へこんでるから。
(澤﨑)溜まっててもいんだけども、血栓が飛ぶと困るんですが、どこへ飛ぶと困りますか?
(つボイ)脳?
(澤﨑)そうです。脳梗塞になります。心臓原性の脳梗塞は血栓のサイズが大きいので詰まった範囲が大きくなります。
(つボイ)なるほど。
(澤﨑)だから重症になりますし、下手すれば命取りになります。
(つボイ)先生これはレントゲンで見えるんですか?
(澤﨑)わかりません。逆にもう一つ簡単な検査があるんですが、なんだと思います?
(小高)心電図!
(澤﨑)ピンポン(笑)
(小高)心房細動っていうのは心臓に異常な電気が走って、震えるような状態ってことなんですよね?だから、心電図に出るんですよね。
(澤﨑)えらい!(笑)弁膜症に関係のない孤立性の心房細動の場合はまずお薬で治療します。でもだんだん効かなくなるんです。すると、これも10~15年くらい前から心房細動の悪い電気の出どころがだんだんわかってきたんです。「肺静脈」なんです。