CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第7回(令和3年11月17日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第7回(令和3年11月17日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)先週はいよいよ手術の話、「人工関節」の取り付けについて伺っておりました。

(つボイ)ひざには5つの靭帯があって、それを傷つけずに手術することができるという「半置換術」のほうが、患者さんにとっては術後自然な感覚が残りやすい、というお話でもありました。

(小高)で、どんな症状だったら、関節全てを置き換える「全置換術」ではなく、軟骨のすり減った方だけを置き換える「半置換術」が行えるんでしょうか?巽先生のおはなしです。

(つボイ)はい!

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(小高)これはもう、患者さんの症状とかどこが痛いとかどこが削れちゃってるかとか、そういうことによって全置換の人もいれば半置換でいけそうだなって人もいる?

(巽)そうですね、半置換の患者さんを見られてね、「先生!うちも半置換でやってください!」って遠くから来られて、で、診てみたら「あーあんたはよっと無理や」っていう場合もあるんですけど。だけどうちでは今、6割5分の方が半置換なんですよ。

(小高)これ全置換と半置換では、患者さんにとって痛みとか、手術そのものの負担というのは、あんまり変わらないものですか?

(巽)それは難しい質問でね。アメリカ人はこうや、日本人はこうや、っていう言い方みたいなもんで。アメリカ人でも日本人でもいろんな人いるでしょ?患者さんもいろいろいるんですよ。だから、個人の術前の痛みと術後の痛みがどれくらい変わるか、っていうことの方が大事。で、半置換のほうが全置換より良いとか悪いとか、そういう問題ではない。

(小高)っていうのはね、つボイさんも聞きたいって。手術は痛いか?しんどいか?って話なんですけど(笑)。そこは全置換・半置換で関係ないよってことですか?

(巽)そりゃ、触るところ少ない分、半置換はよっぽど全置換より痛みは少ないです。

(つボイ)手術にかかる時間も少ないですよね?

(巽)そうですね、手術が半置換で大体50分くらい。で、全置換やと90分くらいですね。

(つボイ)だいたい倍や。半分と全部やったら。

(小高)全体的に、どっちも短めだなって。思ったよりも。

(巽)ぼくら、こればっかりやってますからね。昔は腰も手術したり、骨折もいっぱいやってたけど。今は膝しかやってないから、だんだん早くなってきたんですわ。

 

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(小高)保存療法が可能な人、それから、手術しなければいけない人っていう話のときもそうだったんですが、全置換術と半置換術、どっちを選択するのかという問題も要は人それぞれ。症状にもよるし、患者さんの環境も違うし、希望も違うというお話でしたね。

(つボイ)ね。ただ半置換のほうが切る部分も少ないし、手術にかかる時間も全置換術の半分ぐらいでしたね。患者さんの体への負担は少ないということも事実のようでした。

(小高)来週はさらに体に負担のかからない『低侵襲手術』のお話を伺います。

(小高)今日も「健康のつボ」からプレゼントがありますよ。巽一郎先生の著書『100年足腰』を5名の方にプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識・考え方が詰まった一冊です。巽先生の著書をご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。今月分の締め切りは、11月30日・火曜日です。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。