CBCラジオ「健康のつボ~形成外科について~」 第11回(令和6年6月12日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~形成外科について~」 第11(令和6年6月12日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、野田慧医師(一宮西病院 形成外科部長)

(小高)毎週この時間は「健康のつボ~形成外科について」。形成外科ではどんな疾患を診てもらえるのでしょうか?一宮西病院 形成外科部長の野田慧(のだ けい)先生に教えていただいています。

(小高)外傷、ケロイドなど形成外科の扱う疾患は、本当に多岐にわたるんですね。

(つボイ)はい。今日はどういう疾患なんでしょうか。

(小高)今日は体表面の腫瘍について教えていただきます。野田先生です。

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(野田)今日は、今日はできもの、腫瘍についてお話をさせていただきます。

(小高)はい。なんか『できもの』って言われるのと、『腫瘍』って言われるのとだと、ちょっと受け取り方が違う・・・(笑)

(つボイ)ちょっと『腫瘍』のほうが受け取り方が深刻になってしまうんですが。

(野田)そうですね。(笑)外来で腫瘍というと、患者さんが悪いものですか?と心配して言われるんですけど、私たちが腫瘍というときは、何か1つのものがたくさん増殖しているものを腫瘍と呼ぶので、良性のものも悪性のものもひっくるめて、腫瘍と言います。

(つボイ)悪い場合もある。

(野田)もちろんそうですね。

(つボイ)そういうことか~。

(野田)良性腫瘍だと一番多いのは粉瘤(ふんりゅう)、アテロームとも言うんですが、これは中に垢が溜まる袋のような嚢胞性(のうほうせい)病変と言います。こういったものは本当によくできます。中にばい菌が入ったり、本人の異物反応で赤く腫れたりするので、基本的には見つかったら取ってあげる手術をさせてもらいます。

(つボイ)はい。

(野田)あとは脂肪腫(しぼうしゅ)。これもかなり多いです。脂肪種っていうのは、脂肪の塊が1個ドンと大きくなったようなイメージをしていただくといいと思います。1個じゃないときもあるんですが、普通の脂肪の大きさよりも大きく膨れ上がってしまっているものを脂肪腫と言います。

(小高)はい。

(野田)これは皮下すぐにできるものもあれば、筋肉の間とか下とかにできるやっかいなものもあったりします。場所によって手術の時、麻酔が局所麻酔でできたり、全身麻酔でやらないといけなかったりという腫瘍ですね。

(つボイ)やっかいでも良性なんですね。

(野田)良性です。良性の脂肪腫であれば良性。

(つボイ)なるほど~。

(小高)くろなんかもどんどん立体的に大きくなってくると、こういったものの中に入ってくるんですか?

(野田)ほくろ良性腫瘍の1つです。良性の腫瘍でも大きく育っていくので、腫瘍の1つにはなってきます。ただ、悪いものではないので、基本的に麻酔をかけてしっかり取り除いてあげれば、その場所に同じようにできることはほぼないです。

気になるのはやっぱり悪性腫瘍の方ですよね。

(小高)はい。

(野田)悪性腫瘍には、いわゆる皮膚のがんが含まれます。皮膚のがんで代表的なものは、基底細胞がん(きていさいぼうがん)というものや有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん)、扁平上皮がんの1種です。あとは、悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)、これは聞いたことあるかもしれないです。メラノーマと言われるものですね。こういったものが皮膚のがんのうちのいくつかです。

(つボイ)(小高)はい。

(野田)この辺は、どれぐらいその腫瘍の境界と思われるところから離して取ってあげれば、局所再発しにくいというのが、ある程度データとして出ています。そのガイドラインに合わせて2ミリだったり5ミリだったり、腫瘍によってそれぞれあるんですが、大きく離して取ってあげて、取り切れればいいねという形です。

(つボイ)悪性、良性というのは目で見てわかるんですか?これは悪いやっちゃ!これはいいやっちゃということが。

(野田)大体はわかります。時々がんかな?ホクロかな?というようなものもあるんですけども、迷ったら、生検といって、一部組織を取らせてもらって、悪いものかいいものか確認してから手術をするようにしています。

(小高)はい。ほくろとかそういったものって常にあるんで、痛みとかもあんまりなかったら、まあいっかって思うことが多い気がするんですが、痛みがあるないって関係あるんですか?

野田)そうですね。基本的に良性の腫瘍でも痛いものがないわけではないんですが、良性腫瘍の場合は痛みや出血がないことが多いです。

(小高)はい。

野田)ほくろを手術で取らなきゃいけないかというと、必ずしも取る必要はないです。小さい頃からあるほくろは、ほとんどがん化しないと最近は言われています。ただ、後天的にできたほくろのようなものが、実はがんだったという可能性は0ではありません。心配な方は専門の医師に相談して、がんの可能性があるのであれば、治療して取り除かなくてはいけないという意味で、ほくろは全部取らなくてもいいよとは言えないですね。

(つボイ)顔にできたほくろを取ると運勢が変わるというのは・・・

野田)その辺は、占い師の先生に聞いていただいた方がいいかもしれないです。

(つボイ)そうでございますよね。はい(笑)

(小高)(笑)

 

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(つボイ)はい。『できもの』と言われるのと『腫瘍』と言われるのでは、なんだか出来事の印象が随分違うんですけれども、腫瘍でも良性と悪性があるということなんですね。

(小高)だからこそしっかり診断を受けなきゃいけないですね。

(つボイ)ほくろだと思っていたら、そうではない場合もあるわけですね。

(小高)小さい頃からあるほくろは、美容的にはともかくとして、基本的には問題ないということだそうですけれども、大きくなってからできたほくろや、だんだん大きくなっていくものは要注意だということです。さあ、来週も野田先生にお聞きします。

(小高)さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~形成外科について』でした。 

 

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