CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第1回(令和3年10月6日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第1回(令和3年10月6日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院・整形外科部長 兼 人工関節センター センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について、再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!「ひざ関節痛について」は、昨年の9月から12月にかけて放送しました。

(つボイ)巽先生!ユニークで面白い先生でしたね!

(小高)そうそう!面白い先生(笑)でも面白いだけじゃないですよ。ひざ関節痛のスペシャリスト、スーパードクターです。簡単にプロフィールをおさらいしておきましょう。巽先生は、大阪のご出身。長らく神奈川県の湘南鎌倉総合病院 人工膝関節センター長を務められていた「ひざ関節」の専門家です。

(つボイ)サーファーでもいらっしゃいましたね(笑)大阪出身の湘南ボーイ!

(小高)なんか普通お医者さんの前に出ると緊張してしまいますけど・・・巽先生はそんな緊張しなくて済んじゃう、本当に気さくな先生でした。そんな巽先生、昨年の5月に、整形外科部長兼人工関節センター センター長として一宮西病院に赴任されました。先生は、整形外科としていろいろな関節を診て来たそうですが、15年ほど前から、どこよりも難しい「ひざ関節の手術」を専門にされて来たということです。

(つボイ)ひざの人工関節は、1ミリ、1度ずれても患者さんへの影響がすごくある、とおっしゃってましたよね。

(小高)それだけ難しいだけにやりがいがあるということで、ひざ関節手術の専門家になられたそうです。今日はまず「ひざがなぜ痛くなるのか」そのメカニズムを教えていただきます。

 

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(小高)「ひざさえよければもう本当に元気なのに」「ひざが悪いから歩くのが辛い」とか「歩けないからどこにも行けないし、楽しいこともなくて…」っていう方が多いですよね。

(巽)そうですよね。

(小高)それができないと、本当に人生の大半はやっぱ…不便。

(つボイ)そうやね。生活力と言うか、生命力にも影響してきますね。

(巽)そうですね。大体ローン払い終わって、子供が成人して50歳から65歳ぐらいで「さぁ自分の時間や!」という時なんですよ。好きなことやれる。そんな時に痛いから山に登られへん、海にも入れない…となるわけですよね。そうなるとつらいというか、面白くないですよね…。

(小高)痛いのを取り除くにはどうすればいいんですか?

(巽)僕の患者さんは、診察で「痛いからなんとかしてくれ」と言うんですよ。そこで、99%の整形外科医は痛み止めを出すんです。でも、痛いのはなんでか?という原因を治さないといけないんです。

(つボイ)痛み止めって対処療法ですもんね。痛いのを止めるというか。でも、痛み止め以外でどうやって治すんですか?

(巽)そうですね。原因をまず見つけて、原因を治すんです。痛みは、自分の身体を守っている大事なものなんです。もちろん、僕も痛いのは嫌なんですが。痛みは、骨と骨が当たって割れたよというのを伝えてくれるんです。

(小高)え、骨と骨が当たったら割れるんですか?骨折とは違う?

(巽)固いものと固いものが当たったら割れるでしょう?茶碗と茶碗が当たったら割れるように、それがおじいちゃんおばあちゃんのひざの中で起こっているの。でも茶碗もふきんを置いてからなら割れないでしょ?

(つボイ)そして、そのふきんが軟骨だということですね?

(巽)あ!素晴らしい。

(小高)あ~!なるほど。

(巽)軟骨があったときは割れないんです。ぬるぬるしているので。でも無くなったら割れる。それで割れてしまったよ!というのが痛みなんです。

 

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(小高)年を取るとともに、クッションであるひざの軟骨がすり減って、大腿骨とひざの骨が直接あたって痛みが出てくる。これがいわゆる「変形性膝関節症」の始まりなんですね。巽先生は、ひざの痛みに対して、痛み止めの薬を原則出さないとおっしゃっていました。

(つボイ)痛み止めの薬は対処療法ですからね。先生は痛みの原因を追究して、そこから治していくと・・・。

(小高)最初のプロフィール紹介のところでもご紹介しましたが、先生は手術がとっても得意で、手術大好きなんだそうですけども。実は「手術の前にやるべきことがある!!!」と仰ってましたからね、前回の時も。次回はそのあたりをうかがっていきます。

(小高)さて、「健康のつボ」からプレゼントのお知らせです。今月、5名の方にひざ関節痛についてお話をうかがっている巽一郎先生の著書『100年足腰』をプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の知識と考え方が詰まった一冊です。プレゼントご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。締め切りは、10月29日・金曜日の消印有効。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター・センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生でした。『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。