CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第2回(令和3年10月13日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第2回(令和3年10月13日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院・整形外科部長 兼 人工関節センター センター長)

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(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について、再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!「ひざ関節痛について」は、昨年の9月から12月にかけて放送しました。

(つボイ)「ひざ関節痛」はいろいろな原因で起こって来る。その原因を取り除くための治療が必要なのに、痛み止めだけ処方しても、根本的な治療にはなり得ないという巽先生のお話でしたね!

(小高)小さい頃から機械いじり大好き!手術も大好き!同じ手術の中でも難しいとされるひざ関節の手術が何より大好きという巽先生の元へ患者さんは、手術する覚悟でやってくるようですが・・・。ひざ関節痛を取り除くには、手術で人工関節を入れる以外に方法はないのでしょうか?巽先生です。

 

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(巽)僕のところへ来る患者さんは、クリニックでレントゲンを撮って「全然軟骨がないね。これは手術しかないよ」と言われて来るんです。100人来たら100人が手術しかないと思って来るんですよ。

(小高)ほう。

(巽)だけど「あなたの原因はここだから、ちょっとこれを直して、これとこれでやってみ」って言って、必ず3ヶ月間ちょっと待ってもらう…というかいろいろやっていただくんです。筋肉がしっかりするのに、筋肉がない人はとりあえず3か月ぐらいかかります。その方が手術した後もよく歩けるんです。手術したからといって筋肉が硬くなるわけではないですから、やっぱりそれなりのことやってもらうんです。
そうすると、3ヶ月したらみんな「最初に先生に来たときより全然楽。これやったら歩けるかもしれへん。」ってびっくりするんですよ。

(つボイ)ふむ。

(巽)それで保存療法をやりだしたんです。

(小高)最初、患者さん手術をしてほしくて来て、手術をした後にちゃんと歩けるように事前にやっておくべき事ってことで筋肉をつけようって言って頑張るんだけど、やってるうちになんか手術をしなくてもいいんじゃないかと。

(つボイ)手術しなくてもいい…これ嬉しい~。私はね、自慢じゃないですけど手術がとても怖いんです。

(小高)ものすごい堂々と言ってますけど。(笑)

(つボイ)いやでも手術せんでもいいというのはね、嬉しいですよ。私としてはとても嬉しい気持ちが分かります。「え~!!」って感じですよ。

(小高)先生はわりと小さい頃から機械いじりが大好きで、そういうメカニズムやどういう風に直すんだろうと考えるのが大好きで…とおっしゃってたけど、このやり方だとどんどん手術できない方になっていってしまうのでは…

(巽)そんなことはないですよ。それでも手術してほしいという方はいらっしゃいますから。

(つボイ)あ~。そうですか。

(小高)手術で人工関節に変えなくてはいけない人はどんな方なんですか?

(巽)手術しかない人っていうのはいないんですよ。とことんやったら手術しなくても済む人ってたくさんいるんですよ。だけど、その人の社会的な要求ですよ。あと3ヶ月後に孫の結婚式があるから治したい。その場合は手術が一番早いですね。だから時間的な問題ですね。
僕の患者さんで、最高3ヶ月で15キロも痩せた人がいるんです。そういったことをコツコツ行うのが好きかどうか。これがやったら治るって聞いて「やろう!」という気になるかどうか。僕は患者さんに選んでもらうようにしているんですよ。

 

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(小高)患者さんにはそれぞれの事情があるし、痛みの程度も違いますね。保存療法を頑張れる人、3か月も根気が続かない人など、患者さんにもいろいろな方がいらっしゃるとのことです。

(つボイ)患者さん100人いれば、100通りのアプローチがあるということですね。

(小高)それぞれの患者さんに寄り添った治療をしていただけそうです。来週からは、手術前の取り組み、保存療法に必要なことをうかがった回をお送りしていきます。

(小高)さて、「健康のつボ」からプレゼントのお知らせです。今月、5名の方にひざ関節痛についてお話をうかがっている巽一郎先生の著書『100年足腰』をプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の知識と考え方が詰まった一冊です。プレゼントご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAX、はがきでご応募ください。締め切りは、10月29日・金曜日の消印有効。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。