CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第4回(令和3年10月27日放送内容)

編集

CBCラジオ「健康のつボ~ひざ関節痛について~」 第4回(令和3年10月27日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、巽一郎医師(一宮西病院整形外科部長 兼 人工関節センター長)

f:id:kyouryoukai:20201013120015j:plain

(小高)今日からこのコーナーは「健康のつボ~ひざ関節痛について~」。過去の放送の中でも反響の大きかった「ひざ関節痛」について再放送でお送りします。ご出演は、一宮西病院 整形外科部長 兼 人工関節センター センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生です!去年の9月から12月にかけて放送した「ひざ関節痛について」の中からお送りしています。

(小高)巽先生はひざ関節手術の前にまず3ヶ月くらい、ひざ関節痛の原因を取り除くための『保存療法』に取り組んで欲しいとおっしゃっております。

(つボイ)第一の目的は手術の効果を高めるためではあるんですけれど、もう一つ、保存療法に取り組んでいるうちにひざの痛みがなくなり手術の必要がなくなるケースも出てくるそうです。そりゃ手術しないに越したことはないですよね。

(小高)ね~。で、ひざ関節痛を取り除くために3つの方法があります、というお話がありました。その①が「体重を減らす」ということでしたね。

(つボイ)ひざには体重の5倍の負荷がかかっているそうですからね。もし体重を5kg落としましたたら、その5倍の25kgの負荷が減るということです。子ども一人背負っているぐらいの負荷がなくなるんですよ。これは大きいですよ!

(小高)それが、その①でした。今日はひざの痛みを取り除く方法その②です。その②とは…「歩き方」。「歩き方」が大切だそうです。

 

~~~~~~~

 

(巽)僕が発見したことは、頭の位置を前にして歩く人多いんですよ。僕の本では「ニワトリ歩き」と書いていますけどね。

(つボイ)ほう。

(巽)公園行って鳩ぽっぽがどうやって歩いているかを見たら、頭が先にでてますわ。コッコッコッコって。

(小高)コッコッコッコって聞くと、頭を前に出して歩くジェスチャーしますよね。

(つボイ)昔の丸瀬太郎さんとかね。よくやってましたよね。

(巽)頭って結構重たいんですけど、どれくらいの重さがあると思います?

(つボイ)どれくらいだろう…。

(小高)結構重いとは聞きますけどね。

(巽)体重にももちろんよるんですけど、7~8キロあるんです。

(小高)7~8キロも?!

(巽)そうなんです。体重が重い人は10キロくらいあります。水がたくさん入っていて、脳脊髄液というところに脳みそが浮いているので、水の入ったバケツだと思ったらいいです。そんな頭が前にいくと、どこに負荷がかかると思います?

(小高)う~ん。

(巽)僧帽筋というところに負荷がかかります。そうすると肩こりになるんです。僕のおばあちゃんなんかよく痛がって「けんびきもんでくれ」って言ってました。

(小高)首の根本のとこね。

(巽)そうそう。そこをよくおばあちゃんに揉まされたんですけど、要するにこの筋肉は始終仕事しているんです。で、背骨に多裂筋という筋肉があるんですが、後ろから頭を綱で引っ張っている状態なんです。その筋肉もよく使っているので腰も痛くなるんです。

(小高)あっ。今の話って首とか肩まわり、腰の話だけれど…ひざは?

(巽)腰から痛みが来るんですよ。腰が後ろへ丸くなっていくと、そうすると股関節が後ろに倒れる。次に股関節が外側に曲がり、ひざの内側に体重がかかるようになる。

(つボイ)そこに首、腰からの影響が出るわけですね。

(小高)それはO脚になってしまうということですか?

(巽)そうそう。

(つボイ)先生、年を取ると頭を前にだして歩いてしまいがちということなんでしょうか?

(巽)これは…生活スタイルかもしれませんね。

 

~~~~~~~

 

(小高)「正しく歩く」のが大事で、正しく歩くためにはまず「正しく立つ」とこが必要です。じゃあ正しく立つってどうするの?ってことですが、正しく立つ方法はこうです。今やれそうな人はやってみてくださいね。

<正しい立ち方>
1.平な場所で両足の内側を平行にこぶし1つ分離して立ちます。
2.その状態で3秒間つま先立ちをして、かかとをストンと落としましょう。
3.このときに、両足の指全体でぎゅ~っと地面をにぎるようにします。すると頭が少し前に出るそうなんですけど、これが「骨盤の真上に頭がきている状態」が正しい立ち方です。

そこからさらに前に頭が出ると体重はつま先にかかり、逆に頭が後ろにいってしまうとかかとに体重がかかってしまいます。歩くときは、この姿勢から一歩踏み出したときに内ももの筋肉を働かすイメージで歩きます

(小高)言葉で言うとちょっと難しいですけど、実際にやってみて習慣づけると出来るようになると思いますよ。

(つボイ)ね。正しい立ち方、正しい歩き方がひざへの負担を軽減するということですね。日頃から気を付けたいことですね。

(小高)さぁ来週は、ひざの痛みを取り除くための方法その③です。巽先生にお聞きします。また来週も聞いていただきたいのですが、「健康のつボ」からここでプレゼントのお知らせです。今月5名の方に、ひざ関節痛についてお話をうかがっている巽一郎先生の著書『100年足腰』をプレゼントします!「100年長持ちする足腰の使い方」「からだの使い方」「食事のとり方」「生きる上での考え方」など、巽先生の経験と知識、考え方が詰まった一冊です。プレゼントご希望の方は、住所・氏名・電話番号、そして『100年足腰』希望とお書きの上、番組のメールフォーム、FAXでご応募ください。締め切りは今週10月29日・金曜日となっております。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。

(小高)新生活フロッピー『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。

 

※10月のプレゼントの応募は締め切りました。11月分のご案内をお待ちください。