CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第6回(令和6年2月14日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第6(令和6年2月14日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)

(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

(小高)先週までは、心臓の病気の代表格、「狭心症」と「心筋梗塞」についてうかがってきました。

(つボイ)検査と治療において、心臓カテーテルがとても重要な役割を果たすことも教えていただきました。

(小高)検査もするし、治療もするというね。今週からは心臓病のもうひとつ有名なのがあります。「弁膜症」についてお聞きしていきます。

そもそも「弁膜症」とはどんな病気でしょうか?寺村先生です。

 

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(寺村)そもそも心臓は全身に血液を送り出すポンプの役目をしている臓器なんですけど、 4つ部屋があるんですね。右心房・右心室、左心房・左心室と4つの部屋があって、血液が循環して流れているわけなんですが、部屋と部屋の間には血液が一方向にだけ流れるように「弁」という扉のようなものが付いていています。弁の閉まりが悪くなったり、開きが悪くなることで、心臓に悪影響が出てくるのが『心臓弁膜症』といわれるものになります。

(小高)一方方向にだけ流れるための「弁」に不具合が出てくると、逆流したりとかするということですか?

(寺村)そうですね。

(つボイ)私、これ真剣に聞いてるんです。私も該当者ですから。

(小高)危ういんですね。これ種類があるわけですか?

(寺村)そうですね。弁」は4つあって、心臓の出口のところにある「大動脈弁」、左心房と左心室の間にある「僧帽弁」、右心房と右心室の間にある「三尖弁」、右心室の出口にある「肺動脈弁」という4つの弁があります。

(小高)はい。

(寺村)そのうち特に心臓の病気で問題となってくるのは、心臓の左の方の部屋に関係してくる「大動脈弁」「僧帽弁」ですね。それぞれ固くなって開きが悪くなるのが狭窄症といって、『大動脈弁狭窄症』と『僧帽弁狭窄症』という病気です。逆に閉まりが悪くなって血液が逆流するのが閉鎖不全症で、『大動脈弁閉鎖不全症』、『僧帽弁閉鎖不全症』ということになります。

(小高)はい。

(つボイ)覚えとかないかんですね。自分がどこが悪いんか。

(寺村)そうですね(笑)ただ、治療が必要になることが多いのは「大動脈弁」と「僧帽弁」ということで、病名までは詳しく覚えなくてもいいと思います(笑)

(小高)先生が覚えてたら大丈夫だから!(笑)

先生、4つ弁があるうちの2つの弁の話が今出てきましたけれども、残りの2つは狭窄症だとか閉鎖不全症になることはないんですか?

(寺村)ありますが、「大動脈弁」とか「僧帽弁」に比べると、そこまで治療の対象になるような逆流が来たりとか、開きが悪くなったりすることはかなり少ないです。

(小高)人命に関わるような話にはなってこない。

(寺村)そこまで多くはないです。逆流があったとしても、お薬で様子を見れたりだとか、手術が必要になる方は、左の部屋に比べると少ないです。僕たちがよく患者さんで診るのは「大動脈弁」と「僧帽弁」ということになります。

(小高)そもそもなんですが、逆流したり血の流れが悪くなったりすると、どんなことが起こるんですか?

(寺村)いろいろな不具合が出てくるんですけど、例えば『大動脈弁狭窄症』でいうと、心臓の出口の弁が固くなって開きが悪くなるので、心臓の出口が狭くなっているのと同じ状態になります。そうなると、狭い出口を越えて心臓は全身に血液を送らないといけないので、毎回圧力をかけて全身に血液を送り出そうとするんですね。

(つボイ)(小高)うんうん。

(寺村)心臓って大体1日に10万回くらい動いてますから、それを毎回繰り返していると、だんだん心臓がへばってきて、動きが悪くなってしまって心不全という状態になってしまいます。

(小高)カバーしようとして心臓の筋肉とかが頑張り過ぎちゃうみたいなことですかね?

(寺村)そうですね。それで不具合が起こってくるという状態になります。

(つボイ)やっぱり、ちょっと動いて息切れがしてくるというのは、こういう影響もあるんですか?

(寺村)そうですね。いろんな症状が出るんですけど、息切れしたりもします。心臓は全身に血液を送り出しているので、頭に行く血液量が低下して、ふらついたり失神したりする症状が出ることもあります。

(つボイ)なるほど~。

 

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(つボイ)私は心筋梗塞の人でしたけれども、弁膜症もその傾向があるのでいろいろ聞いているということなんですね~。

(小高)プライベートなところでもずーっと細かい質問してましたもんね!

(つボイ)そうそう、だから先生言ってました。今聞いたら実費やって(笑)

(小高)先生そんなこと言ってないから(笑)わたしが言ったの(笑)

来週は、その「弁膜症」の治療法を寺村先生にお聞きします。

(小高)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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一宮市の福井副市長が一宮西病院 「新館B棟」をご見学されました

一宮市の福井斉副市長と髙木宏昌市議の2名がご来院され、一宮西病院の新館B棟をご見学されました。

新館B棟の完成でご提供できるようになった医療サービスを中心に、実際の現場をご見学いただきながら、各部署の担当者より詳細をご説明いたしました。

福井副市長と髙木市議からも多数のご質問をいただき、1時間をこえるご見学後、お二方ともご理解を深められたご様子で、当院にとって非常に有意義なお時間となりました。

 

【日時】 2/16(金)14:00~15:15

【主なご見学場所 】

 ・ヘリポート(屋上)

 ・緩和ケア病棟(11階)

 ・リハビリテーション室(3階)

 ・外来エリア(1・2階)

 ・メディカルサポートセンター(1階) など     ※すべて新館B棟

【開催風景写真】

今後も「患者さま中心のきめ細かい医療サービスの実践」を目指して、一宮西病院では積極的に医療情報の発信に努めてまいります。

2024年2月7日(水)「病院での在宅医療連携研修会」を開催いたしました!

本研修会は、病院スタッフが在宅医療現場について知見を深め、また在宅スタッフが病院機能を学ぶことでより円滑な連携が推進され、地域における「生活の切れ目ない」医療提供体制の構築に寄与することを目的として開催されました。

 

<詳細>

■開催日時:2月7日(水)18:30~20:30

■場所:一宮西病院 新館B棟3階大会議室

■参加者:病院関係32名(医師、看護師、ソーシャルワーカー、リハビリ、薬剤師)

     在宅関係32名(医師、看護師、訪問看護師、ケアマネージャー) 

■共催:一宮市医師会、一宮西病院

■協力:一宮市薬剤師会、一宮訪問看護連絡協議会、ケアマNET一宮

【開催風景写真】

一宮市医師会長の櫻井義也先生の開会ご挨拶から始まり、共催挨拶として当院の上林弘和病院長も挨拶をしました。

その後、一宮市で在宅医療を幅広く展開している五藤医院の五藤大貴院長から「一宮市の在宅医療~当院の場合~」の講演が行われ、参加者は在宅医療現場についての理解を深めました。講演後はグループワークが行われ「退院時困難事例」を8つのグループごとに検討しました。

「現在又は今後予測される問題点」「退院前後で必要とされる支援内容」「継続して注意が必要な課題」などに論点を絞り、活発な意見交換が行われました。

さまざまな職種間で新たな視点を共有することで、病院と在宅医療のスムーズな連携に関して学びを深める場となりました。

一宮西病院では「急性期医療から在宅医療まで」患者さま中心のきめ細かい医療サービスの実践を目指していきます。

 

 

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第5回(令和6年2月7日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第5(令和6年2月7日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)

(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

(小高)ここのところ「狭心症」と「心筋梗塞」についてうかがっています。

(つボイ)薬物、カテーテル治療、バイパス手術などを症状に合わせて組み合わせて治療するということでした。

(小高)今日はその治療法の中から、寺村先生のご専門であるカテーテル治療のメリット』に関して、ご説明いただきます。

 

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(寺村)カテーテル治療の一番大きなメリットは、局所麻酔下で、注射の痕が少し付くくらいの小さな傷で治療ができるため、体への負担が少ないことだと思います。

(小高)バイパス手術はやっぱり切ったりするから...

(寺村)そうですね。(バイパス手術は)全身麻酔で胸を開けることになるので、カテーテルに比べると体への負担が大きいです。入院期間に関しても、カテーテルは数日の入院ですが、バイパス手術は2週間程度になります。そういう意味でもカテーテルの方が負担が少ないです。

(つボイ)私もカテーテルの時はずっと意識があって、先生とお話しながら「今痛みはどうですか?」ということを言いながら、治療してもらいました。

(寺村)全身麻酔”じゃなくて“局所麻酔”というのも大きなメリットです。全身麻酔人工呼吸の管を入れたり、全身麻酔のお薬自体にもリスクがあるため、局所麻酔でできるのは大きなメリットですね。今おっしゃったように意識がある状態でやることも多いです。

(小高)何よりもメリットは患者さんの負担が少ない。

(寺村)そうですね。治療時間も短くて、傷も小さくて、入院期間も短い、その辺の負担が少ないというのが大きなメリットだと思います。

(つボイ)私の場合4日でしたから。

(小高)はい。私は太ももの付け根から入れたんですけど、つボイさんも太ももなんですよね。

(つボイ)太もも派ですね。

(寺村)(小高)太もも派(笑)

(つボイ)何派がございますか?

(小高)もっと心臓に近いところから入れたらええのと違うんか?と思ったりするんですけど。

(寺村)基本的には手首か、肘から入れる場合もありますが、あとは足の付け根かということなんですけど。

(つボイ)手首派、肘派、足派という3派があるらしい(笑)

(小高)これは到達するまでの血管が通しやすいとかそういうことですか?

(寺村)どこから入れても通しやすさはそこまで大きな変わりはないんですが、患者さんへの負担も少し違って、手首からの場合は、治療直後から歩けます。止血のためのバンドを手首にあてておけばいいだけなので、患者さんが楽なんですよね。

(小高)はい。

(寺村)それに対して、足の付け根の場合は、大体6~8時間くらいは寝たままになります。 

(つボイ)動いたらあかん言われました。

(小高)動かしちゃいけないところはそこだけなんでしょうけど、お股の所を動かさずにそれ以外を動かすのは難しいですよね(笑)だから結局全身動いちゃダメよっていうのがしばらく続くってことですよね。

(寺村)そうですね。しばらく寝たままでいないといけないとか、内出血も手首よりちょっと足の付け根の方が多かったりします。そういう意味で手首からの方が楽ですし、合併症も少ないので、手首からできる方は基本的に手首から行います。おそらく今どこの病院でも、狭心症心筋梗塞ともに9割近くが手首からします。

(つボイ)(小高)ほぉ~。

(寺村)ただ手首は足の付け根よりも少し管が細いです。

(つボイ)血管が細い。

(寺村)そうですね。なので完全に血管が詰まっていて、血管内の超音波を見ながらバルーンを入れたり、カテーテルを同時に何本も入れなければいけないケースは、手首から入れられないこともあるので、そういう方は足の付け根から行います。

(小高)なるほど。血管が細い例で思いつきましたけども、採血の時。どうやら私血管細いらしくて、新人の看護師さんとかだと何回も失敗される(笑)

(つボイ)あんたも太ももやこれからも。

(小高)カテーテルの血管を通すっていうのも、個人差でこの人は血管細いから通しにくいわ~とかあるんですか?

(寺村)そうですね、患者さんによってあります。

(小高)あるんだ!

(寺村)ただ採血は静脈で、カテーテルは動脈なので、採血が普段取りにくい方が、カテーテルも通しにくいということではないですね。

(つボイ)動脈と静脈の違いですね。

(小高)私は静脈が細いから採血いつも失敗されるけど、カテーテルも失敗されがちということはない。

(寺村)ないです。

(つボイ)動脈はまた違うかも分からんね~。

 

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(つボイ)いろんなことが分かりますね~。特に心筋梗塞などで急を要する場合、手術になれば大勢のスタッフなど、スタンバイに時間がかかりますが、カテーテルは少人数で準備に時間がそれほどかからない点もメリットだというお話しでした。これは私も経験しております。

(小高)はい。カテーテル治療優秀ですね。来週も寺村先生にお聞きします。

(小高)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第4回(令和6年1月31日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第4(令和6年1月31日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)

(小高)毎週水曜日のこの時間は「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」。一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の寺村真範(てらむら まさのり)先生に、循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

(小高)先週は心臓病の中の「狭心症」と「心筋梗塞」の違いについて教えていただきました。

(つボイ)狭心症というのは、冠動脈の内側が狭くなって一時的に発作が起こる状態。心筋梗塞は、動脈硬化した部分から血栓が飛ぶなどして完全に血管を塞いだ状態。当然これまた命に関わってくるぞと、こういうことでしたね。

(小高)どちらも怖いです。今日はその「狭心症」と「心筋梗塞」の診断と治療法についてです。寺村先生です。

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(寺村)一般的な検査として心電図やレントゲン、エコーなどがあるんですけど、特に心筋梗塞の場合は、多くは心電図を1枚撮ればすぐに診断がつくので、そのままカテーテル治療となります。一方で狭心症の場合は、心電図だけではわからないケースも多いです。あやしい症状があって病院にいらっしゃって、心電図だけでははっきりしないことも多いです。最近では心臓のCTを撮って、血管が狭くなっていないかを診て、診断をすることも増えてきています。

診断がつけば、「心筋梗塞」の場合は、『カテーテル手術』ほぼ一択になります。薬で良くなるということはほとんどないですし、カテーテルで詰まっているところを治さないと助からない方が非常に多いので、緊急でカテーテル手術をするというのが(心筋梗塞の)治療の大原則ということになります。

(小高)大変だけれども、道理は簡単で、詰まってるところを取り除く治療をすると。

(つボイ)狭いところを広げてあげるということですよね。

(寺村)それに対して「狭心症」の場合は、程度がいろいろあるので、軽いものの場合は、カテーテル治療やバイパス手術をしなくても、お薬で症状を取ってあげる治療で問題ない方もいらっしゃいます。でも、ある程度以上症状が重い場合や、血管が詰まっていたり、狭くなっている場所によっては、カテーテルによる治療、もしくはバイパス手術が必要になります。

(小高)前の時にバルーンとステントっていうのがあるっておっしゃってましたけど、患者さんの症状とか、状態による選択の違いって何かあるんですか?

(寺村)そうですね。症状というよりは病変で、基本的にステントを入れるのがスタンダードな治療ですが、血管の場所によります。例えば血管がすごくひん曲がってるケースは、そこにステントを入れてしまうと、ステントが折れてしまうことがあります。また、血管自体が細い時は入れられるステントがなかったりするので、そういう時はバルーンで広げるという治療をします。

(つボイ)(小高)ほ~。

(寺村)この場合も昔はただのバルーンしかなかったんですけど、今は薬剤コーティングバルーンといって、バルーンにも薬が塗ってあります。バルーンを広げた時に(バルーンの)表面に塗ってある薬を血管の壁に塗りつけるような感じで、血管を狭くなりにくくしてくれます。

(つボイ)じゃあバルーンを取り除いても狭くはならないと。

(寺村)狭くなりにくくなってるということです。でも、ステントを入れるのが標準的な治療です。ステントがなかなか入れづらい場合に薬剤コーティングバルーンで治療をすることになります。

(つボイ)それを先生が判断するということですね。

(小高)これは1回ステントとかバルーンを入れてしまえば、ずーっと有効なんですか?

(寺村)そうですね。中には"再狭窄”といって、バルーンで広げたところがまた狭くなったり、ステントを入れたところの内側に油かすが溜まって狭くなったりということが、多くはないですけど時々あります。

(つボイ)先生、ステント自体の劣化ということはあるんですか?

(寺村)劣化というのはあまりないんですけど、血管が曲がったところに入れると、心臓は動いてるので、金属疲労みたいなことでステントが折れてしまうということはあります。ステント自体が劣化するというよりはステントの内側にまた動脈硬化が付いてくるとか、皮が張って肉が盛ってくるみたいなイメージですかね。

(小高)じゃあステントで広げてもらったから、元気になったしもう大丈夫だ!っつって、脂いっぱいの肉食べよう!っていうのはダメなんですね(笑)

(寺村)そうですね。ステント治療やカテーテル治療と同じくらい、薬の治療や生活習慣の改善ということも大事ですね。

 

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(つボイ)心筋梗塞は私もかかりましたけど、一刻も早い治療が必要ということです。

(小高)。つボイさんも病院に飛び込んだということですもんね。カテーテルによる治療もますます進んでいるそうです。つボイさんのように心筋梗塞まで行かなくても、ちょっと胸が苦しいなといった時も、早く正確に診断してもらうといいですね。「心臓じゃないですよ」って言われても、それはそれでホッとしますもんね。

(つボイ)そういうことですよね。

(小高)早く診断してもらうといいですね。では、来週も寺村先生にお聞きします。

(小高)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(小高)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第3回(令和6年1月24日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第3(令和6年1月24日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)、山内彩加さん(アナウンサー)

(山内)毎週水曜放送「健康のつボ」は「心臓カテーテル」について、一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の 寺村真範(てらむら まさのり)先生に循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

(つボイ)山内アナウンサーは若いですから、心臓とかどうなんですか?

(山内)私自身はまだないんですけど、私の母が心臓が弱くて不整脈を持ってるので、かなり身近な話題だなと思いました。

(つボイ)そうなんだ。私も小高さんも心臓の病気は経験してきました。

(山内)はい。主な心臓病としては、狭心症心筋梗塞、弁膜症、不整脈動脈瘤などがありますが、今日はその中から狭心症心筋梗塞について教えていただきます。つボイさんと小高アナウンサーが寺村先生にお聞きしています。

 

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(寺村)狭心症心筋梗塞も冠動脈の病気で、『冠動脈』は冠(かんむり)の動脈と書きますが、『冠動脈』は心臓の表面を覆うように走っている血管です。その冠動脈が心臓に栄養や血液を送って心臓は動くことができます。

狭心症は、その冠動脈の内側に、動脈硬化によるコレステロールであったり、油かすのようなものが溜まって、血液の通り道が狭くなります。それで、心臓に行く血液が足りなくなって、いろいろな症状が出てくるという病気ですね。

(つボイ)(小高)ふ~む。

(寺村)具体的な症状としては、階段を上ったり、重いものを持ち上げたりといった、体に負荷がかかった時に、胸が締め付けられたり、重苦しくなるといった症状が一時的に出ます。その後、休むとだんだん治まってくる。というのが典型的な狭心症の症状となります。

(小高)一時的なんですね。

(寺村)一時的ですね。狭心症は狭くてもある程度は血流が流れているので、安静にすれば症状が治まるし、命に関わるところまではいかないことが多いです。それに対して心筋梗塞は、冠動脈の中が完全に詰まってしまう病気なので、安静にしても症状は治まりません。多くの場合は、詰まった瞬間に割と強い痛み、苦しさが出て、救急車を呼んでくる方が多いです。詰まった瞬間に心臓が止まってしまうこともあるような、命に関わる病気です。

(つボイ)止まってしまうこともあるんですね!

(寺村)ありますね。詰まった瞬間に胸がぐーっと苦しくなって、救急車呼ぶ時間もなく、心停止してしまうという方もいらっしゃいます。

(つボイ)あれ!ということは、それで亡くなってしまうということなんですね。

(寺村)そうですね。そういう方も時々いらっしゃいます。

(小高)そうすると先生、狭心症はなんか胸が締め付けられる!と思っても、安静にしていれば治っちゃうんで、そのままにしがちな感じですよね。

(寺村)そうですね。軽症な狭心症からそれなりに症状の重い方もいらっしゃいますけど、軽症な方はそこまで重篤に考えずに放ったらかしにされる方も時々いらっしゃいますね。

(小高)はい、これを放っておくと心筋梗塞になったりもするってことですか?

(寺村)狭心症を放っておくと全員が心筋梗塞になるという訳ではないんですけど、やはり狭心症があって、かつ動脈硬化を放っておくということがあれば、心筋梗塞に移行してしまう方もいらっしゃるので、早めに病院にかかる方がいいかなと思いますね。

(つボイ)う~ん!心筋梗塞狭心症と違って、放っとこうという気持ちには絶対なれへんからね!

(小高)経験者(笑)

(寺村)そうですね(笑)

(小高)うん。脳梗塞なんかは、ちっちゃい脳梗塞でなかなか気づかないとかありますけど、心筋梗塞はそういうのないんですか?

(寺村)心筋梗塞もすごく軽症な場合とかは、症状が我慢できてしまうというか、気づかない間に詰まってしまって、後から見つかるという方もいらっしゃいます。

(つボイ)はぁ~、そういうのもあるんだ。

(寺村)やっぱりでも、多くの方はなんか変だなということで、救急車までは呼ばないにしても、病院にかかられる方が多いですかね。

(つボイ)(小高)ね~。

(小高)この狭心症心筋梗塞も、治療としてはカテーテルがやっぱり使われるんですか?

(寺村)そうですね。心筋梗塞はスピードが大事で、詰まっているところをいち早く流さなければならないので、基本的にカテーテル治療を行うことになります。

狭心症はそこまで急ぎではない場合、予定して治療することができます。患者さんの血管の狭くなり方とか、狭くなっている場所とか、どれくらい狭くなっているかによって、お薬で治療できるものもありますし、カテーテル治療を行うこともありますし、バイパス手術を行う場合もありますね。

(つボイ)(小高)ほぉ~!

 

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(山内)心臓の病気怖いですね~。

(つボイ)心筋梗塞は私の経験によれば、ほんとに様子を見ようなんてことは一切思いませんでしたね。ぐわぁぁぁ~~っと胸の痛みやらなんやらが来て、一刻も早く病院へ行かねば!という気持ちになりました。私の場合はね。

(山内)はい。逆に狭心症は、ちょっとしたら治まるからと安心してしまいそうですけど、それはいけないってこともわかりました。やっぱり、病院でしっかり検査してもらうことが重要です。 来週も寺村先生にお聞きします。

(山内)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(山内)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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中日新聞と中部経済新聞に一宮西病院の「手術棟」と「ダビンチSP」が新聞に取り上げられました

昨年12月に竣工した一宮西病院の新館「手術棟」と

最新の内視鏡手術支援ロボット「ダビンチSP」導入が新聞に取り上げられました。

 

<掲載新聞>

中日新聞】  1月20日(土)朝刊

中部経済新聞】1月23日(火)朝刊

【記事見出し】
新棟完成「手術待ち」短く 一宮西病院 断らない医療目指し来月稼働

 

↓プレスリリース内容↓

■手術室を14室から19室に増やすことで手術までの待期期間を削減!

■日本初のシングルポート内視鏡手術支援ロボット「ダビンチSP」手術、国内で5施設目の実施!

 

一宮西病院は現所在地A棟の北側敷地に、地上3階建ての手術棟を建築(2023年12月28日竣工/2024年2月1日より運用開始、延床面積/3,298.69㎡)しました。

 

完成後、一宮西病院全体として手術室が14部屋から19部屋まで増加し、ニーズが膨んでいる整形外科や婦人科における手術待期期間の短縮に繋げていきます。医療法人としては県下でも最大級の手術室数であり、これまで以上に「断らない医療の実現」を目指していきます。

 

また、手術棟の完成に合わせて、日本初のシングルポート内視鏡手術支援ロボット「ダビンチSP」を導入しました(2024年1月6日納品)。すでに導入済みの「ダビンチXi」に続き、一宮西病院で2台目の内視鏡手術支援ロボットの導入となります。

 

「ダビンチSP」は、従来機種では複数必要であった切開創が最少「1つ」で手術が可能なため、患者さんの体への負担が軽減され、整容性の向上が期待できます。

なお「ダビンチSP」手術の実施は国内5施設目(愛知県では2施設目/※2024年1月12日時点)となります。

当院ではダビンチSPは主に婦人科、泌尿器科の領域で使用していきます(泌尿器科は4月~スタート予定)。