CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第3回(令和6年1月24日放送内容)

CBCラジオ「健康のつボ~心臓カテーテルについて~」 第3(令和6年1月24日放送内容)
出演/つボイノリオさん(タレント)、小高直子さん(アナウンサー)、寺村真範医師(一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長)、山内彩加さん(アナウンサー)

(山内)毎週水曜放送「健康のつボ」は「心臓カテーテル」について、一宮西病院 循環器内科 カテーテル室長の 寺村真範(てらむら まさのり)先生に循環器を中心とした最新のカテーテル治療について教えていただいています。

(つボイ)山内アナウンサーは若いですから、心臓とかどうなんですか?

(山内)私自身はまだないんですけど、私の母が心臓が弱くて不整脈を持ってるので、かなり身近な話題だなと思いました。

(つボイ)そうなんだ。私も小高さんも心臓の病気は経験してきました。

(山内)はい。主な心臓病としては、狭心症心筋梗塞、弁膜症、不整脈動脈瘤などがありますが、今日はその中から狭心症心筋梗塞について教えていただきます。つボイさんと小高アナウンサーが寺村先生にお聞きしています。

 

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(寺村)狭心症心筋梗塞も冠動脈の病気で、『冠動脈』は冠(かんむり)の動脈と書きますが、『冠動脈』は心臓の表面を覆うように走っている血管です。その冠動脈が心臓に栄養や血液を送って心臓は動くことができます。

狭心症は、その冠動脈の内側に、動脈硬化によるコレステロールであったり、油かすのようなものが溜まって、血液の通り道が狭くなります。それで、心臓に行く血液が足りなくなって、いろいろな症状が出てくるという病気ですね。

(つボイ)(小高)ふ~む。

(寺村)具体的な症状としては、階段を上ったり、重いものを持ち上げたりといった、体に負荷がかかった時に、胸が締め付けられたり、重苦しくなるといった症状が一時的に出ます。その後、休むとだんだん治まってくる。というのが典型的な狭心症の症状となります。

(小高)一時的なんですね。

(寺村)一時的ですね。狭心症は狭くてもある程度は血流が流れているので、安静にすれば症状が治まるし、命に関わるところまではいかないことが多いです。それに対して心筋梗塞は、冠動脈の中が完全に詰まってしまう病気なので、安静にしても症状は治まりません。多くの場合は、詰まった瞬間に割と強い痛み、苦しさが出て、救急車を呼んでくる方が多いです。詰まった瞬間に心臓が止まってしまうこともあるような、命に関わる病気です。

(つボイ)止まってしまうこともあるんですね!

(寺村)ありますね。詰まった瞬間に胸がぐーっと苦しくなって、救急車呼ぶ時間もなく、心停止してしまうという方もいらっしゃいます。

(つボイ)あれ!ということは、それで亡くなってしまうということなんですね。

(寺村)そうですね。そういう方も時々いらっしゃいます。

(小高)そうすると先生、狭心症はなんか胸が締め付けられる!と思っても、安静にしていれば治っちゃうんで、そのままにしがちな感じですよね。

(寺村)そうですね。軽症な狭心症からそれなりに症状の重い方もいらっしゃいますけど、軽症な方はそこまで重篤に考えずに放ったらかしにされる方も時々いらっしゃいますね。

(小高)はい、これを放っておくと心筋梗塞になったりもするってことですか?

(寺村)狭心症を放っておくと全員が心筋梗塞になるという訳ではないんですけど、やはり狭心症があって、かつ動脈硬化を放っておくということがあれば、心筋梗塞に移行してしまう方もいらっしゃるので、早めに病院にかかる方がいいかなと思いますね。

(つボイ)う~ん!心筋梗塞狭心症と違って、放っとこうという気持ちには絶対なれへんからね!

(小高)経験者(笑)

(寺村)そうですね(笑)

(小高)うん。脳梗塞なんかは、ちっちゃい脳梗塞でなかなか気づかないとかありますけど、心筋梗塞はそういうのないんですか?

(寺村)心筋梗塞もすごく軽症な場合とかは、症状が我慢できてしまうというか、気づかない間に詰まってしまって、後から見つかるという方もいらっしゃいます。

(つボイ)はぁ~、そういうのもあるんだ。

(寺村)やっぱりでも、多くの方はなんか変だなということで、救急車までは呼ばないにしても、病院にかかられる方が多いですかね。

(つボイ)(小高)ね~。

(小高)この狭心症心筋梗塞も、治療としてはカテーテルがやっぱり使われるんですか?

(寺村)そうですね。心筋梗塞はスピードが大事で、詰まっているところをいち早く流さなければならないので、基本的にカテーテル治療を行うことになります。

狭心症はそこまで急ぎではない場合、予定して治療することができます。患者さんの血管の狭くなり方とか、狭くなっている場所とか、どれくらい狭くなっているかによって、お薬で治療できるものもありますし、カテーテル治療を行うこともありますし、バイパス手術を行う場合もありますね。

(つボイ)(小高)ほぉ~!

 

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(山内)心臓の病気怖いですね~。

(つボイ)心筋梗塞は私の経験によれば、ほんとに様子を見ようなんてことは一切思いませんでしたね。ぐわぁぁぁ~~っと胸の痛みやらなんやらが来て、一刻も早く病院へ行かねば!という気持ちになりました。私の場合はね。

(山内)はい。逆に狭心症は、ちょっとしたら治まるからと安心してしまいそうですけど、それはいけないってこともわかりました。やっぱり、病院でしっかり検査してもらうことが重要です。 来週も寺村先生にお聞きします。

(山内)さて!この「健康のつボ」のコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!

(山内)『健康のつボ~心臓カテーテルについて~』でした。 

 

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